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THE GROUND ZERO Chapter1
第3章 最新兵器【2】
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「この光る石は、我らが現在主力エネルギーとして使っている魔石エネルギーの原料となっている魔石の欠片だ。この魔石というのは元々、魔法化合物と呼ばれるものであるため、強力な魔力が備わっている。それこそ、その内包された強大な魔力を使おうとしてしまった時には、一瞬にしてその体が消し炭になってしまうとまで言われていた」
しかーし! と、教官は手に持っているマテリアルガントレットを天に掲げるように挙げてみせる。
「このマテリアルガントレットは、その魔石に内包されている魔力をコントロールし、その強大な魔力を自分の力に変換させることができるという、素晴らしいガントレットなのだっ!」
教官の勢いとノリに乗せられ、周囲の兵士達は歓声を上げる。
しかし多分、ここに居る全員がまだ腑には落ちてないだろう。魔石の力だと言われても、一体それがどれほどの、そしてどのような力を秘めているのか、まだ分かっていないのだから。
「それじゃあ早速だが、このガントレットの説明がてら、実演をしてもらおうと思う! それじゃあ……」
教官は兵士達の顔ぶれをじっくり眺めた後、やはり、先程話題になりかけた人物にスポットライトを当ててきた。
「よし! じゃあコヨミ、前に出て来い!」
「えっ……僕ですか?」
被験者に選ばれたのは、僕だった。
確かに興味はあったけど、でもこんな大勢の前で実演なんてするのは恥ずかしいし、なんというか、目立つのが嫌だったので選ばれたくなかったんだけど。
「おおっ! 先輩やったっすね羨ましいっす!!」
隣にいたジョンが、僕に羨望の眼差しを向けてくる。
「いや……そんなに羨ましいなら代わってやるよ」
「なに言ってるんっすか! 教官から直々に指名されたのだから、先輩が行かなきゃダメでしょ!」
「なんだよ、結局羨ましいとか言いながら、お前は行く気ないんじゃないか」
「そういう意味じゃないっす! こういうのは選ばれた人が行かなきゃいけないんっすよ!!」
「おいコヨミ! そんなところで油売っとらんで、はよう出て来んか!!」
なかなか前に出て来ない僕を見兼ねて、教官が怒鳴りつける。
「ほら先輩、教官怒ってるじゃないっすか! 早く行かないとやばいっすよ!!」
「はあ……分かったよ」
僕は後輩に背中を押されながら、しぶしぶ、嫌々、前に出て行く。
目の前には、当たり前のことだが、多くの兵士達が居て、まるで見世物にされてるような気がして、僕としては今すぐこの場を去りたいような、消えてしまいたいような、そんなモンモンとした気持ちを抱いてしまう。
「よしじゃあコヨミ、まずマテリアルガントレットを装備せい! 装備方法は今まで使っているガントレットと同じだ」
「うっす……」
僕は教官から手渡されたマテリアルガントレットを、右腕に装備する。重さは従来のモノとあまり変わらず、できるだけ軽いように設計されている。
うむ……悔しいが、なかなか良い装備品じゃないか。
「よし! それじゃあ次に、この魔石ケースの中から好きな魔石の欠片を選ぶがいい!」
「……質問いいですか教官」
「うむ? なんだ?」
「魔石の欠片を選べっていいますけど、そもそもこれってどんな違いがあるんっすか?」
「ああ! 良い質問だコヨミ! その説明をするのを忘れとったわ!」
額をペチンと叩き、教官は僕の方ではなく兵士達の居る方へと振り向く。
新型の兵器や現代兵器の情報についてまったくの無知である僕だから、僕だけが知らないことだと思い、何か責められるんじゃないのかと思っていたのだが、どうやら周りの兵士全員が初耳である情報だったようだ。
まぐれもいいところである。
「実演の前に、まず魔石の欠片の説明をするぞ! 魔石の欠片には、様々な属性効果が元々付与されている。これは魔石に込められている、魔力の属性で定められており、例えばここにある三つの魔石の欠片には、それぞれに土、水、火の属性が付与されている。この三つの属性以外にも、魔石の欠片には様々な属性があるので、もし新たに欠片を手に入れた時は、この魔石を保管する専用のケースに入れ、魔術師の中でも、魔石鑑定士と呼ばれる者に鑑定してもらうように!いいな!」
ははっ! と大半の兵士が敬礼し、返答するが、一人の兵士、先程ガントレットについて質問した兵士がまた手を挙げていた。
「教官、質問よろしいですか!」
「またお前か、なんだ?」
「もし魔石鑑定士に鑑定してもらわずに、魔石の欠片を使ってしまった場合、どのようなリスクがあるのでしょうか?」
「ふむ……先程このガントレットは、魔石の欠片の魔力をコントロールするといったが、中にはそれが不能なもの存在するのだ。もしそのような欠片をマテリアルガントレットに装備し、能力を発揮すると……」
「す……すると……どうなるのでありますか……?」
「ガントレットを装備した腕がそのまま吹っ飛ぶか消滅するか、あるいは最悪、体全体が魔力に飲まれてしまい、消えるということもあるだろうな」
「ひ……ひいっ!!」
教官の言葉に、質問をした兵士は恐れおののく。
ちなみに僕はというと、「へえ」というような感じで、朧に聞いていただけだけど。
「だから魔石の欠片を発見した時は必ず、即座に使おうとはせず、一度鑑定してもらってから使うように! 分かったか!」
「は……ははっ!」
兵士達はまたも揃って、敬礼する。
いちいち返事をするのに敬礼をする必要が、そもそもあるのだろうかと、見ているだけの僕はそう考えてしまう。
「いよっし! じゃあコヨミ、せっかく前に立たせておいて余談が過ぎてしまいすまなかったな。それじゃあこのケースの中から、一つ魔石の欠片を選んでくれ」
「……そんな危ないもの素手で掴んでもいいんですか?」
「手にする分にはコイツは無害だ。その魔力を使おうとするのがダメなだけでな」
「なるほど」
だから僕は、教官の言葉を信じて、赤い魔石の欠片を手に取った。
ふむ……握ってみた感じ、ただの石っころとそう大差はない。
「ほほう、火属性の欠片を選んだか。それじゃあ既に装備されているその魔石の欠片をを外し、お前の選んだ物をそこに入れてみろ」
僕は指示された通りに、ガントレットにあった緑色に光る魔石の欠片を外し、そこに赤い魔石の欠片を装備する。
しかし装備したからといって、今のところ何があるわけでもない。
なんの変哲もない、ただのガントレットのままである。
しかーし! と、教官は手に持っているマテリアルガントレットを天に掲げるように挙げてみせる。
「このマテリアルガントレットは、その魔石に内包されている魔力をコントロールし、その強大な魔力を自分の力に変換させることができるという、素晴らしいガントレットなのだっ!」
教官の勢いとノリに乗せられ、周囲の兵士達は歓声を上げる。
しかし多分、ここに居る全員がまだ腑には落ちてないだろう。魔石の力だと言われても、一体それがどれほどの、そしてどのような力を秘めているのか、まだ分かっていないのだから。
「それじゃあ早速だが、このガントレットの説明がてら、実演をしてもらおうと思う! それじゃあ……」
教官は兵士達の顔ぶれをじっくり眺めた後、やはり、先程話題になりかけた人物にスポットライトを当ててきた。
「よし! じゃあコヨミ、前に出て来い!」
「えっ……僕ですか?」
被験者に選ばれたのは、僕だった。
確かに興味はあったけど、でもこんな大勢の前で実演なんてするのは恥ずかしいし、なんというか、目立つのが嫌だったので選ばれたくなかったんだけど。
「おおっ! 先輩やったっすね羨ましいっす!!」
隣にいたジョンが、僕に羨望の眼差しを向けてくる。
「いや……そんなに羨ましいなら代わってやるよ」
「なに言ってるんっすか! 教官から直々に指名されたのだから、先輩が行かなきゃダメでしょ!」
「なんだよ、結局羨ましいとか言いながら、お前は行く気ないんじゃないか」
「そういう意味じゃないっす! こういうのは選ばれた人が行かなきゃいけないんっすよ!!」
「おいコヨミ! そんなところで油売っとらんで、はよう出て来んか!!」
なかなか前に出て来ない僕を見兼ねて、教官が怒鳴りつける。
「ほら先輩、教官怒ってるじゃないっすか! 早く行かないとやばいっすよ!!」
「はあ……分かったよ」
僕は後輩に背中を押されながら、しぶしぶ、嫌々、前に出て行く。
目の前には、当たり前のことだが、多くの兵士達が居て、まるで見世物にされてるような気がして、僕としては今すぐこの場を去りたいような、消えてしまいたいような、そんなモンモンとした気持ちを抱いてしまう。
「よしじゃあコヨミ、まずマテリアルガントレットを装備せい! 装備方法は今まで使っているガントレットと同じだ」
「うっす……」
僕は教官から手渡されたマテリアルガントレットを、右腕に装備する。重さは従来のモノとあまり変わらず、できるだけ軽いように設計されている。
うむ……悔しいが、なかなか良い装備品じゃないか。
「よし! それじゃあ次に、この魔石ケースの中から好きな魔石の欠片を選ぶがいい!」
「……質問いいですか教官」
「うむ? なんだ?」
「魔石の欠片を選べっていいますけど、そもそもこれってどんな違いがあるんっすか?」
「ああ! 良い質問だコヨミ! その説明をするのを忘れとったわ!」
額をペチンと叩き、教官は僕の方ではなく兵士達の居る方へと振り向く。
新型の兵器や現代兵器の情報についてまったくの無知である僕だから、僕だけが知らないことだと思い、何か責められるんじゃないのかと思っていたのだが、どうやら周りの兵士全員が初耳である情報だったようだ。
まぐれもいいところである。
「実演の前に、まず魔石の欠片の説明をするぞ! 魔石の欠片には、様々な属性効果が元々付与されている。これは魔石に込められている、魔力の属性で定められており、例えばここにある三つの魔石の欠片には、それぞれに土、水、火の属性が付与されている。この三つの属性以外にも、魔石の欠片には様々な属性があるので、もし新たに欠片を手に入れた時は、この魔石を保管する専用のケースに入れ、魔術師の中でも、魔石鑑定士と呼ばれる者に鑑定してもらうように!いいな!」
ははっ! と大半の兵士が敬礼し、返答するが、一人の兵士、先程ガントレットについて質問した兵士がまた手を挙げていた。
「教官、質問よろしいですか!」
「またお前か、なんだ?」
「もし魔石鑑定士に鑑定してもらわずに、魔石の欠片を使ってしまった場合、どのようなリスクがあるのでしょうか?」
「ふむ……先程このガントレットは、魔石の欠片の魔力をコントロールするといったが、中にはそれが不能なもの存在するのだ。もしそのような欠片をマテリアルガントレットに装備し、能力を発揮すると……」
「す……すると……どうなるのでありますか……?」
「ガントレットを装備した腕がそのまま吹っ飛ぶか消滅するか、あるいは最悪、体全体が魔力に飲まれてしまい、消えるということもあるだろうな」
「ひ……ひいっ!!」
教官の言葉に、質問をした兵士は恐れおののく。
ちなみに僕はというと、「へえ」というような感じで、朧に聞いていただけだけど。
「だから魔石の欠片を発見した時は必ず、即座に使おうとはせず、一度鑑定してもらってから使うように! 分かったか!」
「は……ははっ!」
兵士達はまたも揃って、敬礼する。
いちいち返事をするのに敬礼をする必要が、そもそもあるのだろうかと、見ているだけの僕はそう考えてしまう。
「いよっし! じゃあコヨミ、せっかく前に立たせておいて余談が過ぎてしまいすまなかったな。それじゃあこのケースの中から、一つ魔石の欠片を選んでくれ」
「……そんな危ないもの素手で掴んでもいいんですか?」
「手にする分にはコイツは無害だ。その魔力を使おうとするのがダメなだけでな」
「なるほど」
だから僕は、教官の言葉を信じて、赤い魔石の欠片を手に取った。
ふむ……握ってみた感じ、ただの石っころとそう大差はない。
「ほほう、火属性の欠片を選んだか。それじゃあ既に装備されているその魔石の欠片をを外し、お前の選んだ物をそこに入れてみろ」
僕は指示された通りに、ガントレットにあった緑色に光る魔石の欠片を外し、そこに赤い魔石の欠片を装備する。
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