61 / 185
レイビック伯
第61話 王室財政の悪化の原因。占い師ペッシ
しおりを挟む
ペッシは、王夫妻と実はほぼ同年配の、人触りの良い男だった。
最初は王妃のお気に入りとして、宮中に出入りし始め、今は王の信任が厚かった。
国の財政が火の車になったのも、この男のせいだった。
彼は物事にはすべて、正しい向きがあると主張していた。
「左様。もし、何かお決めになられるときにも、その方向性は極めて大事です。正しい向き、これは何物にもございます。もともとの方向性を持つものに逆らうと、必ずうまく参りませぬ。あるべき姿に背くからでございます。風を読み、流れを読み、あるべき方向に向けてやる、これが全てをスムーズに行う第一の方法でございます」
何を言っているのか、さっぱりわからない。しかし、そんなわけで、国王夫妻は建築工事を行っていた。正しい向きの建物の建設をペッシが推奨していたからだ。
これは、相当のカネがかかった。
指示はペッシが行っているのだが、途中に変更が入ることも往々にしてあった。ペッシは建築に関しては全くの素人だったからである。
なかなか工事が進まない上に、変更に次ぐ変更で、費用はどんどんかさんでいった。
「良い税収はないだろうか」
王は困って、ペッシに持ち掛けた。
「ベルブルグでございましょう」
ペッシは即答した。
「繁華な街でございます。また、女性相手に遊ぶ店が多く、湯水のように怪しいカネが動いております。抑えが必要でございましょう」
なんとなく、王は行ってみたい気にかられたが、今は、その話題が中心ではない。
「王妃様は、お嫌いかと存じます」
余計なことを話題にして、王妃の激昂を買っても面白くないので、王は、あわてて財政の方に話を戻した。
「ハブファンと言う元締めが一人で抑えているのは、かえって好都合じゃな。元締め一人に言えば、金は手に入る」
「教会も、布施をため込んでおりまする。本来、貧しい人々に分け与えられるべき喜捨を、教会内部の装飾などに使ったり、高位の僧たちが衣食に用いたりしております。許されざることでございます」
ペッシはため息をついて見せた。
王は教会に関しては奮い立った。宗教や神に関心が薄かったのである。
財政のひっ迫は、建築費用が主な原因だったが、そのほかにもペッシは、いろいろな官職を得ていたし、ペッシの紹介で官職を得る者も多かった。
税収の減少は、ペッシの紹介の者たちが、必ずしも王家に税金を納入するとは限らないと言う単純な事情もあった。減収の言い訳はペッシが考えてくれる。また、向きが正しい王城が完成していないことも、物事がうまくいかない理由だった。
「早く完成させれば、流れも変わることでしょう。待ちどおしゅうございます」
「本当に」
王妃も言葉を添えた。
「ところで、何もかもお見通しのペッシ様のことですから、ご存じでしょうけれども、ルシア妃についてはどうお考えでしょうか」
突然、関係のない話題を振られたペッシは、あわてた。ルシア妃については何も知らなかった。前の王妃だということはもちろん知っていたが、王太子が追いかけまわしていることを知らなかったのである。
「どういったことをお聞きになりたいのですかな?」
物柔らかにペッシは、探りを入れた。
「王太子が夢中になっているのですが……ふさわしい話なのかどうか」
王太子が恋に夢中になっている。初耳だった。しかし、それはなかなか重要な問題であった。
王太子がペッシを嫌っていることを、ペッシ自身は熟知していた。
「ルシア妃は、呪われた女性です」
しばらくたってからペッシはゆっくりと言った。
「呪われた?」
「左様。決して、王太子を近づけてはなりません」
「おお! なんということ!」
「正しい向きではないからです。正しい方向の話ではない」
「それは……確かに」
前の王の妃である。正しい方向性とは、とても言えないだろう。
「もちろん、物事は修正が可能です。ルシア妃を正しい向きに変えることができれば、もちろん、流れは正されます」
「それは、どうすれば……」
ペッシは重々しく首を振って見せた。
「今は、ただ、正しくありません。今、お伝え出来ることはそれだけです」
ペッシはルシア妃と話をしたこともなかった。
どんな娘なのかさっぱりわからない。
ペッシの言う正しい方向と言うのは、全部、ペッシに都合の良い方向と言う意味である。
王夫妻以外の宮廷人は、皆そのことを知っていた。
ルシアはこれまで、どのパーティにもほとんど参加してこなかったし、宮廷での影響力も全く持たなかった。
したがって、ペッシの情報網から、ごっそり抜け落ちていたのである。
「十五歳では、話が通じるとは思えないし、アデリア王女は苦手だし……」
ペッシとしては、彼の追随者を王太子の妻に送り込みたいと考えていた。
少なくとも今のところ、接点すらない娘が王太子の妻になられては困るのである。娘の立場的に結婚の可能性は低そうだったが、ペッシは、まずは、否定する方が、王妃の手前、得策と判断した。
娘だって、事情が許せば、王太子の妻になりたいと考えるに決まっている。
自分が間に立って、王妃を仲裁すれば、きっと感謝するだろう。
そのためには、まずは王妃に対して、彼女をほめない方が良かった。王妃はそもそも、あまり感心しない様子だったから、意向に逆らわない発言は素直に受け取られるだろう。
それから、彼は、勿体を付けるために、いつも着ている裾の長い法衣をまくり上げると、大急ぎでルシア妃の情報を集めに走った。
王太子の恋物語は続いていて、ルシアはもう、うんざりだった。
彼女には、出来れば人を避けたい理由があった。
前の王、すなわち彼女の父が思いのほか長生きしたのは、彼女のせいだった。
人知れず抜き取った生気を王に伝えていたのだ。
父王のためにしていたのではない。
彼女自身の為だった。
やってはダメなことはわかっていたし、こんな真似をしても、何にもならないことも知っていたが、父王が死んだ後の嵐が予想できた彼女はおびえ、少しでも、その嵐を先に延ばしたいと、やってはいけないことに手を染めていたのだ。
「ルシア……」
だが、ある日、父が言った。
「もう、無理だ。もう、私にはお前を守る力がない」
父は続けた。
「何もしてやれなかった……」
そんなことはない。王はルシアに余計なことをしたのである。彼女に王宮の中で生きることを運命づけたのだ。王妃と言う冠を無理矢理かぶらせることで。
彼女は、一生、王宮から生きては出られない。
その日からもう二年以上が経った。
ルシアは、自分が孤立していることを十分承知していた。
アデリア王女は当てにならなかったし、国王夫妻には憎まれている。
そのうえで、この力が表ざたになったら、どうなるだろう。
出来れば、目立ちたくなかった。それなのに、彼女を表舞台に引っ張り出そうと言う勢力があるのだ。
最初から王太子のことも、それから王太子が口下手なのを利用してくっついてくるファルロのことも大嫌いだった。
ファルロの狙いが自分だということも途中から気が付いた。王太子が夢中なのは、理解したが、これはこれで不安だった。
おそらく血縁上の問題で、結婚などあり得ないはずだ。
ルシアは王太子より年下で、恋などよくわからなかったが、王太子が近付いてくるのは不気味だった。できれば、会いたくなかったが、最近では困ったことに彼女の住居にまで押しかけてくるようになっていた。
来たところで、王太子はろくに口も利かず、ただ丸い目でじっとルシアを見つめているだけなのである。
「もはや、気持ちが悪いわ……」
ルシアは考えた。
「見てるだけで、気分悪いわ……」
ファルロも思った。
「何か、お話ししなさいよ? 見てるだけなんて、薄気味悪いと思われますわよ?」
割り込んだのはアデリア王女だった。
ルシアの住居へ行くと、もれなくアデリア王女が付いてくるのである。
「薄気味悪い……」
王太子が繰り返した。
ファルロとルシアは、まずいと直感した。
アデリア王女まで、まずいらしいと気が付いた。
「薄気味悪い!……わ、わたしが、薄気味悪い……」
どうやら王太子自身、薄気味悪いと自分のことを思っていたか、人にそう言われたことがあるらしかった。
「ああ、王太子殿下、そんなに興奮しないで!」
「興奮て、興奮するに決まっているじゃないかッ……気味悪いなどとーーー」
アデリア王女とルシア妃は初めてだったが、ファルロはこの発作をよく知っていた。
王太子には、いくつか地雷が装着されていて、知らない人間が、無頓着に話をするとうっかり踏み抜いて、突然大爆発するのである。
邸内は阿鼻叫喚に包まれた。
ルシア妃は、結局、賢かったので、宮廷でも地雷を踏みそうになると、さっとファルロ達の顔色を読んで、そろりと外した。爆発させるなんて、真似はしなかった。
アデリア王女に、そんな芸当は無理である。王女は、遠慮会釈なく、思ったことをズバッと言うので有名だった。また、王太子の地雷に合わせて謝るのを断ったので、さらに炎上した。この手の地雷は、持ち主の性行に合わせた方が(それがどんなに理不尽でも)手早く収束できるのだが、アデリア王女はあやまると見せかけては、うっかり、次から次へと、新たな地雷を発掘して、コンプレックスの塊だったらしい王太子を再炎上させた。
鎮火するまでに、およそ3時間かかり、ファルロもルシアもアデリア王女も、それから本人も、へとへとになった。
最初は王妃のお気に入りとして、宮中に出入りし始め、今は王の信任が厚かった。
国の財政が火の車になったのも、この男のせいだった。
彼は物事にはすべて、正しい向きがあると主張していた。
「左様。もし、何かお決めになられるときにも、その方向性は極めて大事です。正しい向き、これは何物にもございます。もともとの方向性を持つものに逆らうと、必ずうまく参りませぬ。あるべき姿に背くからでございます。風を読み、流れを読み、あるべき方向に向けてやる、これが全てをスムーズに行う第一の方法でございます」
何を言っているのか、さっぱりわからない。しかし、そんなわけで、国王夫妻は建築工事を行っていた。正しい向きの建物の建設をペッシが推奨していたからだ。
これは、相当のカネがかかった。
指示はペッシが行っているのだが、途中に変更が入ることも往々にしてあった。ペッシは建築に関しては全くの素人だったからである。
なかなか工事が進まない上に、変更に次ぐ変更で、費用はどんどんかさんでいった。
「良い税収はないだろうか」
王は困って、ペッシに持ち掛けた。
「ベルブルグでございましょう」
ペッシは即答した。
「繁華な街でございます。また、女性相手に遊ぶ店が多く、湯水のように怪しいカネが動いております。抑えが必要でございましょう」
なんとなく、王は行ってみたい気にかられたが、今は、その話題が中心ではない。
「王妃様は、お嫌いかと存じます」
余計なことを話題にして、王妃の激昂を買っても面白くないので、王は、あわてて財政の方に話を戻した。
「ハブファンと言う元締めが一人で抑えているのは、かえって好都合じゃな。元締め一人に言えば、金は手に入る」
「教会も、布施をため込んでおりまする。本来、貧しい人々に分け与えられるべき喜捨を、教会内部の装飾などに使ったり、高位の僧たちが衣食に用いたりしております。許されざることでございます」
ペッシはため息をついて見せた。
王は教会に関しては奮い立った。宗教や神に関心が薄かったのである。
財政のひっ迫は、建築費用が主な原因だったが、そのほかにもペッシは、いろいろな官職を得ていたし、ペッシの紹介で官職を得る者も多かった。
税収の減少は、ペッシの紹介の者たちが、必ずしも王家に税金を納入するとは限らないと言う単純な事情もあった。減収の言い訳はペッシが考えてくれる。また、向きが正しい王城が完成していないことも、物事がうまくいかない理由だった。
「早く完成させれば、流れも変わることでしょう。待ちどおしゅうございます」
「本当に」
王妃も言葉を添えた。
「ところで、何もかもお見通しのペッシ様のことですから、ご存じでしょうけれども、ルシア妃についてはどうお考えでしょうか」
突然、関係のない話題を振られたペッシは、あわてた。ルシア妃については何も知らなかった。前の王妃だということはもちろん知っていたが、王太子が追いかけまわしていることを知らなかったのである。
「どういったことをお聞きになりたいのですかな?」
物柔らかにペッシは、探りを入れた。
「王太子が夢中になっているのですが……ふさわしい話なのかどうか」
王太子が恋に夢中になっている。初耳だった。しかし、それはなかなか重要な問題であった。
王太子がペッシを嫌っていることを、ペッシ自身は熟知していた。
「ルシア妃は、呪われた女性です」
しばらくたってからペッシはゆっくりと言った。
「呪われた?」
「左様。決して、王太子を近づけてはなりません」
「おお! なんということ!」
「正しい向きではないからです。正しい方向の話ではない」
「それは……確かに」
前の王の妃である。正しい方向性とは、とても言えないだろう。
「もちろん、物事は修正が可能です。ルシア妃を正しい向きに変えることができれば、もちろん、流れは正されます」
「それは、どうすれば……」
ペッシは重々しく首を振って見せた。
「今は、ただ、正しくありません。今、お伝え出来ることはそれだけです」
ペッシはルシア妃と話をしたこともなかった。
どんな娘なのかさっぱりわからない。
ペッシの言う正しい方向と言うのは、全部、ペッシに都合の良い方向と言う意味である。
王夫妻以外の宮廷人は、皆そのことを知っていた。
ルシアはこれまで、どのパーティにもほとんど参加してこなかったし、宮廷での影響力も全く持たなかった。
したがって、ペッシの情報網から、ごっそり抜け落ちていたのである。
「十五歳では、話が通じるとは思えないし、アデリア王女は苦手だし……」
ペッシとしては、彼の追随者を王太子の妻に送り込みたいと考えていた。
少なくとも今のところ、接点すらない娘が王太子の妻になられては困るのである。娘の立場的に結婚の可能性は低そうだったが、ペッシは、まずは、否定する方が、王妃の手前、得策と判断した。
娘だって、事情が許せば、王太子の妻になりたいと考えるに決まっている。
自分が間に立って、王妃を仲裁すれば、きっと感謝するだろう。
そのためには、まずは王妃に対して、彼女をほめない方が良かった。王妃はそもそも、あまり感心しない様子だったから、意向に逆らわない発言は素直に受け取られるだろう。
それから、彼は、勿体を付けるために、いつも着ている裾の長い法衣をまくり上げると、大急ぎでルシア妃の情報を集めに走った。
王太子の恋物語は続いていて、ルシアはもう、うんざりだった。
彼女には、出来れば人を避けたい理由があった。
前の王、すなわち彼女の父が思いのほか長生きしたのは、彼女のせいだった。
人知れず抜き取った生気を王に伝えていたのだ。
父王のためにしていたのではない。
彼女自身の為だった。
やってはダメなことはわかっていたし、こんな真似をしても、何にもならないことも知っていたが、父王が死んだ後の嵐が予想できた彼女はおびえ、少しでも、その嵐を先に延ばしたいと、やってはいけないことに手を染めていたのだ。
「ルシア……」
だが、ある日、父が言った。
「もう、無理だ。もう、私にはお前を守る力がない」
父は続けた。
「何もしてやれなかった……」
そんなことはない。王はルシアに余計なことをしたのである。彼女に王宮の中で生きることを運命づけたのだ。王妃と言う冠を無理矢理かぶらせることで。
彼女は、一生、王宮から生きては出られない。
その日からもう二年以上が経った。
ルシアは、自分が孤立していることを十分承知していた。
アデリア王女は当てにならなかったし、国王夫妻には憎まれている。
そのうえで、この力が表ざたになったら、どうなるだろう。
出来れば、目立ちたくなかった。それなのに、彼女を表舞台に引っ張り出そうと言う勢力があるのだ。
最初から王太子のことも、それから王太子が口下手なのを利用してくっついてくるファルロのことも大嫌いだった。
ファルロの狙いが自分だということも途中から気が付いた。王太子が夢中なのは、理解したが、これはこれで不安だった。
おそらく血縁上の問題で、結婚などあり得ないはずだ。
ルシアは王太子より年下で、恋などよくわからなかったが、王太子が近付いてくるのは不気味だった。できれば、会いたくなかったが、最近では困ったことに彼女の住居にまで押しかけてくるようになっていた。
来たところで、王太子はろくに口も利かず、ただ丸い目でじっとルシアを見つめているだけなのである。
「もはや、気持ちが悪いわ……」
ルシアは考えた。
「見てるだけで、気分悪いわ……」
ファルロも思った。
「何か、お話ししなさいよ? 見てるだけなんて、薄気味悪いと思われますわよ?」
割り込んだのはアデリア王女だった。
ルシアの住居へ行くと、もれなくアデリア王女が付いてくるのである。
「薄気味悪い……」
王太子が繰り返した。
ファルロとルシアは、まずいと直感した。
アデリア王女まで、まずいらしいと気が付いた。
「薄気味悪い!……わ、わたしが、薄気味悪い……」
どうやら王太子自身、薄気味悪いと自分のことを思っていたか、人にそう言われたことがあるらしかった。
「ああ、王太子殿下、そんなに興奮しないで!」
「興奮て、興奮するに決まっているじゃないかッ……気味悪いなどとーーー」
アデリア王女とルシア妃は初めてだったが、ファルロはこの発作をよく知っていた。
王太子には、いくつか地雷が装着されていて、知らない人間が、無頓着に話をするとうっかり踏み抜いて、突然大爆発するのである。
邸内は阿鼻叫喚に包まれた。
ルシア妃は、結局、賢かったので、宮廷でも地雷を踏みそうになると、さっとファルロ達の顔色を読んで、そろりと外した。爆発させるなんて、真似はしなかった。
アデリア王女に、そんな芸当は無理である。王女は、遠慮会釈なく、思ったことをズバッと言うので有名だった。また、王太子の地雷に合わせて謝るのを断ったので、さらに炎上した。この手の地雷は、持ち主の性行に合わせた方が(それがどんなに理不尽でも)手早く収束できるのだが、アデリア王女はあやまると見せかけては、うっかり、次から次へと、新たな地雷を発掘して、コンプレックスの塊だったらしい王太子を再炎上させた。
鎮火するまでに、およそ3時間かかり、ファルロもルシアもアデリア王女も、それから本人も、へとへとになった。
2
あなたにおすすめの小説
慈愛と復讐の間
レクフル
ファンタジー
とある国に二人の赤子が生まれた。
一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。
慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。
これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。
だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。
大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。
そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。
そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。
慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。
想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……
【完結】断頭台で処刑された悪役王妃の生き直し
有栖多于佳
恋愛
近代ヨーロッパの、ようなある大陸のある帝国王女の物語。
30才で断頭台にかけられた王妃が、次の瞬間3才の自分に戻った。
1度目の世界では盲目的に母を立派な女帝だと思っていたが、よくよく思い起こせば、兄妹間で格差をつけて、お気に入りの子だけ依怙贔屓する毒親だと気づいた。
だいたい帝国は男子継承と決まっていたのをねじ曲げて強欲にも女帝になり、初恋の父との恋も成就させた結果、継承戦争起こし帝国は二つに割ってしまう。王配になった父は人の良いだけで頼りなく、全く人を見る目のないので軍の幹部に登用した者は役に立たない。
そんな両親と早い段階で決別し今度こそ幸せな人生を過ごすのだと、決意を胸に生き直すマリアンナ。
史実に良く似た出来事もあるかもしれませんが、この物語はフィクションです。
世界史の人物と同名が出てきますが、別人です。
全くのフィクションですので、歴史考察はありません。
*あくまでも異世界ヒューマンドラマであり、恋愛あり、残業ありの娯楽小説です。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
第12回ネット小説大賞コミック部門入賞・コミカライズ化企画進行中「妹に全てを奪われた元最高聖女は隣国の皇太子に溺愛される」完結
まほりろ
恋愛
第12回ネット小説大賞コミック部門入賞・コミカライズ企画進行中。
コミカライズ化がスタートしましたらこちらの作品は非公開にします。
部屋にこもって絵ばかり描いていた私は、聖女の仕事を果たさない役立たずとして、王太子殿下に婚約破棄を言い渡されました。
絵を描くことは国王陛下の許可を得ていましたし、国中に結界を張る仕事はきちんとこなしていたのですが……。
王太子殿下は私の話に聞く耳を持たず、腹違い妹のミラに最高聖女の地位を与え、自身の婚約者になさいました。
最高聖女の地位を追われ無一文で追い出された私は、幼なじみを頼り海を越えて隣国へ。
私の描いた絵には神や精霊の加護が宿るようで、ハルシュタイン国は私の描いた絵の力で発展したようなのです。
えっ? 私がいなくなって精霊の加護がなくなった? 妹のミラでは魔力量が足りなくて国中に結界を張れない?
私は隣国の皇太子様に溺愛されているので今更そんなこと言われても困ります。
というより海が荒れて祖国との国交が途絶えたので、祖国が危機的状況にあることすら知りません。
小説家になろう、アルファポリス、pixivに投稿しています。
「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
小説家になろうランキング、異世界恋愛/日間2位、日間総合2位。週間総合3位。
pixivオリジナル小説ウィークリーランキング5位に入った小説です。
【改稿版について】
コミカライズ化にあたり、作中の矛盾点などを修正しようと思い全文改稿しました。
ですが……改稿する必要はなかったようです。
おそらくコミカライズの「原作」は、改稿前のものになるんじゃないのかなぁ………多分。その辺良くわかりません。
なので、改稿版と差し替えではなく、改稿前のデータと、改稿後のデータを分けて投稿します。
小説家になろうさんに問い合わせたところ、改稿版をアップすることは問題ないようです。
よろしければこちらも読んでいただければ幸いです。
※改稿版は以下の3人の名前を変更しています。
・一人目(ヒロイン)
✕リーゼロッテ・ニクラス(変更前)
◯リアーナ・ニクラス(変更後)
・二人目(鍛冶屋)
✕デリー(変更前)
◯ドミニク(変更後)
・三人目(お針子)
✕ゲレ(変更前)
◯ゲルダ(変更後)
※下記二人の一人称を変更
へーウィットの一人称→✕僕◯俺
アルドリックの一人称→✕私◯僕
※コミカライズ化がスタートする前に規約に従いこちらの先品は削除します。
【完結】緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長
五城楼スケ(デコスケ)
ファンタジー
※本編を加筆修正しますので、一旦一部公開とさせていただいています。
〜花が良く育つので「緑の手」だと思っていたら「癒しの手」だったようです〜
王都の隅っこで両親から受け継いだ花屋「ブルーメ」を経営するアンネリーエ。
彼女のお店で売っている花は、色鮮やかで花持ちが良いと評判だ。
自分で花を育て、売っているアンネリーエの店に、ある日イケメンの騎士が現れる。
アンネリーエの作る花束を気に入ったイケメン騎士は、一週間に一度花束を買いに来るようになって──?
どうやらアンネリーエが育てている花は、普通の花と違うらしい。
イケメン騎士が買っていく花束を切っ掛けに、アンネリーエの隠されていた力が明かされる、異世界お仕事ファンタジーです。
※本編を加筆修正する予定ですので、一旦一部公開とさせていただいています。
*HOTランキング1位、エールに感想有難うございました!とても励みになっています!
※花の名前にルビで解説入れてみました。読みやすくなっていたら良いのですが。(;´Д`)
話の最後にも花の名前の解説を入れてますが、間違ってる可能性大です。
雰囲気を味わってもらえたら嬉しいです。
※完結しました。全41話。
お読みいただいた皆様に感謝です!(人´∀`).☆.。.:*・゚
【完結】大変申し訳ありませんが、うちのお嬢様に貴方は不釣り合いのようです。
リラ
恋愛
婚約破棄から始まる、有能執事の溺愛…いや、過保護?
お嬢様を絶対守るマンが本気を出したらすごいんです。
ミリアス帝国首都の一等地に屋敷を構える資産家のコルチエット伯爵家で執事として勤めているロバートは、あらゆる事を完璧にこなす有能な執事だ。
そんな彼が生涯を捧げてでも大切に守ろうと誓った伯爵家のご令嬢エミリー・コルチエットがある日、婚約者に一方的に婚約破棄を告げられる事件が起こる。
その事実を知ったロバートは……この執事を怒らせたら怖いぞ!
後に後悔しエミリーとの復縁を望む元婚約者や、彼女に恋心を抱く男達を前に、お嬢様の婿に相応しいか見極めるロバートだったが…?
果たして、ロバートに認められるようなエミリーお嬢様のお婿候補は現れるのだろうか!?
【物語補足情報】
世界観:貴族社会はあるものの、財を成した平民が貴族位を買い新興貴族(ブルジョア)として活躍している時代。
由緒正しい貴族の力は弱まりつつあり、借金を抱える高位貴族も増えていった。
コルチエット家:帝国一の大商会を持つ一族。元々平民だが、エミリーの祖父の代に伯爵位を買い貴族となった資産家。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!!
お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。
皆様、お気に入り登録ありがとうございました。
現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる