おすすめ作品【感想・レビュー】まとめ

crazy’s7@体調不良不定期更新中

文字の大きさ
137 / 305
2021'10

我が家の家庭内順位は姫、犬、おっさんの順の様だがおかしい俺は家主だぞそんなの絶対に認めないからそんな目で俺を見るな 

しおりを挟む

ミドリ様作

あらすじ引用
少し昔の下北沢を舞台に繰り広げられるおっさんが妖の闘争に巻き込まれる現代ファンタジー。
次々と増える居候におっさんの財布はいつまで耐えられるのか。
姫様に喋る犬、白蛇にイケメンまで来てしまって部屋はもうぎゅうぎゅう。
笑いあり涙ありのほのぼの時折ドキドキ溺愛ストーリー。ただのおっさん、三種の神器を手にバトルだって体に鞭打って頑張ります。

【簡単なあらすじ】
ジャンル:現代ファンタジー
舞台は現代、下北沢と池ノ上からほど近い閑静な住宅街を中心に、主人公が自宅であるぼろアパートの前で、ある少女に出逢うことで日常は非日常へ。貧乏な普通のおっさんが、妖の闘争に巻き込まれる物語。

【物語の始まりは】
レンタカーのトランクを開けると、見知らぬ女の子が入っていたところから始まっていく。一度は知らんぷりをしようとしたが(見なかったことにしようとした)、酸欠になるのでは? と手を止める主人公。そこから主人公の状況やその人物の状況について語られていく。どうやらその少女は事情があってどこかから逃げて、この車のトランクに隠れていたらしい。貧乏な彼は面倒ごとに巻き込まれるのが嫌で、匿うことを断るのだが彼女が意外な物を持っていた。金に目がくらんだ主人公は、彼女を匿うことにするのだが?

【舞台や世界観、方向性】
舞台は現代だが、少し昔の下北沢を舞台に繰り広げられる。
匿った少女はとても外を歩けない格好をしていた。着替えが必要だと考えた主人公は、少女の衣類を購入するために買い物へと出かける。その道中で、彼の暮らす下北沢がどんな場所なのか明かされていく。

【主人公と登場人物について】
主人公は昔は斜めに構えていた方がカッコいいと勘違い(?)していた現在ではおっさんである。接客業をしているようで女児の下着を買うにも怪しまれないテクニックを持っているようだ。彼はとても人間味を感じる人物である。全体的に庶民的なので物語に愛着が湧きやすいと感じた。独り身の理由に共感を覚えた。彼はまっとうな常識人なのである。だからこそ良縁に恵まれないのかも知れない。人は何処か適当な方が幸せになれるのかもしれない。

【物語について】
東京の下北沢を舞台とした物語。この場所を知らなくとも想像ができるほど、丁寧に描かれている。そこに暮らす40代の男性がある面倒ごとに巻き込まれるところから展開されていく。チートでもなければ富豪というわけでもなく、どちらかというと親しみの湧きやすい庶民派の男性が主人公である。別段”良い人”を気取るわけでもなく、今までの人生で学んだことを活かしていると感じた。そんな彼が抱えた厄介ごと。今まで平凡だった彼の生活が一変するに違いない。
この少女の境遇やどこからやって来たのかについては、段々と明かされていく。自然な流れなので、前のめりで読んでしまう作品であると感じた。

【良い点(箇条書き)】
・主人公に親しみがわきやすい。
・モノローグの書き方が上手く、情景が想像しやすい。
・主人公の思想に共感が持てる。
・少女の境遇は序盤で明かされていくものの、謎は多いので先が気になってしまう。
・日常と非日常とのバランスがとてもいい。
・現実世界にファンタジー部分が自然に溶け込んでいる。
・住んでみたくなるほど、彼らの暮らす街が魅力的に描かれている。
・全体的に表現や話の流れなどが巧く、読みやすく理解し易い物語である。
・読んでいて、大変だなと思うことも多いが、とても楽しそうでもある。

【備考】11ページ目までの拝読
【見どころ】
少し前の下北沢を舞台に繰り広げられる物語。情景描写などがナチュラルに盛り込まれており、とても親しみやすい。主人公はこれといって特殊な能力を持っているわけではない”一般人”であるところがこの物語の魅力の一つである。その為、彼の心情には共感するところが多い。彼は綺麗好きで、几帳面。地に足のついた人物だと言える。そんな彼が、ある日突然厄介ごとを抱え込むことになるのだ。ファンタジー要素があるにも関わらず、考え方が現実的なので違和感がない。彼は世間体なども気にしつつ、常識的な行動をしていく。しかし、彼の抱えた厄介ごとは普通では無かった。
全体的に丁寧に描かれているので、とても読みやすく面白いと感じる作品。まるで自分がそこの住民であるかの様な錯覚に陥るほど、親しみが湧いてしまう物語だ。11ページの段階では物語はまだまだ序盤。まだまだ住民が増えるようだが、大変さだけではなく癒しも含まれている。とても楽しそうだなと感じた。この先一体どうなっていくか展開がとても楽しみだ。
じっくり読める作品でもある。
あなたもお手に取られてみていかがでしょうか?
お奨めです。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...