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終わらせない
黒幕
しおりを挟むやばい。バレた。
「ねえねえ!どうしよう!!」
「いやあ・・・もうどうしようもねえな。」
「肝心なところで諦めないで!!さっきまであんなに熱い感じだったのに!!」
『君達は普通に殺すんじゃつまらないな。こうなったら・・・
見せしめにしてやる!!』
すると・・・
「うわっ!!」
「何!?」
突然、私と原の身体がふわりと宙に浮かんだ。そしてそのままどんどん浮上していき、あっという間に声の主の頭上にまで到着してしまった。
『やあ!よくここまで辿り着いたね!
この反逆者共が!!』
どさっ!!
そのまま私達は声の主の足元に落とされてしまった。背中を強く打った。
「いってえな!!乱暴にするんじゃねえよ!!」
「ううう・・・」
わたしは痛みに耐えながら改めて声の主の顔を見た。
「あなた、鈍倉高校の送迎バスの運転手ですよね!?」
そして一気に指摘した。
『あれっ、やっぱり気付いた?いかにも。僕は・・・
鈍倉高校の送迎バスの運転手だああああああ!!』
「鈍倉高校!?」
「あのバカ学校の!?」
周りの人達が一気にざわつく。
『僕も君の事覚えてるよ。あれだよね、家族三人で途方に暮れてた鈍倉高校の生徒だよね!!』
キーーーーーーーーーーン!!
マイクが鳴った。
「えー!やばくね?」
「何だあいつ馬鹿じゃん!」
私は顔がバーッと熱くなって行くのが分かった。
『ねえ!あってるでしょ!?そうだよね!!』
「合ってるけどあんまり大きい声で言わないで!」
「おい。」
原が運転手を睨みつけた。
「そんな事はどうでも良いんだよ。総理大臣は?天皇陛下は?何でお前みたいな偉くもねえ奴がこんな事してるんだよ。」
『ふふん!実はこの「見切り教育」を提案したのは、国の偉い人じゃなくて僕なんだ。』
こいつが・・・見切り教育の発案者?
『かつて、僕は誰にも評価されない落ちぶれ科学者だった。周りからは笑われて、蔑まれ・・・それでも僕は諦めずに沢山のウイルスを開発していったよ。さっきの身体を宙に浮かせるウイルスだってそう。頭を破裂させるウイルスも。
でもある日、転機が訪れたんだ。国にウイルスを提出する為に国会に来たんだけど、その時に日本の人口が増え過ぎちゃって資金がとうとう足りなくなったっていう話を一足先に総理大臣から聞いたんだ。その時僕は・・・ピーンと来たよ!!』
運転手の形相が狂った様な顔に変わった。背筋がゾクッと凍る。
『この状況を上手く使えば僕はこの国で一番偉くなれる!!このウイルスだって有効活用する事が出来る!!それで僕は研究所に帰った後必死に寝ないで考えたよ。それで思い付いたんだ。
「見切り教育」をね!!』
見切り・・・教育。
原と私はそのまま押し黙っていた。
『従わなきゃお前達の首を飛ばすぞって脅した瞬間、天皇も総理大臣も身震いさせながらあっさりとオッケーしてくれたよ。やっぱり僕の科学は本物だったんだね』
「なあ。」
『何?君も首を消されたいの?』
「お前、そんな事の為だけにこの法律を作ったのか。」
『・・・勿論さ。そうに決まってるだろ?どっちにしろ人口が増え過ぎて困ってたんだからそんな事は関係な・・・ぐふっ!!』ドガッ!!
原は思いっきり科学者の顔を蹴っ飛ばした。
「てめえ・・・絶対許さねえ。」
すると原はおもむろにポケットからワックスを取り出した。そして前に突き出た前髪を後ろに伸ばしてオールバックにしていく。
あっ。
私は息を呑んだ。
『ひいいいいいい!!』
運転手も鼻血を出しながらビビりまくる。
この人、何度もテレビで見た事がある。
日本を代表する超巨大組織、龍頭組の幹部
原 悠介だ。
「てめえただじゃおかねえ。」
彼は指をバキボキと鳴らす。
『か・・・構うもんか!!こっちにはウイルスが、ウイルスが沢山あるから勝てっこ無いんだ!!』
「ほーお。・・・山口。」
「はいっ!!」
「二人でこいつの事、倒すぜ。もう好き勝手にはさせねえ!!」
「う・・・うん!!」
『ヘ・・・へえ!やれるもんならやってみろよ!!
くらえええええええ!!』
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