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第二部
第一話 栗鳥院家の侍 前編
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どこまでも抜けるような青い空を見上げると自分が魔王として恐れられていた過去を忘れてしまいそうになる。真なる魔王とは一体何かと考えたこともあったし、せっかく魔王になれたんだったら魔王としてロールプレイする事に楽しみを見出すのもありなのではないかと思っていた。ただ、どうしても俺の思っている悪の大魔王というモノになりきることが出来ないでいた。
「まあ、アスモちゃんは根が真面目だから今のままでもいいんじゃないかな。見た目は魔王でそれに違わぬ凶悪なオチンチンを持ってるってのはあるけど、この世界の人たちはそんなアスモちゃんの事を忌み嫌ったりなんかせずに受け入れてくれてるんだからね。それは、見た目だけじゃなくて内面から滲み出る感じでアスモちゃんがどれだけ良い人なのかわかってるって事なんだと思うよ」
突然現れるイザーちゃんに驚くこともなくなったと思ったのだけど、これって変化に素直に順応しているという証になるのだろうか。俺が驚いた方がイザーちゃんも喜ぶというのはわかっているけれど、別にイザーちゃんを喜ばせたところで俺に何の得もない。
「そういえば、うまなちゃんの居場所を占ってもらおうと思ったのに忘れてたよ。ごめんね」
「ああ、それは大丈夫だよ。アスモちゃんが帰った後に私が聞いといたからね。私は別にアスモちゃんがうまなちゃんの事をすっかり忘れて肉付きのいい女の事遊びまくってたって告げ口したりしないからね。最初のうちは栗鳥院蘭島ちゃんが勝手にイキまくってるのに日和ってたアスモちゃんだったけどさ、途中から完全にやる気スイッチが入ってずっと責めまくってたもんね。あれだけ強引にイカされまくってたらさ、その後に他の女の居場所を占えって言われても占いたくなくなっちゃうと思うんだよね。それがあったからアスモちゃんは気を使ってうまなちゃんの事を聞かなかったってことにしておくからね。そっちの方がうまなちゃんの怒りも小さくなると思うし、その方がアスモちゃんの面目もたつってもんだよね。オチンチンはずっと勃起してたけどね」
「イザーちゃんって時々オヤジギャグいうけどさ、そういうの好きなの?」
「嫌いじゃないかもね」
俺は肉付きが良いから好きとか細い人が嫌いとかそういうことではない。ぶっちゃけると、ちゃんとリアクションを返してくれる人が好きなのだ。触ったときにどんなのでもいいので反応してくれるだけでもいいし、その時は何も感じていないふりをしていても限界が来たと同時に思いっきり反応してくれるというのでもいい。その辺は俺のテクニックにかかっているところもあると思うのだが、全く何も一切反応を示さないのは死んでいる人か機械か何かだと思うことにしている。つまり、俺は生きている人であれば好き嫌いもないということなのだ。好き嫌いを無くすことはいいことだと思うけれど、女の好みがないという風にも取られるのでイメージは悪くなってしまうかもしれないな。
「そんなことないと思うよ。アスモちゃんはエロ大魔王って恐れられてる一面もあるからね。そんなイメージを大切にしてるって思えば問題ないと思うよ。それに、生きていて反応をしてくれる女だったら誰でもいいっていうのはさ、拒まれる心配がないって思う女の子もいっぱいいたんじゃないかな。おっと、そんなに警戒しなくても大丈夫だよ。私がアスモちゃんの心を読めるのはこの世界にいる時だけだからね。そういう風にしてほしいって先生にお願いしてあったって事さ。こうしている今もアスモちゃんに相手をしてもらうために多くの女性が君の帰りを待っていると思うんだけど、アスモちゃんはそうやって待ってる多くの女性たちと一人寂しく監禁されているうまなちゃんならどっちを助けたいって考えてるのかな?」
「頭の中で考えててもイザーちゃんにはバレてるってわかってるから言うけどさ、うまなちゃんって俺が助けに行かなくても自分で何とかできるんじゃないかな。俺よりだいぶ強いうまなちゃんがそんな簡単に捕まるってのも変な話だと思うし、逃げることも出来ないってのもおかしな話だと思うんだよね。絶対にこれって暇つぶしに俺をからかって遊んでるよね?」
俺はイザーちゃんの心を読むことは出来ないけれど、表情を見ていると明らかに動揺しているということは理解できる。俺が暇つぶしの道具にされていると気付いていないと本気で思っていたのだろうか。さすがに俺もそこまで馬鹿ではないと思っているのだが、イザーちゃんは俺の事をその程度の理解力もない馬鹿だと思っているのかな。
「べ、別にそうじゃないけど。そんな風には思ってないけどね。だってさ、うまなちゃんはアスモちゃんが思ってるほど強いってわけじゃないし、アスモちゃんと戦った時だってたまたま攻撃のタイミングと角度が一番アスモちゃんに効く感じで入っちゃったってだけだもんね。うまなちゃんは格闘技とか習ってないし、素手で狩猟していたとかそういうのでもないんだよ。あの時はたまたま先生がうまなちゃんの設定を暗殺者にしてただけだからね。普段は大人しくて優しくて動物とお花を愛する心の綺麗な女の子なんだよ」
「……。そういうことにしておくよ。じゃあ、イザーちゃんは破壊神か何かの設定になってたって事なのかな?」
「破壊神なんてありえないよ。さすがに先生でもそこまで突拍子もないものを盛り込んだりなんてしないよ。私は別に先生の助けを借りなくても十分強いからね。今だって心が読めるだけのか弱い女の子って設定にされてるけどさ、なんでもありのルールでアスモちゃんと戦っても勝つ自信はあるよ。なんだったら、私と勝負してみようか?」
「いや、本気で負けそうだからやめとくよ」
「何だ、ちょっと残念かも。アスモちゃんの事を痛めつけて分からせてあげようと思ったのにな。でも、その役目は栗鳥院藻琴に任せちゃおうかな。藻琴と勝負したらアスモちゃんも負けちゃうかもしれないから気を付けるんだよ」
「まあ、アスモちゃんは根が真面目だから今のままでもいいんじゃないかな。見た目は魔王でそれに違わぬ凶悪なオチンチンを持ってるってのはあるけど、この世界の人たちはそんなアスモちゃんの事を忌み嫌ったりなんかせずに受け入れてくれてるんだからね。それは、見た目だけじゃなくて内面から滲み出る感じでアスモちゃんがどれだけ良い人なのかわかってるって事なんだと思うよ」
突然現れるイザーちゃんに驚くこともなくなったと思ったのだけど、これって変化に素直に順応しているという証になるのだろうか。俺が驚いた方がイザーちゃんも喜ぶというのはわかっているけれど、別にイザーちゃんを喜ばせたところで俺に何の得もない。
「そういえば、うまなちゃんの居場所を占ってもらおうと思ったのに忘れてたよ。ごめんね」
「ああ、それは大丈夫だよ。アスモちゃんが帰った後に私が聞いといたからね。私は別にアスモちゃんがうまなちゃんの事をすっかり忘れて肉付きのいい女の事遊びまくってたって告げ口したりしないからね。最初のうちは栗鳥院蘭島ちゃんが勝手にイキまくってるのに日和ってたアスモちゃんだったけどさ、途中から完全にやる気スイッチが入ってずっと責めまくってたもんね。あれだけ強引にイカされまくってたらさ、その後に他の女の居場所を占えって言われても占いたくなくなっちゃうと思うんだよね。それがあったからアスモちゃんは気を使ってうまなちゃんの事を聞かなかったってことにしておくからね。そっちの方がうまなちゃんの怒りも小さくなると思うし、その方がアスモちゃんの面目もたつってもんだよね。オチンチンはずっと勃起してたけどね」
「イザーちゃんって時々オヤジギャグいうけどさ、そういうの好きなの?」
「嫌いじゃないかもね」
俺は肉付きが良いから好きとか細い人が嫌いとかそういうことではない。ぶっちゃけると、ちゃんとリアクションを返してくれる人が好きなのだ。触ったときにどんなのでもいいので反応してくれるだけでもいいし、その時は何も感じていないふりをしていても限界が来たと同時に思いっきり反応してくれるというのでもいい。その辺は俺のテクニックにかかっているところもあると思うのだが、全く何も一切反応を示さないのは死んでいる人か機械か何かだと思うことにしている。つまり、俺は生きている人であれば好き嫌いもないということなのだ。好き嫌いを無くすことはいいことだと思うけれど、女の好みがないという風にも取られるのでイメージは悪くなってしまうかもしれないな。
「そんなことないと思うよ。アスモちゃんはエロ大魔王って恐れられてる一面もあるからね。そんなイメージを大切にしてるって思えば問題ないと思うよ。それに、生きていて反応をしてくれる女だったら誰でもいいっていうのはさ、拒まれる心配がないって思う女の子もいっぱいいたんじゃないかな。おっと、そんなに警戒しなくても大丈夫だよ。私がアスモちゃんの心を読めるのはこの世界にいる時だけだからね。そういう風にしてほしいって先生にお願いしてあったって事さ。こうしている今もアスモちゃんに相手をしてもらうために多くの女性が君の帰りを待っていると思うんだけど、アスモちゃんはそうやって待ってる多くの女性たちと一人寂しく監禁されているうまなちゃんならどっちを助けたいって考えてるのかな?」
「頭の中で考えててもイザーちゃんにはバレてるってわかってるから言うけどさ、うまなちゃんって俺が助けに行かなくても自分で何とかできるんじゃないかな。俺よりだいぶ強いうまなちゃんがそんな簡単に捕まるってのも変な話だと思うし、逃げることも出来ないってのもおかしな話だと思うんだよね。絶対にこれって暇つぶしに俺をからかって遊んでるよね?」
俺はイザーちゃんの心を読むことは出来ないけれど、表情を見ていると明らかに動揺しているということは理解できる。俺が暇つぶしの道具にされていると気付いていないと本気で思っていたのだろうか。さすがに俺もそこまで馬鹿ではないと思っているのだが、イザーちゃんは俺の事をその程度の理解力もない馬鹿だと思っているのかな。
「べ、別にそうじゃないけど。そんな風には思ってないけどね。だってさ、うまなちゃんはアスモちゃんが思ってるほど強いってわけじゃないし、アスモちゃんと戦った時だってたまたま攻撃のタイミングと角度が一番アスモちゃんに効く感じで入っちゃったってだけだもんね。うまなちゃんは格闘技とか習ってないし、素手で狩猟していたとかそういうのでもないんだよ。あの時はたまたま先生がうまなちゃんの設定を暗殺者にしてただけだからね。普段は大人しくて優しくて動物とお花を愛する心の綺麗な女の子なんだよ」
「……。そういうことにしておくよ。じゃあ、イザーちゃんは破壊神か何かの設定になってたって事なのかな?」
「破壊神なんてありえないよ。さすがに先生でもそこまで突拍子もないものを盛り込んだりなんてしないよ。私は別に先生の助けを借りなくても十分強いからね。今だって心が読めるだけのか弱い女の子って設定にされてるけどさ、なんでもありのルールでアスモちゃんと戦っても勝つ自信はあるよ。なんだったら、私と勝負してみようか?」
「いや、本気で負けそうだからやめとくよ」
「何だ、ちょっと残念かも。アスモちゃんの事を痛めつけて分からせてあげようと思ったのにな。でも、その役目は栗鳥院藻琴に任せちゃおうかな。藻琴と勝負したらアスモちゃんも負けちゃうかもしれないから気を付けるんだよ」
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