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12)性犯罪撲滅計画
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最初のシーン。
ピンク色チェックのパジャマで、椎名美咲ちゃんはベッドに寝転んでいる。こちら側の指示通りに眠る演技をしている。
美咲ちゃんは仰向けに、胸の上で手こそ組んでいないが、まるで死人のように目をつぶっている。
こんな姿の美咲ちゃんには、色気の欠片もない。
なるほど、美咲ちゃんはわざと駄目なポーズをして、僕の実力を見ようとしているんだな。
こんなテイクでオーケーを出そうものならば、最後の最後まで美咲ちゃんに舐められ続けるだろう。
彼女はずっと手を抜き続けるだろう。絶対に良い作品にならない。
僕は声を張り上げた。
「カット! 駄目よ、美咲ちゃん。このシーンはね、パジャマ越しに出る、美咲の身体のラインを撮りたいの。特にお尻!」
僕はオネエ言葉で言う。「枕を抱いてよ。枕に抱き着いて! それでさ、お尻をカメラのほうに向けて、わかった?」
撮影現場に妙な空気が流れた。こいつ、オカマだったのかよ。
僕と初対面のスッタフたちは内心でそう思っているに違いない。
でも仕方ないよな。少々口が悪くても、おカマだったら許す。それが日本の芸能界の決まり事だもんな。
そんなことを思っているかどうかわからないが、僕のオカマキャラは一気に浸透したはずだ。
一方、美咲ちゃんは無表情だった。僕の言葉に何の反応もしなかった。「わかりました」すら言わない。
怒っているのかな。僕は不安になる。
僕に何を言われても、この仕事は適当にこなすつもりなのであろうか。
そんな不安の中、テイク2がスタート。
しかし次のテイクで、美咲ちゃんは見事に僕の指示に答えてくれた。
美咲ちゃんは長い枕に抱き着く。お尻をこっちに向ける。
パジャマの生地がギュッと縮まり、美咲ちゃんのお尻の形に添って、ピタッと貼りつく。
美咲ちゃんのお尻の形が、カメラにばっちり捉えられたのだ。
お尻の割れ目のラインまでがあらわになった。
美咲ちゃんは枕に脚を絡みつける。枕にしがみついている姿勢だ。
何て表現すればいいのだろうか、この姿勢は彼女の股間の後ろが開いた状態になるというか。
パジャマ越しに、その下の水着の向こうに、美咲ちゃんの股間のあの部分の気配が浮き上がる。
何だかそこから、女の子のフェロモンが匂い立ってきそうだ。
凄い、凄いよ、美咲ちゃん。
やっぱり君は男たちが出した精子の海を泳ぐ人魚だ!
魚が水の中でしか生きられないように、きっと君は精子の海でしか生きられないんだね!
僕は興奮のあまり、そのような訳のわからないことを叫びたくなる。
でも椎名美咲ちゃんは間違いなく特別な女の子だ。
彼女ならば、とてつもない変革を成し遂げることが出来るかもしれない。
この世界には性犯罪が蔓延している。
暴力を使って、自分の意を遂げようとする男が存在するのだ。
そんな世界は最悪ではないだろうか。地獄と変わらないよ。
僕は嫌だ。女の子たちを平気で傷つけられる男が許せない。この世界から駆逐したい。
だから僕は、そういう下劣な男たちを骨抜きにするような作品を作りたいのだ。
そんな男たちがセックスなてどうでもよくなるような、それくらいに美しい、そしてヤバいエッチな作品。
直接的な肉体のコンタクトよりもずっと興奮してしまう、とんでもないエロいイメージビデオ。
この世界から性犯罪を撲滅させるんだよ、僕は!
まあ、そんな高尚なことを思いながら、実は出来れば、僕は美咲ちゃんやゆかりちゃんとエッチなことが出来ればいいなって思っているのだけどね・・・。
でもこの性犯罪撲滅計画。けっこうマジで、僕はそれなりに本気だから。
ピンク色チェックのパジャマで、椎名美咲ちゃんはベッドに寝転んでいる。こちら側の指示通りに眠る演技をしている。
美咲ちゃんは仰向けに、胸の上で手こそ組んでいないが、まるで死人のように目をつぶっている。
こんな姿の美咲ちゃんには、色気の欠片もない。
なるほど、美咲ちゃんはわざと駄目なポーズをして、僕の実力を見ようとしているんだな。
こんなテイクでオーケーを出そうものならば、最後の最後まで美咲ちゃんに舐められ続けるだろう。
彼女はずっと手を抜き続けるだろう。絶対に良い作品にならない。
僕は声を張り上げた。
「カット! 駄目よ、美咲ちゃん。このシーンはね、パジャマ越しに出る、美咲の身体のラインを撮りたいの。特にお尻!」
僕はオネエ言葉で言う。「枕を抱いてよ。枕に抱き着いて! それでさ、お尻をカメラのほうに向けて、わかった?」
撮影現場に妙な空気が流れた。こいつ、オカマだったのかよ。
僕と初対面のスッタフたちは内心でそう思っているに違いない。
でも仕方ないよな。少々口が悪くても、おカマだったら許す。それが日本の芸能界の決まり事だもんな。
そんなことを思っているかどうかわからないが、僕のオカマキャラは一気に浸透したはずだ。
一方、美咲ちゃんは無表情だった。僕の言葉に何の反応もしなかった。「わかりました」すら言わない。
怒っているのかな。僕は不安になる。
僕に何を言われても、この仕事は適当にこなすつもりなのであろうか。
そんな不安の中、テイク2がスタート。
しかし次のテイクで、美咲ちゃんは見事に僕の指示に答えてくれた。
美咲ちゃんは長い枕に抱き着く。お尻をこっちに向ける。
パジャマの生地がギュッと縮まり、美咲ちゃんのお尻の形に添って、ピタッと貼りつく。
美咲ちゃんのお尻の形が、カメラにばっちり捉えられたのだ。
お尻の割れ目のラインまでがあらわになった。
美咲ちゃんは枕に脚を絡みつける。枕にしがみついている姿勢だ。
何て表現すればいいのだろうか、この姿勢は彼女の股間の後ろが開いた状態になるというか。
パジャマ越しに、その下の水着の向こうに、美咲ちゃんの股間のあの部分の気配が浮き上がる。
何だかそこから、女の子のフェロモンが匂い立ってきそうだ。
凄い、凄いよ、美咲ちゃん。
やっぱり君は男たちが出した精子の海を泳ぐ人魚だ!
魚が水の中でしか生きられないように、きっと君は精子の海でしか生きられないんだね!
僕は興奮のあまり、そのような訳のわからないことを叫びたくなる。
でも椎名美咲ちゃんは間違いなく特別な女の子だ。
彼女ならば、とてつもない変革を成し遂げることが出来るかもしれない。
この世界には性犯罪が蔓延している。
暴力を使って、自分の意を遂げようとする男が存在するのだ。
そんな世界は最悪ではないだろうか。地獄と変わらないよ。
僕は嫌だ。女の子たちを平気で傷つけられる男が許せない。この世界から駆逐したい。
だから僕は、そういう下劣な男たちを骨抜きにするような作品を作りたいのだ。
そんな男たちがセックスなてどうでもよくなるような、それくらいに美しい、そしてヤバいエッチな作品。
直接的な肉体のコンタクトよりもずっと興奮してしまう、とんでもないエロいイメージビデオ。
この世界から性犯罪を撲滅させるんだよ、僕は!
まあ、そんな高尚なことを思いながら、実は出来れば、僕は美咲ちゃんやゆかりちゃんとエッチなことが出来ればいいなって思っているのだけどね・・・。
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