R18【異・同性恋愛】『二人を繋ぐ宝物の日々』

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『二人を繋ぐ宝物の日々』

9・奏の妹、夏海の事情

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 ****♡Side・紅

こうくん」
 呼ばれてそちらを見れば、見知った二人。自分が今日ここに来たのは、友人に誘われたからだ。彼女に想いを抱いてからだいぶたつ。ふと、中学時代のことを思い出した。

 自分の印象では栗原 夏海という女の子は、妹の幼馴染でツインテールの長いストレートな茶髪に快活そうな顔立ちの美少女だった。有名な大崎グループの令嬢だが気取ったところはなく普通の明るい元気な女の子という印象。

 よく我が家、栗原家にも遊びに来ていたから知っていた。そんな彼女がちょっと他の子とは違うと知ったのは、自分が夏海に恋心を抱いてから大分たった後である。それを知ったのは妹からの相談がきっかけであった。

「お兄ちゃんさ、夏海のことでちょっと話があるんだけれど」
 妹の望はとても真面目な性格で、夏海にいつも振り回されていたが、自分に楽しそうに見えていた。しかし、夏海が何かに悩んでいる様子なのだと聞いたとき、自分はまったく見抜けていなかったことに悔しさを感じることとなる。そして妹はただ、彼女を表面で見ていたのではないということに気づく。

 話を聞いて絶望感が襲った。
『夏海はもしかしたら無性愛者かもしれない』
 と。

「それ、本人が言ったのか?」
「夏海はなにも言わないわ」
「だったらっ!そんな不確かなこというのやめろよ」

 信じたくなかった。いつも彼女が彼女の兄へと憧れを抱いているのを知っていたから。たとえ自分が選ばれなくても素敵な恋ができたらいいと思っていたから。

 中学へあがると急に周りは恋の話で持ちきりになる。憧れの先輩、カッコいい先生、好きな芸能人。それらの話に取り残されてゆく夏海。
 周りからは変な子扱いされてゆく。
 彼氏が出来た子も周りに増え始めると、恋出来ない自分自身に焦りを感じ始め、中には好きでない人と付き合う子も出始めていた。
 夏海は男女隔てなく接する子だったため、とてもモテた。そのせいでやっかみにあうこともしばしばだったが、望がそばにいたせいかイジメに合わずにすんだのが、唯一の救いだったかもしれない。

 しかし、同性からのやっかみならまだ良いが、告白をしてきた男子にまで暴言を吐かれる事になってしまっていた。
「可愛いからって、お高くとまってるんじゃないのか」
 夏海はそんな暴言にも耐えていたのだ。

 性別の自認やどちらに愛が向くのかにはオープンな時代であり、そのことが身を守ることにも繋がっている。異性愛が難しいとなれば、恋愛対象として見られる苦痛からも開放されるが、オープンにするかしないかは本人次第だ。K学園は一応制服があるが、どちらの制服を着用しようとも本人の自由である。そういう部分でもオープンな世の中だ。しかしながら、無性愛者となればまた違ってくる。恋を望まなければ苦悩も少ないかもしれないが、恋に憧れを抱いていた場合のダメージは、計り知れない。

 **

「ねえ、紅」
 そんなある日、彼女に呼び出された。
「夏海《わたし》どっか変なのかな?」
 紅からすれば”ついに、この日が来てしまったか”という想い。最近夏海が足げく本屋に行くのがとても気になっていたところでもあった。
「具合いでも悪いのか?」
 わざと気付かないフリをして、彼女の言葉を待つ。もし違ったらとんでもないことになってしまうからだ。
「望には言わないで欲しいんだけど」
 思いつめた表情を見るのは初めてで、自分を頼ってくれることが嬉しい反面内容が内容なだけに心苦しい。

「夏海、中学生なのに恋できなくて。ほ、ほらさ、みんな芸能人とか本の中の人とか、好きってなったりするじゃない?憧れみたいな」
 恥ずかしそうな、困ったような感じで両の指をつき合わせ目を泳がす夏海を、紅はじっと見ていた。死刑宣告をされるような気持ちで。
「そういうのもなくて…だから、自分のこと考えてみたの」
「うん」

 女として男を好きになれるのか
 女として女が好きになれるのか
 男として女が好きになれるのか
 男として男が好きになれるのか

「全部違うの。それどころか」

 自分がどちらにも違和感しかないことに気付いてしまった。
「どうしたらいいの?」
 夏海は頭を抱えしゃがみこむ。紅は月並みなことしか言えなかった。
「まだ、中学生だよ? 俺たち。これから好きな人が出来るかもしれないし」

 その言葉が彼女を傷つけるだけにしかならないことを、どうして理解できなかったのか?

 その先ずっと紅は後悔する事になる。彼女は励ましを求めていたわけでも気休めが欲しかったわけでもなく、受け止めて欲しかったのだ。そんな自分でも「夏海は夏海だよ」と。
「紅くんには夏海の気持ちわからないよね!?」
 紅は彼女が泣くところを、その時初めて目にしたのだった。

 **

 もしこの先もずっと、誰も好きになれなかったら?
 それどころかどちらが好きかさえわからなかったら?

「パパもママもお兄ちゃんも、夏海に素敵な恋が出来ますようにって。凄く楽しみにしてくれてるのに!」

 みんなをがっかりさせてしまう自分。
 もしかしたら気をつかわせ、家族がギクシャクしてしまうかもしれない。
 母は自分のせいだと自分自身を責めるかもしれない。

「みんなに何て言えばいいの?」

 大好きな家族。愛されて育ったからこそ、愛に憧れた。
 傍で見ていたからこそ恋愛に憧れた。
 それらは全て奪われる。

「この先、夏海は死ぬまで一人ぼっちなこと、わかっちゃってるんだよ」

 どんなに素敵な人が現れても、人として尊敬はできても、恋愛感情を持つことは無い。物語や話を聞いて疑似体験することはできても、それを手に入れることは叶わない。

 中学生で…まだ十四歳なのに。
 これから何十年と先、死ぬまでまで、誰かと温もりを分け合うことはないと知ってしまった。それは相手が居てのことではない。不可能なことなのだ。

「夏海は恋がしたかったの」

 切実な想い。紅は泣きながら吐露する彼女に、何と言っていいのかわからなかった。自分は夏海が好きだから、それを理解することができない。どうして恋が出来ないと断言できるのか、理解ができないでいた。

「叶わなくてもいい。誰かに恋したかったの」

 まだ人生、先は長い。素敵な人が現れて、その人が理想の人ならきっと…。紅はそう思っていた。それは無性愛者が周りにいなかったからだ。いや、自覚している人が少なすぎたのかもしれない。

 人は通常、恋愛をしたいと思わない限り、どちらの性が好きかなんて深くは考えない。結婚願望がなければなおさらだ。同性愛者が、わりと早い段階で気付くのは恋をし、周りと自分の相違に苦しむからだ。しかしながら、この時代は差別を受けること自体はない。親も受け入れ”自分らしく生きること”を願ってくれる。しかし、無性は違う。

 幸せな結婚、幸せな家庭。それらを諦めなければならない。
 そうなった時、辛いのは本人だけではない。親もまた苦しむ。子供から幸せを奪ったのは自分ではないのか?と愛する子を思って苦しむのだ。

 病気じゃないから直す方法もない。

 紅は何も知らなすぎた。本屋に通いつめていたことをふと思い出す。そこで初めて”夏海が本屋に通い詰め自分自身について必死に調べ考えていた”という結論にたどり着く。

 ───このままじゃだめだ。
 夏海が俺に打ち明けたのは俺に何らかの希望を持ったからだ。
 大親友の望にさえ打ち明けられなかったことを、自分には話してくれた。
 理解は出来ないかもしれない。でも知ることはできる。
 どうしてあげたら良いのか、ちゃんと考えなきゃだめだ。
 しっかりしろ!自分。

 **

 紅は家に帰ると、家族への挨拶もそこそこに自室の机に向かい腕を組んで目を閉じた。何から考えるべきか逡巡する。

 夏海がそもそも望に言わなかったことには、理由があるに違いない。
 俺と望と夏海は幼馴染みでずっと仲が良かった。特に望は同学年、同性ということで自分よりも距離が近い。普通に考えたら望に相談するところだろう。自分と望との違いと言えば性別…。

 そこで同性婚可能という今の時代が、夏海にとっての重荷なのだと気付く。
 ジェンダー差別はなくなった。同性同士でのお付き合いに、差別的な目を向けることがなくなったのは、子供の頃からそれが自然なことであったからだ。数は確かに異性間カップルに比べたら、少ないかもしれない。しかし子供の頃から見慣れていれば、不思議に感じないものだ。親が差別的な目を向けなくなれば、教育は変わる。

 たとえばPC。出来た頃は珍しかったものでも、普及と共に感じ方は変わってくる。普及中途であれば、
「え?持ってないの?」
 という持っている派の自慢による偏見もあったが、持っていて当たり前の世の中では”持っていない”という認識が無い。だからあえて聞かない。それがイイコトなのか悪いことなのか別として、自ら偏見に飛び込むことがなくなるのだ。それでも減らないのは、自分は持っていないという負い目。

 そう、どんなに偏見がなくなろうとも、人と違うからという本人の恐怖や不安は変わらないのだ。どんなに偏見がないと分かっていても好奇の目で見られるということは、人にとって辱めでしかない。同じ人間なのに。

 夏海はこのジェンダー差別の無くなった時代であっても特別な存在。ジェンダー差別がないというのはあくまでも”自分が自分らしくあるのは変ではない”というだけのこと。誰を愛そうがそれは”等しく愛に違いない”というだけの話。”人を愛する人もいれば愛さない人もいる”ということではない。

 ”誰が誰を愛しても、人として尊重しましょうね”

 ただそれだけであり、”愛することは当たり前”ということに他ならない。だから夏海は絶望した。自分にも理解を超える”他者を愛することのできない”人間。

 そこで紅は夏海が望にも親にも言いたくない、一番の理由に納得するのだった。
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