7 / 12
序章 自虐系幼馴染み
6
しおりを挟む
「もうこんな時間か。」
まさくんがそう言うので時計を見るとはや九時を回っていた。
「うそ!三時間以上もしゃべってたっけ?」
「由美ちゃんが僕なんかの話をずっと聞いてくれたからね…今日は本当にありがとうね。」
「そ、そんな…」
まさくんからこんな言葉が返ってくると思わなかったので少し戸惑いながらも心は舞い踊っていた。
「本当に今日は楽しかったよ。じゃあそろそろ…」
そう言って彼は伝票に手を触れる。
「ちょっと待って!」
「あ、いいよ。今日は僕の話を一方的に聞いてくれたから奢らせてよ。」
そうじゃない。もちろん割り勘のつもりではあったがそれよりももうこのまま解散になりそうなのが私には堪らなかった。
「よかったらもう一軒行かない?そっちは私が奢るから…」
「気持ちは嬉しいんだけど明日は休日返上でテストの丸つけしないと…」
そう言われてしまうと私は返す言葉はない。
「そうか…じゃあせめて少しは払わせてよ。」
結局私は二千円を彼に渡すことしかできなかった。
まさくんがそう言うので時計を見るとはや九時を回っていた。
「うそ!三時間以上もしゃべってたっけ?」
「由美ちゃんが僕なんかの話をずっと聞いてくれたからね…今日は本当にありがとうね。」
「そ、そんな…」
まさくんからこんな言葉が返ってくると思わなかったので少し戸惑いながらも心は舞い踊っていた。
「本当に今日は楽しかったよ。じゃあそろそろ…」
そう言って彼は伝票に手を触れる。
「ちょっと待って!」
「あ、いいよ。今日は僕の話を一方的に聞いてくれたから奢らせてよ。」
そうじゃない。もちろん割り勘のつもりではあったがそれよりももうこのまま解散になりそうなのが私には堪らなかった。
「よかったらもう一軒行かない?そっちは私が奢るから…」
「気持ちは嬉しいんだけど明日は休日返上でテストの丸つけしないと…」
そう言われてしまうと私は返す言葉はない。
「そうか…じゃあせめて少しは払わせてよ。」
結局私は二千円を彼に渡すことしかできなかった。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
幼馴染の許嫁
山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。
彼は、私の許嫁だ。
___あの日までは
その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった
連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった
連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった
女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース
誰が見ても、愛らしいと思う子だった。
それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡
どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服
どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう
「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」
可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる
「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」
例のってことは、前から私のことを話していたのか。
それだけでも、ショックだった。
その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした
「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」
頭を殴られた感覚だった。
いや、それ以上だったかもしれない。
「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」
受け入れたくない。
けど、これが連の本心なんだ。
受け入れるしかない
一つだけ、わかったことがある
私は、連に
「許嫁、やめますっ」
選ばれなかったんだ…
八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる