200年後の日本は、ゾンビで溢れていました。

月見酒

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ぶらり旅

出発

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「ひま(バンッ!)だな~。人と喋りた(バンッ!)いな~」

 俺は呟きながら通り過ぎていくゾンビたちをM1887で頭を吹き飛ばしてやる。ま、装弾数が5発。薬室を合わせても6発ってのが残念だよ。ま、散弾銃だから仕方がないか。え、コッキングはどうしてるのかって? M1887はレバーアクション式だから片手でも出来るのだよ。

 そんなことよりようやく貯まったポイントでバイクを買いましたよ。バイクは『スティード400』と言う名のバイクだ。簡単に言えばゴー◯トライダーに出てくるようなバイクと言えば解るだろうか?

 ま、バイクの説明はさておき、ようやく買えたバイクを俺好みにするために無限にある金を使ってカスタマイズしましたよ。いや~有意義な時間でしたよ。
 ま、カスタマイズしたと言ってもほとんど変わってないですけどね。骸骨模様を施したのと、マフラーを変えたぐらいだ。もちろんヘルメットもフルフェイスで骸骨模様だよ。どんだけ好きなんだよって言われても可笑しくないね。

 そして、俺は朽ち果てた町を出て隣町に向かってるところ。だから人どころかゾンビにすら会う確率が低い。超寂しぃ!
 

あれから30分運転してるが、
「誰にも会わない!」
それでも、ようやく町が見えてきたところだ。

「だよな」
 町を見ると予想通りの光景が目の前にあった。倒れかけのビル、雑草の生えている道路、大量に割れた窓ガラスに破片。

そして、
「ゾンビと」

 倒れている死体はなく、あるのは動く死体が闊歩する街の光景だった。

「思っていたよりは少ないな」
 確かに居ることは居るが目にはいる数だけでも10体から20体少ないな。
「どっかに移動したのか?」 
 ま、それならば確認できるやつだけ殺せばいいか。
 俺は、周りのゾンビたちとの距離を確認すると1度停車し武器を変更する。
 何にしようかな。M1887は装弾数が少ないし、MP5は連射速度は速いけど威力が無いかなら。

「よし、SIG552にしよう」
 俺は武器を変更してメイン武器をM1887からSIG552にし、サブ武器はP226Rである。
SIG552はスイス軍に正式採用されたアサルトライフルで5.56mmNATO弾を使用している。そして、SIG552は連射速度がサブマシンガン並みに速い。

 P226Rは正式名所SIG SAUER P226Rである。9mmパラベラム弾を使用し、軍、警察などで使用されている。


「さてと、始めますか」
 俺は、SIG552を構える。敵の数が少ないのと距離がそれなりにあることを考えて確実に高得点を狙うことにした俺は切替軸を動かし単発モードにする。そして、照門を覗き照星がゾンビの額と一直線になるように狙いを定め、


「眠れ」
トリガーを引いた。
バンッ!!


 5.56mmNATO弾は一直線に飛んで行きゾンビの額にかざあなをあける。


 俺は喜ぶこともなく次々とゾンビの頭をくり貫く。
 残り………5…………4……3………2……ラスト。

バンッ!

 人がいなくなり朽ち果てた町中に銃声が咆哮をあげる。
 そして俺は平然とリロードしたのち右のうちポケットから煙草を取り出して一服する。


「ふう~……来ないか」

あれから10分過ぎたが1体もゾンビが来る気配は無かった。やはり何処かに行ったようだ。

 俺はこの町を数日かけて詮索するために寝床となる場所を探し始めた。

「やはり、変わったな……」
 昔の賑やかさが無くなり静かしなった町に寂しさを感じた。

「ここにするか」
  俺はビジネスホテルの前に来るとバイクをアイテムボックスにしまい。その代わりにSIG552にライトを装着する。

 詮索を始めて数十分が経過したところで俺は最上階全てを俺の部屋にするため、色々と改造した。屋上に続く道を作り、非常階段を完全封鎖し、各階や入り口、駐車場に、数台の監視カメラとC4を設置する。え、なんでそんなことができるのかって金とスキルの力ですよ。

 俺は最上階の端の部屋で寛ぐ。埃だらけだったが、スキルを使い綺麗にした。いや~やっぱふかふかのベッドは最高ですな~。
 結局その日は監視カメラの映像を見ながら飯を食べシャワーを浴びて窓から外の様子を眺めて寝た。
 爆睡です。
 ベッド恐るべし!



 次の日になり、飯を食べたのち外を眺めていると、
「ん? あれは煙か?」
 なんと、約1キロ先で煙が上がっていた。人がいるかもしれない!

 俺は直ぐに準備を整えると、念のために監視カメラでゾンビがいないことを確認したのち、すぐさまスティード400を出し出発する。
 待ってろ俺の初めての話し相手!
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