24 / 36
一章・・・宵の森
エンカウント
しおりを挟む
食事を終え、デザートとしてボムベリーをほおばる。
親指くらいの大きさで、ポイと口に放り込めば、甘酸っぱい果汁が口いっぱいに弾ける。シュワシュワと炭酸のように弾けることが、その名の由来だ。
(小屋が壊れる原因の一端になったやつだけど、やっぱり美味しいな・・・加熱は出来ないけど砂糖や蜂蜜でつけたりすると炭酸みたいなシュワシュワは抜けるし、色々やりようはあるんだよな。)
これだけ美味しくても、爆発力はシャレにならないほど強い。山火事が起きた時、ボムベリーの群生地あると山が消し飛ぶとすら言われているほどだ。なので世間では“食べられるダイナマイト”などと呼ばれている。
宵の森はツクヨミの直接の守護下にあるため、そういった災害が起こることは(紅月などの特別な例を除けば)ない。
(ん?紅月さんはボムベリーの爆発を直で食らったんだよな・・・?)
ふと紅月を見ると、すやすやと寝ている。
「いや呑気だな?」
この湖を一番怪しんでいたのは紅月なはずなのだが・・・。
(無傷だし、痛めてるとことなさそうだし・・・
魔力の流れ方からしても完全に寝てるなぁ・・・)
改めてマジマジと紅月の顔を見る。
作り物のような整った顔は、目を閉じていると生きているのか疑ってしまうような、神が丹精込めて作った人形だと言われた方がしっくりくるような・・・
「ほんと、綺麗だよなぁ・・・」
「そうね、美の女神ですら恥じらう・・・そんな美しさだわ。」
聞きなれない声に体が強ばる。
(なんだ・・・?全く気配がしなかった・・・)
恐る恐る振り向けば、青い髪の女が湖のほとりに佇んでいる。結構離れているはずなのに、声がはっきりと聞こえた。
(敵意は感じない・・・でも、なんだろう)
あの女が、酷く恐ろしい。
背筋を冷たいものが伝う。この世界に来てからは味わったことのない、存在自体への恐怖。
(同じだ・・・“あの時”と!存在感が、あの鬼と似てるんだ。
“あの時”と違って悪意は感じないけど・・・)
目を離さないようにしながら紅月の近くに移動する。
紅月はまだ、眠っている。
(ちっとも起きない・・・いくらなんでも呑気すぎやしないか?
それともあの女・・・なにかしたのか?)
「ああ坊や、そんな恐ろしい顔をしないで。そこの鬼には用はないの。
・・・坊や、お前に会いたかった。」
突如として伸びてきた水の触手に反応できずにさらわれ、湖に引きずり込まれる。
「ガボッ・・・!?(しまっ、息が・・・!)」
咄嗟に息を止める。
グイグイと湖の底に引っ張られていく。
もがいても、その束縛から逃れることが出来ない。
(このままだと息が持たない・・・!)
体に魔力を纏わせ、魔力の巡りを速くする。
紅月との鬼ごっこで身についた、身体能力を底上げする方法だ。
(これでっ・・・!)
触手の束縛を無理矢理振り切り、逃れる。
しかし、女の手がパッ、と新月の腕を掴む。強い力で掴むその指先は冷たく、肌が粟立った。
「怖がらなくていいのよ坊や。ここは水の中・・・水との親和を持つお前なら、決して水がお前を苦しめることは無いの。」
(!?水の中なのに声が・・・?!)
女を見やっても既に水面からの光は遠く、表情は分からない。
(まずい・・・もう、息が・・・!)
「怖がらないで・・・ほら。」
女の指先が頬に触れる。
ひやりと冷たいが、優しく触れる指先に害意はなく、大切なものに触れるように頬を撫ぜていく。強く掴んでしまった腕を、後悔するかのように優しくさする。
(この手を、俺は、よく知っている。
子を慈しむ母の手だ・・・。
安心する・・・。)
強ばっていた身体が、少しづつほぐれていく。
水が歓迎してくれていると、何故か思った。
(自然たちにも意思があるのだから、湖にだって意思があってもおかしくないか・・・)
「あれ、息ができる・・・?」
力が抜け、普通に息をしている。
「よかった、坊や・・・もう苦しくないわね?」
ふわりと微笑む女を改めて見て、思わず息を飲む。
水色の豊かな髪はふわりと水に揺れ、うっすらと差し込む光に煌めき、マリンブルーの瞳は慈しむように新月を見ている。しなやかなその肢体を包むギリシア神話の女神のような服は、絹のように美しい。
「お前は“水との親和”というスキルを持っていたね?そのスキルがあれば、全ての水を操れ、全ての水による苦を無くしてくれる。」
女は満足気に微笑む。
(水を操る・・・?いや、今はそんなことより)
「あなたは・・・誰ですか。なぜ、俺のスキルのことを?」
敵ではない。それだけは分かる。
(少なくとも、俺を害する意思はない。)
「私は・・・」
女は言い淀む。
(なにか言えない理由でもあるのか・・・?)
刹那、女に強く手を引かれる。
咄嗟に抵抗できず、勢いよく女の腕の中に引き込まれた。
「ちょ、いきなり何を・・・」
ジュ…
「いっ・・・!?」
ナニカが新月の足首を掠める。
(痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!)
焼けるような痛みが足首に走る。
(こんなの知らない・・・!
なんだこれなんだこれなんなんだ)
経験したことの無い痛みが新月を襲う。
(アツイアツイアツイアツイ・・・)
苦痛が、熱が、どんどん広がり、体を飲み込んでいく。
(痛い・・・苦しい・・・熱い・・・嫌だ・・・死にたくない・・・)
『おいで・・・楽にしてあげよう。』
底の方から声が聞こえる。闇の中から誘う声が聞こえる。
頭の奥で、警鐘が鳴る。
(このまま引っ張られてはまずい気がする・・・
でも、この痛みが、くるしさが、マシになるなら・・・)
苦しみが、痛みが、新月の理性を鈍らせる。
深淵に手を、伸ばした。
「坊や!そっちへ行ってはならない!」
グイッと強く抱き寄せられる。
女がなにか唱えた。
(離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ
なにをしたいのかは知らないが邪魔だ)
攻撃魔法で女の体を貫こうとした。なんの魔法か、意識せず、ただ、ただ、自らの行く手を阻むその女を、
消そうとした。
その魔法の発動よりも一瞬はやく激流にのまれる。練り上げた魔力は霧散し、抱きしめられたまま、上も下もわからなくなるほどに。
感覚が戻ってくる頃には、もう、あの焼けるような痛みも、苦しみも、跡形もなくなっていた。
「今のは、一体・・・。」
「ああ、ごめんなさい・・・ごめんなさいね、坊や。お前を辛い目に遭わせてしまった・・・。」
女は目を伏せる。
「・・・あれは、なんなんですか。」
女は申し訳なさそうに頬をかく。
「私のペット。普段は湖の底で眠っているのだけど、アトランシスの神気に当てられて起きてしまったの。」
(・・・?
アトランシスって確かツクヨミさんのことだよな・・・)
「お前はアトランシスの眷属でしょう?」
(何故それを知って・・・!?)
思わず身を引くと、女は寂しそうに笑う。
「坊やの行動は正しいわ。お前の正体を詳しく知っている奴に味方は少ないもの・・・。
私は味方、と言っても信じてもらえるかは分からないわね。」
嘘ではないと直感が告げる。
「信じます。あなたは嘘をついていない。」
一瞬驚いた顔を見せたが、嬉しそうに微笑む。
「ありがとう、坊や・・・。」
「・・・俺は新月っていいます。」
「えっ?」
「俺の字です。いつまでも坊やって呼ばれるのやなんですよ。」
全く成長する気配がない己の身長が恨めしくてならない。
「ふふふっ、そうなのね。分かったわ。
私は水辺の神、アクウァム。
さっきのはペットの“玄武”・・・水辺を好む大型の亀って言ったらいいのかしら?」
「亀、ですか・・・。」
この宵の森は、紅月にみせてもらった地図ではかなり北の方に位置していた。
(北に住み、大型の亀のような姿をしている“玄武”という名の生物・・・
世界の図書館に載ってた中で該当するのは一種だけだし、多分間違いない
個体数が少ない幻獣だ。)
「ええ。プライドが高くてね・・・。
この子は、その昔アトランシスに心酔して、それが高じて何度も眷属にしてくれるように頼み込んだ。けれど全く相手にされなかったみたいで、プライドが折られてしまってね・・・自暴自棄になって暴れてたところを私が保護したの。」
(ってことは、大方、嫉妬か。)
嫉妬深い種であることも、世界の図書館の情報と一致する。
「そうなんですか・・・。」
「・・・それだけ?」
「はい?」
思わず間抜けな声が出る。
「私を恨まないの?あの子は私のペットで・・・」
「でも知性があるのでしょう?それなら俺がアトランシス様の眷属であることに嫉妬したんだと思いますし、それなら納得出来ますから。」
二度目は勘弁して欲しいですが、と付け加える。
「新月・・・お前は優しいのね。
でもいつか、その優しさで苦しむことになるでしょう。
この世界に一体、どれだけの善性が残っているのか・・・神にすら失われつつあるというのに。
・・・お前の行く道が少しでも明るい事を祈ってるわ。」
一瞬、言われた意味がわからなかった。
「それってどういう・・・」
聞き返そうとした瞬間、強い怒気と共に引っ張りあげられる。
『私の新月を返してもらおうか。』
To Be Continued・・・・・・
親指くらいの大きさで、ポイと口に放り込めば、甘酸っぱい果汁が口いっぱいに弾ける。シュワシュワと炭酸のように弾けることが、その名の由来だ。
(小屋が壊れる原因の一端になったやつだけど、やっぱり美味しいな・・・加熱は出来ないけど砂糖や蜂蜜でつけたりすると炭酸みたいなシュワシュワは抜けるし、色々やりようはあるんだよな。)
これだけ美味しくても、爆発力はシャレにならないほど強い。山火事が起きた時、ボムベリーの群生地あると山が消し飛ぶとすら言われているほどだ。なので世間では“食べられるダイナマイト”などと呼ばれている。
宵の森はツクヨミの直接の守護下にあるため、そういった災害が起こることは(紅月などの特別な例を除けば)ない。
(ん?紅月さんはボムベリーの爆発を直で食らったんだよな・・・?)
ふと紅月を見ると、すやすやと寝ている。
「いや呑気だな?」
この湖を一番怪しんでいたのは紅月なはずなのだが・・・。
(無傷だし、痛めてるとことなさそうだし・・・
魔力の流れ方からしても完全に寝てるなぁ・・・)
改めてマジマジと紅月の顔を見る。
作り物のような整った顔は、目を閉じていると生きているのか疑ってしまうような、神が丹精込めて作った人形だと言われた方がしっくりくるような・・・
「ほんと、綺麗だよなぁ・・・」
「そうね、美の女神ですら恥じらう・・・そんな美しさだわ。」
聞きなれない声に体が強ばる。
(なんだ・・・?全く気配がしなかった・・・)
恐る恐る振り向けば、青い髪の女が湖のほとりに佇んでいる。結構離れているはずなのに、声がはっきりと聞こえた。
(敵意は感じない・・・でも、なんだろう)
あの女が、酷く恐ろしい。
背筋を冷たいものが伝う。この世界に来てからは味わったことのない、存在自体への恐怖。
(同じだ・・・“あの時”と!存在感が、あの鬼と似てるんだ。
“あの時”と違って悪意は感じないけど・・・)
目を離さないようにしながら紅月の近くに移動する。
紅月はまだ、眠っている。
(ちっとも起きない・・・いくらなんでも呑気すぎやしないか?
それともあの女・・・なにかしたのか?)
「ああ坊や、そんな恐ろしい顔をしないで。そこの鬼には用はないの。
・・・坊や、お前に会いたかった。」
突如として伸びてきた水の触手に反応できずにさらわれ、湖に引きずり込まれる。
「ガボッ・・・!?(しまっ、息が・・・!)」
咄嗟に息を止める。
グイグイと湖の底に引っ張られていく。
もがいても、その束縛から逃れることが出来ない。
(このままだと息が持たない・・・!)
体に魔力を纏わせ、魔力の巡りを速くする。
紅月との鬼ごっこで身についた、身体能力を底上げする方法だ。
(これでっ・・・!)
触手の束縛を無理矢理振り切り、逃れる。
しかし、女の手がパッ、と新月の腕を掴む。強い力で掴むその指先は冷たく、肌が粟立った。
「怖がらなくていいのよ坊や。ここは水の中・・・水との親和を持つお前なら、決して水がお前を苦しめることは無いの。」
(!?水の中なのに声が・・・?!)
女を見やっても既に水面からの光は遠く、表情は分からない。
(まずい・・・もう、息が・・・!)
「怖がらないで・・・ほら。」
女の指先が頬に触れる。
ひやりと冷たいが、優しく触れる指先に害意はなく、大切なものに触れるように頬を撫ぜていく。強く掴んでしまった腕を、後悔するかのように優しくさする。
(この手を、俺は、よく知っている。
子を慈しむ母の手だ・・・。
安心する・・・。)
強ばっていた身体が、少しづつほぐれていく。
水が歓迎してくれていると、何故か思った。
(自然たちにも意思があるのだから、湖にだって意思があってもおかしくないか・・・)
「あれ、息ができる・・・?」
力が抜け、普通に息をしている。
「よかった、坊や・・・もう苦しくないわね?」
ふわりと微笑む女を改めて見て、思わず息を飲む。
水色の豊かな髪はふわりと水に揺れ、うっすらと差し込む光に煌めき、マリンブルーの瞳は慈しむように新月を見ている。しなやかなその肢体を包むギリシア神話の女神のような服は、絹のように美しい。
「お前は“水との親和”というスキルを持っていたね?そのスキルがあれば、全ての水を操れ、全ての水による苦を無くしてくれる。」
女は満足気に微笑む。
(水を操る・・・?いや、今はそんなことより)
「あなたは・・・誰ですか。なぜ、俺のスキルのことを?」
敵ではない。それだけは分かる。
(少なくとも、俺を害する意思はない。)
「私は・・・」
女は言い淀む。
(なにか言えない理由でもあるのか・・・?)
刹那、女に強く手を引かれる。
咄嗟に抵抗できず、勢いよく女の腕の中に引き込まれた。
「ちょ、いきなり何を・・・」
ジュ…
「いっ・・・!?」
ナニカが新月の足首を掠める。
(痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!)
焼けるような痛みが足首に走る。
(こんなの知らない・・・!
なんだこれなんだこれなんなんだ)
経験したことの無い痛みが新月を襲う。
(アツイアツイアツイアツイ・・・)
苦痛が、熱が、どんどん広がり、体を飲み込んでいく。
(痛い・・・苦しい・・・熱い・・・嫌だ・・・死にたくない・・・)
『おいで・・・楽にしてあげよう。』
底の方から声が聞こえる。闇の中から誘う声が聞こえる。
頭の奥で、警鐘が鳴る。
(このまま引っ張られてはまずい気がする・・・
でも、この痛みが、くるしさが、マシになるなら・・・)
苦しみが、痛みが、新月の理性を鈍らせる。
深淵に手を、伸ばした。
「坊や!そっちへ行ってはならない!」
グイッと強く抱き寄せられる。
女がなにか唱えた。
(離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ離せ
なにをしたいのかは知らないが邪魔だ)
攻撃魔法で女の体を貫こうとした。なんの魔法か、意識せず、ただ、ただ、自らの行く手を阻むその女を、
消そうとした。
その魔法の発動よりも一瞬はやく激流にのまれる。練り上げた魔力は霧散し、抱きしめられたまま、上も下もわからなくなるほどに。
感覚が戻ってくる頃には、もう、あの焼けるような痛みも、苦しみも、跡形もなくなっていた。
「今のは、一体・・・。」
「ああ、ごめんなさい・・・ごめんなさいね、坊や。お前を辛い目に遭わせてしまった・・・。」
女は目を伏せる。
「・・・あれは、なんなんですか。」
女は申し訳なさそうに頬をかく。
「私のペット。普段は湖の底で眠っているのだけど、アトランシスの神気に当てられて起きてしまったの。」
(・・・?
アトランシスって確かツクヨミさんのことだよな・・・)
「お前はアトランシスの眷属でしょう?」
(何故それを知って・・・!?)
思わず身を引くと、女は寂しそうに笑う。
「坊やの行動は正しいわ。お前の正体を詳しく知っている奴に味方は少ないもの・・・。
私は味方、と言っても信じてもらえるかは分からないわね。」
嘘ではないと直感が告げる。
「信じます。あなたは嘘をついていない。」
一瞬驚いた顔を見せたが、嬉しそうに微笑む。
「ありがとう、坊や・・・。」
「・・・俺は新月っていいます。」
「えっ?」
「俺の字です。いつまでも坊やって呼ばれるのやなんですよ。」
全く成長する気配がない己の身長が恨めしくてならない。
「ふふふっ、そうなのね。分かったわ。
私は水辺の神、アクウァム。
さっきのはペットの“玄武”・・・水辺を好む大型の亀って言ったらいいのかしら?」
「亀、ですか・・・。」
この宵の森は、紅月にみせてもらった地図ではかなり北の方に位置していた。
(北に住み、大型の亀のような姿をしている“玄武”という名の生物・・・
世界の図書館に載ってた中で該当するのは一種だけだし、多分間違いない
個体数が少ない幻獣だ。)
「ええ。プライドが高くてね・・・。
この子は、その昔アトランシスに心酔して、それが高じて何度も眷属にしてくれるように頼み込んだ。けれど全く相手にされなかったみたいで、プライドが折られてしまってね・・・自暴自棄になって暴れてたところを私が保護したの。」
(ってことは、大方、嫉妬か。)
嫉妬深い種であることも、世界の図書館の情報と一致する。
「そうなんですか・・・。」
「・・・それだけ?」
「はい?」
思わず間抜けな声が出る。
「私を恨まないの?あの子は私のペットで・・・」
「でも知性があるのでしょう?それなら俺がアトランシス様の眷属であることに嫉妬したんだと思いますし、それなら納得出来ますから。」
二度目は勘弁して欲しいですが、と付け加える。
「新月・・・お前は優しいのね。
でもいつか、その優しさで苦しむことになるでしょう。
この世界に一体、どれだけの善性が残っているのか・・・神にすら失われつつあるというのに。
・・・お前の行く道が少しでも明るい事を祈ってるわ。」
一瞬、言われた意味がわからなかった。
「それってどういう・・・」
聞き返そうとした瞬間、強い怒気と共に引っ張りあげられる。
『私の新月を返してもらおうか。』
To Be Continued・・・・・・
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生皇女セラフィナ
秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。
目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。
赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。
皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。
前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。
しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。
一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。
「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」
そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。
言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。
それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。
転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる