見切り教育

ラッキーセヴァン

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9月3日

戦場

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9月3日 午前10時30分

私は必死に中高生達を倒すべく鉄パイプを振り回している。

「「見切り教育はんたあああああい!!」」

「「見切り教育はんたあああああい!!」」

耳を澄ますとあっちからもこっちからも法律を反対する声が飛び交っている。

街は昨日の静けさを消し、すっかり戦場と化していた。テレビのニュースが言うには即興模試に乱入して来た例の三人組の模倣犯が大量発生しているとの事らしい。

(模倣犯って事は誰かの真似・・・。中高生って結構大人だと思っていたのに単純でまだまだ幼いんだな。)

「おらああああ!!」

突然後ぐんっ、と何か冷たい物で首を後ろに引き寄せられた。

え、何?

目を上に向けると、はあはあと息を荒げながらニヤニヤ笑っている女子高生と目が合った。

「あ・・・あの・・・うわっ!!」

私が話しかけようとした時、急にドサッと地面に突き倒された。

私の首につけられていたあれは・・・鉄パイプ?この子も持ってたのか。



「はははははは!!死ねええええ!」

鉄パイプが頭の上に降って来た。

「きゃああああああああ!!」

やばい。死ぬ。

「ぎゃあっ!!」どすっ

「えっ?」

突然、誰かに首チョップを食らった女子高生がその場で意識を失い倒れた。

「おい大丈夫か山口!?」

原が助けに来てくれた!

「は・・・原あ!ありが」

「お前ぼーっとしてたら本当に死ぬぞ!!気ぃ抜くんじゃねえ!!」

「ごめんなさい!!」

「・・・ここじゃ危ねえな。一回人気の無い場所に行こう。俺について来い!!」

そう言って原は襲い掛かって来る人達を次々と倒し、あっという間に人気の無いところに来てしまった。どうやらこういった場面には慣れているらしい。流石プロ!!

「ここまでになってるのに本当に何もしてくれないね。政府。」

「ああ、昨日はだいぶ追い詰められてたから言わなかったけど、正直に言っちまえばこの法律ができた根本的な理由は‘‘人口の大幅増加による資金不足”だ。だから政府にとってこの死人が出かねない状況はめちゃくちゃ好都合ってわけよ。」

「・・・じゃあ私達、どうなっちゃうの?」

「大丈夫だ。変なことしなきゃ別に死なねえよ!あともうお前の事、傷つけたくねえから。」

原は私の腕に目をやる。昨日ナイフで切られたところが包帯で巻かれ、更にほっぺにはガーゼがテープで止められていた。

「もうお前の事、傷つけたりなんかしない。約束する。」

「えっ?」

手に何か暖かい感覚が伝わって来た。えっ?何?

「・・・うわあ!!」

私の手が原の手に包まれていた。

「えっ!?あっ!!」

やばい手ぇ握られてる!チョーこっち見てる!いやいや落ち着け自分!まずはお礼を言うんだ!はい、せーの!

「あっ・・・ありが・・・」

ジリリリリリリ!!!

「えっ?」

「なんだ!?」

突然大きなサイレンが鳴り響いた。周りの集団が一瞬どよめく。

「おい!なんか近づいて来るぞ!」

一人の男子高生が言った。私はその“なんか”を目を凝らしてよく見てみる。

なんだか明るく光っているような?

あ。

私の頭の整理が追い付いた時にはみんなぎゃーぎゃー騒ぎながら逃げ惑っていた。あれは火だ。巨大な火の壁が迫って来ていたのだ。突然の出来事で私は呆然とする。

いや、でもぼーっとしてたら命は無いな。

「に・・・逃げろおおおおおおお!!」

私は精一杯叫び、原と共に火の逆方向へ走り出した。


















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