58 / 223
58・いじめられっ子、フュージョンで逆襲せよ2
しおりを挟む
58・いじめられっ子、フュージョンで逆襲せよ2
この日の夜というのは勤にとって地獄だった。家に帰ると思ったとおり母より尋問を受ける。
「なぜお金を盗むの? 何にに使ったの?」
その至極当然な質問に適当なウソを言わねばならぬつらさ、それは勤の胸をビリビリ引き裂く。しかし表向きは何も言えない人間を演じねばならない。感情を消したみたいに、卑怯にもひたすら黙りこくる人間でいなければならない。そういう物悲しい劇場は父が帰ってきても続く。
「勤、おまえ彼女でもできたか? だからそれに貢いでいるとか?」
父が言ったそれは本来であれば、そんなわけねぇよ! 的に返したくなるモノ。だがそうならないのは、父があらゆる可能性を探っていると同時に、イジメの可能性を否定していたいと思っているように伝わるからだ。
「もしかして……イジメられているとかか?」
ついに出た……と、父の声を聞いたときに勤は悲しくなった。しかしそもそも自分は被害者。なぜここで意固地になって黙り加害者を守らなければいけないのかと自分で自分を不思議に思う。
「なぜ何も言わない、どうして黙る!」
父を怒らせ母を不安にさせ、あげく……午前0時まで引っ張って粘り勝ち。つまり何も言わず謝らずのまま逃げ切った。
「く……」
夜中、おのれの部屋にて泣く。悔しかった、とてつもなくみじめだった、そして理不尽であり情けなかった。親に申し訳ないと思いながら、理由を言えないから親に白い目で見られる哀れさ……勤はこのまま死んでしまいたいと思い始める。
「とても耐えられない……」
勤はこっそり玄関から靴を取った。そこから外に出るとバレるので、二階の部屋からベランダを伝って脱出しようと考える。
雨はもう降っていないが夜の外は肌寒い。そして夜空はとてもきれい。こんなに悲しいのにどうして星はきれいなんだと思いながら、出来るだけ音を立てないよう意識しながら家の外に出た。
(……)
実際、自殺するかどうかはわからない。多分出来ない……と勤自身は思う。おそらく明け方付近に死ねなかった自分が戻ってきて、家を出たときの逆の流れで部屋に戻ってしまうだろうと予測する。
(あぁ……行く場所がない……)
悲しき放浪者になった勤、とりあえず夜のコンビニでドリンクにポテチなどを購入。それは夕飯を取っていないから飢えを凌ぐためでったが、支払いをする時思った。この買い物も親からもらった金でするんだよなぁ……と。
(あぁ……)
フラフラっと夜の公園にたどり着く。まるで24時間歩きっぱなしと思うくらい疲れた体を石のベンチに座って休める。
(死のうとか思っても死ねない、家に帰って……また何もないような顔で学校に行って、帰ったら何食わぬ顔で親と対面して会話はしないとか、なんだよそれ、そんなの人間じゃないだろう)
うつむき目から涙が出そうになったが、そのときふと声をかけられ死ぬほどびっくりする。
「はうぅ!」
あまりに驚いたものだから体を起こしたら、ひっくり返りそうになってしまった。
「あ、悪い悪い、驚かすつもりはなかった。おれもちょっと腰を下ろしてタバコを吸いたかったからさ」
「え、えっと……」
勤、見知らぬ若い男に声をかけられたとき、こんな夜中にしかも公園でとドキドキするのに、なぜかどうぞ! なんて反応をしてしまう。
「悪いな」
勤がチラっと見て思う限り、おそらく20代の前半であろう男、彼はベンチに腰を下ろすとタバコを口に咥える。そしてライターで着火すると、夜の空気に向かってふぅっと煙を吐き流す。
(ったく……)
勤、隣に誰かがいると調子が狂う。一人物思いにふける事ができず、ましてやポテトチップスにジュースの飲み食いは恥ずかしくて不可能。だからここから退散しようと思った。でもそこでふと男に声をかけられる。
「高校生だろう?」
「え、ぼ、ぼく? そ、そうですけど……」
「そうか、その割には性格が暗いな」
「は、は? なんですか急に?」
「夜は詩人ぶったり夢を語ったり、好きな相手と求め合ったりするが建設的。死にたいとか考えるのは感心しないと思ってさ」
「え、あ……ぅ」
いきなりズバっと腹に斬り込まれたみたいだった。偶然? 適当? でも言っている事は今の勤にばっちり当てはまる。
「ま、さしずめ女にフラれたとかそういう事かな?」
男が言うと勤は反射的に違う! と言い返す。そしてとっても腹が立ってしまった。
「さしずめ女にフラれたとか……そんな話で夜をさまよったりするもんか! 勝手な事を言うな……人のキモチなんか分からないくせに」
「そうか、じゃぁなんだ?」
「そ、それは……」
「夢とか希望とか家庭の事情とかか?」
あぁ……まったく、どうして隣の人はあれこれ聞くのだと勤は思った。しかもなんというか核心を引っ張り出すために、あえてヘタな質問をしているように感じられる。そこで勤、どうせ親しい間柄になるわけもないのだからと、ここだけの話として胸の内をぶちまけてみる事にした。
「し、失礼ですけど、そちらの名前は?」
「おれは家満登息吹、23歳だ」
「ぼくは悲思惟勤って言います。高校1年生です」
「そうか、つらい話ならムリに言わなくてもいいぞ?」
「そんな……っていうか、この流れでそれはない。もう言うしかないんだから、聞いてください」
「わかった、聞こう」
「じ、実はその……高校に入ってから現在に至るまでいじめられていているんです」
「え、イジメ、マジで?」
息吹、それはビックリだとばかり立ち上がる。そしてタバコを地面に落としてグリグリ踏むと、つらく苦しそうな顔で座っている勤を見ろおしながら信じられないって声で質問。
「高校生でイジメとかあるのか? ウソだろう、イジメなんててっきり中学生で終わりだと思っていたけど」
「だったらいいですよね……っていうか、息吹さんって……言っちゃ悪いですけど気楽な人生を送ってこられたんですね」
「いや、それはちがうぞ。おれは平和に生きていた」
「平和に? どういう風に?」
「おれは小学3年生で初体験して以来、女と付き合ってセックスする事しか頭になかったからな、高校生のときはひたすら女と愛し合っていた。まぁ、飽きたらすぐにポイ捨てしていたけど、でもメイクラブは平和だろう? そんなおれからすれば高校生でイジメとかアホ過ぎて信じられないって話だ」
「え、え……もしかしてゲスな人ですか?」
「まぁな、500人くらいの女とやったらゲスだよな」
「ご、500人って……」
せっかくのシリアスってフンイキがつぶれそうだ……と勤は思った。てっきりものすごくマジメな人かと思ったのに、とんでもないゲスだとか……これいったいどんな話なんだよ? と泣きたくもなる。
「まぁ、おれの事はどうでもいいんだよ。おまえの話だよ、ムリにとは言わないけど言えるなら言っちゃえよ。ためこんで得するのは金だけだからな」
「わ、わかりました……言います。だから……っていうか、ちょっとだけ聞いてください」
こうして悲思惟勤は高校になってから生じ、現在も自分を苦しめているってイジメの話を語る。
この日の夜というのは勤にとって地獄だった。家に帰ると思ったとおり母より尋問を受ける。
「なぜお金を盗むの? 何にに使ったの?」
その至極当然な質問に適当なウソを言わねばならぬつらさ、それは勤の胸をビリビリ引き裂く。しかし表向きは何も言えない人間を演じねばならない。感情を消したみたいに、卑怯にもひたすら黙りこくる人間でいなければならない。そういう物悲しい劇場は父が帰ってきても続く。
「勤、おまえ彼女でもできたか? だからそれに貢いでいるとか?」
父が言ったそれは本来であれば、そんなわけねぇよ! 的に返したくなるモノ。だがそうならないのは、父があらゆる可能性を探っていると同時に、イジメの可能性を否定していたいと思っているように伝わるからだ。
「もしかして……イジメられているとかか?」
ついに出た……と、父の声を聞いたときに勤は悲しくなった。しかしそもそも自分は被害者。なぜここで意固地になって黙り加害者を守らなければいけないのかと自分で自分を不思議に思う。
「なぜ何も言わない、どうして黙る!」
父を怒らせ母を不安にさせ、あげく……午前0時まで引っ張って粘り勝ち。つまり何も言わず謝らずのまま逃げ切った。
「く……」
夜中、おのれの部屋にて泣く。悔しかった、とてつもなくみじめだった、そして理不尽であり情けなかった。親に申し訳ないと思いながら、理由を言えないから親に白い目で見られる哀れさ……勤はこのまま死んでしまいたいと思い始める。
「とても耐えられない……」
勤はこっそり玄関から靴を取った。そこから外に出るとバレるので、二階の部屋からベランダを伝って脱出しようと考える。
雨はもう降っていないが夜の外は肌寒い。そして夜空はとてもきれい。こんなに悲しいのにどうして星はきれいなんだと思いながら、出来るだけ音を立てないよう意識しながら家の外に出た。
(……)
実際、自殺するかどうかはわからない。多分出来ない……と勤自身は思う。おそらく明け方付近に死ねなかった自分が戻ってきて、家を出たときの逆の流れで部屋に戻ってしまうだろうと予測する。
(あぁ……行く場所がない……)
悲しき放浪者になった勤、とりあえず夜のコンビニでドリンクにポテチなどを購入。それは夕飯を取っていないから飢えを凌ぐためでったが、支払いをする時思った。この買い物も親からもらった金でするんだよなぁ……と。
(あぁ……)
フラフラっと夜の公園にたどり着く。まるで24時間歩きっぱなしと思うくらい疲れた体を石のベンチに座って休める。
(死のうとか思っても死ねない、家に帰って……また何もないような顔で学校に行って、帰ったら何食わぬ顔で親と対面して会話はしないとか、なんだよそれ、そんなの人間じゃないだろう)
うつむき目から涙が出そうになったが、そのときふと声をかけられ死ぬほどびっくりする。
「はうぅ!」
あまりに驚いたものだから体を起こしたら、ひっくり返りそうになってしまった。
「あ、悪い悪い、驚かすつもりはなかった。おれもちょっと腰を下ろしてタバコを吸いたかったからさ」
「え、えっと……」
勤、見知らぬ若い男に声をかけられたとき、こんな夜中にしかも公園でとドキドキするのに、なぜかどうぞ! なんて反応をしてしまう。
「悪いな」
勤がチラっと見て思う限り、おそらく20代の前半であろう男、彼はベンチに腰を下ろすとタバコを口に咥える。そしてライターで着火すると、夜の空気に向かってふぅっと煙を吐き流す。
(ったく……)
勤、隣に誰かがいると調子が狂う。一人物思いにふける事ができず、ましてやポテトチップスにジュースの飲み食いは恥ずかしくて不可能。だからここから退散しようと思った。でもそこでふと男に声をかけられる。
「高校生だろう?」
「え、ぼ、ぼく? そ、そうですけど……」
「そうか、その割には性格が暗いな」
「は、は? なんですか急に?」
「夜は詩人ぶったり夢を語ったり、好きな相手と求め合ったりするが建設的。死にたいとか考えるのは感心しないと思ってさ」
「え、あ……ぅ」
いきなりズバっと腹に斬り込まれたみたいだった。偶然? 適当? でも言っている事は今の勤にばっちり当てはまる。
「ま、さしずめ女にフラれたとかそういう事かな?」
男が言うと勤は反射的に違う! と言い返す。そしてとっても腹が立ってしまった。
「さしずめ女にフラれたとか……そんな話で夜をさまよったりするもんか! 勝手な事を言うな……人のキモチなんか分からないくせに」
「そうか、じゃぁなんだ?」
「そ、それは……」
「夢とか希望とか家庭の事情とかか?」
あぁ……まったく、どうして隣の人はあれこれ聞くのだと勤は思った。しかもなんというか核心を引っ張り出すために、あえてヘタな質問をしているように感じられる。そこで勤、どうせ親しい間柄になるわけもないのだからと、ここだけの話として胸の内をぶちまけてみる事にした。
「し、失礼ですけど、そちらの名前は?」
「おれは家満登息吹、23歳だ」
「ぼくは悲思惟勤って言います。高校1年生です」
「そうか、つらい話ならムリに言わなくてもいいぞ?」
「そんな……っていうか、この流れでそれはない。もう言うしかないんだから、聞いてください」
「わかった、聞こう」
「じ、実はその……高校に入ってから現在に至るまでいじめられていているんです」
「え、イジメ、マジで?」
息吹、それはビックリだとばかり立ち上がる。そしてタバコを地面に落としてグリグリ踏むと、つらく苦しそうな顔で座っている勤を見ろおしながら信じられないって声で質問。
「高校生でイジメとかあるのか? ウソだろう、イジメなんててっきり中学生で終わりだと思っていたけど」
「だったらいいですよね……っていうか、息吹さんって……言っちゃ悪いですけど気楽な人生を送ってこられたんですね」
「いや、それはちがうぞ。おれは平和に生きていた」
「平和に? どういう風に?」
「おれは小学3年生で初体験して以来、女と付き合ってセックスする事しか頭になかったからな、高校生のときはひたすら女と愛し合っていた。まぁ、飽きたらすぐにポイ捨てしていたけど、でもメイクラブは平和だろう? そんなおれからすれば高校生でイジメとかアホ過ぎて信じられないって話だ」
「え、え……もしかしてゲスな人ですか?」
「まぁな、500人くらいの女とやったらゲスだよな」
「ご、500人って……」
せっかくのシリアスってフンイキがつぶれそうだ……と勤は思った。てっきりものすごくマジメな人かと思ったのに、とんでもないゲスだとか……これいったいどんな話なんだよ? と泣きたくもなる。
「まぁ、おれの事はどうでもいいんだよ。おまえの話だよ、ムリにとは言わないけど言えるなら言っちゃえよ。ためこんで得するのは金だけだからな」
「わ、わかりました……言います。だから……っていうか、ちょっとだけ聞いてください」
こうして悲思惟勤は高校になってから生じ、現在も自分を苦しめているってイジメの話を語る。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
48歳主婦の宅建試験挑戦―そして年下彼がくれた勇気と恋
MisakiNonagase
恋愛
「お母さん」でも「奥さん」でもない、私の名前を呼び止めたのは、26つも年下の彼だった。
「48歳、主婦。私が手に入れたのは、資格(ライセンス)と、甘く切ない自由だった。」
スーパーのパートに明け暮れる平凡な主婦・中西京香、48歳。
目的もなく始めた宅建試験への挑戦が、枯れかけていた彼女の人生を激変させる。
インスタの勉強垢で出会ったのは、娘よりも年下の22歳大学生・幸正。
「不倫なんて、別の世界の出来事だと思っていた――」
そんな保守的で、誰より否定的な考えを持っていたはずの京香が、孤独な受験勉強の中で彼と心を通わせ、気づけば過去問演習よりも重い「境界線」を越えていく。
資格取得、秘めた大人の恋。そして再スタート、
50歳を迎えた彼女が見つけた、自分だけの「地平線」とは。
不動産、法学、そして予期せぬ情熱が交錯する、48歳からの再生と自立の物語。
捨てられた王妃は情熱王子に攫われて
きぬがやあきら
恋愛
厳しい外交、敵対勢力の鎮圧――あなたと共に歩む未来の為に手を取り頑張って来て、やっと王位継承をしたと思ったら、祝賀の夜に他の女の元へ通うフィリップを目撃するエミリア。
貴方と共に国の繁栄を願って来たのに。即位が叶ったらポイなのですか?
猛烈な抗議と共に実家へ帰ると啖呵を切った直後、エミリアは隣国ヴァルデリアの王子に攫われてしまう。ヴァルデリア王子の、エドワードは影のある容姿に似合わず、強い情熱を秘めていた。私を愛しているって、本当ですか? でも、もうわたくしは誰の愛も信じたくないのです。
疑心暗鬼のエミリアに、エドワードは誠心誠意向に向き合い、愛を得ようと少しずつ寄り添う。一方でエミリアの失踪により国政が立ち行かなくなるヴォルティア王国。フィリップは自分の功績がエミリアの内助であると思い知り――
ざまあ系の物語です。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
10秒で読めるちょっと怖い話。
絢郷水沙
ホラー
ほんのりと不条理な『ギャグ』が香るホラーテイスト・ショートショートです。意味怖的要素も含んでおりますので、意味怖好きならぜひ読んでみてください。(毎日昼頃1話更新中!)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる