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本編第四部「黄金色の夢の結末」
5 夢と現の挟間にゆらめくは
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※ここから死にネタ展開が数話続きます。最終的にはハッピーエンドですがご注意ください。
――これは夢なのだろう。
気付いても、終わりまで目覚められない。目覚めたとて、その余韻から逃げられずに苦しめられる。酷く残酷な、別離の夢。これは必ずお取れる未来だ。
お前を、手の中に捕らえておく事が出来なくなる日が来る。
……その夢はいつも、同じ場面から始まる。
――冷たい指先が、布越しに心臓のある辺りを探っているの感じる。
キュリオの指先だ。俺の心臓が脈打っているのを感じるのが好きなのだ。肌を重ねている最中でなくとも、ふとした折にでも、度々触れてくる。その真っすぐな言葉と仕草で、俺が愛しいと語ってくれる。
何者でもない一人の男が、ただ生きているその証である鼓動を慈しみ、溢れんばかりの愛情がこもったそれらは、俺に深い安堵を与えてくれた。
還りたいと思っていたところに、ようやく辿り着いたかのような、懐かしささえ伴う安堵。この慈愛に満ちた心地良さを、俺はずっと以前から知っている気がする。
だが、それがいつの事なのか思い出せない。
記憶の底に何よりも愛しくてたまらないという、想いだけが焼き付いている。それほどまでに強い感情を抱きながら、どうして俺は忘れてしまったのだろうか。
「……もう心臓が動いていない。まるで生きている様なのに……」
何を言っている? 俺は、生きている。
キュリオの限りなく悲し気な声に焦燥感を煽られ、抱き締めようとしたが起き上がれない。
「リヤ……」
心臓の上に在る手に、どうにかして己の手を重ねようとしたが、腕すらも動かない。胸板に触れているキュリオの手は冷たいままだ。いつもなら直ぐに俺の熱が移って、この冷たさは消えていくのに。
なぜだ?
「…私よりも冷たくなってっしまった。君からはもう……」
声が出せない。顔を見る為に目を開けられもしない。俺に抱き締められて幸せそうに微笑む、お前の顔が見たい。今すぐ抱き寄せて、腕に閉じ込めたい。
「……リヤ………て、………」
ああ、声すらも、遠くなっていく。
何も、聞こえない。
闇に消えてゆく。
そうか……。
妙だとは思ったが、そういう事なのだな。
――俺は、死んだのだ。
――それは、今は夢だが、いつか現実になるのだろう。
今更、恐れて逃げる事などしない。
いつか死によって分かたれる日が来るのを承知で、彼に捕らわれる事を選んだ私を、嘲笑うかの様に突き付けられる夢。それと気付きながらも、目覚める事が出来ない。
この夢を見た朝は、身体が凍えたように冷たくなって、寝台の上で震えながら我が身をかき抱き、夢の余韻が過ぎ去るのをじっと耐えるしかない。
……それはいつも、同じ場面から始まる。
――瞳を閉じ横たわる彼の、心臓の上に手をはわせる。
触れれば感じる事が出来た心地良い温もりと、愛しい鼓動が感じられない。私の身体を温めてくれるはずの褐色の肌は、逆に私から熱を奪っていくほどに冷たくなっていた。
「……もう、何の熱も感じない」
心臓が、動いていないのだ。どんなに注意深く肌を探っても、何も感じない。名を呼んでも、瞼の下に隠された空色の瞳はこちらを見てはくれない。
「リヤ……。私をまだ離さないでいてくれ……」
無理な願いだという事がわかっていながら、言わずにはいられない。リヤの心臓が止まっているのを、この手で確かめたばかりだというのに。
視界に映る全てが色褪せて見える中で、黄金の髪色だけが強く目に焼き付いた。次第に年老いて衰えていく彼とは真逆に、年月を経て更に輝きを増していった王族の象徴である黄金色。
遠い昔に、どこかで、この黄金色の輝きを見た事がある気がしていた。
切ないまでに懐かしく愛しいと感じるのに、いつの頃だったのか、霞が掛かったように思い出せない。忘れたくはなかった大切な何かを、私は忘れてしまっているのだ。
もしかしたら、それを思い出せないのと同じく、リヤを喪った悲しみもいつか思い出せなくなり、黄金色の輝きだけを記憶の奥底に沈めて、また独りで今世を彷徨うのだろうか。
――今見ているのは、夢なのか、現実なのか。
――それとも……。
――離れ家の庭に、幾度目かの花咲く季節が訪れていた。
「おじい様! できたわ!」
茜色の混じる金髪をした少女が、花輪を持ってリヤスーダに駆け寄る。
「おお、上手く出来たな」
目尻に深い皺を作って大らかに笑いながら、彼は緩やかな動きで孫娘を持ち上げ両手で抱えた。
「うふふ。はい、おじい様の分」
「この年になって冠を戴くとは思わなんだぞ」
輝く黄金色の髪がなびく祖父の頭に、か細い少女の手により載せられた花の冠。
「似合っているよ。リヤ」
くっくっと笑いながら、リヤスーダを見るキュリオの頭にも、同じく冠が載せられている。
「キュリオ、お前の方が似合っているぞ」
「そうかね。君の方が、私にはとても素敵な姿に見えるよ」
「おじい様よりも、キュリオの方がキレイよ!」
腕の中から孫娘がキュリオに向けて腕を伸ばすのに従い、リヤスーダがそっと下へ降ろすと、彼女は駆け寄って行ってキュリオの腰にしがみ付く。
「おじい様のでなかったら、私のお婿さんになってもらうのに」
腹に顔をすり寄せながら王女が言えば、キュリオが婿になってあげられなくて申し訳ないねと、呑気に笑いながら、彼女の柔らかく波打つ金髪を撫でる。
「まったく、ラフィンもだったが、孫までこの調子か……」
やれやれと頭を振りながら、リヤスーダが笑いながら二人の傍まで歩み寄ると、孫娘とキュリオをまとめて抱きしめる。
「キュリオ、こうしてお前とゆっくり過ごせる時間は後、どれ程あるだろうか。……俺が居なくなっても、ここに居て良いのだぞ。この国が、俺の一族が在る限り、お前の居場所はここにある」
キュリオの黒髪に頬を寄せて、低い声音で言うリヤスーダ。
特に何か病を患っているという事は無いのだが、顕著に現れ始めた己の衰えを、リヤスーダ自身が最も強く感じているのだろう。自身が身罷った後の事を言う彼の表情に覇気は無く、深い陰りが見える。数十年の歳月は彼の身に、限りある命の時を確実に刻み付けていた。
青年の頃は、二つ名持ちの闘士に匹敵する剣術の腕を誇ったリヤスーダではあったが、最近では手合わせをする事はほとんどなくなり、孫娘を連れて離れ家を訪れて、庭を散策したり居間で寛ぎながら話をする日の方が多くなった。
――奇妙な事に、彼の自慢である黄金色の髪は、年老いて白い物が混じるどころか、神々しいまでに強く輝きを増しているのだが。
「そんな事を言わないで、ずっと長生きしてくれたまえよ、リヤ。君が捕まえていなければ、私はまた、旅に出てしまうだろうから……」
「そうよ! 長生きしてね、おじい様!」
――リヤスーダに捕らわれた後の数十年は、キュリオにとって平穏な日々だった。
彷徨い旅を続けていた頃のような自由は無いが、優しく美しく小さな世界において慕われ、愛する者に抱き締められているキュリオは、幸せに満ちた微笑みを浮かべている。
だがそれも、リヤスーダという存在があっての事だ。
「……そうだな。あと百年でも二百年でも、長生きしたいくらいだ……」
酷く哀し気な表情を浮かべて彼は呟き、腕に捕らえた美しい青年の頬に口付ける。
……その刹那。
ごうっと強い風が庭を吹き抜けていき、二人の花冠を奪わんばかりに揺らした。
――王女の手によって作られた、一対の花冠が色褪せた頃。
リヤスーダの崩御が、国中に伝えられた。
――これは夢なのだろう。
気付いても、終わりまで目覚められない。目覚めたとて、その余韻から逃げられずに苦しめられる。酷く残酷な、別離の夢。これは必ずお取れる未来だ。
お前を、手の中に捕らえておく事が出来なくなる日が来る。
……その夢はいつも、同じ場面から始まる。
――冷たい指先が、布越しに心臓のある辺りを探っているの感じる。
キュリオの指先だ。俺の心臓が脈打っているのを感じるのが好きなのだ。肌を重ねている最中でなくとも、ふとした折にでも、度々触れてくる。その真っすぐな言葉と仕草で、俺が愛しいと語ってくれる。
何者でもない一人の男が、ただ生きているその証である鼓動を慈しみ、溢れんばかりの愛情がこもったそれらは、俺に深い安堵を与えてくれた。
還りたいと思っていたところに、ようやく辿り着いたかのような、懐かしささえ伴う安堵。この慈愛に満ちた心地良さを、俺はずっと以前から知っている気がする。
だが、それがいつの事なのか思い出せない。
記憶の底に何よりも愛しくてたまらないという、想いだけが焼き付いている。それほどまでに強い感情を抱きながら、どうして俺は忘れてしまったのだろうか。
「……もう心臓が動いていない。まるで生きている様なのに……」
何を言っている? 俺は、生きている。
キュリオの限りなく悲し気な声に焦燥感を煽られ、抱き締めようとしたが起き上がれない。
「リヤ……」
心臓の上に在る手に、どうにかして己の手を重ねようとしたが、腕すらも動かない。胸板に触れているキュリオの手は冷たいままだ。いつもなら直ぐに俺の熱が移って、この冷たさは消えていくのに。
なぜだ?
「…私よりも冷たくなってっしまった。君からはもう……」
声が出せない。顔を見る為に目を開けられもしない。俺に抱き締められて幸せそうに微笑む、お前の顔が見たい。今すぐ抱き寄せて、腕に閉じ込めたい。
「……リヤ………て、………」
ああ、声すらも、遠くなっていく。
何も、聞こえない。
闇に消えてゆく。
そうか……。
妙だとは思ったが、そういう事なのだな。
――俺は、死んだのだ。
――それは、今は夢だが、いつか現実になるのだろう。
今更、恐れて逃げる事などしない。
いつか死によって分かたれる日が来るのを承知で、彼に捕らわれる事を選んだ私を、嘲笑うかの様に突き付けられる夢。それと気付きながらも、目覚める事が出来ない。
この夢を見た朝は、身体が凍えたように冷たくなって、寝台の上で震えながら我が身をかき抱き、夢の余韻が過ぎ去るのをじっと耐えるしかない。
……それはいつも、同じ場面から始まる。
――瞳を閉じ横たわる彼の、心臓の上に手をはわせる。
触れれば感じる事が出来た心地良い温もりと、愛しい鼓動が感じられない。私の身体を温めてくれるはずの褐色の肌は、逆に私から熱を奪っていくほどに冷たくなっていた。
「……もう、何の熱も感じない」
心臓が、動いていないのだ。どんなに注意深く肌を探っても、何も感じない。名を呼んでも、瞼の下に隠された空色の瞳はこちらを見てはくれない。
「リヤ……。私をまだ離さないでいてくれ……」
無理な願いだという事がわかっていながら、言わずにはいられない。リヤの心臓が止まっているのを、この手で確かめたばかりだというのに。
視界に映る全てが色褪せて見える中で、黄金の髪色だけが強く目に焼き付いた。次第に年老いて衰えていく彼とは真逆に、年月を経て更に輝きを増していった王族の象徴である黄金色。
遠い昔に、どこかで、この黄金色の輝きを見た事がある気がしていた。
切ないまでに懐かしく愛しいと感じるのに、いつの頃だったのか、霞が掛かったように思い出せない。忘れたくはなかった大切な何かを、私は忘れてしまっているのだ。
もしかしたら、それを思い出せないのと同じく、リヤを喪った悲しみもいつか思い出せなくなり、黄金色の輝きだけを記憶の奥底に沈めて、また独りで今世を彷徨うのだろうか。
――今見ているのは、夢なのか、現実なのか。
――それとも……。
――離れ家の庭に、幾度目かの花咲く季節が訪れていた。
「おじい様! できたわ!」
茜色の混じる金髪をした少女が、花輪を持ってリヤスーダに駆け寄る。
「おお、上手く出来たな」
目尻に深い皺を作って大らかに笑いながら、彼は緩やかな動きで孫娘を持ち上げ両手で抱えた。
「うふふ。はい、おじい様の分」
「この年になって冠を戴くとは思わなんだぞ」
輝く黄金色の髪がなびく祖父の頭に、か細い少女の手により載せられた花の冠。
「似合っているよ。リヤ」
くっくっと笑いながら、リヤスーダを見るキュリオの頭にも、同じく冠が載せられている。
「キュリオ、お前の方が似合っているぞ」
「そうかね。君の方が、私にはとても素敵な姿に見えるよ」
「おじい様よりも、キュリオの方がキレイよ!」
腕の中から孫娘がキュリオに向けて腕を伸ばすのに従い、リヤスーダがそっと下へ降ろすと、彼女は駆け寄って行ってキュリオの腰にしがみ付く。
「おじい様のでなかったら、私のお婿さんになってもらうのに」
腹に顔をすり寄せながら王女が言えば、キュリオが婿になってあげられなくて申し訳ないねと、呑気に笑いながら、彼女の柔らかく波打つ金髪を撫でる。
「まったく、ラフィンもだったが、孫までこの調子か……」
やれやれと頭を振りながら、リヤスーダが笑いながら二人の傍まで歩み寄ると、孫娘とキュリオをまとめて抱きしめる。
「キュリオ、こうしてお前とゆっくり過ごせる時間は後、どれ程あるだろうか。……俺が居なくなっても、ここに居て良いのだぞ。この国が、俺の一族が在る限り、お前の居場所はここにある」
キュリオの黒髪に頬を寄せて、低い声音で言うリヤスーダ。
特に何か病を患っているという事は無いのだが、顕著に現れ始めた己の衰えを、リヤスーダ自身が最も強く感じているのだろう。自身が身罷った後の事を言う彼の表情に覇気は無く、深い陰りが見える。数十年の歳月は彼の身に、限りある命の時を確実に刻み付けていた。
青年の頃は、二つ名持ちの闘士に匹敵する剣術の腕を誇ったリヤスーダではあったが、最近では手合わせをする事はほとんどなくなり、孫娘を連れて離れ家を訪れて、庭を散策したり居間で寛ぎながら話をする日の方が多くなった。
――奇妙な事に、彼の自慢である黄金色の髪は、年老いて白い物が混じるどころか、神々しいまでに強く輝きを増しているのだが。
「そんな事を言わないで、ずっと長生きしてくれたまえよ、リヤ。君が捕まえていなければ、私はまた、旅に出てしまうだろうから……」
「そうよ! 長生きしてね、おじい様!」
――リヤスーダに捕らわれた後の数十年は、キュリオにとって平穏な日々だった。
彷徨い旅を続けていた頃のような自由は無いが、優しく美しく小さな世界において慕われ、愛する者に抱き締められているキュリオは、幸せに満ちた微笑みを浮かべている。
だがそれも、リヤスーダという存在があっての事だ。
「……そうだな。あと百年でも二百年でも、長生きしたいくらいだ……」
酷く哀し気な表情を浮かべて彼は呟き、腕に捕らえた美しい青年の頬に口付ける。
……その刹那。
ごうっと強い風が庭を吹き抜けていき、二人の花冠を奪わんばかりに揺らした。
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