見切り教育

ラッキーセヴァン

文字の大きさ
74 / 93
終わらせない

決戦

しおりを挟む

私と原は思いっきり黒幕に殴り掛かった。

ぎゅいいいいいいいいいん・・・

「ぐわああああ!!」

「原!!大丈夫!?」

『ははは・・・どうだ凄いだろう!!僕が考えたドリルの様になって身体に穴を開けるウイルスは!!』

「嘘でしょ!?これもう何でもアリだよね!?」

『何でもアリだぞ!!だから僕に勝てっこ無いんだ!!

次行くぞ!!』

えっ、次?

・・・うわっ!?

「はーどっこいしょー!あ、えーらいやっちゃえーらいやっちゃヨイヨイヨイヨイ!!」

私の身体が勝手に動き出し、意味不明なダンスを繰り広げ始めた。

「山口・・・ビビり過ぎだ。」

(違う!ちがーう!)

くそっ!原の言葉にも思う様に返せない。

『ははは!!どうだ凄いだろう!!僕が考えた自分の意思とは裏腹にでたらめなダンスを踊ってしまうウイルスは!』

「ゴミばっかじゃねえか。そりゃ評価されないわ。」

「何だと!!また腹に穴開けるぞ!!」

ゴミばっか。確かにそうだけどこのままだだと確実に勝ち目はない。どうしよう。何としてでも勝てる様な方法を考えなきゃ先に進めない。私は踊りながら考える。・・・そうだ!!

口はもう多分自由に動く!私は原の所に踊りながら向かった。

「ねえ原、鞄の中にまだあれって残ってる?」

「あれ?・・・そうか!!」

『何を二人でコソコソやってるんだ!!これでもくらえ!!』

スパッ!!

「いてっ!!」

『ははは!今度は原点に戻って生物の身体の一部を消すことが出来るウイルスだ!!二人共死ね!!』

もう時間が無い。

「行くよ、原。せーの!!」

『ははは!そんなの効くわけが無いだろう・・・ごはあっ!!』バキッ!

私は鉄パイプで思いっきり黒幕の頭を殴りつけた。更に原は背中を思い切り蹴り上げた。

『なっ・・・何だこれ!?ヌルヌルする!?あとスースーする匂いが・・・あっ!!』

「気付いたか?これが何なのか。」

原がニヤリと笑った。

『まっ・・・まさか!!』

「ふふっ、石鹸だよ!」

私は自分の手に握った白い塊を見せびらかした。これは原と行動し始めた時に薬局で買った石鹸だ。

「ウイルスといえば、石鹸だよねー!」

「ねー!」

『ええええええ!!そんなのってアリ!?』

「言ったでしょ?何でもアリだって。

・・・原、ピストル貸して。」

私は原からピストルを受け取る。

「山口、本当に大丈夫か?」

原は私をとても心配した。さっき血飛沫を見たときに吐き気を覚えていたからだ。でも・・・

「大丈夫。私にやらせて。」

『な・・・何をするつもり・・・嘘だろ!?』

「嘘じゃ無いよ。このピストルの弾には石鹸が塗り付けてあるの。

みんなの未来を奪った事、ここでちゃんと償って。」

『そ・・・そんな・・・

嫌だああああああああああああっ!!』

バンッ!!

私は思いっきり引き金を引いた。

すると弾は黒幕の眉間に命中し、そのままその場に倒れ込んだ。

「えっ!?なになに?」

「何が起きたんだ?」

ブーーーン・・・

『今、壁をどかすからお前らはもうここを離れろ!良いな!山口、こっちだ。』

原が黒幕のマイクを手に持って言った。そして私の腕を引いて後ろの窓を開けた。

どうやら上手くいった様だ。



























しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし

かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし 長屋シリーズ一作目。 第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。 十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。 頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。 一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

おじさん、女子高生になる

一宮 沙耶
大衆娯楽
だれからも振り向いてもらえないおじさん。 それが女子高生に向けて若返っていく。 そして政治闘争に巻き込まれていく。 その結末は?

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

処理中です...