2 / 16
ぶらり旅
出発
しおりを挟む「ひま(バンッ!)だな~。人と喋りた(バンッ!)いな~」
俺は呟きながら通り過ぎていくゾンビたちをM1887で頭を吹き飛ばしてやる。ま、装弾数が5発。薬室を合わせても6発ってのが残念だよ。ま、散弾銃だから仕方がないか。え、コッキングはどうしてるのかって? M1887はレバーアクション式だから片手でも出来るのだよ。
そんなことよりようやく貯まったポイントでバイクを買いましたよ。バイクは『スティード400』と言う名のバイクだ。簡単に言えばゴー◯トライダーに出てくるようなバイクと言えば解るだろうか?
ま、バイクの説明はさておき、ようやく買えたバイクを俺好みにするために無限にある金を使ってカスタマイズしましたよ。いや~有意義な時間でしたよ。
ま、カスタマイズしたと言ってもほとんど変わってないですけどね。骸骨模様を施したのと、マフラーを変えたぐらいだ。もちろんヘルメットもフルフェイスで骸骨模様だよ。どんだけ好きなんだよって言われても可笑しくないね。
そして、俺は朽ち果てた町を出て隣町に向かってるところ。だから人どころかゾンビにすら会う確率が低い。超寂しぃ!
あれから30分運転してるが、
「誰にも会わない!」
それでも、ようやく町が見えてきたところだ。
「だよな」
町を見ると予想通りの光景が目の前にあった。倒れかけのビル、雑草の生えている道路、大量に割れた窓ガラスに破片。
そして、
「ゾンビと」
倒れている死体はなく、あるのは動く死体が闊歩する街の光景だった。
「思っていたよりは少ないな」
確かに居ることは居るが目にはいる数だけでも10体から20体少ないな。
「どっかに移動したのか?」
ま、それならば確認できるやつだけ殺せばいいか。
俺は、周りのゾンビたちとの距離を確認すると1度停車し武器を変更する。
何にしようかな。M1887は装弾数が少ないし、MP5は連射速度は速いけど威力が無いかなら。
「よし、SIG552にしよう」
俺は武器を変更してメイン武器をM1887からSIG552にし、サブ武器はP226Rである。
SIG552はスイス軍に正式採用されたアサルトライフルで5.56mmNATO弾を使用している。そして、SIG552は連射速度がサブマシンガン並みに速い。
P226Rは正式名所SIG SAUER P226Rである。9mmパラベラム弾を使用し、軍、警察などで使用されている。
「さてと、始めますか」
俺は、SIG552を構える。敵の数が少ないのと距離がそれなりにあることを考えて確実に高得点を狙うことにした俺は切替軸を動かし単発モードにする。そして、照門を覗き照星がゾンビの額と一直線になるように狙いを定め、
「眠れ」
トリガーを引いた。
バンッ!!
5.56mmNATO弾は一直線に飛んで行きゾンビの額にかざあなをあける。
俺は喜ぶこともなく次々とゾンビの頭をくり貫く。
残り………5…………4……3………2……ラスト。
バンッ!
人がいなくなり朽ち果てた町中に銃声が咆哮をあげる。
そして俺は平然とリロードしたのち右のうちポケットから煙草を取り出して一服する。
「ふう~……来ないか」
あれから10分過ぎたが1体もゾンビが来る気配は無かった。やはり何処かに行ったようだ。
俺はこの町を数日かけて詮索するために寝床となる場所を探し始めた。
「やはり、変わったな……」
昔の賑やかさが無くなり静かしなった町に寂しさを感じた。
「ここにするか」
俺はビジネスホテルの前に来るとバイクをアイテムボックスにしまい。その代わりにSIG552にライトを装着する。
詮索を始めて数十分が経過したところで俺は最上階全てを俺の部屋にするため、色々と改造した。屋上に続く道を作り、非常階段を完全封鎖し、各階や入り口、駐車場に、数台の監視カメラとC4を設置する。え、なんでそんなことができるのかって金とスキルの力ですよ。
俺は最上階の端の部屋で寛ぐ。埃だらけだったが、スキルを使い綺麗にした。いや~やっぱふかふかのベッドは最高ですな~。
結局その日は監視カメラの映像を見ながら飯を食べシャワーを浴びて窓から外の様子を眺めて寝た。
爆睡です。
ベッド恐るべし!
次の日になり、飯を食べたのち外を眺めていると、
「ん? あれは煙か?」
なんと、約1キロ先で煙が上がっていた。人がいるかもしれない!
俺は直ぐに準備を整えると、念のために監視カメラでゾンビがいないことを確認したのち、すぐさまスティード400を出し出発する。
待ってろ俺の初めての話し相手!
0
あなたにおすすめの小説
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
他人の寿命が視える俺は理を捻じ曲げる。学園一の美令嬢を助けたら凄く優遇されることに
千石
ファンタジー
【第17回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞】
魔法学園4年生のグレイ・ズーは平凡な平民であるが、『他人の寿命が視える』という他の人にはない特殊な能力を持っていた。
ある日、学園一の美令嬢とすれ違った時、グレイは彼女の余命が本日までということを知ってしまう。
グレイは自分の特殊能力によって過去に周りから気味悪がられ、迫害されるということを経験していたためひたすら隠してきたのだが、
「・・・知ったからには黙っていられないよな」
と何とかしようと行動を開始する。
そのことが切っ掛けでグレイの生活が一変していくのであった。
他の投稿サイトでも掲載してます。
※表紙の絵はAIが生成したものであり、著作権に関する最終的な責任は負いかねます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる