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9月3日
怖い
しおりを挟むせっかく仲直りしたかったのに原は急に何を・・・
「なあ、お前、怖いんだろ?」
「は・・・はあ?何を言っているのですか?私は別に怖いなんて・・・」
「うーん・・・じゃあさ、試しにさっきお前が二人に向かって叫んだセリフの最後に怖いを当てはめながら言ってみろ。
そしたらズルしたこと許してやるよ。」
「えっ?はあ・・・分かりましたわ。」
原にそう言われて、伊集院は仕方なく、実行し始めた。
「負けるのが怖い。」
「おう、次は?」
「周りに失望されて見捨てられるのが怖い。」
「おう、それで?」
「周りの人達に・・追い抜かされるのが・・・怖い。」
「・・・努力が無駄になるのが・・怖い。」
「地位を・・落とすのが・・・怖い。」
ふと見たら、伊集院の目から大粒の涙がボロボロと溢れていた。
「受験に・・・失敗して・・・死ぬのが怖い・・・!・・・死にたくない!死にたくない死にたくない死にたくない!!うわああああああああ怖いよおおおおおおおおおおおお・・・」
伊集院は声を上げて泣き出してしまった。
「伊集院ちん・・・ひっ・・・ううっ・・・」
「伊集院よ・・・グスッ・・・」
「・・・そうか。じゃあさ、模試の偏差値、本気で競おうぜ!」
「え・・・?きそう?でも私負けるかもしれない。山口さんも偏差値高いし」
「ちげえよ!勝つ為にやるんじゃねえよ!敢えて負けるんだよ!」
敢えて・・・負ける?
「それはどういう事なのですか?」
「もう一回今から本気で勉強して勝ち負けを勝負するんだ!それで一回負けちまったらもう怖いもの無しだろ?
・・・大丈夫。一回負けたぐらいじゃ、別に死なねえよ!俺が保証するぜ!」
今まで「負け」というものを知らなかった彼らにとってこの言葉はどれほどの救いになったのだろうか。というか、私も救われた。
「「「あ・・・・ありがとうございます!」」」
「うわあああああああああん!!」
「おーし!もう泣くな泣くな!じゃあもう一回仕切り直しな!まっけないぞー!
レディー・・・ファイト!!」
この後、私達は何事も無く勉強をする事が出来て、模試をして無事、終わらせる事が出来ましたとさ。
これにて、一件落着!
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