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13)寝起きのシーン
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「むにゃむにゃ、もう朝か」そんな演技をしながら、美咲ちゃんは起き上がり、あくびまじりの伸びをする。
ふくよかな胸を、こっちに突き出すような姿勢。お尻に続いて、美咲ちゃんはおっぱいのアピールにも成功したのである。
と言っても、パジャマのボタンは上までとめている。直接、胸が見えるわけではない。
でも胸の大きさでパジャマが前に張り出したこの感じ、下から覗けば下乳が見えそうな大きさ、これが美咲ちゃんのおっぱいなのだ。
着衣越しでありながらこのエロスは、他のアイドルには出せない。二十歳前後の大人グラビアアイドルにだって、そうはいないよ。
華奢で、か弱そうでありながら、何とも柔らかそうな存在感、それが椎名美咲なのだ。
「ああ、やっぱりまだ眠いよ」
美咲ちゃんはそんなことを言って、またベッドに寝転び始めた。
予定にないアドリブが始まったのだ。
カメランさんが戸惑っている様子が見えた。どの角度から撮るべきか、彼は悩んでいるようだ。
ところで、この作品は正式なカメラマンと共に、同時に僕もカメラを回す予定なのだけど、最初のシーンということで、まだ僕はディレクター業に専念している。
今のところ、そのカメラマンさんのその一台のカメラだけが、この歴史的瞬間の記録者。
「上から撮ろう」
僕はカメラマンに言った。「美咲ちゃんに乗っかかるように」
素人が俺に指示するんじゃねえよ。そんなことを言いたそうにも見えた。
しかしカメラマンさんは僕の言葉通りに動いた。
美咲ちゃんの黒い髪の毛が、白いシーツの上にぱさりと広がっている。それがとても美し見えた。それは絶対、真上から撮るべきシーン。
とはいえ、カメラマンがベッドの上に乗るわけにもいかないから、本当に美咲ちゃんに乗っかかるわけにはいかないのだけれど、上手い具合にベッド脇から見下ろすようなショットを撮影してくれた。
僕のイメージ通りの画面がモニターに映し出されている。
美咲ちゃんは眠たそうな目で、カメラを見つめている。
眠たそうだけど、甘えるような表情で、何とも言えない色っぽさが漂っている。
「私のこと好きにしてもいいんだよ」そんなことを語りかけてくるような瞳。
良い、凄く良いよ!
美咲ちゃんはしばらくその姿勢で、カメラを眺めたあと、「早く起きなきゃだった」とつぶやいて、身体を起こした。
上半身だけ起き上がり、パジャマのボタンを外し始める。
来た。
僕は固唾を呑みながら、その光景を見守る。
打ち合わせのときでも見ることの出来なかった美咲ちゃんの水着姿。
それが今、僕たちの目の前に現れようとしているのだ。
すなわち、パジャマから制服への着替えのシーンだ。
美咲ちゃんの細い指はボタンは、第二ボタンまで外し終え、今三つの目のボタンに手がかかっている。
美咲ちゃんのおっぱい、その谷間が、パジャマの隙間から、ちらりと見え始めてもいた。
それを理解している美咲ちゃんは、少し前屈みになる。更なるチラリズム。
パチリと僕は指を鳴らす。それは合図だった。美咲ちゃんも手を止める。
「あっ、そうだ、カバンに教科書ちゃんと入れてたっけ?」
上のボタンを二つ外した状態で、しばらく部屋をウロウロして欲しいと、そのシーンの撮影前に頼んでいたのだ。
美咲ちゃんはベッドから立ち上がり、勉強机の近くに行く。
そして前屈みになって、カバンを開ける。
カメラもその動きを追う。勉強机まで歩く美咲ちゃんの姿。そのお尻。
そしてカバンを覗き込むときの美咲ちゃんのおっぱい。パジャマの隙間からちらりと覗く胸の谷間。
良いシーンが撮れている。僕の想像以上だ。
美咲ちゃんはプロフェッショナルな仕事をしてくれている。
しかし僕はあるスタッフの姿を見て、自分の目玉が飛び出しそうになった。
その人は一番下っ端のADなんだけど、まあ、ずばり言ってしまえば股間が盛り上がっていたのだ。
何かの間違いかと思ったが、それは間違いなく勃起。何やら破廉恥な事件の予感。
いや、僕も実は彼と同じような状態だったのだけど。
でもそういうのが目立たないような服装をしている。ちょっと長めのシャツをインせずに、ズボンの前の部分を隠せるようにしている。
それなのに、その若きADは、そういう気遣いをしていない。
それが僕にはちょっとした恐怖だったのだけど、しかしこのときは撮影に夢中で、そんなことは気にも留めなかった。
ふくよかな胸を、こっちに突き出すような姿勢。お尻に続いて、美咲ちゃんはおっぱいのアピールにも成功したのである。
と言っても、パジャマのボタンは上までとめている。直接、胸が見えるわけではない。
でも胸の大きさでパジャマが前に張り出したこの感じ、下から覗けば下乳が見えそうな大きさ、これが美咲ちゃんのおっぱいなのだ。
着衣越しでありながらこのエロスは、他のアイドルには出せない。二十歳前後の大人グラビアアイドルにだって、そうはいないよ。
華奢で、か弱そうでありながら、何とも柔らかそうな存在感、それが椎名美咲なのだ。
「ああ、やっぱりまだ眠いよ」
美咲ちゃんはそんなことを言って、またベッドに寝転び始めた。
予定にないアドリブが始まったのだ。
カメランさんが戸惑っている様子が見えた。どの角度から撮るべきか、彼は悩んでいるようだ。
ところで、この作品は正式なカメラマンと共に、同時に僕もカメラを回す予定なのだけど、最初のシーンということで、まだ僕はディレクター業に専念している。
今のところ、そのカメラマンさんのその一台のカメラだけが、この歴史的瞬間の記録者。
「上から撮ろう」
僕はカメラマンに言った。「美咲ちゃんに乗っかかるように」
素人が俺に指示するんじゃねえよ。そんなことを言いたそうにも見えた。
しかしカメラマンさんは僕の言葉通りに動いた。
美咲ちゃんの黒い髪の毛が、白いシーツの上にぱさりと広がっている。それがとても美し見えた。それは絶対、真上から撮るべきシーン。
とはいえ、カメラマンがベッドの上に乗るわけにもいかないから、本当に美咲ちゃんに乗っかかるわけにはいかないのだけれど、上手い具合にベッド脇から見下ろすようなショットを撮影してくれた。
僕のイメージ通りの画面がモニターに映し出されている。
美咲ちゃんは眠たそうな目で、カメラを見つめている。
眠たそうだけど、甘えるような表情で、何とも言えない色っぽさが漂っている。
「私のこと好きにしてもいいんだよ」そんなことを語りかけてくるような瞳。
良い、凄く良いよ!
美咲ちゃんはしばらくその姿勢で、カメラを眺めたあと、「早く起きなきゃだった」とつぶやいて、身体を起こした。
上半身だけ起き上がり、パジャマのボタンを外し始める。
来た。
僕は固唾を呑みながら、その光景を見守る。
打ち合わせのときでも見ることの出来なかった美咲ちゃんの水着姿。
それが今、僕たちの目の前に現れようとしているのだ。
すなわち、パジャマから制服への着替えのシーンだ。
美咲ちゃんの細い指はボタンは、第二ボタンまで外し終え、今三つの目のボタンに手がかかっている。
美咲ちゃんのおっぱい、その谷間が、パジャマの隙間から、ちらりと見え始めてもいた。
それを理解している美咲ちゃんは、少し前屈みになる。更なるチラリズム。
パチリと僕は指を鳴らす。それは合図だった。美咲ちゃんも手を止める。
「あっ、そうだ、カバンに教科書ちゃんと入れてたっけ?」
上のボタンを二つ外した状態で、しばらく部屋をウロウロして欲しいと、そのシーンの撮影前に頼んでいたのだ。
美咲ちゃんはベッドから立ち上がり、勉強机の近くに行く。
そして前屈みになって、カバンを開ける。
カメラもその動きを追う。勉強机まで歩く美咲ちゃんの姿。そのお尻。
そしてカバンを覗き込むときの美咲ちゃんのおっぱい。パジャマの隙間からちらりと覗く胸の谷間。
良いシーンが撮れている。僕の想像以上だ。
美咲ちゃんはプロフェッショナルな仕事をしてくれている。
しかし僕はあるスタッフの姿を見て、自分の目玉が飛び出しそうになった。
その人は一番下っ端のADなんだけど、まあ、ずばり言ってしまえば股間が盛り上がっていたのだ。
何かの間違いかと思ったが、それは間違いなく勃起。何やら破廉恥な事件の予感。
いや、僕も実は彼と同じような状態だったのだけど。
でもそういうのが目立たないような服装をしている。ちょっと長めのシャツをインせずに、ズボンの前の部分を隠せるようにしている。
それなのに、その若きADは、そういう気遣いをしていない。
それが僕にはちょっとした恐怖だったのだけど、しかしこのときは撮影に夢中で、そんなことは気にも留めなかった。
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