恋愛マイスターとMs.Aの誘惑

月駆 ニヤリ

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作戦その3「Ms.Aと総仕上げ」

恋愛マイスターとフラグ回収

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胸の高鳴りで熱かった手のひらに、するりと小さくて冷たい手が入り込んで来たのですぐに分かった。
強く握りしめるとポキンと折れてしまいそうな細い指先が東野の指先に絡む。

「ごめんね優くん。嫌だったらゆってね...?」

握る手にぎゅっと力が入るのがわかる。
この子は俺が護ってやろうと躍起になっていた時、足元に段差があるのを気づかなかった二人は床に転がった。

「痛っててて...あ...、」

トクントクンと胸の鼓動が直接響いて来るのがよくわかる。ふわりと彼女のシャンプーの香りが鼻先にある。
さっきの段差でMs.Aは東野を下敷きに包み込まれていた。

「あ、ごめん!抱きしめようとかそんなつもりはなくて!」
「いや、私こそごめんなさい。よく見てなくて...」

抱き起こそうとMs.Aの腕を掴んだが、ふいにするりとその腕が東野の首元に回った。

「もう少し..もう少しだけこのままでいて...いいかな?」

東野は確信した。Ms.Aは俺の事が好きだと。
あとは告白させるだけ暑くなった胸を冷静に落ち着けている中、胸をまた熱くさせるのはMs.Aだ。大胆な行動をした後で、かなり踏み込んだ質問をしてきた。

「好きな人とかいるかな...?」
「あ、いや、居ないけど...どうしたの??」
「そっか!いや、なんでもない!そろそろ行こっか!」

ここまでくればこっちのもの。あとは自然に告白の言葉を引き出してあげるだけだ。

悲鳴が包んでいたお化け屋敷を抜けた時には、すでに空には星がうかんでいた。

「すっかり暗くなっちゃったね。最後に観覧車でも乗らない??」

全くの予定通りだった。

エクスプレスチケットのおかげで並ばずに乗れた観覧車は、キラキラとしたイルミネーションで飾られてまるで宝石箱のようだった。

静かに常識に高度を上げていく観覧車。そこから見える絶景は、高さをわすれさせてくれるほど美しかった。

「あのさ...」

先手を打ったのは東野のほうだった。
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