【完結・加筆修正中】横暴領主が平民狩人の俺に執着してくるんだけど、どうしたらいいと思う?

ゆらり

文字の大きさ
17 / 110

17 長い口付けと魔術※

しおりを挟む
 
  こちらから口付けたのに驚いたのか領主は一瞬だけ動きを止めたが、直ぐに喰いつき返されて逆に激しく貪られた。

 ぐんと体の熱が上がる。頭の芯から腰までが蕩けていく。体がなくなりそうだ。大きく水音が立つのも気にせずに夢中になって舌を絡めた。

「はぁっ、はぁ、まだ……、ん……っ」

 相手を逃がすまいと首筋に腕を回し、顎が疲れるまで口付けを欲しがる。飲み込み切れなかった唾液が、口や頬に纏わりついていて、顎を伝って耳下の辺りから首裏の方にまで垂れていった。

「はふ……っ、んぁ、あ……ん」
「んっ……はぁっ……、ふ……っ」

 長く激しい口付けに、お互いの息が次第に荒くなっていく。下半身はさっきよりぬめりを帯びている。汗と先走りが混ざり合いぐっしょりと腹や太腿が濡れていた。どちらのかなんて分からない。それこそずぶ濡れだった。精はまだ出ていないのに、下生えもじっとりと濡れている。

 ――やがて口付けに疲れて腕を投げ出したシタンから、領主がゆっくりと身を起こした。

「はぁっ……」

 赤みの濃くなった薄めの唇から大きく息を吐いて婀娜あだっぽく微笑むと、汗に濡れた指先でシタンの胸板から腹までをそろりと撫で下ろしていく。

「うっ、あぁ……! くぅ……っ!」
 
 五本の指が、やんわりと下腹部に喰い込む。

 力任せに押さえ付けられていないから酷い痛みはない。じわりと広がる熱が中を焼く感覚は同じでも、それが今は苦しくはなかった。ただ、熱い。腹が疼く。

「あ、あぁ……熱い。……あぁ……っ!」
「苦しいか」
「ん、んんっ。苦しく、ない、けど、凄く熱い……。はぁっ、あ……っ」

 熱が腹の中で大きく強くうねる。

 なにか魔術を掛けられているのかも知れない。はらわたが蕩けてふやけていくような奇妙な快感を、頭のどこかで冷静に感じながら、そう思った。貴族には魔術の才がある人間が多い。

 
「は、あ……」

 中を下った熱がトロリと溜まって、孔から漏れたそれが尻肉の谷間にべったりと広がる。

「あぁ……っ」

 熱い蜜が孔から出てくるだけで感じる。ついそこに力を入れてしまうと、粘り気のある小さな水音した。早くこの熱を、どうにかして欲しい。自分の手では届かない深い所が別の生き物のように蠢いて、掻きむしりたいほど強く疼く。

「脚を開け」

 激しい体の疼きと熱に浮かされて、言われた通りに体を動かす。

「う、あ……」

 ぎこちないながらも股を大きく開くが、膝を立てていられない。

 だらしなく脚を崩してしまい硬く勃った一物を晒して、シタンは喘ぎ混じりにぜいぜいと大きく息をした。息をする度に先走りが漏れて張り詰めた睾丸まで濡らしているし、中からも外からも何か色々と滴って肌を伝っていくのが見なくても分かる。

「無防備なことだな。あれほど嫌がっていたというのに」
「……そ、そんなこと、言ったって、なんでこんなに、なってんだか……、わからない」
「わからないか。常から快楽に従順だとしたら、考えものだ……」
 
 なにが考えものなのか。そう聞く間もなく、片方のひざ裏を持たれて腰が浮き、尻孔の辺りが露わにされた。

「もう良いようだな」

 ぬるりと、尻孔に指先が触れる。

「ひっ!」

 異物感に驚き、シタンは身をよじって侵入を拒んだが、ささいな抵抗など無駄に終わった。

 「あ……う、んんっ……!」

 溢れていた蜜の滑りに助けられながらゆっくりと挿し込まれた長い指は、呆気ないほど簡単に付け根まで入ってしまったのだ。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる

風見鶏ーKazamidoriー
BL
 秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。  ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。 ※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。

竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜

レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」 魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。 彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。

すべてを奪われた英雄は、

さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。 隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。 それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。 すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。

雪を溶かすように

春野ひつじ
BL
人間と獣人の争いが終わった。 和平の条件で人間の国へ人質としていった獣人国の第八王子、薫(ゆき)。そして、薫を助けた人間国の第一王子、悠(はる)。二人の距離は次第に近づいていくが、実は薫が人間国に行くことになったのには理由があった……。 溺愛・甘々です。 *物語の進み方がゆっくりです。エブリスタにも掲載しています

不遇の第七王子は愛され不慣れで困惑気味です

新川はじめ
BL
 国王とシスターの間に生まれたフィル・ディーンテ。五歳で母を亡くし第七王子として王宮へ迎え入れられたのだが、そこは針の筵だった。唯一優しくしてくれたのは王太子である兄セガールとその友人オーティスで、二人の存在が幼いフィルにとって心の支えだった。  フィルが十八歳になった頃、王宮内で生霊事件が発生。セガールの寝所に夜な夜な現れる生霊を退治するため、彼と容姿のよく似たフィルが囮になることに。指揮を取るのは大魔法師になったオーティスで「生霊が現れたら直ちに捉えます」と言ってたはずなのに何やら様子がおかしい。  生霊はベッドに潜り込んでお触りを始めるし。想い人のオーティスはなぜか黙ってガン見してるし。どうしちゃったの、話が違うじゃん!頼むからしっかりしてくれよぉー!

虚ろな檻と翡翠の魔石

篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」 不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。 待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。 しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。 「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」 記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。

カワウソの僕、異世界を無双する

コプラ@貧乏令嬢〜コミカライズ12/26
BL
本編完結いたしました♡コツメたん!無双おめでとう㊗️引き続きの番外編も完結しました💕 いつも読んでいただきありがとうございます♡ ほのぼのとワクワク、そしてコツメたんの無双ぶりを楽しんで下さい! お気に入り1200越えました(new)❣️コツメたんの虜になった方がこんなにも!ʕ•ᴥ•ʔキュー♡ ★★★カワウソでもあり、人間でもある『僕』が飼い主を踏み台に、いえ、可愛がられながら、この異世界を無双していく物語。 カワウソは可愛いけどね、自分がそうなるとか思わないでしょ。気づいたらコツメカワウソとして水辺で生きていた僕が、ある日捕まってしまった。僕はチャームポイントの小さなお手てとぽっこりお腹を見せつけながら、この状況を乗り越える!僕は可愛い飼い主のお兄さん気分で、気ままな生活を満喫するつもりだよ?ドキドキワクワクの毎日の始まり! BLランキング最高位16位♡ なろうムーンで日間連載中BLランキング2位♡週間連載中BLランキング5位♡ イラスト*榮木キサ様

処理中です...