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104・サキュバスと12歳の少年に戻されてしまった息吹2
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104・サキュバスと12歳の少年に戻されてしまった息吹2
「このサキュバス望というのねぇ、好みが2つあるんだよ」
ムフフとしたたか的な笑みを浮かべる女、グッと噛んだストローよりコーラをグイグイ吸い上げながら息吹を見て問いかける。
「なんだと思う?」
「さぁ……」
「あんぅ、息吹ってば愛想が悪い。そんな事じゃぁ女にモテないよぉ?」
「女は好きだとしても、今さら女にモテたいって気はしないな」
「あらあら、見た目は良いのに中身は年寄りモードなのかぁ」
望はクスっと笑った後、自分が好む一つはイケメンの男だと言う。希いわくブサメンは地球上においてムダな資源であり、例えるなら道端におちて誰も食いたいと思わない腐ったリンゴなのだとか。
「で、もうひとつ。わたしは12歳くらいの少年が好きなんだよ」
「12歳? ショタ?」
「ノンノン、そんな安っぽい駄菓子みたいな話といっしょにされては困っちゃうって話だよ」
ぬるくなってきたポテトを色白な指先でつまみ口の中へ運びながら、望は12歳くらいの年齢がどれだけ重要かを息吹に向かって説き始めた。
「12歳、いいよねぇ、人生で一番最高の原始能力を有し、そして最高かつ最終局面に入りつつあるピュアって言葉を体現できる年齢。10歳ではダメなんだよ、12歳でないと。その年齢に漂う少年らしさと無限の可能性を持っている爆弾的な感じと触れたら泣き出すような繊細さ。それらがイケメンって言葉で束ねられるのが、わたしに言わせれば人、男の人生で唯一別格的にステキな瞬間。ただし、ちょっと困った事がある。12歳時にイケメンであっても、将来は詐欺師みたいなブサメン野郎ってけっこういる。これほどゲロい興覚めってないわけよ、わかる? 息吹」
望に言われた息吹、表面上はさぁな……とシラケた顔をする。だが内心では確かにそれも一理あるかなと、うっすら12歳時分の世界を思い出したりしていた。
「そこでわたしはひらめいた。今現在イケメン、おぉ、それで性格もいいって奴ならさ、巻き戻せば12歳の頃もけっこうイケているはず。そういうのを捕獲して捕まえようと思った。捕まえてセックスしてわたしの体におぼれさせる。それで若くてきれいな頃はわたしのアクセサリーと性欲を満たす道具って役割をさせる。で、不細工になってきたらそこで捨てて高いところから見下ろし笑ってやるとするわけだよ」
「性格悪い女……」
「だってん、サキュバスだもの、性格より性欲、これが基本ですから」
「でも、おれってべつにイケメンとは思わないけど」
「あ~ら謙虚なんだ? ますますステキ。息吹からは生前ホストをやっていたゆえにしみついた男の色気が漂っている。それ相当に女を食ったよね? 人を食う鬼ならぬ女を食いまくるカサノバの生まれ変わりってところかな。だから巻き戻してみる価値があると思った。12歳の息吹って絶対にイケメンの少年だろうからさ、わたしの体においで。信じられないくらいキモチいいって思いに浸らせてあげるから」
次第に望の目があざとさプラス魔物的になってきた。もしかするとそれ、通常の若い男が目にすると引っ張られてしまうモノかもしれない。だが息吹にはそう簡単に引っ張られないという理由があった。
一度死んだ。そして生前のふるまいはよくなかったと悟りみたいなモノが内情に入った。そのせいで脳が変異みたいになったのである。通常の23歳なら性欲と物欲にまみれ、まだまだそうかんたんには賢者となれない。だが悟りが入ったことにより、若いのに年寄りっぽいみたいな脳になってしまった。
「だからおれを誘惑したって意味ない」
「やだぁ、わたし年寄りみたいな若い男って好きじゃない。若い男なんていうのは、全力で女を追いかけむさぼり食わなきゃダメよ。だから息吹、それを思い出そう。女にモテない事を美徳とするようなクソって賢者ではなく、人生がたのしく充実していた頃の愚者に戻ろう。そうすれば息吹も考えが変わる、必ずね」
ここで望がニコっとやりながら立ち上がった。着衣巨乳の魅力をふんだんに無料サービスと振りまきながら、ゆっくり歩いて座っている息吹の横に立つ。そして言う。
「息吹、もしかすると女とつき合うのが怖いとか言わないよね?」
「あぁもう、イチイチうるさい。おれはもうここで失礼する」
イラだった息吹が体を横に向け立ち上がろうとした。まさにそのとき、待ってました! とばかり体をかがめた希の両手が息吹の頬を掴む。そして相手が反応するより先に、まさに電光石火の速度で口づけに入る。
「んん!!」
息吹、両目を大きく開き不覚……と悔しく思った。
「ん……んぅ……」
甘く感じ入る声をこぼす望、なんて愛しいとばかりやわらかい唇を息吹のと重ね合わせ、男と女って言葉の原液を混ぜるようにキスをする。それは息吹の中にある賢者的な感覚やら思考ですら抗えない。魔法の調理人によって溶かされるバナナという果物になったような感じに包まれていく。
ここで官能的なキスを解除した望、両手で息吹の頬をつかんだまま、つい今しがたより少し年齢が上がったように見える笑顔でつぶやいた。
「んぅ……かわいい、思ったとおり以上だ、息吹ってすごくかわいい。ホストになるだけあって、女が放っておかない感じがパンパンに詰め込まれている。こんな12歳とセックスしてみたかったんだよ、わたしは」
うふっと微笑まれたらめちゃくちゃバカにされているような気がした。だから息吹は相手を払いのけ叫びながら立ち上がった。
「ふざけんな!」
しかしその瞬間……息吹は異変が生じていると気づく。急に何かがおかしいという違和感に捕獲され身固まりに陥った。
「このサキュバス望というのねぇ、好みが2つあるんだよ」
ムフフとしたたか的な笑みを浮かべる女、グッと噛んだストローよりコーラをグイグイ吸い上げながら息吹を見て問いかける。
「なんだと思う?」
「さぁ……」
「あんぅ、息吹ってば愛想が悪い。そんな事じゃぁ女にモテないよぉ?」
「女は好きだとしても、今さら女にモテたいって気はしないな」
「あらあら、見た目は良いのに中身は年寄りモードなのかぁ」
望はクスっと笑った後、自分が好む一つはイケメンの男だと言う。希いわくブサメンは地球上においてムダな資源であり、例えるなら道端におちて誰も食いたいと思わない腐ったリンゴなのだとか。
「で、もうひとつ。わたしは12歳くらいの少年が好きなんだよ」
「12歳? ショタ?」
「ノンノン、そんな安っぽい駄菓子みたいな話といっしょにされては困っちゃうって話だよ」
ぬるくなってきたポテトを色白な指先でつまみ口の中へ運びながら、望は12歳くらいの年齢がどれだけ重要かを息吹に向かって説き始めた。
「12歳、いいよねぇ、人生で一番最高の原始能力を有し、そして最高かつ最終局面に入りつつあるピュアって言葉を体現できる年齢。10歳ではダメなんだよ、12歳でないと。その年齢に漂う少年らしさと無限の可能性を持っている爆弾的な感じと触れたら泣き出すような繊細さ。それらがイケメンって言葉で束ねられるのが、わたしに言わせれば人、男の人生で唯一別格的にステキな瞬間。ただし、ちょっと困った事がある。12歳時にイケメンであっても、将来は詐欺師みたいなブサメン野郎ってけっこういる。これほどゲロい興覚めってないわけよ、わかる? 息吹」
望に言われた息吹、表面上はさぁな……とシラケた顔をする。だが内心では確かにそれも一理あるかなと、うっすら12歳時分の世界を思い出したりしていた。
「そこでわたしはひらめいた。今現在イケメン、おぉ、それで性格もいいって奴ならさ、巻き戻せば12歳の頃もけっこうイケているはず。そういうのを捕獲して捕まえようと思った。捕まえてセックスしてわたしの体におぼれさせる。それで若くてきれいな頃はわたしのアクセサリーと性欲を満たす道具って役割をさせる。で、不細工になってきたらそこで捨てて高いところから見下ろし笑ってやるとするわけだよ」
「性格悪い女……」
「だってん、サキュバスだもの、性格より性欲、これが基本ですから」
「でも、おれってべつにイケメンとは思わないけど」
「あ~ら謙虚なんだ? ますますステキ。息吹からは生前ホストをやっていたゆえにしみついた男の色気が漂っている。それ相当に女を食ったよね? 人を食う鬼ならぬ女を食いまくるカサノバの生まれ変わりってところかな。だから巻き戻してみる価値があると思った。12歳の息吹って絶対にイケメンの少年だろうからさ、わたしの体においで。信じられないくらいキモチいいって思いに浸らせてあげるから」
次第に望の目があざとさプラス魔物的になってきた。もしかするとそれ、通常の若い男が目にすると引っ張られてしまうモノかもしれない。だが息吹にはそう簡単に引っ張られないという理由があった。
一度死んだ。そして生前のふるまいはよくなかったと悟りみたいなモノが内情に入った。そのせいで脳が変異みたいになったのである。通常の23歳なら性欲と物欲にまみれ、まだまだそうかんたんには賢者となれない。だが悟りが入ったことにより、若いのに年寄りっぽいみたいな脳になってしまった。
「だからおれを誘惑したって意味ない」
「やだぁ、わたし年寄りみたいな若い男って好きじゃない。若い男なんていうのは、全力で女を追いかけむさぼり食わなきゃダメよ。だから息吹、それを思い出そう。女にモテない事を美徳とするようなクソって賢者ではなく、人生がたのしく充実していた頃の愚者に戻ろう。そうすれば息吹も考えが変わる、必ずね」
ここで望がニコっとやりながら立ち上がった。着衣巨乳の魅力をふんだんに無料サービスと振りまきながら、ゆっくり歩いて座っている息吹の横に立つ。そして言う。
「息吹、もしかすると女とつき合うのが怖いとか言わないよね?」
「あぁもう、イチイチうるさい。おれはもうここで失礼する」
イラだった息吹が体を横に向け立ち上がろうとした。まさにそのとき、待ってました! とばかり体をかがめた希の両手が息吹の頬を掴む。そして相手が反応するより先に、まさに電光石火の速度で口づけに入る。
「んん!!」
息吹、両目を大きく開き不覚……と悔しく思った。
「ん……んぅ……」
甘く感じ入る声をこぼす望、なんて愛しいとばかりやわらかい唇を息吹のと重ね合わせ、男と女って言葉の原液を混ぜるようにキスをする。それは息吹の中にある賢者的な感覚やら思考ですら抗えない。魔法の調理人によって溶かされるバナナという果物になったような感じに包まれていく。
ここで官能的なキスを解除した望、両手で息吹の頬をつかんだまま、つい今しがたより少し年齢が上がったように見える笑顔でつぶやいた。
「んぅ……かわいい、思ったとおり以上だ、息吹ってすごくかわいい。ホストになるだけあって、女が放っておかない感じがパンパンに詰め込まれている。こんな12歳とセックスしてみたかったんだよ、わたしは」
うふっと微笑まれたらめちゃくちゃバカにされているような気がした。だから息吹は相手を払いのけ叫びながら立ち上がった。
「ふざけんな!」
しかしその瞬間……息吹は異変が生じていると気づく。急に何かがおかしいという違和感に捕獲され身固まりに陥った。
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