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THE GROUND ZERO 間章2 表の顔、裏の顔
間章2-1 表の顔
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ギィ……。
「失礼します、ちょうか……これはグリード大臣殿! お話し中申し訳ありません!」
ザッ!
「うむ、構わん。大した話はしておらんかったからな。それよりも君」
「は、はっ!」
「先程彼を長官と言っておったが、彼はもうマグナブラ兵団だけの長官ではない。兵団を含め、空軍、そして海軍の全ての総指揮官、国防大臣だぞ?」
「こ……これは申し訳ありませんっ!」
「フフ……ボクは気にして無いから大丈夫だ。それよりも、グリード代理首相こそ、未だに練磨大臣だと呼ばれるのが気に食わないのではないですか?」
「ハッハッ、私が代理首相であるのは今だけだ。王族が滅んだことにより、私が代理でこの国のトップとなる形となったが、これは民衆に不信感を抱かれず、尚且つ支持を得るため。こちらも近い内に、代理という肩書だけが消えるであろう」
「なるほど、そうですか……それはボクの方こそ無礼を」
「ハッハッハッ! おっと、そういえば報告があったのだったな。ではわたしはこれで失礼しようかな」
「わざわざご足労ありがとうございました」
「なに、君あっての今の私だ。ではアクトポートの件、私の方で話を進めておくことにしよう」
「是非よろしくお願いします」
「うむ」
カツン、カツン、カツン、カツン……。
「さて……報告は?」
「ははっ! 捜索班より、ロクヨウ・コヨミの剣の鞘に装着していた発信機の信号をレーダーで捉えたとの報告がただ今入りました」
「そうか……新型のレーダーを車両に搭載した、レーダー車の試験運用も兼ねていただけに心配ではあったが、無事捉えれたか」
「位置はエトワール・ロックを指し示しているとのこと」
「エトワール・ロック……ああ、荒野にあるあの巨大な岩のことか。ということは、岩の外側にレジスタンスの本拠地があるということかな?」
「いえ、隊がレーダーで示した場所を調べてみたところ、岩には一部だけ切り立った谷のような場所があり、そこにあるのではないかとのことです」
「なるほど、どおりでどんなに探しても今まで見つからなかったというわけだ」
「しかし攻め道が一本しかない上に、周囲が崖に囲まれているため、非常に攻めにくいかと……」
「ふむ……しかしそれは、地上から攻めると……ということじゃないかな?」
「まあ……そうですが」
「では空から攻めよう。軍用機で」
「軍用機でですか!?」
「何か問題でも?」
「いえ……しかし空軍の軍用機配備は十分に成されてなく、その状態で実戦というのはなかなか酷なのでは……」
「フフ……確かに相手に軍用機や対航空兵器があるのなら困難だろう。しかし相手はレジスタンス。彼らの所持している兵器はせいぜい、二年前くらいに主流になった陸戦兵器くらいだ。その程度の兵器、軍用機から見れば地上から石ころを投げられてるのと同じ……もう彼らと我々では、持っているもの全てに雲泥の差があるんだよ」
「確かに……」
「それにこの軍用機の実戦で、他国へのアピールもできる。まだまだ他国では、飛行船を用いた空軍が主流だからね」
「な……なるほど! 頭一つ抜けるということですね!」
「まあ、そういうことになるだろう。これからこのマグナブラは、同盟諸外国と渡り合うことを考えねばならない。国内部のいざこざに、いつまでもてこずってはいられないのだ。だから非同盟国が作り出した烏合の衆には、そろそろ退いてもらわなければな」
「ははっ! それでは早速、空軍長官に出撃指示を……」
「ああ、ちょっと待った。ただ空軍を出撃させるだけでは、印象が弱いな……」
「はあ」
「うむ……よし、あれを使おう。爆撃機の一機に元素爆弾を搭載させよう」
「元素爆弾ですかっ!? しかしあれはまだ試験段階であり、それこそ実践運用段階ではないと思われますが!」
「しかしボクが聞いた話では、フェイズ2まではステップクリアしており、実弾試験段階にまでは及んでいるとなっていたが?」
「確かにそうですが……まさかっ!」
「そう、実弾試験を行うんだよ。丁度良い的があるうちにね。それに運用実験もできて、一石二鳥じゃないか」
「それはそうですが……しかしそうなりますと、軍の独断では作戦の実行は難しいかと……兵器開発局や各兵器工場、恐らく暁の火にも使用許可を得なければならなくなると思いますが?」
「うむ確かに……許可を得るのにどれほどかかるだろうか?」
「通常だとおそらく一週間は必要ではないかと……」
「通常では……か。では、緊急時だとどうかな?」
「緊急時ですか?」
「そう、例えばそうだな……戦時体制となった場合はどうかな?」
「その場合ですと確か……手筈が全て簡略化され、最低でも二日程で使用許可を出せるかと」
「二日か……なるほど」
「?」
「フフ……とりあえず空軍には、出撃指令が掛かり次第いつでも出撃できるよう準備をさせておいてくれ」
「ははっ! ……元素爆弾の方はどういたしましょうか?」
「そっちは後に色々決まり次第、指示を出す……ああ、そうだそれと」
「ははっ、何でしょうか?」
「エトワール・ロック周辺に、小規模部隊を配置しておくよう指示を出してくれ。レジスタンスが突然動き出すとも限らないからな。部隊にはこれは、緊急時特例だと伝えておいてくれ」
「緊急時特例ですか? しかしそれはさすがに大袈裟なのでは……」
「いや、これでいい。大袈裟くらいなのが丁度良いんだ、この場合は」
「はあ……了解致しました、隊員にはそう伝えます。では、失礼致します」
ザッ!
「うむ」
カツン、カツン、ギィ……バタン。
「フフ……この混乱に乗じて、やることはやっておかねばならないからな。さて後は……」
カツン、カツン、カツン、カツン、ガチャ。
カチカチカチ……ガラララ。
カチカチカチカチカチカチカチ……ガラララ。
カチカチカチカチカチ……ガラララ。
カチカチカチカチカチカチ……ガラララ。
カチカチカチカチ……ガラララ……。
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「こ……これは申し訳ありませんっ!」
「フフ……ボクは気にして無いから大丈夫だ。それよりも、グリード代理首相こそ、未だに練磨大臣だと呼ばれるのが気に食わないのではないですか?」
「ハッハッ、私が代理首相であるのは今だけだ。王族が滅んだことにより、私が代理でこの国のトップとなる形となったが、これは民衆に不信感を抱かれず、尚且つ支持を得るため。こちらも近い内に、代理という肩書だけが消えるであろう」
「なるほど、そうですか……それはボクの方こそ無礼を」
「ハッハッハッ! おっと、そういえば報告があったのだったな。ではわたしはこれで失礼しようかな」
「わざわざご足労ありがとうございました」
「なに、君あっての今の私だ。ではアクトポートの件、私の方で話を進めておくことにしよう」
「是非よろしくお願いします」
「うむ」
カツン、カツン、カツン、カツン……。
「さて……報告は?」
「ははっ! 捜索班より、ロクヨウ・コヨミの剣の鞘に装着していた発信機の信号をレーダーで捉えたとの報告がただ今入りました」
「そうか……新型のレーダーを車両に搭載した、レーダー車の試験運用も兼ねていただけに心配ではあったが、無事捉えれたか」
「位置はエトワール・ロックを指し示しているとのこと」
「エトワール・ロック……ああ、荒野にあるあの巨大な岩のことか。ということは、岩の外側にレジスタンスの本拠地があるということかな?」
「いえ、隊がレーダーで示した場所を調べてみたところ、岩には一部だけ切り立った谷のような場所があり、そこにあるのではないかとのことです」
「なるほど、どおりでどんなに探しても今まで見つからなかったというわけだ」
「しかし攻め道が一本しかない上に、周囲が崖に囲まれているため、非常に攻めにくいかと……」
「ふむ……しかしそれは、地上から攻めると……ということじゃないかな?」
「まあ……そうですが」
「では空から攻めよう。軍用機で」
「軍用機でですか!?」
「何か問題でも?」
「いえ……しかし空軍の軍用機配備は十分に成されてなく、その状態で実戦というのはなかなか酷なのでは……」
「フフ……確かに相手に軍用機や対航空兵器があるのなら困難だろう。しかし相手はレジスタンス。彼らの所持している兵器はせいぜい、二年前くらいに主流になった陸戦兵器くらいだ。その程度の兵器、軍用機から見れば地上から石ころを投げられてるのと同じ……もう彼らと我々では、持っているもの全てに雲泥の差があるんだよ」
「確かに……」
「それにこの軍用機の実戦で、他国へのアピールもできる。まだまだ他国では、飛行船を用いた空軍が主流だからね」
「な……なるほど! 頭一つ抜けるということですね!」
「まあ、そういうことになるだろう。これからこのマグナブラは、同盟諸外国と渡り合うことを考えねばならない。国内部のいざこざに、いつまでもてこずってはいられないのだ。だから非同盟国が作り出した烏合の衆には、そろそろ退いてもらわなければな」
「ははっ! それでは早速、空軍長官に出撃指示を……」
「ああ、ちょっと待った。ただ空軍を出撃させるだけでは、印象が弱いな……」
「はあ」
「うむ……よし、あれを使おう。爆撃機の一機に元素爆弾を搭載させよう」
「元素爆弾ですかっ!? しかしあれはまだ試験段階であり、それこそ実践運用段階ではないと思われますが!」
「しかしボクが聞いた話では、フェイズ2まではステップクリアしており、実弾試験段階にまでは及んでいるとなっていたが?」
「確かにそうですが……まさかっ!」
「そう、実弾試験を行うんだよ。丁度良い的があるうちにね。それに運用実験もできて、一石二鳥じゃないか」
「それはそうですが……しかしそうなりますと、軍の独断では作戦の実行は難しいかと……兵器開発局や各兵器工場、恐らく暁の火にも使用許可を得なければならなくなると思いますが?」
「うむ確かに……許可を得るのにどれほどかかるだろうか?」
「通常だとおそらく一週間は必要ではないかと……」
「通常では……か。では、緊急時だとどうかな?」
「緊急時ですか?」
「そう、例えばそうだな……戦時体制となった場合はどうかな?」
「その場合ですと確か……手筈が全て簡略化され、最低でも二日程で使用許可を出せるかと」
「二日か……なるほど」
「?」
「フフ……とりあえず空軍には、出撃指令が掛かり次第いつでも出撃できるよう準備をさせておいてくれ」
「ははっ! ……元素爆弾の方はどういたしましょうか?」
「そっちは後に色々決まり次第、指示を出す……ああ、そうだそれと」
「ははっ、何でしょうか?」
「エトワール・ロック周辺に、小規模部隊を配置しておくよう指示を出してくれ。レジスタンスが突然動き出すとも限らないからな。部隊にはこれは、緊急時特例だと伝えておいてくれ」
「緊急時特例ですか? しかしそれはさすがに大袈裟なのでは……」
「いや、これでいい。大袈裟くらいなのが丁度良いんだ、この場合は」
「はあ……了解致しました、隊員にはそう伝えます。では、失礼致します」
ザッ!
「うむ」
カツン、カツン、ギィ……バタン。
「フフ……この混乱に乗じて、やることはやっておかねばならないからな。さて後は……」
カツン、カツン、カツン、カツン、ガチャ。
カチカチカチ……ガラララ。
カチカチカチカチカチカチカチ……ガラララ。
カチカチカチカチカチ……ガラララ。
カチカチカチカチカチカチ……ガラララ。
カチカチカチカチ……ガラララ……。
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