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一章・・・宵の森
訓練
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「そうだね、まずは現実を知ろう。」
家の前に出て、紅月とむきなおる。
「現実、ですか。」
「そう、現実。
何をしてもいいから、私の半径1メートル以内においで。」
わかりやすいように円を書いてくれた。
取り敢えず近付こうと足を踏み出した途端、とてつもない重圧に襲われる。
「!?!?!?」
足が意志とは反対にすくみ、動かなくなる。
紅月さんは相変わらず、涼しい顔で立ったままだ。
「ほら、私はここにいる。動いていない。おいで。」
無理矢理近づけば、重圧はいっそう強くなる。
息が出来なくなるほどの重さに身体はどんどん動かなくなり、冷や汗がどっと出てくる。身体も震え、膝が笑っている。
紅月を見れば、圧倒的強者が佇んでいる。
(なんだこれっ・・・!紅月さんは何をしたんだ?苦しい・・・体が潰れてしまいそうだ・・・怖い・・・命の危険すら感じる・・・
動け・・・、動けよ俺の身体・・・!)
踏ん張りながら、少しでも前に進もうとする。
ふと、自分の中の魔力の流れが別の魔力によって乱されていることに気がついた。
(体か重く感じて、上手く動かないのってもしかして・・・)
自分の体内の魔力の循環を意識して、乱そうとしてくる魔力を弾き返す。
すると、涼しげだった紅月の顔が初めて変わった。
「ほう、魔力操作を自力で・・・名だたる陰陽師の先祖返りは才能も伊達ではない、と。」
その口元に三日月が浮かぶ。それはそれは楽しそうに。
紅月が何かをぽつりと言うと、乱そうとしてくる魔力がいっそう強くなる。
(は、弾き返しきれない・・・!
なら、循環をもっと、強く、速く・・・!)
激流が全身を駆け巡る。
身体が軽くなった。重圧が消え、真っ直ぐに立てるようになる。
真っ直ぐ紅月の元へ歩き、円の中に入る。
「・・・お見事。
私がやっていたのは“威圧”と呼ばれるもので、体内の魔力を放出し、相手の魔力を乱して自由に動けなくするものなんだ。
新月が完全に動けなくなってしまったら魔力操作を教えようと思ってたんだけど・・・自力でできるようになっちゃったね。」
「えっ、あっいや、俺必死だっただけなので・・・正直、なんで出来たか分かんないんです。」
紅月は楽しそうに笑う。
「それでいいんだよ。今、もう意識してなくてもさっきと同じ速さで魔力が流れてるでしょ?
身体が、そのくらい強く流さないと命が危ないと学習したからなんだ。
教えられたことよりも、身をもって体験して得たものは強いし、忘れない。」
その言葉で、あれが自然界だったらと想像する。
あのまま硬直していれば、間違いなく仕留められるだろう。森の中であれば、正当に獲物を得ようとした獣が森に殺されるだろう。
「これって、とても大切な基礎ですね。」
「その通り。格上からの威圧では動けなくなりやすい。だから、自分の中の流れを保つんだ。
私以上の強者でもない限り、今の新月には威圧が効かないはずだよ。」
その言葉に気を引き締める。
(紅月さんより強かったら、俺は動けなくなるんだ。だったら、慢心せずにもっと、強く、速くしないと・・・)
新月はまだ、紅月が最強だということを知らない。
「あんまり一気に魔力の流れを変えると体調悪くなりやすいんだけど、新月は大丈夫・・・・・・じゃなさそうだね?」
紅月の注意の前に、さらに早くしようとしてしまい、気持ち悪くなってしまっていた。
「ぎ、ぎぼぢわるい・・・」
「ちょっと失礼。」
脈を取るように、手首に指をあてる。
紅月が眉を寄せる。
「・・・ちょっとごめんね。」
紅月に抱き締められた。
「えっ、紅月さん!?」
「じっとして。」
言われた通りに大人しくすると、荒々しかった魔力の流れが研ぎ澄まされていく。
ぶつかり合っていた魔力が、綺麗に矯正されていく。
「・・・ふう、これで大丈夫だと思うけど、どう?体調は良くなった?」
「はい、むしろ最初よりいい気がします。」
五感が澄んだ気がして、すがすがしい。
感覚が冴え渡っている。
「よかった。魔力が暴走すると命に危険が及ぶ時もあるから、その流れは維持してね。」
・・・今日は何度冷汗をかけばいいのだろう。
(独りだったら間違いなく詰んでたわ・・・ありがとうツクヨミさん紅月さん・・・)
「はい、ありがとうございます。」
「じゃあ、次は逆をやってみようか。」
紅月が立っていた場所に立たされ、紅月は30メートルほど離れる。
「私が今から、そっちに歩いていくから、その円から出ずに私の動きを止めてみて!」
そう言うと、こちらに向かって歩いてくる。
(えっ、無理じゃね?
紅月さんみたいに魔力を放出したところで、紅月さんの方が格上だから効くわけないし・・・)
一応、ダメでもともとやって見る。
魔力を紅月の方向に強く流して、紅月の魔力の流れを阻害しようと試みる。
(うん、やっぱり無駄だった!見事なまでに跳ね返されたよ!)
紅月はこちらに悠々と歩いてくる。
(邪魔するとなると、壁?)
しゃがんで土に触れ、魔力を流してみると、魔力を流した部分が操れることに気がつく。
(なら、こうして・・・!)
土が上に伸びることをイメージすれば、紅月の目の前に土の壁が現れる。
「うん、悪くない選択だけど、」
紅月が壁を蹴れば、一瞬で崩れた。
「弱いね。」
(なら、もっと厚く、硬く・・・!)
密度を意識して壁を作る。
「うんうん、いい調子だね。」
ひょい、と飛び越えられた。
(3メートルはあったと思うんだけど・・・
なら、もっと高く・・・!)
高く、厚く、硬く、をイメージしてもう一度壁を作る。
紅月が一切見えなくなり、声も聞こえなくなる。
(どうかな・・・)
ピシッ、と真ん中に亀裂が入ったと思えば、壁が崩れる。
「中々硬かったけどまだまだだね。」
(えぇー・・・・・・。
じゃあ、壁がダメなら、これでどうだ!)
地面を隆起させ、足場をメチャクチャにする。
「甘い甘い。」
不安定になった地面を軽々と進んでくる。
(これで無理ならもう無理だよもうすぐ近くにいるし、こうなったら・・・)
「紅月さん、止まってください。」
平静を保って、至ってあたりまえかのように言う。
(馬鹿だ・・・俺馬鹿だ・・・普通の人間相手でも聞くわけないやつだよ)
何故か紅月が足を止めた。
「・・・え?」
「あっ。」
紅月が頬をかく。
「普通に言うからつい止まっちゃったよ。これは一本取られたなぁ、あははは!!」
・・・うっかりらしい。
「あの、訓練なんですよね?」
「うん、ごめんごめん。
でも結構よかったよ。手からじゃなくても魔力は流せるから、地面と触れているところを意識すれば同じことが出来るよ。」
ほら、と指さす方向を見れば、地面が盛り上がり、様々な形に動いている。
「それをこうすれば・・・」
ものすごい速さで上に伸び、空を飛んでいたものを捕える。鳥っぽいが、これは鳥なのか・・・?
「こうやって捕らえることも出来る。地上にいるものの方が捕まえやすいんだけどね。」
確かに、地面からはだいぶ離れたところを飛んでいたと思う。
「これはコカトリス。こんな見た目だけど肉は美味しいんだよ。
新月、仕留めてみる?」
いまだ暴れているコカトリスを見る。
「・・・や、ります。やらせてください。」
短刀を抜いて、逆手でしっかりと持つ。
「その短刀に、しっかりと魔力を纏わせてから首に刺して。」
言われた通りに、しっかりと纏わせる。
こちらに顔を向けて何かをしようとしてくるが、紅月が全て消しているらしい。
「・・・ごめんね、頂きます。」
せめて苦しまぬよう、一息に刺す。
少しもがいたあと、コカトリスは息絶えた。
「上出来だね。
コカトリスは攻撃してきたものに対して、武器伝いに毒を送り込んでくるから、魔力で遮断するように。同じ特徴をバジリスクっていう蛇も持ってるから、基本は魔力を纏わせて刺す。
せっかくだから解体までやろう。」
解体用のナイフを渡され、指示されたように解体していく。
新月はただ、無心でこなした。
これが異世界で、これが命をもらって生きるという事だと自分に言い聞かせながら。
To Be Continued・・・・・・
家の前に出て、紅月とむきなおる。
「現実、ですか。」
「そう、現実。
何をしてもいいから、私の半径1メートル以内においで。」
わかりやすいように円を書いてくれた。
取り敢えず近付こうと足を踏み出した途端、とてつもない重圧に襲われる。
「!?!?!?」
足が意志とは反対にすくみ、動かなくなる。
紅月さんは相変わらず、涼しい顔で立ったままだ。
「ほら、私はここにいる。動いていない。おいで。」
無理矢理近づけば、重圧はいっそう強くなる。
息が出来なくなるほどの重さに身体はどんどん動かなくなり、冷や汗がどっと出てくる。身体も震え、膝が笑っている。
紅月を見れば、圧倒的強者が佇んでいる。
(なんだこれっ・・・!紅月さんは何をしたんだ?苦しい・・・体が潰れてしまいそうだ・・・怖い・・・命の危険すら感じる・・・
動け・・・、動けよ俺の身体・・・!)
踏ん張りながら、少しでも前に進もうとする。
ふと、自分の中の魔力の流れが別の魔力によって乱されていることに気がついた。
(体か重く感じて、上手く動かないのってもしかして・・・)
自分の体内の魔力の循環を意識して、乱そうとしてくる魔力を弾き返す。
すると、涼しげだった紅月の顔が初めて変わった。
「ほう、魔力操作を自力で・・・名だたる陰陽師の先祖返りは才能も伊達ではない、と。」
その口元に三日月が浮かぶ。それはそれは楽しそうに。
紅月が何かをぽつりと言うと、乱そうとしてくる魔力がいっそう強くなる。
(は、弾き返しきれない・・・!
なら、循環をもっと、強く、速く・・・!)
激流が全身を駆け巡る。
身体が軽くなった。重圧が消え、真っ直ぐに立てるようになる。
真っ直ぐ紅月の元へ歩き、円の中に入る。
「・・・お見事。
私がやっていたのは“威圧”と呼ばれるもので、体内の魔力を放出し、相手の魔力を乱して自由に動けなくするものなんだ。
新月が完全に動けなくなってしまったら魔力操作を教えようと思ってたんだけど・・・自力でできるようになっちゃったね。」
「えっ、あっいや、俺必死だっただけなので・・・正直、なんで出来たか分かんないんです。」
紅月は楽しそうに笑う。
「それでいいんだよ。今、もう意識してなくてもさっきと同じ速さで魔力が流れてるでしょ?
身体が、そのくらい強く流さないと命が危ないと学習したからなんだ。
教えられたことよりも、身をもって体験して得たものは強いし、忘れない。」
その言葉で、あれが自然界だったらと想像する。
あのまま硬直していれば、間違いなく仕留められるだろう。森の中であれば、正当に獲物を得ようとした獣が森に殺されるだろう。
「これって、とても大切な基礎ですね。」
「その通り。格上からの威圧では動けなくなりやすい。だから、自分の中の流れを保つんだ。
私以上の強者でもない限り、今の新月には威圧が効かないはずだよ。」
その言葉に気を引き締める。
(紅月さんより強かったら、俺は動けなくなるんだ。だったら、慢心せずにもっと、強く、速くしないと・・・)
新月はまだ、紅月が最強だということを知らない。
「あんまり一気に魔力の流れを変えると体調悪くなりやすいんだけど、新月は大丈夫・・・・・・じゃなさそうだね?」
紅月の注意の前に、さらに早くしようとしてしまい、気持ち悪くなってしまっていた。
「ぎ、ぎぼぢわるい・・・」
「ちょっと失礼。」
脈を取るように、手首に指をあてる。
紅月が眉を寄せる。
「・・・ちょっとごめんね。」
紅月に抱き締められた。
「えっ、紅月さん!?」
「じっとして。」
言われた通りに大人しくすると、荒々しかった魔力の流れが研ぎ澄まされていく。
ぶつかり合っていた魔力が、綺麗に矯正されていく。
「・・・ふう、これで大丈夫だと思うけど、どう?体調は良くなった?」
「はい、むしろ最初よりいい気がします。」
五感が澄んだ気がして、すがすがしい。
感覚が冴え渡っている。
「よかった。魔力が暴走すると命に危険が及ぶ時もあるから、その流れは維持してね。」
・・・今日は何度冷汗をかけばいいのだろう。
(独りだったら間違いなく詰んでたわ・・・ありがとうツクヨミさん紅月さん・・・)
「はい、ありがとうございます。」
「じゃあ、次は逆をやってみようか。」
紅月が立っていた場所に立たされ、紅月は30メートルほど離れる。
「私が今から、そっちに歩いていくから、その円から出ずに私の動きを止めてみて!」
そう言うと、こちらに向かって歩いてくる。
(えっ、無理じゃね?
紅月さんみたいに魔力を放出したところで、紅月さんの方が格上だから効くわけないし・・・)
一応、ダメでもともとやって見る。
魔力を紅月の方向に強く流して、紅月の魔力の流れを阻害しようと試みる。
(うん、やっぱり無駄だった!見事なまでに跳ね返されたよ!)
紅月はこちらに悠々と歩いてくる。
(邪魔するとなると、壁?)
しゃがんで土に触れ、魔力を流してみると、魔力を流した部分が操れることに気がつく。
(なら、こうして・・・!)
土が上に伸びることをイメージすれば、紅月の目の前に土の壁が現れる。
「うん、悪くない選択だけど、」
紅月が壁を蹴れば、一瞬で崩れた。
「弱いね。」
(なら、もっと厚く、硬く・・・!)
密度を意識して壁を作る。
「うんうん、いい調子だね。」
ひょい、と飛び越えられた。
(3メートルはあったと思うんだけど・・・
なら、もっと高く・・・!)
高く、厚く、硬く、をイメージしてもう一度壁を作る。
紅月が一切見えなくなり、声も聞こえなくなる。
(どうかな・・・)
ピシッ、と真ん中に亀裂が入ったと思えば、壁が崩れる。
「中々硬かったけどまだまだだね。」
(えぇー・・・・・・。
じゃあ、壁がダメなら、これでどうだ!)
地面を隆起させ、足場をメチャクチャにする。
「甘い甘い。」
不安定になった地面を軽々と進んでくる。
(これで無理ならもう無理だよもうすぐ近くにいるし、こうなったら・・・)
「紅月さん、止まってください。」
平静を保って、至ってあたりまえかのように言う。
(馬鹿だ・・・俺馬鹿だ・・・普通の人間相手でも聞くわけないやつだよ)
何故か紅月が足を止めた。
「・・・え?」
「あっ。」
紅月が頬をかく。
「普通に言うからつい止まっちゃったよ。これは一本取られたなぁ、あははは!!」
・・・うっかりらしい。
「あの、訓練なんですよね?」
「うん、ごめんごめん。
でも結構よかったよ。手からじゃなくても魔力は流せるから、地面と触れているところを意識すれば同じことが出来るよ。」
ほら、と指さす方向を見れば、地面が盛り上がり、様々な形に動いている。
「それをこうすれば・・・」
ものすごい速さで上に伸び、空を飛んでいたものを捕える。鳥っぽいが、これは鳥なのか・・・?
「こうやって捕らえることも出来る。地上にいるものの方が捕まえやすいんだけどね。」
確かに、地面からはだいぶ離れたところを飛んでいたと思う。
「これはコカトリス。こんな見た目だけど肉は美味しいんだよ。
新月、仕留めてみる?」
いまだ暴れているコカトリスを見る。
「・・・や、ります。やらせてください。」
短刀を抜いて、逆手でしっかりと持つ。
「その短刀に、しっかりと魔力を纏わせてから首に刺して。」
言われた通りに、しっかりと纏わせる。
こちらに顔を向けて何かをしようとしてくるが、紅月が全て消しているらしい。
「・・・ごめんね、頂きます。」
せめて苦しまぬよう、一息に刺す。
少しもがいたあと、コカトリスは息絶えた。
「上出来だね。
コカトリスは攻撃してきたものに対して、武器伝いに毒を送り込んでくるから、魔力で遮断するように。同じ特徴をバジリスクっていう蛇も持ってるから、基本は魔力を纏わせて刺す。
せっかくだから解体までやろう。」
解体用のナイフを渡され、指示されたように解体していく。
新月はただ、無心でこなした。
これが異世界で、これが命をもらって生きるという事だと自分に言い聞かせながら。
To Be Continued・・・・・・
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