息吹アシスタント(息吹という名の援護人)

jun( ̄▽ ̄)ノ

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32・閻美のラブコール3

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32・閻美のラブコール3


「ん……」

 少しして体の力が戻ってきたと思えたところで起き上がる。そうしてとりあえず的に歩き出す。しかしすぐ立ち止まり、どこからか見られているような気がした。

 どこかに誰かがいるのか? と息吹は周囲を見渡す。左右、次に後方、そして最後に上と顔を動かした。だがそのとき、突然に上方より縄が飛んできた。ほんの一瞬、縄? などと思ったらもう回避不能。息吹の上半身を両腕もろともギュッと縛り細くする。

「あ~ははは、息吹、つかまえた」

 すぐそばにあった20m超えって大木の上にいるは閻美、息吹を縛り上げる縄を両手に持ち、グイっと欲情パワーって引く。すると息吹の体ははげしく引き寄せられ、その背中が大木に当たる。

「うぎぎ……」

 背中もそうだが後頭部も木に当たったので痛みが走る。そして更に別の縄で木に縛り付けられた息吹が前を見ると、地上に降り立った白い着物の閻美。場所のせいもあって神秘的な美人と見えなくもない。

「息吹……好きだよ、愛し合おう」

「断る」

「お互い若いんだからさぁ、年寄りみたいな固い考えは捨てるべきだ。もっとこう情熱の赴くままに相手をむさぼるのがいいんじゃないのかな? そうすることは結局、相手に快感を喜びを与えるのだから」

「ふん、いまのおれは生前の……女に食い漁っていた頃とはちがうんだ。そういう自分になったんだ。このプライド……捨てたくない」

「プライドねぇ……」

 閻美、ゆっくりと動けない相手に接近。そうして立ち止まると、色白な左手の平を息吹の前に突き出す。

「ぅ……」

 息吹、突然体がふわっと軽くなって驚く。体が縄で縛られているは変わらないが、木からは離れている。だからたまらず両腕ごと縛られ不自由に圧迫されながら、両膝を固い地面に落とす。

「息吹……なんて愛しい……この胸に抱きたい、息吹となら余計なモノのないセックスを思いっきりやりたい」

 ズサっと音を立て息吹に接近した閻美、まずは左手を相手の頬に当てて見下ろす。そして息吹が何かしらの反応をしようとしたら、それより先に右手も頬に当て左右にギュッと力を入れる。

「ぅ……」

 「息吹……」

 ゆっくりと……両手に力は入れたまま、それでいて表情はとてもまろやかで赤らみながら閻美が息吹と顔面を重ねた。

 クゥっと双方の唇が熱いコミュニケーション。その主導権は閻美のやわらかい唇の方にあり、女体から吹き出るいいニオイ、まろやかなやわらかさなどなど、それは男のプライドを吸収して丸め込む魔力を持つ。

「んぅぐ……」

 息吹、久しぶりに経験する女体パーツとの触れ合いにいきなりシビれそうになる。いや、70%くらいは瞬殺のごとくビリビリさせられた。残る30%のプライドで自分を保っているというところ。

 閻美、ほんのり目を細めると唇をちょっと大胆的に動かし始めた。息吹の唇をおのれの唇で愛撫し始めた。

(うぐぐ……)

 ブルッと身震いが起こる息吹だったが、閻美はそれを心得ていた。すかさずという抜群のタイミングで両腕を移動させたのだ。息吹の頬をギュッと掴むのではなく、背中の方に回し震える体をギュッと抱き寄せる。こうすると包まれる側は子どもみたいな感覚に落下させられ、包み込む方は偉大な女神のようになっていく。

「ぁ……んぅ……息吹……なんて愛しい。これはもう愛し合うしかない、息吹がわたしの中で愛の共鳴をするしかない、そうだろう?」

 閻美、グッと額を重ねギュッと息吹の体を抱きしめる。見た目に反してかなり力がつよい。だから息吹は女体の熱で溶かされるような感じになる。

「息吹、全然乗り気になってくれていないなぁ。そんなにプライドが大事か? それともわたしに女としての魅力がないのか? それはつらいなぁ、女としては胸がつまりそうになってしまう」

 ここで右腕を動かし息吹の頭をナデナデし、そのまま白い着物の胸に息吹の顔を抱き寄せ用とする女。

「うぎぎぅ……」

 息吹が抵抗する。女の体という男にとっては麻薬みたいな快感が詰まっている。それを30%のほどの理性で押しのけるというのは、相当につよい心とプライドがなければダメだ。

「ほら、着物の上からなんだからさぁ、それで胸に抱き寄せられるくらいは受け入れてくれよぉ。わたしだって胸キュンしたいんだよ」

 女の力は否定しようとする男の力を上回る。息吹は無理やり白い着物の胸に抱き寄せられる。

「うんぐぐぐぐ……」

「う~ん……着物の上だと欲求不満が高まるなぁ。息吹だってわたしの胸に直に甘えたいだろう? でも前置きとしては悪くない、悪くないぞ息吹」

 まるでラブホテル初体験の女子高生みたいにはしゃいでいる閻美。息吹の頭を胸に抱きナデナデした後、その手を別の事に使おうと動かす。それは着物の下に隠されている豊満なふくらみを外に出そうって流れ。

「ば、バカ……やめろ……」

「なんでだ? 息吹、わたしが爆乳なのは……おまえの愛を包み込むためなんだぞ?」

 もう誰も女の爆進を止められないという空気が流れ、着物がクッと淫らに開く。そうするとプクッとやわらかい谷間に息吹の顔が当たる。そうしてそのやわらかい弾力からたまらないニオイと熱が込み上げてくる。

「うぐぐぐ……」

 ここでポロっと……というよりは、ボワン! と悩め香しい音が立つようにして爆乳の片方が揺れて外に出る。

「ん……ぅ……」

 震える息吹、閻美にグッと外に出たふくらみに顔を押し付けるよう強制される。ムニュっとくるやわらかい弾力、プクッと来る乳輪の感触、その快感は男のプライドをいとも簡単に溶かし飲み込むようなレベル。

「なぁ息吹……わたしも欲求不満なんだよ。そういうのをちょっと刺激してくれないなぁ」

 閻美、赤い顔で息吹をギュッとバカみたいにつよく抱きしめる。それには勝ち誇りみたいな意識すら感じられる。息吹が欲情し自分を野生的に求めてきて、この場で2人の時間が始まると信じているようだ。

「い、いい加減に……」

 ここで息吹が閻美を突き放す。もう息吹はわが物と思っていた閻美に生じた油断の結果だ。

「ったくもう、おまえはメスライオンか」

 息吹はそう言って豊満な乳房の片方を出す閻美から少し目を逸らす。そのとき汗びっしょりな額を拭う。

「なんなら……脱ぐよ、息吹」

「脱いでどうするんだよ」

「この胸に息吹を抱きたい、そして息吹に抱かれたい」

 閻美、本気で着物を脱ぐというアクションに入りかけた。それは途中で止まるとは思えなかった。が、突然にピタッと停止。ほんの一瞬考えたような表情をしてから愚痴るようにつぶやく。

「このまま脱いでもつまらないな、だってそうだろう息吹……」

「どういう意味だ……」

「女としては欲情した男に押し倒されたい。しかし今の息吹は欲情しながらも、まだ理性を捨てきれない。それだと最初から最後までわたしが無理やり事を進めるだけ。それでもいいいような気もするが、やはり積極的になった息吹に体と心を求められたい、それが女だよ」

「閻美……他に考える事ってないのかよ」

「ない。若い女の考えるは気に入った男に抱かれる事だけ。これは古今東西において不変な事だ」

 閻美、外に出している美爆乳を内側にしまって着物を整えると、スーッと刀を手に持ち息吹に言う。

「戦おうか」

「戦うって……殺し合いか?」

「いや、手から刀を落としたら負けという勝負だ。もし息吹が勝ったら、とりあえずこの場はおとなしくしよう。だがわたしが勝ったら、この場でセックスだ。息吹には心を込めてわたしを抱いてもらう」

「いいだろう、この家満登息吹、一度死んだ男のプライドに賭けて負けない」

「果たしてそうかな、プライドだけでわたしに勝てるかな」

 ムフフと余裕の笑みを浮かべる閻美が身構える。ずいぶんと自信がありそうで負けるとはまったく考えていない様子。
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