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第26話 バイゴッド伯爵の計画
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「おお、エレン。相変わらずお美しい」
バイゴッド伯爵はゴトンと音を立てて立ち上がると、母を迎えに行った。
「お招きいただきありがとうございました。その上、このようなお美しいご令嬢をご紹介くださって……」
母は珍しくニコリとした。
「気を楽にして、グレアム。久しぶりね」
バイゴッド伯爵はいそいそと母の後ろに回り椅子を勧めた。
みんなが着席すると、バイゴッド伯爵が母に言った。
「シュザンナ嬢とここの美しい庭園をしばらく散策してまいりましたよ。このような若い美しいご令嬢とご一緒させてただくのは久しぶりで、大変緊張してしまいました」
母は愉快そうに笑いだした。
「どう? お話は弾んだ?」
全然弾まなかった。だが、バイゴッド伯爵はなんと答えるのだろう?
「少しづつ前進していきたいと存じます」
「そうね。それがいいでしょう」
「それで、もし、お許しがいただければ、ぜひ婚約に進み、出来るだけ早く結婚式を挙げたいと思うようになりました」
「少し、性急すぎないかしら?」
「うちうちだけでも、話を進めていくのは良いことだと存じます」
「そうね。式の予約や、ドレスを作るのにも時間が必要だわ」
母は計算を始めた。
「お母さま、ドレスは公爵家が作るのですか?」
母は私をにらみつけた。
「当たり前ではありませんか」
「いえ。そうではなくて。先ほど、バイゴッド伯爵様が、お母さまの衣装があるので、それが良いと」
母はバイゴッド伯爵をにらみつけた。
「そんな古いものを?」
伯爵はあわてたらしかった。
「早く結婚したかったのですよ……」
「ウェディングドレスは女性の一生の宝物ですよ。あなたのお母さまもずいぶん時間をかけて生地から吟味してお作りになられたと思いますわ。早速、ナイジェルに申し付けましょう」
「お母さま、先ほど、バイゴッド伯爵の出入りのメゾンがあるそうで、そちらの方がよいとご指南を受けましたの」
「どちらのメゾンのお話かしら?」
母は、気に入りのナイジェルに文句をつけられるのを好まない。
「このドレスは地味だとおっしゃっておられまして、バイゴッド伯爵の出入りのメゾンの助言を受けた方がよいと言っておられましたわ」
バイゴッド伯爵と結婚するわけにはいかない。さっきからの話を聞いていて、私は、このバイゴッド伯爵を気の毒だと思う気持ちなんかカケラもなくなっていた。
「あ、そうそう。少々地味な気がしたもので。お母さまのご助言を受けて、お母さま御用達のドレスメーカーを利用された方がよいのではないかと思ってしまいました。やはりお若いお嬢様のお好みよりも、お母さまの洗練されたご趣味の方がいいと思いましてね」
このドレスは母の好みでナイジェルが作ったものだ。母の顔色が曇った。
「男性にはドレスのことがさっぱりわかりませんもので……」
ハハハとバイゴッド伯爵は大声で笑い出した。
「どちらのメゾンのお話?」
メゾンと言う単語がバイゴッド伯爵には通用しなかった。
「ああ、仕立て屋の意味ですか! ウォルターです。ご存じないですよね? バイゴッド領の領都ではナンバーワンです。シュザンナ嬢も少し彼の教えを乞うといいですよ。紹介してあげましょう」
母は額を押さえた。
「確かにシュザンナは、そう言った方面では疎いのかも知れないけれど」
マチルダ達の意見は違いますけれど!
思わず、猛然と抗議したくなった。
だが、伯爵ではないが、その辺の感性は一朝一夕では、身につかないそうだ。
母も身に付かなかったか、関心のない人だ。
「それから、指輪はお母さまのものがあるので、それを使いまわしたいと……」
バイゴッド伯爵がジロリと私をにらんだ。
「素晴らしい品です。5カラットのサファイヤとダイヤの組み合わせです。これ以上の品を探すのは至難の業です。一族に伝わる由緒ある宝石を花嫁に譲るのはよくあることです」
母は黙った。
「式は出来るだけ早く上げたいそうですわ」
今度は伯母がおっとりと口をはさんだ。
「そうは言っても、1年はかかりますわ。ドレスのほかにも、持たせるものがたくさんありますもの。リネン類や娘の衣装一式……」
母が抗議したが、私は解説してみた。
「お母さま、バイゴッド伯爵は質実剛健な方なのです。そうですわね? 伯爵」
伯爵は話の成り行きに少し不安を感じるようになったのか、黙ってうなずいた。
「それに結婚をお急ぎです。金子きんすで用意した方がお喜びでしょう」
「シュザンナ嬢はお若いので、説明の仕方がよろしくないのかもしれません。しかし、おっしゃることはもっともです」
バイゴッド伯爵は多弁だが、お金に困っているのではないかしら。なんだか、そんな気がした。
母については、私の方がよく知っている。
母は、お金にこだわる人物は大嫌いだった。
身分柄、これまで何回も媚びること、機嫌を取ることにより、母からお金を取ろうとする人物に出会ってきたのだろう。
「どこがもっともなのですか?」
母が聞くとバイゴッド伯爵は、急いで式をあげたいからだと再度言った。
「お支度の準備には時間がかかりますから。金子なら当家に嫁いできてから、こちらの状況に合わせて作れますからね。それに、シュザンナ嬢も、早く結婚したいでしょう?」
その話の根拠はどこから来るのですか?
「シュザンナ嬢の教育がまだだと言う点なら、それは当家で教育できると思います。早めに寄こしてくだされば、領地にも慣れると思います。式は急ぎたいので、持参金についてはシュザンナ嬢のご希望に従いたいと思います」
持参金を現金にすることが、私のご希望にされてしまった。
母は黙り込んだ。
「ウェディングドレスと婚約指輪、結婚指輪の用意はあります。後は教会の許可証があれば、いつでも、結婚できると言うわけです」
用意がいいでしょうと、ほめてもらいたげなバイゴッド伯爵だった。得意そうに母の顔を見ている。
「披露宴は?」
「私どもの領地の収穫祭に合わせて、同時にすれば、領民どもは大喜びですよ」
「王都での披露宴はどうされるのです?」
母に領民がどうのと言う話をしても通用しない。
「それはエレンの希望をお聞きしたいと、私は思っていたのです」
バイゴッド伯爵は熱心に聞いた。
「私が結婚する訳ではないですからねえ。シュザンナの希望は聞いたのですか?」
母がまともなことを言っている!
「いや、まだ。シュザンナ嬢には希望はあるのですか?」
年頃の令嬢に結婚式の夢があるのかないのか聞く人物がいるとは驚いた。
結婚式と言えば、乙女の夢じゃないか。
バイゴッド伯爵はゴトンと音を立てて立ち上がると、母を迎えに行った。
「お招きいただきありがとうございました。その上、このようなお美しいご令嬢をご紹介くださって……」
母は珍しくニコリとした。
「気を楽にして、グレアム。久しぶりね」
バイゴッド伯爵はいそいそと母の後ろに回り椅子を勧めた。
みんなが着席すると、バイゴッド伯爵が母に言った。
「シュザンナ嬢とここの美しい庭園をしばらく散策してまいりましたよ。このような若い美しいご令嬢とご一緒させてただくのは久しぶりで、大変緊張してしまいました」
母は愉快そうに笑いだした。
「どう? お話は弾んだ?」
全然弾まなかった。だが、バイゴッド伯爵はなんと答えるのだろう?
「少しづつ前進していきたいと存じます」
「そうね。それがいいでしょう」
「それで、もし、お許しがいただければ、ぜひ婚約に進み、出来るだけ早く結婚式を挙げたいと思うようになりました」
「少し、性急すぎないかしら?」
「うちうちだけでも、話を進めていくのは良いことだと存じます」
「そうね。式の予約や、ドレスを作るのにも時間が必要だわ」
母は計算を始めた。
「お母さま、ドレスは公爵家が作るのですか?」
母は私をにらみつけた。
「当たり前ではありませんか」
「いえ。そうではなくて。先ほど、バイゴッド伯爵様が、お母さまの衣装があるので、それが良いと」
母はバイゴッド伯爵をにらみつけた。
「そんな古いものを?」
伯爵はあわてたらしかった。
「早く結婚したかったのですよ……」
「ウェディングドレスは女性の一生の宝物ですよ。あなたのお母さまもずいぶん時間をかけて生地から吟味してお作りになられたと思いますわ。早速、ナイジェルに申し付けましょう」
「お母さま、先ほど、バイゴッド伯爵の出入りのメゾンがあるそうで、そちらの方がよいとご指南を受けましたの」
「どちらのメゾンのお話かしら?」
母は、気に入りのナイジェルに文句をつけられるのを好まない。
「このドレスは地味だとおっしゃっておられまして、バイゴッド伯爵の出入りのメゾンの助言を受けた方がよいと言っておられましたわ」
バイゴッド伯爵と結婚するわけにはいかない。さっきからの話を聞いていて、私は、このバイゴッド伯爵を気の毒だと思う気持ちなんかカケラもなくなっていた。
「あ、そうそう。少々地味な気がしたもので。お母さまのご助言を受けて、お母さま御用達のドレスメーカーを利用された方がよいのではないかと思ってしまいました。やはりお若いお嬢様のお好みよりも、お母さまの洗練されたご趣味の方がいいと思いましてね」
このドレスは母の好みでナイジェルが作ったものだ。母の顔色が曇った。
「男性にはドレスのことがさっぱりわかりませんもので……」
ハハハとバイゴッド伯爵は大声で笑い出した。
「どちらのメゾンのお話?」
メゾンと言う単語がバイゴッド伯爵には通用しなかった。
「ああ、仕立て屋の意味ですか! ウォルターです。ご存じないですよね? バイゴッド領の領都ではナンバーワンです。シュザンナ嬢も少し彼の教えを乞うといいですよ。紹介してあげましょう」
母は額を押さえた。
「確かにシュザンナは、そう言った方面では疎いのかも知れないけれど」
マチルダ達の意見は違いますけれど!
思わず、猛然と抗議したくなった。
だが、伯爵ではないが、その辺の感性は一朝一夕では、身につかないそうだ。
母も身に付かなかったか、関心のない人だ。
「それから、指輪はお母さまのものがあるので、それを使いまわしたいと……」
バイゴッド伯爵がジロリと私をにらんだ。
「素晴らしい品です。5カラットのサファイヤとダイヤの組み合わせです。これ以上の品を探すのは至難の業です。一族に伝わる由緒ある宝石を花嫁に譲るのはよくあることです」
母は黙った。
「式は出来るだけ早く上げたいそうですわ」
今度は伯母がおっとりと口をはさんだ。
「そうは言っても、1年はかかりますわ。ドレスのほかにも、持たせるものがたくさんありますもの。リネン類や娘の衣装一式……」
母が抗議したが、私は解説してみた。
「お母さま、バイゴッド伯爵は質実剛健な方なのです。そうですわね? 伯爵」
伯爵は話の成り行きに少し不安を感じるようになったのか、黙ってうなずいた。
「それに結婚をお急ぎです。金子きんすで用意した方がお喜びでしょう」
「シュザンナ嬢はお若いので、説明の仕方がよろしくないのかもしれません。しかし、おっしゃることはもっともです」
バイゴッド伯爵は多弁だが、お金に困っているのではないかしら。なんだか、そんな気がした。
母については、私の方がよく知っている。
母は、お金にこだわる人物は大嫌いだった。
身分柄、これまで何回も媚びること、機嫌を取ることにより、母からお金を取ろうとする人物に出会ってきたのだろう。
「どこがもっともなのですか?」
母が聞くとバイゴッド伯爵は、急いで式をあげたいからだと再度言った。
「お支度の準備には時間がかかりますから。金子なら当家に嫁いできてから、こちらの状況に合わせて作れますからね。それに、シュザンナ嬢も、早く結婚したいでしょう?」
その話の根拠はどこから来るのですか?
「シュザンナ嬢の教育がまだだと言う点なら、それは当家で教育できると思います。早めに寄こしてくだされば、領地にも慣れると思います。式は急ぎたいので、持参金についてはシュザンナ嬢のご希望に従いたいと思います」
持参金を現金にすることが、私のご希望にされてしまった。
母は黙り込んだ。
「ウェディングドレスと婚約指輪、結婚指輪の用意はあります。後は教会の許可証があれば、いつでも、結婚できると言うわけです」
用意がいいでしょうと、ほめてもらいたげなバイゴッド伯爵だった。得意そうに母の顔を見ている。
「披露宴は?」
「私どもの領地の収穫祭に合わせて、同時にすれば、領民どもは大喜びですよ」
「王都での披露宴はどうされるのです?」
母に領民がどうのと言う話をしても通用しない。
「それはエレンの希望をお聞きしたいと、私は思っていたのです」
バイゴッド伯爵は熱心に聞いた。
「私が結婚する訳ではないですからねえ。シュザンナの希望は聞いたのですか?」
母がまともなことを言っている!
「いや、まだ。シュザンナ嬢には希望はあるのですか?」
年頃の令嬢に結婚式の夢があるのかないのか聞く人物がいるとは驚いた。
結婚式と言えば、乙女の夢じゃないか。
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