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高校生編1
林田さんのワイシャツの隙間に僕の手が
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「すいません。昌晃は一緒に居ますか?」
「あれ、陽香なのかい?」
「そうだよ。私の用事は終わったんだけど、昌晃はもう少しかかりそうなのかな?」
「うん、先生に頼まれたやつがもう少しかかりそうなんで待っててもらってもいいかな」
「それは構わないけど、中に入ったらマズいかな?」
「ちょっと個人情報とか取り扱ってるから待っててもらっていいかな。ごめんね」
「わかったよ。じゃあ、十分くらいしたらまた来るね」
「ごめんね。それくらいには終わってると思うからさ」
僕は別にやましい事を自分からしていたわけではないのだけれど、今の状況を見られると絶対に誤解されてしまうと思った。陽香は思いのほか物分かりが良かったので助かったのだけれど、林田さんはこんな状況でも制服を着直そうとはしていなかった。
「ねえ、昌晃君は前田さんにこの状況を見られたくないって思ったの?」
「そうだよ。僕は別にどう思われてもかまわないけど、林田さんが変な人だって思われたら嫌だからね」
「それって、自分の為じゃなくて私のために前田さんを追っ払ってくれたって事?」
「追っ払うなんて言い方は良くないけど、そういう事になるね」
「そうなんだ。私のためにしてくれたなんて嬉しいな。嬉しさを伝えるために握手してもいいかな?」
「別にいいけど、早めに制服を着てもらえると助かるよ」
「わかってるから。握手したらすぐにちゃんとするからね」
林田さんは僕が差し出した右手を両手で力強く握ってきた。その握られている手を見るとワイシャツの隙間からパンツとお揃いのブラジャーが見えているので僕はつい横を向いてしまった。
林田さんは握った僕の手の指と指の間に自分の指を重ねると、そのまま僕の腕を自分の胸元へと持っていった。
「ねえ、私の方が前田さんよりも胸があるよね?」
「さあ、どうだろうね」
「昌晃君って前田さんの胸を触ったことってあるのかな?」
「そんな事はしたことないけど」
「じゃあ、私の胸を触ってもいいよ。男の子なんだからさ、興味はあるよね?」
「でも、そんな事をするのは良くないと思うよ」
「大丈夫。私も誰にも触らせたことないから。安心していいよ」
「いや、安心させたいなら手を離して制服を着てもらってもいいかな」
「もう、真面目なんだね。それとも、臆病なだけなのかな」
「そうかもしれないけど、こんなことは良くないからさ。自分をちゃんと大事にした方が良いと思うよ」
「私は自分のしたいようにしているだけだよ。昌晃君が私の体に興味がないって言うんなら無理にとは言わないけど、興味があるんだったら触ってもいいんだよ」
林田さんは僕の手首をそっと掴んでいたのだけれど、そのまま僕の手をボタンが開いて出来ているワイシャツの隙間に押し込んた。僕は多少は抵抗していたのだけれど、自分の中に隠されている本能には逆らえずに手を引くことは出来なかった。
「林田さんは僕に触られたいの?」
「そうだね。私は昌晃君に触られたいのかもしれないね。でも、昌晃君が触りたいって思うならだけど。ねえ、昌晃君は胸を触ることが出来るんだったら誰のでもいいって思うの?」
「いや、そうではないけど。そうではないけど、触りたいとは思うかも」
「もっと正直になってくれていいんだよ。私じゃなくてもいいならそれでもいいからさ。例えば、前田さんの胸とか」
「それだけは無いかな。陽香の体を触りたいって思ったことは無いし、何かを渡すときに手が触れたとしても何の感情も無いからね。男女の関係とも友達関係とも違う家族同士って感じかな」
「そうなんだ。でも、前田さんのスカートとか胸元を見てる機会が多いって思うんだけどな。前田さんの事を見てる回数って昌晃君も他の男子とそんなに変わらないと思うよ」
「そんな事ないともうけど。でも、なんでそんな事がわかるの?」
「だって、前田さんは入学の時から目立ってたし、そんな人と一緒に居る昌晃君も目立ってたんだよ。それにさ、私はずっと昌晃君の視線を追ってたからね」
「それって、どういう事?」
「なんていうのかな。最初は知らない人だから気になって見てたんだけど、見てるうちに他の男子とは違うんだなって思えてきてさ。それに気付いてからは違う意味で興味を持ったって感じかな」
僕は何となくこれ以上手を動かすことも戻すことも出来なくなっていた。僕を見つめる林田さんの目がとても悲しそうに見えたからだ。
そもそも、こんなことをするのなんてよくない事だってのは理解している。理解はしているのに、手を戻すことが出来ないのだ。ここで手を引いてしまえば、もう二度とこんなことは出来ないような気がしているからだ。
「ふふ、昌晃君ってさ、やっぱり他の男子とは違うんじゃないかな。私も経験しているわけじゃないんで何とも言えないけど、ここまでして触ろうとしないのって私に魅力が無いからって事かな?」
「そう言うわけじゃないんだけど、今の状況に僕は混乱しているわけでして、今何をするのが正解なのかさっぱりわからない状態なんだよ」
「私はね、昌晃君なら触られてもいいかなって思ってたんだよ。でも、今はね」
「今は?」
「早く触ってほしいって思ってるよ」
林田さんが僕の肘を押したことで僕の手は林田さんの胸に触れてしまった。おそらくなのだけれど、ブラジャーに出来た隙間に指が入り込んでしまったと思うのだが、僕の指先が何かに揺れたと同時に林田さんの口からとても色っぽい声が漏れ出していた。
僕はその声を聞いて慌てて手を戻そうとしたのだけれど、今度は僕のワイシャツの袖のボタンが林田さんのワイシャツに引っかかってしまって思うように手を戻することが出来なかった。
「もう、そこを触るのは反則だよ。変な声出ちゃったじゃない。それに、まだキスもしたことないのにさ」
僕の手が林田さんから完全に離れると、林田さんはそそくさと制服を着始めた。僕に背を向けて制服を着ている林田さんはいつもよりも小さく見えてしまったのだけれど、それは僕が林田さんを守らないといけないと思ったからそう見えたのかもしれない。
「ねえ、昌晃君ってソーイングセットとか持ってないよね?」
「うん、持ってないよ。ボタンでも取れちゃったの?」
「うん、昌晃君のボタンが引っかかったところのボタンが外れかかってるの。でも、上にブレザーを着ればわからないから大丈夫かも」
「ごめんね。なんか、焦っちゃってさ」
「ううん。昌晃君は気にしないでね。私がしたことなんだしさ。それに、なんか昌晃君の顔を見れなくなっちゃったかも」
「僕も林田さんと同じかも」
「ねえ、お願いがあるんだけど聞いてもらってもいいかな?」
「さっきみたいのじゃなかったらね」
「もう、あんなことはもう言えないよ。そうじゃなくてね、私の事も前田さんみたいに名前で呼んでもらってもいいかな?」
「名前で呼ぶって、呼び捨てで呼ぶって事?」
「呼び捨てでもチャン付でもどっちでもいいけど、昌晃君に名前で呼んでもらえたら嬉しいな。もちろん、人前じゃなくて今みたいに二人っきりの時だけで良いからさ」
「それだったら呼べるかも」
「ありがとう。ねえ、昌晃君は私とキスしてみたい?」
「え、桃ちゃんと?」
「そう、私と」
「それは、ねえ」
「でも、ダメよ。キスはちゃんと恋人同士にならないとダメだからね」
「うん、そうだよね」
僕たちはその辺においてある資料を何となく整理していた。一通り片付け終わったところで林田さんが部室の鍵を開けたのだけれど、僕たちの間に何とも言えない微妙な空気が流れていた。
お互いに少し離れた位置に置いた椅子に座っているのだけれど、時々目が合ってもすぐに目を逸らしてしまう。そんな時間を過ごしていた。
「そろそろ終わったかな?」
ノックの音と同時に陽香の声が聞こえたので僕はそれに返事をした。陽香はゆっくりとドアを開けて中に入ってきたのだけれど、僕と林田さんの間に出来た微妙な空間に何かを感じているようだった。
「仕事が終わったならそろそろ帰れるかな?」
「ごめんね。あとは私一人で出来るから先に帰ってていいからね。また何かあったら手伝ってもらえると嬉しいな」
「でも、林田さんは一人で大丈夫?」
「私は大丈夫だよ。前田さんもずっと待っててくれたみたいだし、私の事は気にしなくていいからね」
「じゃあ、申し訳ないけど先に帰るね」
「うん、今日は色々とありがとうね。また明日ね」
陽香は黙って僕の顔を見ていたのだけれど、何も言ってこないのは少し不気味だった。
僕と林田さんの事で何か気付いた事でもあるのだろうか。僕はそれを聞きたいのに、答えを聞くのが怖くて何も言葉を発することは出来なかったのだった。
「あれ、陽香なのかい?」
「そうだよ。私の用事は終わったんだけど、昌晃はもう少しかかりそうなのかな?」
「うん、先生に頼まれたやつがもう少しかかりそうなんで待っててもらってもいいかな」
「それは構わないけど、中に入ったらマズいかな?」
「ちょっと個人情報とか取り扱ってるから待っててもらっていいかな。ごめんね」
「わかったよ。じゃあ、十分くらいしたらまた来るね」
「ごめんね。それくらいには終わってると思うからさ」
僕は別にやましい事を自分からしていたわけではないのだけれど、今の状況を見られると絶対に誤解されてしまうと思った。陽香は思いのほか物分かりが良かったので助かったのだけれど、林田さんはこんな状況でも制服を着直そうとはしていなかった。
「ねえ、昌晃君は前田さんにこの状況を見られたくないって思ったの?」
「そうだよ。僕は別にどう思われてもかまわないけど、林田さんが変な人だって思われたら嫌だからね」
「それって、自分の為じゃなくて私のために前田さんを追っ払ってくれたって事?」
「追っ払うなんて言い方は良くないけど、そういう事になるね」
「そうなんだ。私のためにしてくれたなんて嬉しいな。嬉しさを伝えるために握手してもいいかな?」
「別にいいけど、早めに制服を着てもらえると助かるよ」
「わかってるから。握手したらすぐにちゃんとするからね」
林田さんは僕が差し出した右手を両手で力強く握ってきた。その握られている手を見るとワイシャツの隙間からパンツとお揃いのブラジャーが見えているので僕はつい横を向いてしまった。
林田さんは握った僕の手の指と指の間に自分の指を重ねると、そのまま僕の腕を自分の胸元へと持っていった。
「ねえ、私の方が前田さんよりも胸があるよね?」
「さあ、どうだろうね」
「昌晃君って前田さんの胸を触ったことってあるのかな?」
「そんな事はしたことないけど」
「じゃあ、私の胸を触ってもいいよ。男の子なんだからさ、興味はあるよね?」
「でも、そんな事をするのは良くないと思うよ」
「大丈夫。私も誰にも触らせたことないから。安心していいよ」
「いや、安心させたいなら手を離して制服を着てもらってもいいかな」
「もう、真面目なんだね。それとも、臆病なだけなのかな」
「そうかもしれないけど、こんなことは良くないからさ。自分をちゃんと大事にした方が良いと思うよ」
「私は自分のしたいようにしているだけだよ。昌晃君が私の体に興味がないって言うんなら無理にとは言わないけど、興味があるんだったら触ってもいいんだよ」
林田さんは僕の手首をそっと掴んでいたのだけれど、そのまま僕の手をボタンが開いて出来ているワイシャツの隙間に押し込んた。僕は多少は抵抗していたのだけれど、自分の中に隠されている本能には逆らえずに手を引くことは出来なかった。
「林田さんは僕に触られたいの?」
「そうだね。私は昌晃君に触られたいのかもしれないね。でも、昌晃君が触りたいって思うならだけど。ねえ、昌晃君は胸を触ることが出来るんだったら誰のでもいいって思うの?」
「いや、そうではないけど。そうではないけど、触りたいとは思うかも」
「もっと正直になってくれていいんだよ。私じゃなくてもいいならそれでもいいからさ。例えば、前田さんの胸とか」
「それだけは無いかな。陽香の体を触りたいって思ったことは無いし、何かを渡すときに手が触れたとしても何の感情も無いからね。男女の関係とも友達関係とも違う家族同士って感じかな」
「そうなんだ。でも、前田さんのスカートとか胸元を見てる機会が多いって思うんだけどな。前田さんの事を見てる回数って昌晃君も他の男子とそんなに変わらないと思うよ」
「そんな事ないともうけど。でも、なんでそんな事がわかるの?」
「だって、前田さんは入学の時から目立ってたし、そんな人と一緒に居る昌晃君も目立ってたんだよ。それにさ、私はずっと昌晃君の視線を追ってたからね」
「それって、どういう事?」
「なんていうのかな。最初は知らない人だから気になって見てたんだけど、見てるうちに他の男子とは違うんだなって思えてきてさ。それに気付いてからは違う意味で興味を持ったって感じかな」
僕は何となくこれ以上手を動かすことも戻すことも出来なくなっていた。僕を見つめる林田さんの目がとても悲しそうに見えたからだ。
そもそも、こんなことをするのなんてよくない事だってのは理解している。理解はしているのに、手を戻すことが出来ないのだ。ここで手を引いてしまえば、もう二度とこんなことは出来ないような気がしているからだ。
「ふふ、昌晃君ってさ、やっぱり他の男子とは違うんじゃないかな。私も経験しているわけじゃないんで何とも言えないけど、ここまでして触ろうとしないのって私に魅力が無いからって事かな?」
「そう言うわけじゃないんだけど、今の状況に僕は混乱しているわけでして、今何をするのが正解なのかさっぱりわからない状態なんだよ」
「私はね、昌晃君なら触られてもいいかなって思ってたんだよ。でも、今はね」
「今は?」
「早く触ってほしいって思ってるよ」
林田さんが僕の肘を押したことで僕の手は林田さんの胸に触れてしまった。おそらくなのだけれど、ブラジャーに出来た隙間に指が入り込んでしまったと思うのだが、僕の指先が何かに揺れたと同時に林田さんの口からとても色っぽい声が漏れ出していた。
僕はその声を聞いて慌てて手を戻そうとしたのだけれど、今度は僕のワイシャツの袖のボタンが林田さんのワイシャツに引っかかってしまって思うように手を戻することが出来なかった。
「もう、そこを触るのは反則だよ。変な声出ちゃったじゃない。それに、まだキスもしたことないのにさ」
僕の手が林田さんから完全に離れると、林田さんはそそくさと制服を着始めた。僕に背を向けて制服を着ている林田さんはいつもよりも小さく見えてしまったのだけれど、それは僕が林田さんを守らないといけないと思ったからそう見えたのかもしれない。
「ねえ、昌晃君ってソーイングセットとか持ってないよね?」
「うん、持ってないよ。ボタンでも取れちゃったの?」
「うん、昌晃君のボタンが引っかかったところのボタンが外れかかってるの。でも、上にブレザーを着ればわからないから大丈夫かも」
「ごめんね。なんか、焦っちゃってさ」
「ううん。昌晃君は気にしないでね。私がしたことなんだしさ。それに、なんか昌晃君の顔を見れなくなっちゃったかも」
「僕も林田さんと同じかも」
「ねえ、お願いがあるんだけど聞いてもらってもいいかな?」
「さっきみたいのじゃなかったらね」
「もう、あんなことはもう言えないよ。そうじゃなくてね、私の事も前田さんみたいに名前で呼んでもらってもいいかな?」
「名前で呼ぶって、呼び捨てで呼ぶって事?」
「呼び捨てでもチャン付でもどっちでもいいけど、昌晃君に名前で呼んでもらえたら嬉しいな。もちろん、人前じゃなくて今みたいに二人っきりの時だけで良いからさ」
「それだったら呼べるかも」
「ありがとう。ねえ、昌晃君は私とキスしてみたい?」
「え、桃ちゃんと?」
「そう、私と」
「それは、ねえ」
「でも、ダメよ。キスはちゃんと恋人同士にならないとダメだからね」
「うん、そうだよね」
僕たちはその辺においてある資料を何となく整理していた。一通り片付け終わったところで林田さんが部室の鍵を開けたのだけれど、僕たちの間に何とも言えない微妙な空気が流れていた。
お互いに少し離れた位置に置いた椅子に座っているのだけれど、時々目が合ってもすぐに目を逸らしてしまう。そんな時間を過ごしていた。
「そろそろ終わったかな?」
ノックの音と同時に陽香の声が聞こえたので僕はそれに返事をした。陽香はゆっくりとドアを開けて中に入ってきたのだけれど、僕と林田さんの間に出来た微妙な空間に何かを感じているようだった。
「仕事が終わったならそろそろ帰れるかな?」
「ごめんね。あとは私一人で出来るから先に帰ってていいからね。また何かあったら手伝ってもらえると嬉しいな」
「でも、林田さんは一人で大丈夫?」
「私は大丈夫だよ。前田さんもずっと待っててくれたみたいだし、私の事は気にしなくていいからね」
「じゃあ、申し訳ないけど先に帰るね」
「うん、今日は色々とありがとうね。また明日ね」
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