21 / 111
第1章
契り 17-2※
しおりを挟む再びその中心に顔を埋めて、舌で孔の周りを舐めたり、挿し込んだりを繰り返し、やや開いたそこにクチッと中指を埋める。そのまま前立腺を探るようにして指を動かした。
「はっ……あ、んっ」
「君が気持ち良いところ、全部教えて」
「きゃ……ぁ!!」
ある一点をつくと、亜矢が悲鳴に似た声を上げた。
「んんっ、あッ……」
「ココがいいんだな?」
確認するように、指をくの字に曲げて攻める。
「ひぁ……だめ、だ、めぇ」
クチュクチュと卑猥な音を立てながら前を弄び、花芯を突くように指を抜き差しすると、亜矢はギュッっと俺の胸に顔を埋めてしがみついた。
「ぁ、あッ……!んっ、ん――」
矯声を上げ、背を仰け反らせて2度目の射精をした亜矢は、「ごめんなさい」と眉を八の字にして上目遣いで俺を見た。一つひとつの仕草がまるで煽っているかのようで、焼き切れそうな理性の糸を何とか掴む。
「謝るな、ちゃんと俺に感じてくれて嬉しい」
涙の雫が光る目尻にキスを落としてから、深く口づけをすると、背中に手が回った。とろけた瞳に唆されて、ずっと心の中にあった願望が遂に言葉になる。
「君の中に入りたい。……いいか?」
静かに首が縦に振られ「結月さんが欲しいです」と透き通るような声で言われれば、それだけで自身の中心がさらに昂るのを感じた。
とろりと蜜のついた指を引き抜いて、横向きにした細い身体を後ろから抱き締める。
内腿を手で支え、うなじに唇を寄せながら硬度を増した自分のソレを蕾にあてがった。
「ふぅ……く、んん」
短く吐く息の音を聞きながら、ゆっくりと挿入すると、直ぐに温かい花肉に包み込まれる。
「っ!は、……」
キュウキュウと締め付ける感覚に、思わず声を漏らした。
これが男をも魅了するカラダなのか。そう思いながら慎重に腰を動かす。
「ッひ……ぁ、あんっ」
グチュリと粘着性のある音を立てながら、緩急をつけて抉るように後ろを突く。
ぷくりと立った胸の芽を指で摘んで、奥へと腰を打ち付けると、亜矢の矯声がひときわ高く、甘みを帯びた。
「っやあっ……あ、んっ」
「亜、矢……っ」
吐息に混じった艶のある声が脳に響いて、それが一層快楽をもたらす。
「……ッ悪い、少し激しくする」
髪を乱して喘ぐ亜矢の姿に、もう余裕がなく、うつ伏せにした細い腰を掴んで性急に揺さぶった。
「ゆ、づきさ……」
「っ、……うん?」
「結月さんの、顔が見たい……っ」
その一言で、理性の箍が弾け飛んだ。
汗ばむ肩に手を置いてこちらを向かせ、膝を抱えて再び花芯を貫くと、玉のような涙を零しながら熱い瞳で俺を見つめた。
「――好きだ」
甘い声を散らせる愛らしい唇にキスを落とす。
「僕も、大好き……」
ふわりと緩めたその顔は、初めて名前を呼んでくれた時のそれに似ていて、この上ない幸福感が全身を包み込んだ。
行為の中の言葉なんて、戯言にすぎないと思っていた。こんなにも、心が震えて、体中を浸透していくものだなんて知らなかった。
「っあ、ん……ぁ……結月さん……っ」
「亜矢……あ、やッ……」
愛を確かめ合うように、耳元で名前を呼んで。流れ込む快感に捩る体を掻き抱き、深いところで繋がって。まるで二人で堕ちてゆくように、本能のまま何度も求め合った。
* * *
くたりと意識を手放した亜矢の体を綺麗にして、再びベッドに横たえる。
華奢な体を抱き締め、小さな手を握ったまま、ゆっくりと瞼を閉じた。
人を愛してはいけない、求めてはいけない、と思いながら、ずっと愛が欲しかった。
心の内に秘めた望みは、いつの間にかこんなにも近くに存在した。
そして同時に気がついた。
自分のものにしたいという欲望が、心の奥底に眠っていたことを。
亜矢だけだ。亜矢だけが欲しい。
湧き上がる狂気に満ちた愛情は、きっとすべてを縛り付ける……――
0
あなたにおすすめの小説
僕の幸せは
春夏
BL
【完結しました】
【エールいただきました。ありがとうございます】
【たくさんの“いいね”ありがとうございます】
【たくさんの方々に読んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます!】
恋人に捨てられた悠の心情。
話は別れから始まります。全編が悠の視点です。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
十七歳の心模様
須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない…
ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん
柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、
葵は初めての恋に溺れていた。
付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。
告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、
その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。
※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる