見切り教育

ラッキーセヴァン

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9月3日

開示2

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テッテッテッテッテッテッ・・・

ピコン! 

機械から偏差値が明らかになった事を知らせる音が鳴った。

「おし、結果が出たみたいだな、じゃあ一人ずつ見ていくぞ。じゃあまずは・・・伊集院から!」

「えっ!?私からですか!?」

「なーんだよー別に減るもんじゃないんだから良いだろー?」

「唐突過ぎませんこと!?」

いきなり指名はな・・・

「伊集院、いっせーのーせで見てみるんだ。」

河野が笑顔で言った。彼はあまり明るい表情を前に出さない印象があったから私にはかなり衝撃的だった。

「そーだよ!頑張って!伊集院ちん!」

澤田も両手でグーを作って応援した。その時、普段はふわふわした雰囲気を持った彼女が私には何だかかっこよく見えた。

「お二人方・・・分かりましたわ!見てみましょう!」

「よし!用意は良いかな伊集院よ!」

「オーケーですわ!」

「じゃあいっくよぉー!」

「「「いっせーのーせ!!」」」

三人で声を合わせたのと同時に、伊集院は画面の結果の表示アイコンを勢い良くタップした。


伊集院 偏差値71


「・・・前より下がってる。」

「いやいや、頑張ってくれてありがとう!伊集院よ。」

「ありがとぉー!!」

自分の結果を見て伊集院は少し落ち込んでしまったが、表情はどこか明るく見えた。

「次、山口だぞー!」

「う・・・うん。」

私は原に背中を押された。ヤバい!緊張で足が上手く動かない!

「大丈夫大丈夫!お前、絶対伸びてるよ!はいはいレッツゴーレッツゴー!」

私は原に元気付けられ、画面にしっかりと向き合った。

ドキドキする。そしてやっぱり手足が震える。泣いても笑ってもこれで結果が出るんだ。でも、原の言う通り、努力は必ず実っているはず。

私は一回深呼吸をしてから機械的に結果を表示するアイコンをタップした。

ジーザス!!



山口 偏差値73



「えっ。」

私はその結果を見て一瞬動きが止まった。そして・・・

「や・・・や・・・

やったああああああああああああ!!」

やった!偏差値70超えた!

わたしは何度も飛び上がる。

「すげえじゃん山口!お前マジすげえよ!」

原は私の結果を見てハイタッチを何度もしてきた。

一方、伊集院達は・・・

「負けて・・・しまいましたね。ごめんなさい。私の事をお二人方はあんなに尊敬してくれていたのに・・・私はもう」

「伊集院よ。大事な事を忘れているぞ。」

「大事な事?」

「んもぉー、尊敬してる以前にぃ、

私達、友達でしょ?」


「あ・・・ありがとう!」

伊集院は涙を流して仲間とともに手を取り合った。私と原も伊集院達の元へ歩み寄る。

「あはは!良かったな!伊集院!」

原が伊集院の頭を撫でる。

「伊集院、私と本気で闘ってくれて本当にありがとう。はい、握手。」

私は笑顔で手をスッと差し伸べた。

「山口さん・・・こちらこそ、ありがとう!」

そして私と伊集院はガッチリと握手した。




「・・・うーし!じゃあみんな腹減ってるだろうから、軽めのやつだけど、好きな食い物買ってくるぜ!何が良い?」

「やったぁー!サンドイッチぃ!」

「クリームパンが良いですわ!」

「じゃあ僕はステーキを貰おうか。」

「河野それダメだ。軽めのだっつってんだろ。」

「ふん、全くお前は残酷極まりないな!!」

「どこがだよ!!」

「・・・。」

「・・・・・・・。」

とにかく、模試の偏差値が70まで上がって良かった。まさかここまですんなり上手く行くなんてね。ふふっ。

「山口、お前何が良い?ステーキとかはダメな!」

「ビーフストロガノフはぁ?」

「それもダメ。何にする?」

「えーっと、じゃあ、ドーナツ!!」




















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