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番外編
のろけ話と剣術指南
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――とある王城の片隅には、大きな壁に囲まれた離れ家がある。
「凄く可愛いんだよ! 強くて恰好良いし、今まで恋人がいなかったのが信じられないくらいだよ!」
イグルシアスは久方ぶりに、その離れ家に住まう友人の元を訪れていた。
「ほう。そうなのかね」
軽く頷き相づちを打ちながら刺繍を縫い進めているのは、長く艶やかな黒髪と白い肌を持つ異国の青年だ。イグルシアスにとって気の置けない友人の一人であり、国王である兄リヤスーダがこよなく寵愛している存在でもある。
「キュリオったら、さっきから刺繍ばっかりしていて僕の方を見てくれないけれど、ちゃんと聞いてる?」
「聞いているとも。君が彼に夢中だというのは良く分かったよ」
ようやく顔を上げたキュリオは、翡翠色の涼やかな瞳を細めて微笑んだ。卵型をした白面は、目鼻立ちの堀りが浅いものの均一に整っていて恐ろしいほどに美しい。
「あと少しで、仕上がるところだったものでね」と、言いながら男性にしては嫋やかな手に持った刺繍をイグルシアスに向けて反転させた。
「わぁ! いつもながら器用だねぇ。職人になれそう!」
布の上で咲き誇るのは、大輪の朱い花だった。瑞々しくも艶やかな花弁が、見事に表現されている。
「はは、ありがとう。手慰みに始めたが、悪くない趣味になった。職人になるのも楽しそうだ」
「手に職っていうの、憧れるよね」
「君は飽き性だから、根を詰める仕事は向いていないのではないかな」
「うーん、そうかも」
職人になった姿を想像してか、イグルシアスは視線を中空に彷徨わせながら、焼き菓子を摘み茶を口に含んだ。
「さて、そろそろ表で稽古を付けるかね?」
「そうだね。最近あまり来ていなかったから、今日はじっくりお願いするよ」
――二人は木刀を片手に、離れ家の森と見紛う広さの庭へと出た。
「では、素振りから始めよう」
キュリオはほっそりとした美しい姿に反して武術の達人であり、かつては『顔隠し』という二つ名を持つ闘士だった。イグルシアスは訳あって離れ屋から出ることが少ない彼の気晴らしを兼ねて、剣術指南をたまに頼んでいる。
「うん!」
元気よく返事をするも、木刀を構える姿は腰が引けていて頼りない。
「しっかり腰と腹に力を入れたまえ。それでは剣に遊ばれるよ」
「え、あ、ごめ……」
胸板と腰に優美な手を軽く当てられて、前のめりだった姿勢を正される。
「それから、両手で構えるのなら手の位置はここと、ここだ」
「え、そうだったっけ?」
「うむ。それから、脚はもっと開いておくと良い」
「おっ、と……」
何度も姿勢を直さてれて、やっと始まった素振りはぎこちなく、やはり頼りない。
「……相変わらずおぼつかないね。恋人には、剣術指南を頼んだりはしないのかね?」
「一度頼んでみたのだけどね、『危なっかしくて見てらんねぇ。アンタは俺に守られてりゃいい』だってさ」
「それはなんとも、男らしくて頼もしいことだね」
「でしょ! とても格好良いし、言葉は荒いけど色々心配してくれるんだ。優しくて健気なんだよ!」
「幸せそうでなによりだ」
「あはは! 確かに今とても幸せだよ。喧嘩することもあるけれど、彼といると楽しいから!」
朗らかに笑う彼を見上げて、キュリオは慈しみに満ちた微笑みを浮かべた。
「その子を、大事にしたまえよ」
「もちろんだよ! 僕にはもったいない子だもの。この頃は色っぽくなってきたし、誰かに狙われないか心配なくらいだよ」
「過保護なことだね。仮にも二つ名持ちの闘士なのだから、自分の身は守れるだろうに」
「でも、なにが起こるか分からないでしょ! 大事に閉じ込めたいくらいだよ……」
稽古そっちのけ始まったのろけ話をニコニコと聞いていたキュリオだったが、表情を陰らせて低く呟かれた閉じ込めたいという言葉に目を瞬いた。
「止めておきたまえよ。私は受け入れたが、誰もがそうとは限らないのだからね」
「ちょ! いくら思い詰めても、そんなことしないよ! 兄さんと一緒にしないで!」
友人からの忠告に、イグルシアスは持っていた木刀を放り出して一際大きな声を上げた。
「君が余りにも真顔で言うから、心配になったのだよ。くれぐれも事を誤らないでくれたまえよ」
「まって! 心配になるほど真顔だったの? 絶対しないから!」
「それなら良いが……」
「なにその顔! 信用してないでしょ!」
「いや、君とリヤは兄弟だけあって、本質は似ていそうだから」
「酷い! やっぱり一緒にしてる!」
「なに、老婆心だ。気にするでないよ」
「気にしない方がおかしいったら!」
「はは。そう怒るでないよ」
騒がしい抗議の声を笑顔で受け流しながら、キュリオは草の上に落ちた木刀を拾い上げた。
「稽古の続きに戻るとしよう。腕を上げて、君の可愛い闘士を驚かせてあげると良い」
「あ、それ! いいね! 頑張るよ!」
たちまち機嫌を直して木刀を受け取り、嬉し気に構え直す。
「僕だってあの子を守れるようにならなくちゃね!」
「その意気だ。では構えから仕切り直そう」
「うん!」
――そうやってようやくまともに始まったこの日の剣術指南は……堪え性のない彼にしてはだが……長い時間取り組むことができたのだった。
「凄く可愛いんだよ! 強くて恰好良いし、今まで恋人がいなかったのが信じられないくらいだよ!」
イグルシアスは久方ぶりに、その離れ家に住まう友人の元を訪れていた。
「ほう。そうなのかね」
軽く頷き相づちを打ちながら刺繍を縫い進めているのは、長く艶やかな黒髪と白い肌を持つ異国の青年だ。イグルシアスにとって気の置けない友人の一人であり、国王である兄リヤスーダがこよなく寵愛している存在でもある。
「キュリオったら、さっきから刺繍ばっかりしていて僕の方を見てくれないけれど、ちゃんと聞いてる?」
「聞いているとも。君が彼に夢中だというのは良く分かったよ」
ようやく顔を上げたキュリオは、翡翠色の涼やかな瞳を細めて微笑んだ。卵型をした白面は、目鼻立ちの堀りが浅いものの均一に整っていて恐ろしいほどに美しい。
「あと少しで、仕上がるところだったものでね」と、言いながら男性にしては嫋やかな手に持った刺繍をイグルシアスに向けて反転させた。
「わぁ! いつもながら器用だねぇ。職人になれそう!」
布の上で咲き誇るのは、大輪の朱い花だった。瑞々しくも艶やかな花弁が、見事に表現されている。
「はは、ありがとう。手慰みに始めたが、悪くない趣味になった。職人になるのも楽しそうだ」
「手に職っていうの、憧れるよね」
「君は飽き性だから、根を詰める仕事は向いていないのではないかな」
「うーん、そうかも」
職人になった姿を想像してか、イグルシアスは視線を中空に彷徨わせながら、焼き菓子を摘み茶を口に含んだ。
「さて、そろそろ表で稽古を付けるかね?」
「そうだね。最近あまり来ていなかったから、今日はじっくりお願いするよ」
――二人は木刀を片手に、離れ家の森と見紛う広さの庭へと出た。
「では、素振りから始めよう」
キュリオはほっそりとした美しい姿に反して武術の達人であり、かつては『顔隠し』という二つ名を持つ闘士だった。イグルシアスは訳あって離れ屋から出ることが少ない彼の気晴らしを兼ねて、剣術指南をたまに頼んでいる。
「うん!」
元気よく返事をするも、木刀を構える姿は腰が引けていて頼りない。
「しっかり腰と腹に力を入れたまえ。それでは剣に遊ばれるよ」
「え、あ、ごめ……」
胸板と腰に優美な手を軽く当てられて、前のめりだった姿勢を正される。
「それから、両手で構えるのなら手の位置はここと、ここだ」
「え、そうだったっけ?」
「うむ。それから、脚はもっと開いておくと良い」
「おっ、と……」
何度も姿勢を直さてれて、やっと始まった素振りはぎこちなく、やはり頼りない。
「……相変わらずおぼつかないね。恋人には、剣術指南を頼んだりはしないのかね?」
「一度頼んでみたのだけどね、『危なっかしくて見てらんねぇ。アンタは俺に守られてりゃいい』だってさ」
「それはなんとも、男らしくて頼もしいことだね」
「でしょ! とても格好良いし、言葉は荒いけど色々心配してくれるんだ。優しくて健気なんだよ!」
「幸せそうでなによりだ」
「あはは! 確かに今とても幸せだよ。喧嘩することもあるけれど、彼といると楽しいから!」
朗らかに笑う彼を見上げて、キュリオは慈しみに満ちた微笑みを浮かべた。
「その子を、大事にしたまえよ」
「もちろんだよ! 僕にはもったいない子だもの。この頃は色っぽくなってきたし、誰かに狙われないか心配なくらいだよ」
「過保護なことだね。仮にも二つ名持ちの闘士なのだから、自分の身は守れるだろうに」
「でも、なにが起こるか分からないでしょ! 大事に閉じ込めたいくらいだよ……」
稽古そっちのけ始まったのろけ話をニコニコと聞いていたキュリオだったが、表情を陰らせて低く呟かれた閉じ込めたいという言葉に目を瞬いた。
「止めておきたまえよ。私は受け入れたが、誰もがそうとは限らないのだからね」
「ちょ! いくら思い詰めても、そんなことしないよ! 兄さんと一緒にしないで!」
友人からの忠告に、イグルシアスは持っていた木刀を放り出して一際大きな声を上げた。
「君が余りにも真顔で言うから、心配になったのだよ。くれぐれも事を誤らないでくれたまえよ」
「まって! 心配になるほど真顔だったの? 絶対しないから!」
「それなら良いが……」
「なにその顔! 信用してないでしょ!」
「いや、君とリヤは兄弟だけあって、本質は似ていそうだから」
「酷い! やっぱり一緒にしてる!」
「なに、老婆心だ。気にするでないよ」
「気にしない方がおかしいったら!」
「はは。そう怒るでないよ」
騒がしい抗議の声を笑顔で受け流しながら、キュリオは草の上に落ちた木刀を拾い上げた。
「稽古の続きに戻るとしよう。腕を上げて、君の可愛い闘士を驚かせてあげると良い」
「あ、それ! いいね! 頑張るよ!」
たちまち機嫌を直して木刀を受け取り、嬉し気に構え直す。
「僕だってあの子を守れるようにならなくちゃね!」
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