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本編第三部「暁の王子と食客」
3 犬も喰わない事
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――年間にしてひと月弱の日数ではあるが、キュリオは王子の教育係を勤める事となった。
王子が訪れる日だけは、キュリオは何と言われようとも必ず、侍女ベルセニアによるお召し替えをきっぱりと断って、動きやすい旅装束姿で彼を迎えた。
普段は彼女の熱意に押し切られる様にして、高価で優美な衣を着させられているが、それは本当にまともに動けた代物ではないのである。
「キュリオ! あそびにきたよ!」
「待っていたよ王子。さて、何をしようかね」
「庭をたんけんする!」
こんなやりとりで始まったキュリオの勤めは、王子と供に遊ぶ事に徹したものだった。
「これは食べられる。青い実は酸っぱいけれど、赤くなれば甘くて美味しいよ」
低木に成る赤い実をキュリオから渡されて恐る恐る口にし、その味に王子は感嘆の声を上げた。
「ほんとだ! あまい! こんなにおいしいなんて知らなかった」
「森に近い所に住む者は、これを集めて干したり、煮詰めたりして食べたり、売り物にするのだよ。ベルセニアが焼く菓子にも入っていたよ。……ん、これも甘い」
自らもひょいと枝からひとつ実を取って口に入れ、ニコニコと笑むキュリオに、ラフィンが同じ様にニコニコとした顔になる。部屋の中や王城の施設での習い事では、味わえない楽しさだ。
「こんな場所で物を食べているのを侍女が見たら何か言われそうだが、少しだけなら見つかるまいて」
「あはは! ひみつにしよう」
「熟し過ぎていたり、虫がついているものもあるから、こうして食べるのは気をつけねばならないよ」
「はい!」
滅多な事では腹は壊さないだろうけれども云々などと言いながら低木の向こうへ行くと、野の花が集まって咲く場所を見つけた王子が、駆け寄ってしゃがみ込む。
「綺麗な花! キュリオ、母上に持っていったら喜ぶと思う?」
「さてどうだろう。市井の子らはよくその様な事をするらしいけれど」
「持って行ってみる!」
いくつか花を摘み始めたラフィンを手伝って、キュリオも花を摘む。
「束にすると見栄えが良いよ」
華やかさはないが愛らしく軟らかな色味の花達を集めて、キュリオが結び方を教えながら、長い草の葉でもってラフィンがどうにか仕上げたそれは、少女が好みそうな可愛らしい花束になった。
「うむ。良い出来だ」
「母上、おれがつくったって言ったら、おどろくかなぁ……」
「驚いてくれるかな。今度来る時にどうなったか教えてくれまいかね。楽しみにしているから。念のために帰るまでは小川で水に漬けておこう」
庭に流れる小川まで行って、茎を千切った部分を水に漬けるキュリオに、どうして水に漬けておくのか尋ねる王子。それは萎れるからだよと言いながら、キュリオが濡れた指で岩に何やら図を描いて、植物の仕組みについての簡単な話をしてみせた。
――それは、長い年月に渡り各地を彷徨う様にして旅をしながら経験と知識を蓄え、離れ家でも様々な書物を読み耽ってきた彼ならではの授業であった。
元より、幾人かそれなりの優秀な教育者や、学友が王子には付けられている。
しかしながら、キュリオとの遊びの中で得られるものと、それらの中で得られるものとでは、明らかに方向性も質も異なっていた。
古今東西の口伝による珍しく不思議な物語や、市井の子供らの遊び、植物や昆虫に関する面白い事柄等々、広く多彩で子供心をくすぐる部分まで含めて披露されるキュリオの知識は、離れ家を訪れるその度に王子の好奇心を十二分に満足させ、すっかり夢中にさせたのだった。
「やだ! もっと遊ぶ! 帰りたくないぃ!」
「おや、嬉しい事を言ってくれるね。でもこれでは、私が歩けないよ」
駄々をこねてキュリオの足にしがみつき、泣きじゃくる事もしばしばあった。
「キュリオ様、私には子供が二人いるように見えますよ」
などと、微笑まし気に言ったのは勿論、本気で遊ぶ彼らの姿を見た侍女ベルセニア。
「そうかね。こうして子供と遊ぶ事など、滅多にある事ではないし、王子と一緒に遊んでいると新しい発見もある。つい夢中になってしまうのだよ……」
今やすっかり古株の侍女となった彼女も、実はうっかり勤めを逸脱して時々二人の遊びに混ざり、はしゃいでいた事すらあるのだが……、それに関しては指摘せず、微笑むだけに留めるキュリオであった。
――以前は、部屋を抜け出しては探検をしていた王子だったが、キュリオとの遊びが教育予定に加えられて以後はピタリとそれが無くなった。
彼の悪癖に悩まされていた王子付きの侍女にとって、非常に有り難い事であったのは言うまでも無い話だ。
また、この教育係の勤めの関わりによって、ますますキュリオを気に入った王子は、ある日彼らの様子を眺めに離れ家を訪れたリヤスーダに向かって、こう言った事すらあった。
「父上、キュリオに、おれの従者になってもらいたいです!」
あろう事か王の眼前で、ぎゅっとキュリオの腰にしがみつくラフィン王子。
「それはまた……、私に務まるだろうか。どう思うかね? リヤ」
などと、本気にした様子も見せず呑気に笑んで、キュリオは愛し気に王子の頭を撫でて、リヤスーダに向けて冗談めかして小首を傾げて見せたのだが。
嫉妬深い王の前で、それをするのは火に油である。
眉間に皺を寄せて恐ろしい不機嫌顔をしたリヤスーダは、王子の両脇に手を入れて引きはがして脇に置いて、更にはキュリオをしっかりと抱きしめた。そして、大人げなくも我が子に向けて、こう言い放った。
「キュリオはやらん。俺のものだからな」
「見苦しい真似は止めたまえよ」と、王の言動を諫めながらも、抵抗する事無く腕に捕まったままのキュリオ。腕の中で幸せそうに微笑んでいる彼は、まんざらでもない様子だ。
それに気をよくして更に強く抱きしめて、ふふんと勝ち誇った顔を見せるリヤスーダ。
――当然、王子はそれを見て猛烈な勢いで悔し泣きをした。
さすがに可愛そうだと見かねたキュリオが王の腕をあっさりと抜け出し、王子を優しく抱き締めて慰め、王は再び大人げない嫉妬心を見せるのだが――。
――犬も食わない事なので、これ以上は語るべくもない話である。
王子が訪れる日だけは、キュリオは何と言われようとも必ず、侍女ベルセニアによるお召し替えをきっぱりと断って、動きやすい旅装束姿で彼を迎えた。
普段は彼女の熱意に押し切られる様にして、高価で優美な衣を着させられているが、それは本当にまともに動けた代物ではないのである。
「キュリオ! あそびにきたよ!」
「待っていたよ王子。さて、何をしようかね」
「庭をたんけんする!」
こんなやりとりで始まったキュリオの勤めは、王子と供に遊ぶ事に徹したものだった。
「これは食べられる。青い実は酸っぱいけれど、赤くなれば甘くて美味しいよ」
低木に成る赤い実をキュリオから渡されて恐る恐る口にし、その味に王子は感嘆の声を上げた。
「ほんとだ! あまい! こんなにおいしいなんて知らなかった」
「森に近い所に住む者は、これを集めて干したり、煮詰めたりして食べたり、売り物にするのだよ。ベルセニアが焼く菓子にも入っていたよ。……ん、これも甘い」
自らもひょいと枝からひとつ実を取って口に入れ、ニコニコと笑むキュリオに、ラフィンが同じ様にニコニコとした顔になる。部屋の中や王城の施設での習い事では、味わえない楽しさだ。
「こんな場所で物を食べているのを侍女が見たら何か言われそうだが、少しだけなら見つかるまいて」
「あはは! ひみつにしよう」
「熟し過ぎていたり、虫がついているものもあるから、こうして食べるのは気をつけねばならないよ」
「はい!」
滅多な事では腹は壊さないだろうけれども云々などと言いながら低木の向こうへ行くと、野の花が集まって咲く場所を見つけた王子が、駆け寄ってしゃがみ込む。
「綺麗な花! キュリオ、母上に持っていったら喜ぶと思う?」
「さてどうだろう。市井の子らはよくその様な事をするらしいけれど」
「持って行ってみる!」
いくつか花を摘み始めたラフィンを手伝って、キュリオも花を摘む。
「束にすると見栄えが良いよ」
華やかさはないが愛らしく軟らかな色味の花達を集めて、キュリオが結び方を教えながら、長い草の葉でもってラフィンがどうにか仕上げたそれは、少女が好みそうな可愛らしい花束になった。
「うむ。良い出来だ」
「母上、おれがつくったって言ったら、おどろくかなぁ……」
「驚いてくれるかな。今度来る時にどうなったか教えてくれまいかね。楽しみにしているから。念のために帰るまでは小川で水に漬けておこう」
庭に流れる小川まで行って、茎を千切った部分を水に漬けるキュリオに、どうして水に漬けておくのか尋ねる王子。それは萎れるからだよと言いながら、キュリオが濡れた指で岩に何やら図を描いて、植物の仕組みについての簡単な話をしてみせた。
――それは、長い年月に渡り各地を彷徨う様にして旅をしながら経験と知識を蓄え、離れ家でも様々な書物を読み耽ってきた彼ならではの授業であった。
元より、幾人かそれなりの優秀な教育者や、学友が王子には付けられている。
しかしながら、キュリオとの遊びの中で得られるものと、それらの中で得られるものとでは、明らかに方向性も質も異なっていた。
古今東西の口伝による珍しく不思議な物語や、市井の子供らの遊び、植物や昆虫に関する面白い事柄等々、広く多彩で子供心をくすぐる部分まで含めて披露されるキュリオの知識は、離れ家を訪れるその度に王子の好奇心を十二分に満足させ、すっかり夢中にさせたのだった。
「やだ! もっと遊ぶ! 帰りたくないぃ!」
「おや、嬉しい事を言ってくれるね。でもこれでは、私が歩けないよ」
駄々をこねてキュリオの足にしがみつき、泣きじゃくる事もしばしばあった。
「キュリオ様、私には子供が二人いるように見えますよ」
などと、微笑まし気に言ったのは勿論、本気で遊ぶ彼らの姿を見た侍女ベルセニア。
「そうかね。こうして子供と遊ぶ事など、滅多にある事ではないし、王子と一緒に遊んでいると新しい発見もある。つい夢中になってしまうのだよ……」
今やすっかり古株の侍女となった彼女も、実はうっかり勤めを逸脱して時々二人の遊びに混ざり、はしゃいでいた事すらあるのだが……、それに関しては指摘せず、微笑むだけに留めるキュリオであった。
――以前は、部屋を抜け出しては探検をしていた王子だったが、キュリオとの遊びが教育予定に加えられて以後はピタリとそれが無くなった。
彼の悪癖に悩まされていた王子付きの侍女にとって、非常に有り難い事であったのは言うまでも無い話だ。
また、この教育係の勤めの関わりによって、ますますキュリオを気に入った王子は、ある日彼らの様子を眺めに離れ家を訪れたリヤスーダに向かって、こう言った事すらあった。
「父上、キュリオに、おれの従者になってもらいたいです!」
あろう事か王の眼前で、ぎゅっとキュリオの腰にしがみつくラフィン王子。
「それはまた……、私に務まるだろうか。どう思うかね? リヤ」
などと、本気にした様子も見せず呑気に笑んで、キュリオは愛し気に王子の頭を撫でて、リヤスーダに向けて冗談めかして小首を傾げて見せたのだが。
嫉妬深い王の前で、それをするのは火に油である。
眉間に皺を寄せて恐ろしい不機嫌顔をしたリヤスーダは、王子の両脇に手を入れて引きはがして脇に置いて、更にはキュリオをしっかりと抱きしめた。そして、大人げなくも我が子に向けて、こう言い放った。
「キュリオはやらん。俺のものだからな」
「見苦しい真似は止めたまえよ」と、王の言動を諫めながらも、抵抗する事無く腕に捕まったままのキュリオ。腕の中で幸せそうに微笑んでいる彼は、まんざらでもない様子だ。
それに気をよくして更に強く抱きしめて、ふふんと勝ち誇った顔を見せるリヤスーダ。
――当然、王子はそれを見て猛烈な勢いで悔し泣きをした。
さすがに可愛そうだと見かねたキュリオが王の腕をあっさりと抜け出し、王子を優しく抱き締めて慰め、王は再び大人げない嫉妬心を見せるのだが――。
――犬も食わない事なので、これ以上は語るべくもない話である。
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