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『二人を繋ぐ宝物の日々』
□奏の妹とは(3)【おかしくなかったことは一度もない】
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****side・夏海
アホなやり取りをしているうちにとうとう理事長が近づいて来てしまった。
腐男子なんて、都市伝説だと思っていたのに!
まさか身内にいるなんて
理事長は夏海の父の兄弟である。祖父は大崎グループの会長で、まあ言うなれば変人…もとい、セレブ一族というわけである。
「夏海くん、今週こそは仕上がっているだろうね」
「ぼちぼち?」
手を後ろに組み夏海のPCを覗き込み、にこにこしている彼の表情は固まった。
「ええっと、どんな話なのかな?」
「ハズキ系男子が、屈斜路湖になるはずだった雪の北海道で青姦する話です!」
「えっと、ファンタジー?」
少し考えてから、理事長は極めて穏やかに問いかける。無駄に良い声、いい香りの香水。画面にはハズキ男子が真っ白な背景で愛し合い、それを取り囲むハズキふんどし男子が七人奇妙な踊りを披露しているところである。
「BLです!」
「ちょっ…まって、まず屈斜路湖になるはずだった?」
「ええ、区画整理により消滅しました」
「区画整理で、消えたの?!宇宙人の襲来とかではなく?」
「なに言ってるんですか!BLに宇宙人が出るわけ無いじゃないですか!」
区画整理で屈斜路湖が消えたらある意味ミステリーである。
「うん、まあそれはいいけど。この無駄に立体的でリアルなハズキ○ーペはなんで全員つけてるの?」
「そりゃあ、萌えですよ!」
「…」
隣で望が爆笑していた。
「ハズキ萌え!だーい好きっ!ってCMでもいってるじゃないですか」
「そんなこと言ってたっけ?」
「理事長の目は節穴なんですか?!ハズキった方がいいですよ?」
(むちゃくちゃである)
「で、この周りの人は?なにかの儀式なの?」
「これは、ダンサーです」
「どういうこと!?」
「なにいってるんですか、インドでは性描写にはダンサーはつきものですよ?ほら、ジャ○ーズだって後ろにダンサーつくのに、同人にダンサーつかないのはおかしくないですか?」
「えっと、ジ○ニーズとかのバックダンサーはそういう意味じゃないと思うんだよね、夏海くん」
「バックから?いやいや、愛を表現するなら対面騎乗位一択ですって!」
(そんな話はしていない)
噛み合わない話に理事長は頭を抱えたのだった。
****
━━━━━━━━━━━━━━━━━━side:望
強行突破で、理事長を退けた夏海だったが…。
『腐男子から週一の楽しみを奪うなんて、酷い!』
と抗議されていた。もちろん華麗にスルーである。
「のぞみん!帰ろう」
「元気ねえ」
誰よりも遅く来て、誰よりも早く帰り支度をした夏海はニコニコしていた。
「夏海あんたのことハメハメハ大王ふじょしって呼んでいい?」
嫌味を含んでいたが、夏海に通用するはずもない。
「ハズキ、ハメハメ。なんかヤらしくない?!新しい扉が開けそう!」
アホに拍車がかかっただけだった。
「今度さー、ジモコス行かない?」
「なにそれ」
夏海は茶色の薄い学生カバンを背負っていた。そこについていたのが何故かハ○キルーペのキーホルダー。何処で売ってんだよ!と思っていたら、工作部の子が先ほどプレゼントしてくれたのだとか。強化ガラスで作られているらしく、物自体よりもK学園の設備に望はびっくりした。
「地元のコスプレパーティ」
「そんなのあったっけ?」
望も夏海同様、K学園幼稚科から通っている内部生つまり地元民だ。
しかしそんなパーティーがあるなどとは今まで一度も聞いたことがない。かれこれ産まれて十五年経つが。
首をかしげつつ隣の夏海を見やって嫌な予感がした。
「まさかと思うけど」
「イヤですわね!のぞみんたら勘が良くて」
”近所で立ち話をするオバサンイメージ”の強い仕草、手首だけ動かして…例のあれをしている。手をこう、くいっとね。何仕草って言うんだかわからんが。
”やーね”仕草とでもいっておこう。
サスペンスでみかけるあの仕草である。
「夏海主催なの…」
望は”そうだ、コイツセレブだったわ”と呆れる。
「ね?いこうよー!衣装は用意するし」
「それって着ぐるみよね」
「夏海も着るし!おそろい!」
「夏海あんたそれじゃ仮装パーティじゃないのよ…」
****
「大人のオモチャ♪大人のオモチャ♪踊るハズキは茶、茶、茶♪」
夏海は自室で同人の続きを描きながら、望を待っていた。
「いたッ!」
「家でもトチ狂った歌、唄って..って、なんでハズキルー○かけた 茶が三人もいるのよ」
「え、萌えるかと思って」
「誰が読むのよ!」
夏海は、“えー”といって隣に腰かける望に口を尖らせる。
「あ、そう言えばさタイトル“南極《ハズキ》物語”にしようと思うんだけど」
「は?」
PCを立ち上げていた望が思わず夏海を見る。
「南極で青姦なんかしたら心臓発作おこすわよ」
「ちゃんとLED持たせるもん」
「ライトなんか持たせてどうすんのよ」
「違った、AEDだった」
夏海はへへへと笑ってごまかす。
「太郎と二郎が南極で青姦ずっきゅんloveになるの」
「何いってんのよ、太郎と二郎は犬よ?」
ルンルンでペン入れに勤しむ夏海に望はツッコミを入れた。
「は?警察官?」
「犬」
「どっちも?」
「どっちもッて何よ(獣姦でもするわけ?)、両方よ」
まじか!
ガチムチエンジニアとスレンダー歯医者の組み合わせにしようと思ってたのに
警察官× 警察官かぁ
「でも、それだとちょっと薄着かなぁ?」
「毛皮着てるでしょ?」
「毛皮?モスクワかどっかの人?」
夏海は驚いて望に目を向ける。
「太郎と二郎なんだから、日本出身じゃないの?」
「うーむ。ねえ、もしかして兄弟なの?」
「よく知らないけどそうなんじゃない?」
近親相○か。
身内にいないけどなんとかなるかなぁ?
ハズキ系の 警察官か..
うん、新しい扉開けそう!
****
「BL学園の光と影の中~♪」
望がお手洗いに行くと言うので、夏海はルンルンで歌いながらペン入れの続きに勤しむ。
「去り行く腐女子に贈る言葉~♪」
のぞみんまだかなぁ?
「痛みに耐えて~受ける(ネコ)よりも~♪快楽にまみれて~堕す~方がいい~♪」
痛いのやだもんね
「いたッ!」
「なんつう、卑猥な歌うたってんのよ」
ポカッと軽く後頭部に衝撃を受け見上げると、望がやれやれと肩を竦めた。
「のぞみん遅かったね」
「お手洗いの帰りに妙な現場に出くわして」
大崎邸は中庭を囲むように板張りの廊下が長方形に繋がっている。
「パパさんの部屋の前を通ったら、姿見の前で白のスーツ着て一人でファッションショーしてて」
鏡越しに目があっちゃったのよ、と望は隣に腰掛けながら。
「一瞬、マフィアのコスプレかと思ったわよ。似合う?って聞かれて右手みたらタオル持ってたわ」
「パパ、英ちゃんファンだからぁ」
「あはは」
夏海の父は矢○ファンである。
「ねえ、のぞみん。キャリアケースがかけないんだけど」
「は?(経歴?)」
“南極にどんなキャリアが必要なのよ”と思いながら夏海のPCを覗き込む。
警察官が二人毛皮を着てハズキルー○をつけ愛し合っている周りに三人の茶がこれまたハズキル○ペをかけて踊っている。そこに四角い何かをかきこんでいた。
「AED入れないと…」
「それ、キャリーケースのこと?」
****
side:望━━━━━━━━━━━━
「ん?それそれ!」
「夏海、これは?」
三人の茶の間に四人の羽織袴を来たハズキ男子が投入される。ストライプに。
「ハズキダンサー」
夏海は実に楽しそうに絵を描いているのだが。
「これ、どういう躍り?」
三人の茶は上を手に上げ、袴ハズキは片腕を前にだしている。
「袴がそろりで、茶はデリシャスダンスだよ!」
そろりそろり..
アゲリシャスのダンスが交互に?
「それ、ぶつかるわよね?(速度的に)」
「え?大丈夫だよ(意見的に)」
「いや、ぶつかるって」
「大丈夫だよ、仲良いし」
仲が良い?どういうこと?
「会議したほうがいい?」
「海技?」
技を決めるってこと?
これ以上カオスにしてどうするのよ。
「たぶん会議しても結果は変わらないと思うんだけど」
「確かに(カオスにはちがいない)」
「じゃあ、会議はなしで!ページも増えちゃうしね」
どんな海技だよ。
スローで入れる気だったのかしら。
****
「のぞみん!」
「んー?」
大人しく続きを描いていた夏海が急に思い付いたように、望に声をかける。望はせっせとペンギンを描いていた。南極と言えばペンギン、ペンギン描いて!と頼まれたからである。
まるでタラコのCMのようにぞろぞろと連なるペンギン。全て夏海の希望だ。
“ますますカオスだわ”と、画面を見つめ溜め息をつく。
「あのね!ラブマシーンの振り付け覚えたの」
望はなんだか嫌な予感がした。嫌な予感しかしなかった。頼みもしないに、立ち上がる夏海。
“しょうがない、相手してやるか”と最近流行りのタピオカドリンクに口をつける。
夏海は『サビ唄いまーす』とやるき満々である。
「日本《にっぽん》の腐女子は Wow wow wow wow♪」
「?!」
「穴《ア○ル》を拡げる yeah yeah yeah yeah♪」
「ブッ」
望はタピオカドリンクを吹いた。
「行為をさせようじゃないか Wow wow wow wow♪」
「ちょ!ちょっ、ちょ!」
望はあわてて夏海を止める。
「なんつー歌うたってんのよ!」
「love穴拡げマッシーン」
「そんなマシーンいらんわ!」
夏海は“えー”と口を尖らし不服そうだ。
「腐女子なんてどーせ、受けの穴をどう拡げるかの経緯しか考えてないのにぃ」
「…」
“まて、このカオス制作者が言うのか?!”と、望は画面と夏海を見比べるのだった。
アホなやり取りをしているうちにとうとう理事長が近づいて来てしまった。
腐男子なんて、都市伝説だと思っていたのに!
まさか身内にいるなんて
理事長は夏海の父の兄弟である。祖父は大崎グループの会長で、まあ言うなれば変人…もとい、セレブ一族というわけである。
「夏海くん、今週こそは仕上がっているだろうね」
「ぼちぼち?」
手を後ろに組み夏海のPCを覗き込み、にこにこしている彼の表情は固まった。
「ええっと、どんな話なのかな?」
「ハズキ系男子が、屈斜路湖になるはずだった雪の北海道で青姦する話です!」
「えっと、ファンタジー?」
少し考えてから、理事長は極めて穏やかに問いかける。無駄に良い声、いい香りの香水。画面にはハズキ男子が真っ白な背景で愛し合い、それを取り囲むハズキふんどし男子が七人奇妙な踊りを披露しているところである。
「BLです!」
「ちょっ…まって、まず屈斜路湖になるはずだった?」
「ええ、区画整理により消滅しました」
「区画整理で、消えたの?!宇宙人の襲来とかではなく?」
「なに言ってるんですか!BLに宇宙人が出るわけ無いじゃないですか!」
区画整理で屈斜路湖が消えたらある意味ミステリーである。
「うん、まあそれはいいけど。この無駄に立体的でリアルなハズキ○ーペはなんで全員つけてるの?」
「そりゃあ、萌えですよ!」
「…」
隣で望が爆笑していた。
「ハズキ萌え!だーい好きっ!ってCMでもいってるじゃないですか」
「そんなこと言ってたっけ?」
「理事長の目は節穴なんですか?!ハズキった方がいいですよ?」
(むちゃくちゃである)
「で、この周りの人は?なにかの儀式なの?」
「これは、ダンサーです」
「どういうこと!?」
「なにいってるんですか、インドでは性描写にはダンサーはつきものですよ?ほら、ジャ○ーズだって後ろにダンサーつくのに、同人にダンサーつかないのはおかしくないですか?」
「えっと、ジ○ニーズとかのバックダンサーはそういう意味じゃないと思うんだよね、夏海くん」
「バックから?いやいや、愛を表現するなら対面騎乗位一択ですって!」
(そんな話はしていない)
噛み合わない話に理事長は頭を抱えたのだった。
****
━━━━━━━━━━━━━━━━━━side:望
強行突破で、理事長を退けた夏海だったが…。
『腐男子から週一の楽しみを奪うなんて、酷い!』
と抗議されていた。もちろん華麗にスルーである。
「のぞみん!帰ろう」
「元気ねえ」
誰よりも遅く来て、誰よりも早く帰り支度をした夏海はニコニコしていた。
「夏海あんたのことハメハメハ大王ふじょしって呼んでいい?」
嫌味を含んでいたが、夏海に通用するはずもない。
「ハズキ、ハメハメ。なんかヤらしくない?!新しい扉が開けそう!」
アホに拍車がかかっただけだった。
「今度さー、ジモコス行かない?」
「なにそれ」
夏海は茶色の薄い学生カバンを背負っていた。そこについていたのが何故かハ○キルーペのキーホルダー。何処で売ってんだよ!と思っていたら、工作部の子が先ほどプレゼントしてくれたのだとか。強化ガラスで作られているらしく、物自体よりもK学園の設備に望はびっくりした。
「地元のコスプレパーティ」
「そんなのあったっけ?」
望も夏海同様、K学園幼稚科から通っている内部生つまり地元民だ。
しかしそんなパーティーがあるなどとは今まで一度も聞いたことがない。かれこれ産まれて十五年経つが。
首をかしげつつ隣の夏海を見やって嫌な予感がした。
「まさかと思うけど」
「イヤですわね!のぞみんたら勘が良くて」
”近所で立ち話をするオバサンイメージ”の強い仕草、手首だけ動かして…例のあれをしている。手をこう、くいっとね。何仕草って言うんだかわからんが。
”やーね”仕草とでもいっておこう。
サスペンスでみかけるあの仕草である。
「夏海主催なの…」
望は”そうだ、コイツセレブだったわ”と呆れる。
「ね?いこうよー!衣装は用意するし」
「それって着ぐるみよね」
「夏海も着るし!おそろい!」
「夏海あんたそれじゃ仮装パーティじゃないのよ…」
****
「大人のオモチャ♪大人のオモチャ♪踊るハズキは茶、茶、茶♪」
夏海は自室で同人の続きを描きながら、望を待っていた。
「いたッ!」
「家でもトチ狂った歌、唄って..って、なんでハズキルー○かけた 茶が三人もいるのよ」
「え、萌えるかと思って」
「誰が読むのよ!」
夏海は、“えー”といって隣に腰かける望に口を尖らせる。
「あ、そう言えばさタイトル“南極《ハズキ》物語”にしようと思うんだけど」
「は?」
PCを立ち上げていた望が思わず夏海を見る。
「南極で青姦なんかしたら心臓発作おこすわよ」
「ちゃんとLED持たせるもん」
「ライトなんか持たせてどうすんのよ」
「違った、AEDだった」
夏海はへへへと笑ってごまかす。
「太郎と二郎が南極で青姦ずっきゅんloveになるの」
「何いってんのよ、太郎と二郎は犬よ?」
ルンルンでペン入れに勤しむ夏海に望はツッコミを入れた。
「は?警察官?」
「犬」
「どっちも?」
「どっちもッて何よ(獣姦でもするわけ?)、両方よ」
まじか!
ガチムチエンジニアとスレンダー歯医者の組み合わせにしようと思ってたのに
警察官× 警察官かぁ
「でも、それだとちょっと薄着かなぁ?」
「毛皮着てるでしょ?」
「毛皮?モスクワかどっかの人?」
夏海は驚いて望に目を向ける。
「太郎と二郎なんだから、日本出身じゃないの?」
「うーむ。ねえ、もしかして兄弟なの?」
「よく知らないけどそうなんじゃない?」
近親相○か。
身内にいないけどなんとかなるかなぁ?
ハズキ系の 警察官か..
うん、新しい扉開けそう!
****
「BL学園の光と影の中~♪」
望がお手洗いに行くと言うので、夏海はルンルンで歌いながらペン入れの続きに勤しむ。
「去り行く腐女子に贈る言葉~♪」
のぞみんまだかなぁ?
「痛みに耐えて~受ける(ネコ)よりも~♪快楽にまみれて~堕す~方がいい~♪」
痛いのやだもんね
「いたッ!」
「なんつう、卑猥な歌うたってんのよ」
ポカッと軽く後頭部に衝撃を受け見上げると、望がやれやれと肩を竦めた。
「のぞみん遅かったね」
「お手洗いの帰りに妙な現場に出くわして」
大崎邸は中庭を囲むように板張りの廊下が長方形に繋がっている。
「パパさんの部屋の前を通ったら、姿見の前で白のスーツ着て一人でファッションショーしてて」
鏡越しに目があっちゃったのよ、と望は隣に腰掛けながら。
「一瞬、マフィアのコスプレかと思ったわよ。似合う?って聞かれて右手みたらタオル持ってたわ」
「パパ、英ちゃんファンだからぁ」
「あはは」
夏海の父は矢○ファンである。
「ねえ、のぞみん。キャリアケースがかけないんだけど」
「は?(経歴?)」
“南極にどんなキャリアが必要なのよ”と思いながら夏海のPCを覗き込む。
警察官が二人毛皮を着てハズキルー○をつけ愛し合っている周りに三人の茶がこれまたハズキル○ペをかけて踊っている。そこに四角い何かをかきこんでいた。
「AED入れないと…」
「それ、キャリーケースのこと?」
****
side:望━━━━━━━━━━━━
「ん?それそれ!」
「夏海、これは?」
三人の茶の間に四人の羽織袴を来たハズキ男子が投入される。ストライプに。
「ハズキダンサー」
夏海は実に楽しそうに絵を描いているのだが。
「これ、どういう躍り?」
三人の茶は上を手に上げ、袴ハズキは片腕を前にだしている。
「袴がそろりで、茶はデリシャスダンスだよ!」
そろりそろり..
アゲリシャスのダンスが交互に?
「それ、ぶつかるわよね?(速度的に)」
「え?大丈夫だよ(意見的に)」
「いや、ぶつかるって」
「大丈夫だよ、仲良いし」
仲が良い?どういうこと?
「会議したほうがいい?」
「海技?」
技を決めるってこと?
これ以上カオスにしてどうするのよ。
「たぶん会議しても結果は変わらないと思うんだけど」
「確かに(カオスにはちがいない)」
「じゃあ、会議はなしで!ページも増えちゃうしね」
どんな海技だよ。
スローで入れる気だったのかしら。
****
「のぞみん!」
「んー?」
大人しく続きを描いていた夏海が急に思い付いたように、望に声をかける。望はせっせとペンギンを描いていた。南極と言えばペンギン、ペンギン描いて!と頼まれたからである。
まるでタラコのCMのようにぞろぞろと連なるペンギン。全て夏海の希望だ。
“ますますカオスだわ”と、画面を見つめ溜め息をつく。
「あのね!ラブマシーンの振り付け覚えたの」
望はなんだか嫌な予感がした。嫌な予感しかしなかった。頼みもしないに、立ち上がる夏海。
“しょうがない、相手してやるか”と最近流行りのタピオカドリンクに口をつける。
夏海は『サビ唄いまーす』とやるき満々である。
「日本《にっぽん》の腐女子は Wow wow wow wow♪」
「?!」
「穴《ア○ル》を拡げる yeah yeah yeah yeah♪」
「ブッ」
望はタピオカドリンクを吹いた。
「行為をさせようじゃないか Wow wow wow wow♪」
「ちょ!ちょっ、ちょ!」
望はあわてて夏海を止める。
「なんつー歌うたってんのよ!」
「love穴拡げマッシーン」
「そんなマシーンいらんわ!」
夏海は“えー”と口を尖らし不服そうだ。
「腐女子なんてどーせ、受けの穴をどう拡げるかの経緯しか考えてないのにぃ」
「…」
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