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第七章 忙しいが、呆気なく都市ルーセントに向かう事になりました。
第八十六幕 通路の先と展示会
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十分ほど休憩した千夜たちは探索を行うべく奥へと進む。
千夜の推測どおりここはダンジョンなのか魔物たちは殺された瞬間魔核だけ残して霧散した。ただ、グレータースケルトンやアンデッドたちだけは何故か消える事無くその場で倒れていた。
しかし激戦を生き残ったことを喜び浮かれているのか、誰もその違和感に気づく事は無かった。
延々と続く真っ直ぐな通路を進んでいると天井まである扉の前まで辿りついた。
だが千夜以外は目の前のソレが扉だとは気づいていない。
「行き止まりなのかしら?」
ベノワの呟きに誰もが嘆息しそうになる。それは後ろにいるタイチのところまで伝わる。
「なによ、あんなに戦って行き止まりなんて最悪ね」
再びアイーシャの悪態が通路に響く。
その事に千夜はエルザがアイーシャを殺さないか、ヒヤヒヤしながらも行き止まりの壁を調べる。
(やはり、二階層へと続く道と同じように意識阻害と幻惑が掛けられているな。それも強力に)
調べ終えた千夜は鬼椿を抜刀する。
その光景に後ろに並ぶ冒険者やベノワたちの緊張が跳ね上がり武器を握る手に力が入る。
「こんなところに居ても無駄なんだから、早く戻りま――」
アイーシャの身勝手な行動を黙らせるかのように千夜の一閃が扉を破壊する轟音が通路に轟く。
「これで戻る必要はなくなったな」
千夜の皮肉にアイーシャは恥ずかしそうに赤面する。その光景に千夜派閥の冒険者たちはクスクスと笑いを必死に堪えるが先頭を歩く千夜には知る由もなかった。
強力な結界によって封鎖されていた扉の向こうには200人が余裕で入れるほどの広大な部屋だった。
しかし誰もそんな事は考えない。いや、考える事が出来ないと言うべきだろう。
なぜなら、目の前に広がる大量の宝石、財宝、武器の山に誰もが目を奪われ、各々が感嘆の声を漏らしていた。
千夜もまた、これだけの財宝を集めていたことに驚きを覚えたがそれは集めた存在への畏怖からくるものだ。
(それにしても武器や魔法道具は丁寧に置かれているな。まるで展示会だ)
そんな事を思いながら超解析スキルを用いて武器の等級を調べる。
(大半が英雄級だが、中には古代級や伝説級まであるのか。今の時代なら全部が国宝級に当てはまるぞ。この事をベルグに伝えたら躍起になって買い占めるだろうな)
宰相や軍務総監たちに慌てて指令を出す姿が目に浮かぶ千夜。
「それではいつも通り最初好きな財宝をお選び下さい」
そんなベノワの言葉に冒険者たちの歓喜の叫び声が室内に響き渡ると躍起になって財宝を漁りだした。
(まったく欲望に素直な連中だな)
内心そんな事を思っているとエリーゼとエルザが近づいてきた。
「旦那様は選ばないの?」
「俺は別に欲しい物がないからな」
「旦那様は無欲ね」
「そんな事はないと思うが」
(それに武器や魔法道具なんかは俺のアイテムボックスに入っている物の方が等級が上だだからな)
あまりに使用していないが、転生時に姿だけでなくアイテムも全て最終ログイン時のままのため大量にあるのだ。
「なら、私たちと一緒に選びましょ」
「ああ、構わないぞ」
エリーゼの誘いを受け入れた千夜はエルザも加えて三人で財宝を選ぼうとしようとしていた時だった。
「なんで駄目なのよ!」
突然のアイーシャの怒声に全員の視線が集まる。
(また、あの女か。愛を人を盲目にすると言うが。家のエリーゼたちはあそこまで酷くないのにな)
「少し様子を見てくる」
ベノワに食って掛かるアイーシャの姿にそんな事を思いながら立ち上がり、言い争うベノワとアイーシャの許へと向かった。
「なにごとだ」
「センさん」
千夜の登場にベノワは安堵し、アイーシャたちは今以上に不機嫌な表情を浮かべる。
「で、何故揉めてるんだ?」
「アンタには関係ないわ」
(これまた露骨に嫌われたものだな)
そんな事を思いながらベノワに視線を向けて事情説明を求めた。
「実はタイチさんがどうしても財宝ではなくて、あそこに飾ってある剣が欲しいと言って来たので、駄目だと断ったらアイーシャさんたちが怒鳴り始めたのです」
「なるほど」
(まったく、どうしてこうも集団行動が出来ないんだ。俺もあんまり好きではないが、普通は我慢するだろ)
「どうして財宝ではなく剣が欲しいんだ?」
気づかれない程度の嘆息をするとタイチに視線を向けて問うた。
「そんなの決まっている。人助けのために必要なんだ!」
(人助けのためだと?)
千夜にとってはアホらしい理由に笑いそうになるが堪えた千夜は再び問う。
「財宝を売ったお金で新しい剣を買えば良いだろ」
「それでは駄目なんだ。もっと強くならないと沢山人助けが出来ない」
(コイツはアホなのか?確かに強力な武器を持てばそれだけ戦闘では有利になる。だがそれは本当の強さじゃない。そんな事誰だって知ってるだろうに)
現実を知らない青年に呆れ果てながら千夜は再び口を開いた。
「お前の理由は立派だが、だからと言って自分勝手な我侭で周りを困らせるな」
「それでも僕はあそこにある剣が欲しいんだ!」
「だったらお金を貯めて買えば良いだろ」
「そんな時間があったら僕は困っている人を助けたいんだ!」
(ま、確かに効率的に言えばそうだろうな。だが)
「だからと言って依頼主を困らせるな。俺たちはベノワに雇われているんだからな」
タイチの我侭と千夜の正論による口論はヒートアップしていく。
「それに人助けのなにが悪いんだ。正義の筈だ!その行為を行う僕の邪魔をするお前こそが悪だ!」
逆ギレとも言えるタイチの言葉に千夜は哀れみさえ覚えそうになるがエルザが今の言葉でタイチたちに襲い掛からなかった事に賞賛の言葉を上げたい思いだった。
「大体どうして君はそれだけの力があるのに人助けをしないんだ!この世には困っている人が沢山いるんだぞ!」
(どうして正義と口にする奴らってこうも自分勝手な奴等が多いんだ)
怒りを通り越して呆れる千夜。
「なんとか言ったらどうなんだ!」
「そんなの決まっている。人助けより家族のほうが大事だからだ」
千夜はタイチを見つめてハッキリと答えた。
「人助けの中には危険だって付き纏うだろう。そんな場所に大切な家族を連れて行けっていうのか?」
「だったら、安全な場所に置いて行けば良いだろ!」
「確かにその通りだが、生憎と家の家族はとても心配性なんだ。ま、その原因を作ったのは俺なんだが。だからこそ俺が一人で戦うことを望まないんだよ。それはお前の仲間もそうじゃないのか?」
千夜はアイーシャたちに視線を向けて意思確認を求めた。
タイチもまたそんな彼女たちに視線を向けたが、返事は無かった。それは千夜の言葉が事実であるからこそ、タイチを困らせたくないと言う想いからだった。
「確かに僕だって彼女たちを危険には曝したくない。だからこそ僕はあそこにある剣が欲しいんだ!」
「「「タイチ!」」」
タイチはそう言って剣が飾ってある場所へと走り出した。
そんなタイチを心配してなのかアイーシャたちは追いかける。
しかし千夜の心配は別のところにあった。
(チッ!よりによってあの剣を取ろうとしているのか!)
飾ってある剣の中で唯一千夜が危険と判断した剣へとタイチは手を伸ばした。
「エリー、ルーザ、今すぐその女たちを止めろ!」
千夜の慌てた声音にエリーゼたちは急いで三人を捕まえた。
「ぅうわああああああああああああああああぁぁぁぁぁ!!!」
三人を止めるのに成功すると同時に激痛に悶え苦しむタイチの嗚咽交じりの叫び声が室内に響き渡る。
千夜の推測どおりここはダンジョンなのか魔物たちは殺された瞬間魔核だけ残して霧散した。ただ、グレータースケルトンやアンデッドたちだけは何故か消える事無くその場で倒れていた。
しかし激戦を生き残ったことを喜び浮かれているのか、誰もその違和感に気づく事は無かった。
延々と続く真っ直ぐな通路を進んでいると天井まである扉の前まで辿りついた。
だが千夜以外は目の前のソレが扉だとは気づいていない。
「行き止まりなのかしら?」
ベノワの呟きに誰もが嘆息しそうになる。それは後ろにいるタイチのところまで伝わる。
「なによ、あんなに戦って行き止まりなんて最悪ね」
再びアイーシャの悪態が通路に響く。
その事に千夜はエルザがアイーシャを殺さないか、ヒヤヒヤしながらも行き止まりの壁を調べる。
(やはり、二階層へと続く道と同じように意識阻害と幻惑が掛けられているな。それも強力に)
調べ終えた千夜は鬼椿を抜刀する。
その光景に後ろに並ぶ冒険者やベノワたちの緊張が跳ね上がり武器を握る手に力が入る。
「こんなところに居ても無駄なんだから、早く戻りま――」
アイーシャの身勝手な行動を黙らせるかのように千夜の一閃が扉を破壊する轟音が通路に轟く。
「これで戻る必要はなくなったな」
千夜の皮肉にアイーシャは恥ずかしそうに赤面する。その光景に千夜派閥の冒険者たちはクスクスと笑いを必死に堪えるが先頭を歩く千夜には知る由もなかった。
強力な結界によって封鎖されていた扉の向こうには200人が余裕で入れるほどの広大な部屋だった。
しかし誰もそんな事は考えない。いや、考える事が出来ないと言うべきだろう。
なぜなら、目の前に広がる大量の宝石、財宝、武器の山に誰もが目を奪われ、各々が感嘆の声を漏らしていた。
千夜もまた、これだけの財宝を集めていたことに驚きを覚えたがそれは集めた存在への畏怖からくるものだ。
(それにしても武器や魔法道具は丁寧に置かれているな。まるで展示会だ)
そんな事を思いながら超解析スキルを用いて武器の等級を調べる。
(大半が英雄級だが、中には古代級や伝説級まであるのか。今の時代なら全部が国宝級に当てはまるぞ。この事をベルグに伝えたら躍起になって買い占めるだろうな)
宰相や軍務総監たちに慌てて指令を出す姿が目に浮かぶ千夜。
「それではいつも通り最初好きな財宝をお選び下さい」
そんなベノワの言葉に冒険者たちの歓喜の叫び声が室内に響き渡ると躍起になって財宝を漁りだした。
(まったく欲望に素直な連中だな)
内心そんな事を思っているとエリーゼとエルザが近づいてきた。
「旦那様は選ばないの?」
「俺は別に欲しい物がないからな」
「旦那様は無欲ね」
「そんな事はないと思うが」
(それに武器や魔法道具なんかは俺のアイテムボックスに入っている物の方が等級が上だだからな)
あまりに使用していないが、転生時に姿だけでなくアイテムも全て最終ログイン時のままのため大量にあるのだ。
「なら、私たちと一緒に選びましょ」
「ああ、構わないぞ」
エリーゼの誘いを受け入れた千夜はエルザも加えて三人で財宝を選ぼうとしようとしていた時だった。
「なんで駄目なのよ!」
突然のアイーシャの怒声に全員の視線が集まる。
(また、あの女か。愛を人を盲目にすると言うが。家のエリーゼたちはあそこまで酷くないのにな)
「少し様子を見てくる」
ベノワに食って掛かるアイーシャの姿にそんな事を思いながら立ち上がり、言い争うベノワとアイーシャの許へと向かった。
「なにごとだ」
「センさん」
千夜の登場にベノワは安堵し、アイーシャたちは今以上に不機嫌な表情を浮かべる。
「で、何故揉めてるんだ?」
「アンタには関係ないわ」
(これまた露骨に嫌われたものだな)
そんな事を思いながらベノワに視線を向けて事情説明を求めた。
「実はタイチさんがどうしても財宝ではなくて、あそこに飾ってある剣が欲しいと言って来たので、駄目だと断ったらアイーシャさんたちが怒鳴り始めたのです」
「なるほど」
(まったく、どうしてこうも集団行動が出来ないんだ。俺もあんまり好きではないが、普通は我慢するだろ)
「どうして財宝ではなく剣が欲しいんだ?」
気づかれない程度の嘆息をするとタイチに視線を向けて問うた。
「そんなの決まっている。人助けのために必要なんだ!」
(人助けのためだと?)
千夜にとってはアホらしい理由に笑いそうになるが堪えた千夜は再び問う。
「財宝を売ったお金で新しい剣を買えば良いだろ」
「それでは駄目なんだ。もっと強くならないと沢山人助けが出来ない」
(コイツはアホなのか?確かに強力な武器を持てばそれだけ戦闘では有利になる。だがそれは本当の強さじゃない。そんな事誰だって知ってるだろうに)
現実を知らない青年に呆れ果てながら千夜は再び口を開いた。
「お前の理由は立派だが、だからと言って自分勝手な我侭で周りを困らせるな」
「それでも僕はあそこにある剣が欲しいんだ!」
「だったらお金を貯めて買えば良いだろ」
「そんな時間があったら僕は困っている人を助けたいんだ!」
(ま、確かに効率的に言えばそうだろうな。だが)
「だからと言って依頼主を困らせるな。俺たちはベノワに雇われているんだからな」
タイチの我侭と千夜の正論による口論はヒートアップしていく。
「それに人助けのなにが悪いんだ。正義の筈だ!その行為を行う僕の邪魔をするお前こそが悪だ!」
逆ギレとも言えるタイチの言葉に千夜は哀れみさえ覚えそうになるがエルザが今の言葉でタイチたちに襲い掛からなかった事に賞賛の言葉を上げたい思いだった。
「大体どうして君はそれだけの力があるのに人助けをしないんだ!この世には困っている人が沢山いるんだぞ!」
(どうして正義と口にする奴らってこうも自分勝手な奴等が多いんだ)
怒りを通り越して呆れる千夜。
「なんとか言ったらどうなんだ!」
「そんなの決まっている。人助けより家族のほうが大事だからだ」
千夜はタイチを見つめてハッキリと答えた。
「人助けの中には危険だって付き纏うだろう。そんな場所に大切な家族を連れて行けっていうのか?」
「だったら、安全な場所に置いて行けば良いだろ!」
「確かにその通りだが、生憎と家の家族はとても心配性なんだ。ま、その原因を作ったのは俺なんだが。だからこそ俺が一人で戦うことを望まないんだよ。それはお前の仲間もそうじゃないのか?」
千夜はアイーシャたちに視線を向けて意思確認を求めた。
タイチもまたそんな彼女たちに視線を向けたが、返事は無かった。それは千夜の言葉が事実であるからこそ、タイチを困らせたくないと言う想いからだった。
「確かに僕だって彼女たちを危険には曝したくない。だからこそ僕はあそこにある剣が欲しいんだ!」
「「「タイチ!」」」
タイチはそう言って剣が飾ってある場所へと走り出した。
そんなタイチを心配してなのかアイーシャたちは追いかける。
しかし千夜の心配は別のところにあった。
(チッ!よりによってあの剣を取ろうとしているのか!)
飾ってある剣の中で唯一千夜が危険と判断した剣へとタイチは手を伸ばした。
「エリー、ルーザ、今すぐその女たちを止めろ!」
千夜の慌てた声音にエリーゼたちは急いで三人を捕まえた。
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