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真昼のストレンジャー
第六章 3
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「や、そんなところ、もう……」
人の姿をしているというのにルイは、猫のように庄野の体を嘗め回していた。顔中に口づけて、耳も首も顎先も。
庄野はルイが施す行為に戸惑いを隠せない。被毛越しも温かく庄野を包んだが、人肌が直接触れ合うのはまた違った温もりだった。
「人の体って面白いな。ここ弄ってるうちにつんとしてきた」
そう言ってルイが触れていたのは庄野の胸だった。八個分の乳首がまるで二つに集約されて膨らんでいるみたいだと言った。
「お前だって、今二つしかないじゃないか」
「うわっ」
いいようにされるばかりではつまらない。庄野もまたルイの胸に指先を伸ばす。
「ひゃっ、くすぐったい。猫のとき自分で嘗めてたけど、別にこれといって感じなかったのに」
やっぱり人の体は不思議だとルイは笑う。
「キスも面白いな。口は嘗め合うけど舌を搦ませるってないからな」
唇を重ねて、互いの口の中に舌を差し込む。口内を嘗め回せば、唾液が溢れて喉を伝う。
「気持ちいいな。ベロがぬるぬるする」
「猫の舌はざらざらしてるからな」
嘗められたらちょっと痛い。
「毛づくろいするときはそれがいいんだけど。よく考えられてるよな。毛のない人間にはぬるぬるのベロのほうがいい。生物の神秘?」
「かもな。今まで考えたことなかったけど」
「それにさ、こっちも。人間ってここ一番敏感なんだよな。これ猫の舌で嘗めたら大変なことになるよな」
「はぅっ!」
ルイの手が伸びた先は庄野の下腹部の猛りだった。指を器用にばらばらと動かし上下に扱く。
「猫の舌でって、考えるだけで痛そう」
庄野は、人の五指に握り込まれ、ああ、と吐息ともつかない声を上げる。
「うわっ。大きくなった。すげえな、人間のって」
「さ、触られたら大きくなるよ」
庄野の胸を口づけながら手を動かしていたルイは、ふむと好奇心を煽られたのか、庄野の下肢に唇を移動させた。そしてぱくりと猛りを口に含む。
「ル、ルイ――、そんなに嘗めるな……、はあ、ああっ」
背中のシーツを手に握り庄野は堪え切れず、喘鳴する。口淫なんて初めての経験だった。
「気持ちいいんだよな、これって。レンもこれされると、もう大変ってくらい声上げるんだ」
「レン?」
初めて聞く名前だ。喘ぐ息の合間に庄野は訊ねた。
「オレのアニキみたいなの。元月猫だよ」
「人間になったっていう猫?」
もしかして、と庄野は口にした。
「そう。さっさとおっさんのところに嫁に行っちまいやがってさ」
やっぱりミイナが言っていた人間になった猫のことだった。あのときはその方法ばかり気を取られていたが、ひとり残されてしまったルイを思うと庄野の胸に切なさを呼んだ。
「ルイ……、寂しかった、とか?」
「寂しくなかったと言えばうそだけど、けどレンは人間になってもオレといてくれるし、ちょっと鬱陶しいけどおっさんもあれでなかなかいい人間だ」
「そっか、おっさんは人間か」
魔法使いの親玉ではなかったらしい。どんな人なのだろう。人間嫌いだと言っていたルイが認めている。確かストレンジャーを口ずさみ、青春ドラマを知っていて。
「あ、ル、ルイ、ちょっと口離せ」
話をしながらもルイは庄野を確実に追い上げていた。
「何か出てきたぞ? なあ、一度いったほうがいいんだよな、人間は。何回もするから」
「誰の知恵だよ、それ。またおっさんか?」
「まあな。ここがいいんだよな。先っぽの小さな穴をこうして舌で突いて、っと」
「ひゃっ、あう、ああぁ」
ルイの舌先が猛りの先端の鈴口を抉った瞬間、庄野もう限界だと体を撓らせて、ルイの喉めがけて白い迸りを放った。
「すげえ。これが人のアレか。初めての味だ。上手いのか不味いのか分かんねえな、これ」
「早く吐き出せよ」
正直な感想に庄野は小さく噴き出す。
「やだね。レンもそう言うけど、おっさん、しねえもん」
言って、ごくりとルイは喉を鳴らし嚥下した。そうしてまた庄野を銜えて嘗め始める。
「な、ルイ、もう放してくれ」
いかされてベッドに沈んだ庄野は、まだ治まらない息のままルイに頼む。
「やだ。ちょっと柔らかくなったけど、ほら嘗めてたらまた硬くなってきた」
「もう、いいから、ああ、ああ」
ルイの人体観察はまだ終わりそうもなかった。ぬるぬるの舌を庄野の猛りに纏いつかせて舐り、先端の膨らみだけ口に入れると、ちうっと吸い上げた。余りにも強い刺激に、庄野は感じるまま声を上げ続ける。
「なあ、ナオ。こっちもいいか?」
「こ…こっち? え――」
これ以上、どこをと思い首を起こせば、口の周りを唾液でべたべたにしたルイと目が合った。
「ひどいことはしないつもりだけど、だめか?」
だめか、と聞かれても庄野はすぐに答えられなかった。ルイが触ってきたのは庄野の最奥だった。庄野の脳裏に黒マスクに無理やり突っ込まれ蹂躙されたことが浮かぶ。
「オレ、恋人のようにあんたを愛したい」
恋人のように――。ルイはあの猫とは違う。
「ように、じゃなくて恋人として愛してくれるなら、な」
「ナオ。分かった。優しくする」
人の姿をしているというのにルイは、猫のように庄野の体を嘗め回していた。顔中に口づけて、耳も首も顎先も。
庄野はルイが施す行為に戸惑いを隠せない。被毛越しも温かく庄野を包んだが、人肌が直接触れ合うのはまた違った温もりだった。
「人の体って面白いな。ここ弄ってるうちにつんとしてきた」
そう言ってルイが触れていたのは庄野の胸だった。八個分の乳首がまるで二つに集約されて膨らんでいるみたいだと言った。
「お前だって、今二つしかないじゃないか」
「うわっ」
いいようにされるばかりではつまらない。庄野もまたルイの胸に指先を伸ばす。
「ひゃっ、くすぐったい。猫のとき自分で嘗めてたけど、別にこれといって感じなかったのに」
やっぱり人の体は不思議だとルイは笑う。
「キスも面白いな。口は嘗め合うけど舌を搦ませるってないからな」
唇を重ねて、互いの口の中に舌を差し込む。口内を嘗め回せば、唾液が溢れて喉を伝う。
「気持ちいいな。ベロがぬるぬるする」
「猫の舌はざらざらしてるからな」
嘗められたらちょっと痛い。
「毛づくろいするときはそれがいいんだけど。よく考えられてるよな。毛のない人間にはぬるぬるのベロのほうがいい。生物の神秘?」
「かもな。今まで考えたことなかったけど」
「それにさ、こっちも。人間ってここ一番敏感なんだよな。これ猫の舌で嘗めたら大変なことになるよな」
「はぅっ!」
ルイの手が伸びた先は庄野の下腹部の猛りだった。指を器用にばらばらと動かし上下に扱く。
「猫の舌でって、考えるだけで痛そう」
庄野は、人の五指に握り込まれ、ああ、と吐息ともつかない声を上げる。
「うわっ。大きくなった。すげえな、人間のって」
「さ、触られたら大きくなるよ」
庄野の胸を口づけながら手を動かしていたルイは、ふむと好奇心を煽られたのか、庄野の下肢に唇を移動させた。そしてぱくりと猛りを口に含む。
「ル、ルイ――、そんなに嘗めるな……、はあ、ああっ」
背中のシーツを手に握り庄野は堪え切れず、喘鳴する。口淫なんて初めての経験だった。
「気持ちいいんだよな、これって。レンもこれされると、もう大変ってくらい声上げるんだ」
「レン?」
初めて聞く名前だ。喘ぐ息の合間に庄野は訊ねた。
「オレのアニキみたいなの。元月猫だよ」
「人間になったっていう猫?」
もしかして、と庄野は口にした。
「そう。さっさとおっさんのところに嫁に行っちまいやがってさ」
やっぱりミイナが言っていた人間になった猫のことだった。あのときはその方法ばかり気を取られていたが、ひとり残されてしまったルイを思うと庄野の胸に切なさを呼んだ。
「ルイ……、寂しかった、とか?」
「寂しくなかったと言えばうそだけど、けどレンは人間になってもオレといてくれるし、ちょっと鬱陶しいけどおっさんもあれでなかなかいい人間だ」
「そっか、おっさんは人間か」
魔法使いの親玉ではなかったらしい。どんな人なのだろう。人間嫌いだと言っていたルイが認めている。確かストレンジャーを口ずさみ、青春ドラマを知っていて。
「あ、ル、ルイ、ちょっと口離せ」
話をしながらもルイは庄野を確実に追い上げていた。
「何か出てきたぞ? なあ、一度いったほうがいいんだよな、人間は。何回もするから」
「誰の知恵だよ、それ。またおっさんか?」
「まあな。ここがいいんだよな。先っぽの小さな穴をこうして舌で突いて、っと」
「ひゃっ、あう、ああぁ」
ルイの舌先が猛りの先端の鈴口を抉った瞬間、庄野もう限界だと体を撓らせて、ルイの喉めがけて白い迸りを放った。
「すげえ。これが人のアレか。初めての味だ。上手いのか不味いのか分かんねえな、これ」
「早く吐き出せよ」
正直な感想に庄野は小さく噴き出す。
「やだね。レンもそう言うけど、おっさん、しねえもん」
言って、ごくりとルイは喉を鳴らし嚥下した。そうしてまた庄野を銜えて嘗め始める。
「な、ルイ、もう放してくれ」
いかされてベッドに沈んだ庄野は、まだ治まらない息のままルイに頼む。
「やだ。ちょっと柔らかくなったけど、ほら嘗めてたらまた硬くなってきた」
「もう、いいから、ああ、ああ」
ルイの人体観察はまだ終わりそうもなかった。ぬるぬるの舌を庄野の猛りに纏いつかせて舐り、先端の膨らみだけ口に入れると、ちうっと吸い上げた。余りにも強い刺激に、庄野は感じるまま声を上げ続ける。
「なあ、ナオ。こっちもいいか?」
「こ…こっち? え――」
これ以上、どこをと思い首を起こせば、口の周りを唾液でべたべたにしたルイと目が合った。
「ひどいことはしないつもりだけど、だめか?」
だめか、と聞かれても庄野はすぐに答えられなかった。ルイが触ってきたのは庄野の最奥だった。庄野の脳裏に黒マスクに無理やり突っ込まれ蹂躙されたことが浮かぶ。
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