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THE GROUND ZERO Chapter4
第12章 破皇の再臨【3】
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『伝説など、所詮はお伽噺と変わりない虚構だ。話す者が伝えていく中で、尾ひれが付いて膨大していく。まあ今回の場合は、根元から偽られていたわけなのだがな……キッキッキッ』
ライフ・ゼロだと名乗る者は、そう言って心底皮肉げに、嘲笑っているように僕には聞こえた。
だから僕は、真相を確かめることにした。この瞬間、この場で……この何百年と語り継がれてきた、勇者の伝説の真相を。
(……僕はまだお前を、ライフ・ゼロであるとは信じてない。僕の周りにいる人達もきっとそうだ)
『ほう……他はいいとして、うぬまで信じぬか。意外と頑固なやつだ……どうやったら信じてくれるか?』
どうやらライフ・ゼロも、僕が何かを探っていることに察したらしい。
だったら話は早い。
(全ての真相にケリをつけるのは、どんな時も証拠だ。お前がライフ・ゼロだという証拠を提示しろ)
『証拠……か。ふむ、いいだろう。ただし提示はできん』
(なに?)
『その代わり、うぬが我を見つけろ』
(僕がお前を見つける? どうやって?)
『察しが悪いな……さっきの話通り、我が本物のライフ・ゼロであるならば、我は太陽の剣の中に封印されておるはずだろう?』
(まあ……そうだな)
『おそらくだが、うぬとこうして円滑に会話が成り立っていることを考えると、意外とうぬの近くに、我が封印されている太陽の剣が転がっている可能性がある』
(なんでそこまで分かるんだ?)
『念波は距離が遠ければ遠いほど、途切れ途切れとなってしまうからな』
(無線と同じような原理ってわけだな)
『無線? なんじゃそれは?』
(お前の言う念波と同じようなものだよ)
『ほほう……人間にも念波が使えるというわけか。どうやらこの数百年で、人間も随分と進化したようだな』
(まあね……)
数百年というか、ここ数年、練魔術ができてからは、本当に目まぐるしく人類の技術は進化し続けているからな。
その進化の過程でできたのがあの元素爆弾だと思うと、かなり複雑な気持ちになってしまうけれど……。
『なにを感傷に浸っておる。さっさと我を見つけよ!』
(分かったよ……)
とりあえず探すのはいいが、まずはマジスターとルーナにこの状況を話しておく必要があるよな。
彼らには、今までの会話は一言も聞こえていないはずだから。
「マジスター、どうやらここのどこかに太陽の剣が落ちているらしいんだ」
「太陽の剣!? 太陽の剣って、ワーハイト・ルージがライフ・ゼロを倒した時に使ったという、あの伝説の剣のことか!」
「そう、その剣」
「それはその……ライフ・ゼロと名乗っている奴がそう言っていると?」
「ああ。しかもライフ・ゼロは、その太陽の剣の中に封印されてしまってるらしい」
「む……むむむむううううううう…………」
それを聞いてマジスターは、かつて僕が見たことが無いほどに頭を抱えて、眉間にしわを寄せて、考え込んでいた。
そりゃあ信じれと言われて、すぐ信じれるわけないよな。僕だってまだ、半信半疑だというのに。
「探しましょ、その何とかの剣っていうの!」
「えっ?」
そう言って、率先して太陽の剣探しに乗って来たのはまさかのルーナだった。
「何とかの剣じゃなくて、太陽の剣だから」
「名前なんてどうでもいいのよ」
「いや……この場合名前は重要だろ……」
「太陽だろうが月だろうが、とにかく伝説の剣ならどうでもいいじゃない!」
「そういう問題なのかな……」
ちょっと待った……そもそも僕が彼女に問いたいのは、そういうことじゃなくて。
「ところでルーナ……なんでそんな太陽の剣を探すのにその……肯定的なんだ?」
「なによ、ダメなの?」
「いや、ダメとかそんなんじゃなくて……さっきはほら、誰かの声がするって言った時は僕のことがオカシイとか、いろいろ言ってきたじゃないか」
「だってオカシイじゃない」
「いや……でもその声のやつが、ここに太陽の剣があるって言ってるんだぞ!?」
「別にわたしは誰が言ってようとどうでもいいのよ! そこに伝説の剣があるなら、それを探しましょって言ってるだけよ!」
なるほど……ようはルーナにとって、情報源が信用できるものかそうでないかなど、端からどうでもいいということか。
そこに伝説の剣があると聞いたから、ただ探すのみ。
男なんかよりも、随分と男らしい決断だ。
「分かった分かった……それでルーナ、その太陽の剣をなんとしてでも探し出したいその理由は?」
「だってそれ伝説の剣なんでしょ? 伝説ってことは、強いってことじゃない!」
そして動機は、至って単純なものだった。
それはルーナが戦闘民族であるが故なのだろうか……でもそれだったら、彼女は血に従順すぎる。
少しは本能に抗うということを覚えさせておいた方が、今後のためにもいいかもしれないなと、ふと僕は考えてしまった。
「マジスター、どうする?」
やはり僕としては、ここはヘイトウルフのご意見番であり、参謀であるマジスターの意見をしっかりと聞いておきたいところである。
探す場所が、あの元素爆弾の爆心地であるということもあるし、その情報提供者が、かつての大魔王であるということもあるし……正直僕一人では決められない。
かといってルーナの猪突猛進に付き合ったら、身を破滅しそうでそっちも怖い。
だから何事も安全志向な僕としては、ワンクッション、最年長者の知恵を授けてもらってから行動したい。
「うーむ……わしとしては、お前に指示を与えているのがライフ・ゼロであるということを鵜呑みにはできない。がしかし、太陽の剣がここにあるという可能性が、全く無いとは言い切れないのだ」
「というと?」
「レジスタンスのリーダー、エイン・ルージがかつての勇者ワーハイト・ルージの子孫であるということは知っているだろ?」
「ああ……そういえばアイツが言ってたな」
僕のことをお前お前とばかり呼んで、当の本人は器もなにもかも小さいくせに、祖先のことを鼻高々と自慢げに、まるで自分のことのように話してたっけ。
「子孫であるということは、ヤツが太陽の剣を所持していてもおかしくはない。そしてそんな大切な物をヤツが保管するとしたら、自分の手元の届く場所に置いておくはずだ」
「つまり……ユスティーツフォートの首領室の中にあったかもしれないと?」
「そうだ。そしてこの爆心地は、ユスティーツフォートの跡地……エインが太陽の剣を首領室に保管していたならば、ここに残っていてもおかしくはないということだ」
「なるほど……」
確かにそれだけを考えると、太陽の剣がここにある可能性は限りなく高くなる。
だがしかし、ここがあの元素爆弾が落ちた場所であるということも、忘れてはならない。
ライフ・ゼロだと名乗る者は、そう言って心底皮肉げに、嘲笑っているように僕には聞こえた。
だから僕は、真相を確かめることにした。この瞬間、この場で……この何百年と語り継がれてきた、勇者の伝説の真相を。
(……僕はまだお前を、ライフ・ゼロであるとは信じてない。僕の周りにいる人達もきっとそうだ)
『ほう……他はいいとして、うぬまで信じぬか。意外と頑固なやつだ……どうやったら信じてくれるか?』
どうやらライフ・ゼロも、僕が何かを探っていることに察したらしい。
だったら話は早い。
(全ての真相にケリをつけるのは、どんな時も証拠だ。お前がライフ・ゼロだという証拠を提示しろ)
『証拠……か。ふむ、いいだろう。ただし提示はできん』
(なに?)
『その代わり、うぬが我を見つけろ』
(僕がお前を見つける? どうやって?)
『察しが悪いな……さっきの話通り、我が本物のライフ・ゼロであるならば、我は太陽の剣の中に封印されておるはずだろう?』
(まあ……そうだな)
『おそらくだが、うぬとこうして円滑に会話が成り立っていることを考えると、意外とうぬの近くに、我が封印されている太陽の剣が転がっている可能性がある』
(なんでそこまで分かるんだ?)
『念波は距離が遠ければ遠いほど、途切れ途切れとなってしまうからな』
(無線と同じような原理ってわけだな)
『無線? なんじゃそれは?』
(お前の言う念波と同じようなものだよ)
『ほほう……人間にも念波が使えるというわけか。どうやらこの数百年で、人間も随分と進化したようだな』
(まあね……)
数百年というか、ここ数年、練魔術ができてからは、本当に目まぐるしく人類の技術は進化し続けているからな。
その進化の過程でできたのがあの元素爆弾だと思うと、かなり複雑な気持ちになってしまうけれど……。
『なにを感傷に浸っておる。さっさと我を見つけよ!』
(分かったよ……)
とりあえず探すのはいいが、まずはマジスターとルーナにこの状況を話しておく必要があるよな。
彼らには、今までの会話は一言も聞こえていないはずだから。
「マジスター、どうやらここのどこかに太陽の剣が落ちているらしいんだ」
「太陽の剣!? 太陽の剣って、ワーハイト・ルージがライフ・ゼロを倒した時に使ったという、あの伝説の剣のことか!」
「そう、その剣」
「それはその……ライフ・ゼロと名乗っている奴がそう言っていると?」
「ああ。しかもライフ・ゼロは、その太陽の剣の中に封印されてしまってるらしい」
「む……むむむむううううううう…………」
それを聞いてマジスターは、かつて僕が見たことが無いほどに頭を抱えて、眉間にしわを寄せて、考え込んでいた。
そりゃあ信じれと言われて、すぐ信じれるわけないよな。僕だってまだ、半信半疑だというのに。
「探しましょ、その何とかの剣っていうの!」
「えっ?」
そう言って、率先して太陽の剣探しに乗って来たのはまさかのルーナだった。
「何とかの剣じゃなくて、太陽の剣だから」
「名前なんてどうでもいいのよ」
「いや……この場合名前は重要だろ……」
「太陽だろうが月だろうが、とにかく伝説の剣ならどうでもいいじゃない!」
「そういう問題なのかな……」
ちょっと待った……そもそも僕が彼女に問いたいのは、そういうことじゃなくて。
「ところでルーナ……なんでそんな太陽の剣を探すのにその……肯定的なんだ?」
「なによ、ダメなの?」
「いや、ダメとかそんなんじゃなくて……さっきはほら、誰かの声がするって言った時は僕のことがオカシイとか、いろいろ言ってきたじゃないか」
「だってオカシイじゃない」
「いや……でもその声のやつが、ここに太陽の剣があるって言ってるんだぞ!?」
「別にわたしは誰が言ってようとどうでもいいのよ! そこに伝説の剣があるなら、それを探しましょって言ってるだけよ!」
なるほど……ようはルーナにとって、情報源が信用できるものかそうでないかなど、端からどうでもいいということか。
そこに伝説の剣があると聞いたから、ただ探すのみ。
男なんかよりも、随分と男らしい決断だ。
「分かった分かった……それでルーナ、その太陽の剣をなんとしてでも探し出したいその理由は?」
「だってそれ伝説の剣なんでしょ? 伝説ってことは、強いってことじゃない!」
そして動機は、至って単純なものだった。
それはルーナが戦闘民族であるが故なのだろうか……でもそれだったら、彼女は血に従順すぎる。
少しは本能に抗うということを覚えさせておいた方が、今後のためにもいいかもしれないなと、ふと僕は考えてしまった。
「マジスター、どうする?」
やはり僕としては、ここはヘイトウルフのご意見番であり、参謀であるマジスターの意見をしっかりと聞いておきたいところである。
探す場所が、あの元素爆弾の爆心地であるということもあるし、その情報提供者が、かつての大魔王であるということもあるし……正直僕一人では決められない。
かといってルーナの猪突猛進に付き合ったら、身を破滅しそうでそっちも怖い。
だから何事も安全志向な僕としては、ワンクッション、最年長者の知恵を授けてもらってから行動したい。
「うーむ……わしとしては、お前に指示を与えているのがライフ・ゼロであるということを鵜呑みにはできない。がしかし、太陽の剣がここにあるという可能性が、全く無いとは言い切れないのだ」
「というと?」
「レジスタンスのリーダー、エイン・ルージがかつての勇者ワーハイト・ルージの子孫であるということは知っているだろ?」
「ああ……そういえばアイツが言ってたな」
僕のことをお前お前とばかり呼んで、当の本人は器もなにもかも小さいくせに、祖先のことを鼻高々と自慢げに、まるで自分のことのように話してたっけ。
「子孫であるということは、ヤツが太陽の剣を所持していてもおかしくはない。そしてそんな大切な物をヤツが保管するとしたら、自分の手元の届く場所に置いておくはずだ」
「つまり……ユスティーツフォートの首領室の中にあったかもしれないと?」
「そうだ。そしてこの爆心地は、ユスティーツフォートの跡地……エインが太陽の剣を首領室に保管していたならば、ここに残っていてもおかしくはないということだ」
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