見切り教育

ラッキーセヴァン

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始まっちゃった

攻略

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ブロロロロロ・・・

バイクが爽快な音を立てて店が並ぶ通りを走り続ける。ふと横を見るとオシャレなカフェが勉強をし倒している学生達で埋め尽くされていた。黒い学生服の中に点々と浮かぶテキストが浮かんでいてまるで星の綺麗な夜空のようだ。出来れば一生拝みたくない。

「よし、そろそろ良いかなー?」

そう言って原は歩道の端に五右衛門丸を止めた。

「ぷはあっ!!

テメェら何考えててんじゃボケェ!!」

「いやーごめんごめん!素直に来てくれればこんな事しなかったんだぜ?

俺と山口、今夜寮を抜け出すから先生達には黙っててくれないかなぁ?」

・・・・・・。

「言うに決まってんだろ!!警察呼んでやる!!」

ですよねー。こんな仕打ちを受けさせておいてそれはない。

「ウチは寮に戻るからな!!テメェら二人とも退学だ!!」

「えっ!?ちょっと待って?」

「待たねえよ!」

「ここ何処だか分かるの?」

東京の山の外れの方にいたのに気がついたらオシャレな通りに居るんだから帰り道なんて分かるわけないだろ。

「・・・気合いで戻るよ!!」

「気合い!?」

やはりこいつはバカなヤンキーだ。本当にどうしようもないな。

「うーん・・・」

「え?何?どうしたの?」

「ねえねえ闇野お前さあ

・・・なんでそんなにバカなの?」

ええええええええ!?原よ何故聞いた。そこに触れたら一番駄目だろ!!

「なんで髪染めてんの?部分的にクロを残す意味は?化粧厚くない?アートかよ。」

もうほっといてやれよ!!

「それはさあ・・・」

答えるんだ!! 

「ウチがめちゃくちゃ強くて誰も逆らえねぇからだよ!」

理由になってない!!

「大人も同級生もウチ見た瞬間ひれ伏すんだよ?強くない!?イカしてない!?」

イカれてるのか。

ていうかいきなりこんなヤンキーを更正させて味方につけるだなんて無理だろ。

「この駄目息子!!」

バシッ!!

「うわああああん・・・」

横のカフェテラスにいた小さな小学生くらいの子供がふと泣き声を上げた。頭を押さえてる。殴られたのかな。

「こんな問題も出来なくてどうするの!?あなたがちょっとでもさぼるからよ!もっと勉強しなさい!!」

うわあ・・・あれがスパルタ教育か。

「大変だな。まあでもあの母親も子供の事を思ってやってるんだもんな。」

私は顔をしかめながらそれを見つめる。闇野は見向きもしない。

「ほら、闇野。あんな小さな子だって一生懸命親の期待に応えられるように頑張ってんだ。だからお前も・・・」

ぜぇっぜぇっぜぇっ

あれ?なんの音?

「嫌だ・・・嫌だ嫌だ嫌だ・・・」

「えっ!?闇野!?」

「嫌だ。い・・・や・・」

バタンッ!!

「ねえ!どうしたの!?闇野!?」
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