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序章・見えないエール
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ききたくもない冗談を聞かされて不快感を露にした。
「やな匂いがする……」
つい本音が漏れた。新谷というチャラ男は僕の台詞を丁寧に拾い聞き返してきた。
「どんな匂い…」
「あっそうだ、三渕君、これに先にサインをくれないか?」
新谷チャラ男さんの会話が分断された事に僕は安心感を得た。川崎さんの色気を感じさせないビジネスライクな声色は、澱んだにお色気たっぷりな空気を一掃したように僕には感じた。
「あっはい、どれでしょうか」
藁をもすがるように、僕は川崎さんに走りより、出された書類に目を通すと、それは今日の面接代金のサインだった。
「面接代金? お金でるんですか? 今日のご飯にありついた……」
舞い上がった僕は大量にある注意事項の一番最後に小さな米印で書いてある超重要事項を読むのをすっ飛ばしサインをしてしまった。
小さな文字はそれだけで読む気がうせるし、大切なもの程わざと小難しくかいてあって、昔からなんだか騙されたきになることが多い。
「読んだのかい? 大丈夫だね」
川崎さんの念押しの意味など、この時の僕は大して何も考えていなかった。
「はい。大丈夫です。ありがとうございます」
川崎さんの言葉からはそんなイヤらしい空気感はなかったのだ。
チャラ男のニヤニヤ笑いをフル無視して川崎さんの前にたち直し、さっきの台詞を反芻した。
「どちらにしても勃起サイズがいるからね、私が手でしてあげようか?」
川崎さんは僕の前で手で何かを握る仕草をした。
「いや、自分でやります」
首まで真っ赤になってる自覚はある、でもやられたら脚まで真っ赤になっちまう。
「3分クッキングだよ」
「へ?」
テレレッテッテッテッテ テレレッテッテッテッテ テレレッテッテッテッテッテッテッテ、テッテッテ
チャラ男、何キュー◯ー3分クッキングの歌なんか歌ってんだ。
「今は7時45分、エレベーターホールに彼の作ったコンペ用下着をきて並ぶのに制限時間が7時55分なんだ。エレベーターが動き出してしまうから、エレベーターまえの扉が一斉に開くのが55分なんだよ」
あわてて扱き始めるも、人には言えないが童貞のこの身ではおかずの脳内プレイも覚束無い。
「諦めろっすよ」
チャラ男が何か言っている。
「いや、待って……」
「サインしたっすよ、はいホールドアップ!」
命令口調に体が自然に反応する。
ホールドアップ。
僕はおずおずと両手を頭の上で交差した。
「まず平常時12センチ、ちいせぇなー」
メジャー片手に馬鹿にするように言われ、顔が真っ赤に噴火気味だ。
「言うほど小さくは無いだろう?」
「いやすげぇ、ちいせぇよ」
僕の中心部分を手にして悪戯するように口に含んだ。
「んは、待って」
童貞にそれは刺激が強すぎる。
「うわ、簡単に勃っちまった」
あまりの拍子抜けにチャラ男は口を放し脱力するようにサイズを計り始めた。
「エレクト時16センチ、俺の平常時より小さいとかまじねーわ。川崎さん、これこのまま下着着けんの?それとも逝かせるの?」
「逝かせる?」
嘘だろぅ?僕は茫然と2人の会話を聞いていた。
「やな匂いがする……」
つい本音が漏れた。新谷というチャラ男は僕の台詞を丁寧に拾い聞き返してきた。
「どんな匂い…」
「あっそうだ、三渕君、これに先にサインをくれないか?」
新谷チャラ男さんの会話が分断された事に僕は安心感を得た。川崎さんの色気を感じさせないビジネスライクな声色は、澱んだにお色気たっぷりな空気を一掃したように僕には感じた。
「あっはい、どれでしょうか」
藁をもすがるように、僕は川崎さんに走りより、出された書類に目を通すと、それは今日の面接代金のサインだった。
「面接代金? お金でるんですか? 今日のご飯にありついた……」
舞い上がった僕は大量にある注意事項の一番最後に小さな米印で書いてある超重要事項を読むのをすっ飛ばしサインをしてしまった。
小さな文字はそれだけで読む気がうせるし、大切なもの程わざと小難しくかいてあって、昔からなんだか騙されたきになることが多い。
「読んだのかい? 大丈夫だね」
川崎さんの念押しの意味など、この時の僕は大して何も考えていなかった。
「はい。大丈夫です。ありがとうございます」
川崎さんの言葉からはそんなイヤらしい空気感はなかったのだ。
チャラ男のニヤニヤ笑いをフル無視して川崎さんの前にたち直し、さっきの台詞を反芻した。
「どちらにしても勃起サイズがいるからね、私が手でしてあげようか?」
川崎さんは僕の前で手で何かを握る仕草をした。
「いや、自分でやります」
首まで真っ赤になってる自覚はある、でもやられたら脚まで真っ赤になっちまう。
「3分クッキングだよ」
「へ?」
テレレッテッテッテッテ テレレッテッテッテッテ テレレッテッテッテッテッテッテッテ、テッテッテ
チャラ男、何キュー◯ー3分クッキングの歌なんか歌ってんだ。
「今は7時45分、エレベーターホールに彼の作ったコンペ用下着をきて並ぶのに制限時間が7時55分なんだ。エレベーターが動き出してしまうから、エレベーターまえの扉が一斉に開くのが55分なんだよ」
あわてて扱き始めるも、人には言えないが童貞のこの身ではおかずの脳内プレイも覚束無い。
「諦めろっすよ」
チャラ男が何か言っている。
「いや、待って……」
「サインしたっすよ、はいホールドアップ!」
命令口調に体が自然に反応する。
ホールドアップ。
僕はおずおずと両手を頭の上で交差した。
「まず平常時12センチ、ちいせぇなー」
メジャー片手に馬鹿にするように言われ、顔が真っ赤に噴火気味だ。
「言うほど小さくは無いだろう?」
「いやすげぇ、ちいせぇよ」
僕の中心部分を手にして悪戯するように口に含んだ。
「んは、待って」
童貞にそれは刺激が強すぎる。
「うわ、簡単に勃っちまった」
あまりの拍子抜けにチャラ男は口を放し脱力するようにサイズを計り始めた。
「エレクト時16センチ、俺の平常時より小さいとかまじねーわ。川崎さん、これこのまま下着着けんの?それとも逝かせるの?」
「逝かせる?」
嘘だろぅ?僕は茫然と2人の会話を聞いていた。
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