モンスターコア

ざっくん

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学校生活

30話 お買い物

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「動ける!動けるのじゃ!体サイコーなのじゃ!」

コアがは人の視線をよそに空中を飛び回る。

「うあっ!…そんなに動き回ると危ないよ。」

リュートは飛び回るコアを間一髪で回避したが転びそうになる。

「心配不要じゃ!わしはこの体の操作を完璧にマスターしたのじゃ!」

コアはリュートの言葉に耳を貸さず、回転や旋回を行った。

「気をつけなさいよ。ぶつかったらソレ、壊れちゃうから」

「ん、ソレ、そんなに丈夫じゃない、」

「ゔっ…、それよりお主らはどこに向かっておるのじゃ?」

コアはサリアとアヤメの話を聞いて大人しくなった。

「学園のショッピングエリア、そろそろ見えてくると思うんだけど…あっ、見えて来たよ。」

 リュートが言った。

「おぉー、テンション上がるな!」

 リュート達の目に華やかなメインストリートが飛び込んできた。
 そこに並ぶ店々は多種多様な外装をしており一眼見るだけで、その店がどのような商品を扱っているのかが想像できる。が、今は新学期ということもあり、どの店も桜の装飾を施している。そのため、個性的な店が集まっているにも関わらず景観に統一感がある。
 場所は寮とクラスの間辺りである。

「ねぇ、何を買いに行く?やっぱり、コアとか、便利な魔道具とか?」

「やっぱ、それだよな。リュート、何か良いとこ知らないか?」

「もう、僕を便利に扱って後で損しても知らないよ。んー…」

 リュートは良さそうな店がないか辺りを見渡す。

「あっ!あの店とか良いんじゃない?面白そうだよ。」

 数ある店の中で一際個性的で浮いている店を指さした。
 その様相は魔女の家の如く不気味であり頭蓋骨や不気味な色をした手首などで飾り付けされていた。一応桜の装飾がされていたものの花が咲いていなかった。

「うっ…」

「ん、面白そう」

「うーん、まぁ、個性的だけど許容範囲内ね」

入るのを躊躇うカイトとは違いサリアとアヤメはその店に興味を示した。

「えっ?そうか?頭蓋骨とか飾ってあって不気味なんだが、てか、他にいい店絶対にあるよな!?」

「カイト、流石に店の人に失礼だよ。」

「そ、そうか、悪い気をつける」

「確かに、昔話の魔女の家みたいで、トカゲとかキノコを煮込んだ薬とか置いてありそうだし、メインストリートでこの店だけ空気読めてない見た目してるな、とか思ったけど見た目で判断するのは良くないよ」

「おい、ツッコまないならな。」

「…」

「うっ…何だよ」

「…」

「あぁもう!ツッコめば良いのか!?(でも、今更なんて言えば…」

「じゃあ、お店入ろうか」

「そうね、行きましょ」

「ん、」

「おい待てふざけんな!」

リュート達一行はその不気味な店に足を踏み入れた。

カラン、カラン、カラン、

「いらっしゃいませー」

店に入ると地面まで髪を伸ばしたある意味不気味な女性が出迎えてくれた。
 女性は体を自身の髪の毛で覆っていて、傍から見たら、顔はもちろん、向いている方向や体格も分からない。

「あら、新入生?お姉さんサービスしちゃうよ。どう?何か欲しいものとかある?」

顔は見えないが、動きと声からその感情が滲み出ている。

「…(思いのほか喋るな。あと、表情とかがなんとなく分かる、)」

「何を売ってるんですか?」

リュートが女性に質問した。

女性は髪の毛から手を出してカウンターのしたでゴソゴソと何かを探り始めた。

「うーん、そうねぇ、コレとかどう?全自動歯磨き機。結構人気なのよー」

女性が手のひらサイズの魔道具を取り出した。

「実際に使ってみるから、見ててね。」

そう言うと、女性はその魔道具を髪の毛の中へと引きずり込んだ。しばらくして、女性が口を開く。

「分かった?簡単に説明するとね、水魔法と砂魔法、砂魔法は炭素とかフッ素とか色々あるのだけれど、それをね口の中でかき混ぜて、汚れ取って、コーティングするの。5分咥えてるだけで歯磨き終わっちゃうの。歯磨きがめんどくさいそんな時に重宝すること間違いなし!それが、2400円で買えちゃいます。さらに、今ならなんと!入学祝いで、半額!半額の1200円でお買い求めいただけます!」

女性が通信販売顔負けのトークりょくでプレゼンをした。

「かっ、勝ったー!」

「まいどありがとうございます!」

「それじゃあ、オーダーメイドだからデータ取るよー、じっとしててねー」

「ん?」

「口の形って人それぞれでしょ?だから、一人一人に合わせて作ってるのよ。」

「ん、」

「はーい、口開けてー」

「あー」

カシャ、

「はい、いー」

「いー」

カシャ、

「コレ噛んでー」

「ん、」

「はい、これでオッケーよ。明日また来てね」

「ん、」

「完成早いな」

カイトが完全の早さに関心を持った。

「何故かお客さん少ないからね。時間が余ってるの。商品には自信あるのになんでだろう、」

「え?」

「え?」

「なんでもない気にしなくて大丈夫だ。」

「あらそう」

「あっ、その箱の魔道具手に取って見てもいいよー、買いたいのあったら値段は私に言ってね。それと、そっちに並んでるのは魔道機械触ってもいいけどボタンに気おつけてね。怪我しちゃうよ」

女性は商品を眺めていたリュートとサリアに声をかけた。

ガサガサ、

リュートは、箱を漁りいくつか手に持った。

「コレってどう使うんですかですか?」

「そうねぇ、悪戯ぐらいにしか使えないんじゃかしら?買っちゃう?」

「今は、やめておきます。」

「あら、残念」

「種類たくさんあるんですね」

「実験で色々作ったのだけど多すぎて把握が難しいの。でも、安心してだいたいの物は安全なはずよ」

「えっ、」

「……」

サリアは驚き固まるリュートの横で商品をそっと戻した。

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