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第26話 修羅場は続く(セシル編)
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フィオナは緊張していた。
グレンフェル侯爵、つまりセシルは今、名実ともに仏頂面だった。
馬車のドアが閉まった途端、彼は社交向けの笑いを顔からはがしてしまった。
「フィオナ、どうしてパーシヴァル家のパーティになんか行くことになったの?」
悪いことでも仕出かしたように思えてきて、フィオナはうまく説明できなかった。
「どうして参加したの? 行きたいって言ったの?」
ふるふるとフィオナは首を振った。セシルが怖い。顔が怖いだけじゃなくて、本当に怖い。
セシルはフィオナの手を握ったままだった。彼は身を乗り出して来て、フィオナの顔をのぞき込んだ。
「あ、ごめん。顔が怖かった?」
フィオナはうなずいた。
「ごめん。でも教えて」
「あのう、招待状が来たので……」
「誰から?」
「あの、クリスチン様から」
ほおぉーとセシルは背もたれにもたれかかった。
「ジャックじゃないんだ?」
「ええ」
もっとも、ジャックからの招待状でも行ったかも知れない。なにしろ、至上命題は「結婚」なんだから。そして、ジャックは「保険」だったから。マルゴットに言わせるとだが。
「ジャックが来ることは知ってたの?」
「まあ。いいえ」
「クリスチンはジャックの姉だ。知ってたろう? 来るに決まってるだろう」
「もちろん、姉弟なのは知っていたけど、仲が悪いことも知っていました。クリスチン様の夜会には一度も出席したことがないと、ジャックは言っていました」
セシルは顔をゆがめた。
なぜ、フィオナは言い訳めいたことを言っているんだろう。彼女だって、ジャックが来ているとわかっていれば、あの会には行かなかった。
フィオナはむかむかしてきた。
だって、セシルだって、それは楽しそうにクリスチンと話をしていたではないか。
なのに自分はなんだ。フィオナを責めたてる。
ジャックだって、セシルだって、フィオナを責める権利なんかない筈だ。
「何の話をジャックとしていたんだ?」
「誰と何の話をしていようと関係ないでしょう。それより、あなたこそ何の話をクリスチン様としてらしたのですか?」
セシルは真剣にフィオナに聞いていたが、突然、フィオナに反撃されてびっくりした。
彼はフィオナの顔を眺めていたが、フィオナが珍しく怒った顔なのに気が付くと、やっと笑い顔を見せた。
「何が面白いんですか?」
「怒ったの? もしかしてやきもち? 僕とクリスチン嬢との話の中身が気になるの?」
フィオナは真っ赤になった。
「あら、私……いえ、そんなことありません」
「誰と何の話をしようと、関係ないんじゃなかったっけ?」
セシルはニヤニヤしだした。フィオナはツンとしてまっすぐに座りなおした。まだ、顔が赤い。
「え……その通りです。でも、あなたもです。ジャックと話してはいけないみたいな……」
「何の話をしていたか知りたい?」
この男はしつこい。そんなことに関心はないわ、とフィオナは考えた。ずいぶん馴れ馴れしい口の利き方だわ。自分だって、どうしてこんなに気軽に話しているのかよくわからなけど。思ったことがついついそのまま口に出でてしまう。
「全然。別に知りたくありませんわ」
「怒ってくれたんだ……それは嬉しいな」
「怒ってなんかいません!」
セシルは狭い馬車の中で、フィオナの手を取った。セシルのニヤニヤ笑いは、ニヤニヤではなかった。彼は本当にうれしそうだった。
「それって、やきもちって言うんだよ、フィオナ」
「そんなこと、ありません」
真っ赤になってプイと横を向いたフィオナの向きをセシルは軽々と変えた。フィオナの腰を抱きこんで座り位置を変えさせることで。
顔をのぞき込まれても、正視に耐えなくて目が泳ぐ。
「ダメだ。ちゃんと見て」
ものすごく恥ずかしいので、顔を合わせたくないんだけれど……
セシルに顔を両手で挟んで動かないように固定されてしまった。
「二度目……」
今度は本当のキスだと彼は言った。両想いのキスだと。
キスに種類なんかあるのかしら。
真っ赤になったまま、ダーリントン家の車回しまで送り届けられた。もう遅かったのでマルゴットだけが迎えに出てくれて、急いで着替えてフィオナは眠ってしまった……はずだったが、全然寝られなかった。
「今度、伯爵に正式に申し込みするから」
彼は馬車の中で言った。とてもうれしそうだった。
「キスしたからね」
いや、待て。
キスにそんな効力はない。
そんなことを言うなら、セシル(兄)にだってキスされたことは何回かある。良く分からなかったけど、婚約していたころ、セシル(兄)は、婚約者だからってキスしてくれた。
男の子ってどういうわけかキスが好きなんだなとぼんやり思っていたけど、その時、僕も僕もと言ってセシル(兄)に殴られていたのはセシル(弟)あんたでしょう。
そんな子どもの頃の話はとにかく、もっと重大な問題は、ジャックにキスされてしまったことだ。
でも、どうもそのことは黙っておいた方がいいような気がする。
フィオナは、セシルを横目でうかがった。
翌朝、フィオナは思い切り寝過ごした。夜明け近くまで、悶々として起きていて、夜が明ける頃、ようやく寝入ったのだから当然である。
そして当然のことながらマルゴットに昨夜の事情聴取として尋問を受けた。
「ジャック様が待ち受けていたと。そして、グレンフェル侯爵も呼ばれていて、鉢合わせしたと!」
「まあ、すてき! 二人の男性の争いね! 女の憧れ、なってみたいシチュエーションベストテンには入るわよね!」
これはアレクサンドラの感想である。
聞かないで欲しいと何回も断ったのに、義姉は乱入してきた。
そんないいもんではない。フィオナは昨夜、生きた心地がしなかった。
実際の修羅場はやっぱりこわい。なにせ修羅場というネーミングからして、いいイメージがないではないか。
「それでいったいどうなったの? 手袋でも投げあったの?」
「そんな真似、十八世紀ではあるまいし、あるわけございませんでしょう!」
たまりかねたマルゴットが口をはさんだ。
さっきからアレクサンドラが余計な感想をはさむので、事情聴取がちっとも進まないのである。
「何も起きませんよ。グレンフェル侯爵はクリスチン様とお話しされていましたし」
「なんですって! 泥棒ネコ! グレンフェル侯爵を狙っているんだわ! 人のものなのに!」
マルゴットはムスッとした顔をすると、アレクサンドラを部屋の外に押し出した。
「私は義姉よ?! 話を聞く権利があるわ!」
がちゃりとドアを閉めたうえ、厳重に鍵をかけ、マルゴットは話の続きを聞いた。
「誰もまだ誰のものにもなっていませんよ。泥棒なんてあり得ません。それで?」
「ジャック様とお話していましたけど、最後にグレンフェル侯爵がやってきて、家まで送ると申し出てくださり、帰ってきました」
「自分の家の馬車になぜ乗らなかったのですか?」
「ジャック様が送りたいと申し出られたのですが、グレンフェル侯爵が強引に自分が送るとおっしゃって、手を曳いて侯爵家の馬車に乗せられたのです」
マルゴットが黙った。
「自分の家の馬車で帰ると突っぱねればよかったでしょうか?」
フィオナは恐る恐る尋ねた。
もはや、彼女の意志は通用しない世界だった。
「いいえ」
ムスッとした表情のまま、マルゴットは答えた。
「グレンフェル侯爵の馬車に乗れば、あなたはグレンフェル侯爵の花嫁になるでしょう」
よっしゃーとフィオナは一瞬思った。
「自分の家の馬車で帰れば、どちらも選ばなかった、またはジャック様よりと解釈されるでしょう。もちろん、ジャック様の馬車で帰れば、ジャック様との結婚の可能性が高くなります。でも、フィオナ様……」
マルゴットが、あの不惑のマルゴットが少しだけ不安そうな顔をした。
「グレンフェル侯爵は正式に申し込んでくださるでしょうか?」
「夕べ、そうおっしゃっていました」
だが、マルゴットの顔色は完全には晴れなかった。
「そう……。でも、グレンフェル侯爵家にはひとつだけ問題が……」
その時、アレクサンドラが走ってくる音が聞こえた。
「フィオナにお客様よ! 来たわよ! フィオナ!」
グレンフェル侯爵、つまりセシルは今、名実ともに仏頂面だった。
馬車のドアが閉まった途端、彼は社交向けの笑いを顔からはがしてしまった。
「フィオナ、どうしてパーシヴァル家のパーティになんか行くことになったの?」
悪いことでも仕出かしたように思えてきて、フィオナはうまく説明できなかった。
「どうして参加したの? 行きたいって言ったの?」
ふるふるとフィオナは首を振った。セシルが怖い。顔が怖いだけじゃなくて、本当に怖い。
セシルはフィオナの手を握ったままだった。彼は身を乗り出して来て、フィオナの顔をのぞき込んだ。
「あ、ごめん。顔が怖かった?」
フィオナはうなずいた。
「ごめん。でも教えて」
「あのう、招待状が来たので……」
「誰から?」
「あの、クリスチン様から」
ほおぉーとセシルは背もたれにもたれかかった。
「ジャックじゃないんだ?」
「ええ」
もっとも、ジャックからの招待状でも行ったかも知れない。なにしろ、至上命題は「結婚」なんだから。そして、ジャックは「保険」だったから。マルゴットに言わせるとだが。
「ジャックが来ることは知ってたの?」
「まあ。いいえ」
「クリスチンはジャックの姉だ。知ってたろう? 来るに決まってるだろう」
「もちろん、姉弟なのは知っていたけど、仲が悪いことも知っていました。クリスチン様の夜会には一度も出席したことがないと、ジャックは言っていました」
セシルは顔をゆがめた。
なぜ、フィオナは言い訳めいたことを言っているんだろう。彼女だって、ジャックが来ているとわかっていれば、あの会には行かなかった。
フィオナはむかむかしてきた。
だって、セシルだって、それは楽しそうにクリスチンと話をしていたではないか。
なのに自分はなんだ。フィオナを責めたてる。
ジャックだって、セシルだって、フィオナを責める権利なんかない筈だ。
「何の話をジャックとしていたんだ?」
「誰と何の話をしていようと関係ないでしょう。それより、あなたこそ何の話をクリスチン様としてらしたのですか?」
セシルは真剣にフィオナに聞いていたが、突然、フィオナに反撃されてびっくりした。
彼はフィオナの顔を眺めていたが、フィオナが珍しく怒った顔なのに気が付くと、やっと笑い顔を見せた。
「何が面白いんですか?」
「怒ったの? もしかしてやきもち? 僕とクリスチン嬢との話の中身が気になるの?」
フィオナは真っ赤になった。
「あら、私……いえ、そんなことありません」
「誰と何の話をしようと、関係ないんじゃなかったっけ?」
セシルはニヤニヤしだした。フィオナはツンとしてまっすぐに座りなおした。まだ、顔が赤い。
「え……その通りです。でも、あなたもです。ジャックと話してはいけないみたいな……」
「何の話をしていたか知りたい?」
この男はしつこい。そんなことに関心はないわ、とフィオナは考えた。ずいぶん馴れ馴れしい口の利き方だわ。自分だって、どうしてこんなに気軽に話しているのかよくわからなけど。思ったことがついついそのまま口に出でてしまう。
「全然。別に知りたくありませんわ」
「怒ってくれたんだ……それは嬉しいな」
「怒ってなんかいません!」
セシルは狭い馬車の中で、フィオナの手を取った。セシルのニヤニヤ笑いは、ニヤニヤではなかった。彼は本当にうれしそうだった。
「それって、やきもちって言うんだよ、フィオナ」
「そんなこと、ありません」
真っ赤になってプイと横を向いたフィオナの向きをセシルは軽々と変えた。フィオナの腰を抱きこんで座り位置を変えさせることで。
顔をのぞき込まれても、正視に耐えなくて目が泳ぐ。
「ダメだ。ちゃんと見て」
ものすごく恥ずかしいので、顔を合わせたくないんだけれど……
セシルに顔を両手で挟んで動かないように固定されてしまった。
「二度目……」
今度は本当のキスだと彼は言った。両想いのキスだと。
キスに種類なんかあるのかしら。
真っ赤になったまま、ダーリントン家の車回しまで送り届けられた。もう遅かったのでマルゴットだけが迎えに出てくれて、急いで着替えてフィオナは眠ってしまった……はずだったが、全然寝られなかった。
「今度、伯爵に正式に申し込みするから」
彼は馬車の中で言った。とてもうれしそうだった。
「キスしたからね」
いや、待て。
キスにそんな効力はない。
そんなことを言うなら、セシル(兄)にだってキスされたことは何回かある。良く分からなかったけど、婚約していたころ、セシル(兄)は、婚約者だからってキスしてくれた。
男の子ってどういうわけかキスが好きなんだなとぼんやり思っていたけど、その時、僕も僕もと言ってセシル(兄)に殴られていたのはセシル(弟)あんたでしょう。
そんな子どもの頃の話はとにかく、もっと重大な問題は、ジャックにキスされてしまったことだ。
でも、どうもそのことは黙っておいた方がいいような気がする。
フィオナは、セシルを横目でうかがった。
翌朝、フィオナは思い切り寝過ごした。夜明け近くまで、悶々として起きていて、夜が明ける頃、ようやく寝入ったのだから当然である。
そして当然のことながらマルゴットに昨夜の事情聴取として尋問を受けた。
「ジャック様が待ち受けていたと。そして、グレンフェル侯爵も呼ばれていて、鉢合わせしたと!」
「まあ、すてき! 二人の男性の争いね! 女の憧れ、なってみたいシチュエーションベストテンには入るわよね!」
これはアレクサンドラの感想である。
聞かないで欲しいと何回も断ったのに、義姉は乱入してきた。
そんないいもんではない。フィオナは昨夜、生きた心地がしなかった。
実際の修羅場はやっぱりこわい。なにせ修羅場というネーミングからして、いいイメージがないではないか。
「それでいったいどうなったの? 手袋でも投げあったの?」
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さっきからアレクサンドラが余計な感想をはさむので、事情聴取がちっとも進まないのである。
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マルゴットはムスッとした顔をすると、アレクサンドラを部屋の外に押し出した。
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がちゃりとドアを閉めたうえ、厳重に鍵をかけ、マルゴットは話の続きを聞いた。
「誰もまだ誰のものにもなっていませんよ。泥棒なんてあり得ません。それで?」
「ジャック様とお話していましたけど、最後にグレンフェル侯爵がやってきて、家まで送ると申し出てくださり、帰ってきました」
「自分の家の馬車になぜ乗らなかったのですか?」
「ジャック様が送りたいと申し出られたのですが、グレンフェル侯爵が強引に自分が送るとおっしゃって、手を曳いて侯爵家の馬車に乗せられたのです」
マルゴットが黙った。
「自分の家の馬車で帰ると突っぱねればよかったでしょうか?」
フィオナは恐る恐る尋ねた。
もはや、彼女の意志は通用しない世界だった。
「いいえ」
ムスッとした表情のまま、マルゴットは答えた。
「グレンフェル侯爵の馬車に乗れば、あなたはグレンフェル侯爵の花嫁になるでしょう」
よっしゃーとフィオナは一瞬思った。
「自分の家の馬車で帰れば、どちらも選ばなかった、またはジャック様よりと解釈されるでしょう。もちろん、ジャック様の馬車で帰れば、ジャック様との結婚の可能性が高くなります。でも、フィオナ様……」
マルゴットが、あの不惑のマルゴットが少しだけ不安そうな顔をした。
「グレンフェル侯爵は正式に申し込んでくださるでしょうか?」
「夕べ、そうおっしゃっていました」
だが、マルゴットの顔色は完全には晴れなかった。
「そう……。でも、グレンフェル侯爵家にはひとつだけ問題が……」
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