鬼に連れられ異世界へ〜基本俺はついでです〜

流れ華

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二章・・・かごの外

「す、すまない!お前の存在を忘れていたわけでは・・・!」

「プフっ、・・・うん、大丈夫だよ。」

目が見えなくてもわかるほど慌てる獣達に、新月は思わず笑ってしまった。

(この子達は大丈夫、敵じゃない。)

「あのさ、少し聞きたいんだけど、このお面の素材ってなに?」

獣たちは顔を見合わせる。

「主様から賜ったもので、どんな素材かは知らないが・・・」
「よくそれがお面だってわかったねぇ。
実は見えてたり?」

そっと目に手をやる。手は布に触れる。
(やっぱり眩しくて目は開けられない。
・・・なんでなんだろう。)

「目が見えてるわけじゃないけど、探知で大体のものが分かるんだ。」

ほぉ、と驚いた声が漏れる。

「驚いた、そこまで探知を極めているとはな。」

「でも、なんで目が見えなくなっちゃったの?」

「いや、自分でも分からなくって。」

新月は頬を掻く。

「見えなくなったのはいつから?」

「この場所に来てからかな。宵の森では大丈夫だった。」

「宵の森は暗いからな。目が慣れていないだけなのではないか?」

「俺もそう思ってたんだけどね。全然慣れる気配がなくて、無理やり目を開けてみたら目が焼けるかと思った。」

「うーん・・・。」

一緒に考えてみるが、なかなか答えはでない。







「そうだ!確かお前、主様からスキルを賜っただろう!あれを使え!」

「主様?って誰?」

「名前を言うのは恐れ多いんだけど、三貴子みはしらのうずのみこが一柱、月読命様だよ。」

「えっ!?」

ここの世界での呼び名大地の神アトランシスではなく、月読命と、その名が出たことに新月は驚きを隠せない。

「主様って・・・君たちの主様って・・・ツクヨミさん?」

「そうだと言っている。」

やっと納得がいく。

「君たち、あの狐面のおかっぱの!」

獣たちはパァっと表情を明るくする。

「そう!そうだ!」
「僕ら、主様の側仕えをさせてもらってたの!」

新月はサッと青ざめる。

(知らなかったとはいえ、かなり馴れ馴れしい態度を・・・)

「嬉しいぞ、新月!」
「僕らの存在なんて認知してないと思ってたよ。」

(怒ってなさそうだし大丈夫・・・かな?)

「一応謝っておくべきかと思うので、謝ります。すいませんでした!」

「えぇ!?なんで?しかも改まっちゃって。」

「俺よりもずっと長くツクヨミさんに仕えて、貢献されてきたのに、生意気にモフったり馴れ馴れしくしたりして・・・。」

「そのことなら心配いらない。」

はっきりと否定される。

「我らは主様の御慈悲で眷属にしていただいた身。」
「格が高いわけでも、主様のお力になれる訳でもない。・・・まぁ助けてくださったのは気まぐれだと思うけどね。」
「一言余分だ。」

つまり、気にするなということだろうか。

「ありがとうございます。」

「さっきのように楽に話せば良い。」

「・・・うん。」

少し嬉しそうに尾が揺れる。

「さて、話が脱線したが、どうだ?主様から賜ったスキルは使ったことはあるか?」

「うん、何度か使ったことはあるよ。目が見えない状態で使ったことは無いから分からないけど・・・」

ふむ、と少し考え、ハッ、と思い出したように顔を上げる。

「そうか、スキルは身体の各部に宿るのだった!」
「ってことは新月は目が見えないから・・・」
「「鑑定系統のスキルが使えない!」」

何かに打たれたかのような表情で顔を見合わせている。
目に見えてしょぼくれ始めた二頭に、話がよく理解できなかった新月はいっそ思い切る。

(使えるか分からないけど、そんなの使って見たらわかるよね!)



世界の図書館ワールドブックス



頭の中に、情報が流れてくる。少し頭が痛む。




・個体名・・・新月 (真名) 真淵蓮也
・種族・・・神の眷属
職業クラス・・・未定

・体力・・・S9
・魔力・・・無制限
・パワー・・・S3
・技術・・・EX

スキル
    世界の図書館ワールドブックス
    全てのスキル使用許可スキルコンプリート
    水との親和
    暗闇との親和

加護
    大地の神アトランシスの加護
    月の鬼の加護
    水辺の神アクウァムの加護
    武神の加護
    遊戯神の加護
    魔神の加護

呪い
    神々の妬み
    水辺の幻獣の妬み

称号
    大地の神アトランシスの寵愛を受けし者
    水辺の神アクウァムの愛し子
    月の鬼に執着されし者←new
    妬まれし者
    拒まれし者←new
    世界の生贄

状態・・・失明←new




「・・・使えた。」

「「へ?」」

「使えたよ。世界の図書館ワールドブックス。」

「「あれぇ?」」




To Be Continued・・・・・・
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