288 / 351
第七章 忙しいが、呆気なく都市ルーセントに向かう事になりました。
第五十二幕 護衛依頼と鍛冶師ドルン
しおりを挟む
なんとかミレーネたちを納得させた千夜たちは朝食を終えるとギルドに向かった。
「それでお父様、次はどんな依頼を受けるんですか?」
「次は護衛関係を受けようと思う」
「護衛ですか?」
「そうだ。ウィルのランクなら討伐だけでなく護衛の依頼も多いだろうしな。それに今後上のランクに上がりたいのなら護衛依頼は必ず受けなければならない。そのためにも今のうちに経験させておこうと思ってな」
「なるほど、それじゃお母様たちも護衛依頼は何度もしてきたのですね」
「「「「………」」」」
「4人とも目を逸らすな」
ウィルの言葉に視線を逸らすエリーゼたちだが、千夜に注意されてしまう。
「え、えっと……」
流石のウィルもどう言っていいのか解らなくなり言葉に詰まる。
「エリーたちは確かに護衛依頼は数度受けたが、数える程度なんだ」
「え!」
千夜から齎された情報に驚きを隠せないウィル。
「どうしてですか?」
「高ランクになるために護衛依頼は必須だ。だけど、Sランク以上のランクになるとどうしても護衛依頼は受けにくくなるんだ。ましてや俺たちみたいなのが一度でも依頼を受けてみろ。どうなると思う?」
「えっとそれは喜ばれるんじゃないですか?」
「確かにそうだ。Sランク以上しかいない高ランククランがC、Bランクの護衛依頼を受けたとなれば間違いなくその依頼主は喜ぶだろう。だが、高ランクになるにつれ指名依頼料は高くなる。それなのにC、Bランクの依頼金程で受けてくれるとなれば、沢山の護衛依頼が押し寄せてくることになる」
「確かにそうですね」
「そうならない為にも俺たちはあんまり護衛依頼は受けないようにしている。受けるとしてみそれ相応の料金を支払う者の護衛依頼しか受けないようにしている。それに高ランク依頼の大半は討伐系ばかりだからな。護衛依頼はあんまりしていないんだ」
「高ランクになれば良いという訳ではないんですね」
「そうだ。護衛依頼が好きな奴や得意な奴はランクが昇級できるとしても上がらない奴だっているしな」
「なるほど」
「ま、そこはウィルしだいだ。ギルド側が実力を見極めているようならランクが低くても高ランク依頼を受けさせてくれる事もたまにはあるからな」
「解りました。今後仲間と相談して決めたいと思います」
「ああ、そうすると良い」
話しているうちにギルドに到着した千夜たちは沢山の依頼が貼られている掲示板へと足を向けた。
(護衛……護衛……ダラ行きの護衛っと。お、あったこれだ)
一枚の依頼を手にアミーの許へと受付カウンターに向かう。
「あ、センさんおはよう御座います」
「おはよう。この依頼を受けたいんだが」
「確認しますね……ダラ行きの護衛ですか。でもこれランクがCランクとかなり低いですが?」
「ああ、息子に護衛の経験をさせようと思ってな。あいつもだいぶ経験を積んだしそろそろ良いころあいだろうと思ってな」
「なるほどそうでしたか。はい、依頼を受諾しました。明日、南門前に早朝集合なので遅れないようにお願いします」
「わかった」
依頼を受けた千夜たちはギルドを後にした。
その後は明日のために食料調達のため市場へと向かった。
「いつもみたいに狩をしてはいけないんですか?」
「駄目だな。たまに依頼主が許可をくれるところもあるが、護衛対象から離れるのは駄目だ。その間に襲われてはどうしようもないからな」
「確かにそうですね。護衛の人数が多いのであれば2人ぐらい抜けても構わないだろうが、することはお勧めしないな」
「解りました。護衛の時は食料を準備して望むことにします」
「ああ、それがいい」
そうして千夜たちは数日分の食料を買い集めるのだった。
次の日の早朝、千夜たちは南門前に来ていた。
「おう、お前たちが護衛依頼を引き受けてくれた、最近噂のパーティーか。俺は鍛冶師のドルンだ。今日はよろしく頼むぜ」
灰色の髭を生やした低身長の男。一瞬ドワーフかと思ったが、ドワーフよりかは高い身長。だからといって人間よりかは低い。ウィルと同じぐらいだろう。
(ドワーフと人間のハーフといったところか)
内心そんな事を思いながらも千夜は依頼主であるドルンと握手を交わす。
「ああ、こちらこそよろしく頼む。で、護衛は俺たちだけか?」
「そうだ。いちよう俺の弟子も数名護衛代わりに連れて行くが本職であるあんた等比べれば足元にも及ばないだろうよ。ま、足手まといになるかもしれねぇがよろしく頼むわ」
「ああ。こっちこそよろしく頼む」
挨拶が終わると千夜たちはさっそく荷馬車に乗り込み出発した。
揺られること20分。都市ルーセントが見えなくなったあたりで、千夜は御者をするドルンの隣に座る。
ミレーネ。クロエ、エルザは後方を見張るため一番最後尾に座り、エリーゼとウィルは中間に座っていた。
「どうかしたのか?」
「いや、ちょっと聞きたいことがあってな」
「聞きたいこと?」
「ああ、鍛冶師って言っていたが、どうしてダラに向かう。どうやら出来た武器を持っていくようだが」
「普通、護衛が依頼主の事情に踏み入るのはご法度の筈だぜ」
「確かにその通りだ。だから、護衛としてではなく、一個人として聞いている。勿論ただで聞くつもりはない」
「金なら要らねぇぞ」
「だろうな」
「ほう、だったら何を出すんだい」
「俺の刀を見せると言ったらどうする?」
「むぅ……」
(この男俺が刀に興味がある事に気付いてやがったな)
ドルンは鋭い視線を千夜に向ける。
「どうする?」
「ああ、良いだろう。夜にでも見せて貰うからな」
「ああ、それで構わない」
交渉成立した証に握手を交わすとドルンは口を開いた。
「それでお父様、次はどんな依頼を受けるんですか?」
「次は護衛関係を受けようと思う」
「護衛ですか?」
「そうだ。ウィルのランクなら討伐だけでなく護衛の依頼も多いだろうしな。それに今後上のランクに上がりたいのなら護衛依頼は必ず受けなければならない。そのためにも今のうちに経験させておこうと思ってな」
「なるほど、それじゃお母様たちも護衛依頼は何度もしてきたのですね」
「「「「………」」」」
「4人とも目を逸らすな」
ウィルの言葉に視線を逸らすエリーゼたちだが、千夜に注意されてしまう。
「え、えっと……」
流石のウィルもどう言っていいのか解らなくなり言葉に詰まる。
「エリーたちは確かに護衛依頼は数度受けたが、数える程度なんだ」
「え!」
千夜から齎された情報に驚きを隠せないウィル。
「どうしてですか?」
「高ランクになるために護衛依頼は必須だ。だけど、Sランク以上のランクになるとどうしても護衛依頼は受けにくくなるんだ。ましてや俺たちみたいなのが一度でも依頼を受けてみろ。どうなると思う?」
「えっとそれは喜ばれるんじゃないですか?」
「確かにそうだ。Sランク以上しかいない高ランククランがC、Bランクの護衛依頼を受けたとなれば間違いなくその依頼主は喜ぶだろう。だが、高ランクになるにつれ指名依頼料は高くなる。それなのにC、Bランクの依頼金程で受けてくれるとなれば、沢山の護衛依頼が押し寄せてくることになる」
「確かにそうですね」
「そうならない為にも俺たちはあんまり護衛依頼は受けないようにしている。受けるとしてみそれ相応の料金を支払う者の護衛依頼しか受けないようにしている。それに高ランク依頼の大半は討伐系ばかりだからな。護衛依頼はあんまりしていないんだ」
「高ランクになれば良いという訳ではないんですね」
「そうだ。護衛依頼が好きな奴や得意な奴はランクが昇級できるとしても上がらない奴だっているしな」
「なるほど」
「ま、そこはウィルしだいだ。ギルド側が実力を見極めているようならランクが低くても高ランク依頼を受けさせてくれる事もたまにはあるからな」
「解りました。今後仲間と相談して決めたいと思います」
「ああ、そうすると良い」
話しているうちにギルドに到着した千夜たちは沢山の依頼が貼られている掲示板へと足を向けた。
(護衛……護衛……ダラ行きの護衛っと。お、あったこれだ)
一枚の依頼を手にアミーの許へと受付カウンターに向かう。
「あ、センさんおはよう御座います」
「おはよう。この依頼を受けたいんだが」
「確認しますね……ダラ行きの護衛ですか。でもこれランクがCランクとかなり低いですが?」
「ああ、息子に護衛の経験をさせようと思ってな。あいつもだいぶ経験を積んだしそろそろ良いころあいだろうと思ってな」
「なるほどそうでしたか。はい、依頼を受諾しました。明日、南門前に早朝集合なので遅れないようにお願いします」
「わかった」
依頼を受けた千夜たちはギルドを後にした。
その後は明日のために食料調達のため市場へと向かった。
「いつもみたいに狩をしてはいけないんですか?」
「駄目だな。たまに依頼主が許可をくれるところもあるが、護衛対象から離れるのは駄目だ。その間に襲われてはどうしようもないからな」
「確かにそうですね。護衛の人数が多いのであれば2人ぐらい抜けても構わないだろうが、することはお勧めしないな」
「解りました。護衛の時は食料を準備して望むことにします」
「ああ、それがいい」
そうして千夜たちは数日分の食料を買い集めるのだった。
次の日の早朝、千夜たちは南門前に来ていた。
「おう、お前たちが護衛依頼を引き受けてくれた、最近噂のパーティーか。俺は鍛冶師のドルンだ。今日はよろしく頼むぜ」
灰色の髭を生やした低身長の男。一瞬ドワーフかと思ったが、ドワーフよりかは高い身長。だからといって人間よりかは低い。ウィルと同じぐらいだろう。
(ドワーフと人間のハーフといったところか)
内心そんな事を思いながらも千夜は依頼主であるドルンと握手を交わす。
「ああ、こちらこそよろしく頼む。で、護衛は俺たちだけか?」
「そうだ。いちよう俺の弟子も数名護衛代わりに連れて行くが本職であるあんた等比べれば足元にも及ばないだろうよ。ま、足手まといになるかもしれねぇがよろしく頼むわ」
「ああ。こっちこそよろしく頼む」
挨拶が終わると千夜たちはさっそく荷馬車に乗り込み出発した。
揺られること20分。都市ルーセントが見えなくなったあたりで、千夜は御者をするドルンの隣に座る。
ミレーネ。クロエ、エルザは後方を見張るため一番最後尾に座り、エリーゼとウィルは中間に座っていた。
「どうかしたのか?」
「いや、ちょっと聞きたいことがあってな」
「聞きたいこと?」
「ああ、鍛冶師って言っていたが、どうしてダラに向かう。どうやら出来た武器を持っていくようだが」
「普通、護衛が依頼主の事情に踏み入るのはご法度の筈だぜ」
「確かにその通りだ。だから、護衛としてではなく、一個人として聞いている。勿論ただで聞くつもりはない」
「金なら要らねぇぞ」
「だろうな」
「ほう、だったら何を出すんだい」
「俺の刀を見せると言ったらどうする?」
「むぅ……」
(この男俺が刀に興味がある事に気付いてやがったな)
ドルンは鋭い視線を千夜に向ける。
「どうする?」
「ああ、良いだろう。夜にでも見せて貰うからな」
「ああ、それで構わない」
交渉成立した証に握手を交わすとドルンは口を開いた。
10
あなたにおすすめの小説
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“
瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
だが、死亡する原因には不可解な点が…
数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、
神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。