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静かに熱く、奪われた唇
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瑪瑙は国に報告するための準備を進め、玻璃と瑠璃は村の巡回に、銀は真珠を連れて道場に向かうことになった。
「では、真珠さん、また明日お迎えに行きますから」
「お姉さん、またね」
「はい、また……」
勢いに任せ、彼らの機嫌をとってしまったことを、真珠は少し後悔していた。道を歩きながら、隣を歩く銀を見上げる。銀のもの問いたげな瞳と視線が絡まり、真珠はドキリとした。
「ひどい顔をしている。昨夜は眠れたのか?」
「えっと……はい」
「なぜ答えに詰まる? 本当に何もなかったのか?」
「えーっと……」
「お前、まさか……!」
「ひゃっ!」
銀が真珠の両肩を抱き、首筋に顔を近付けた。すんすんと鼻を動かし、匂いを確認しているようだ。真珠がじっとしていると、銀は険しい顔のまま離れていく。軽い舌打ちの音も聞こえた。
「微かだが、お前の匂いに混ざって、あいつらの匂いがする」
「えっ」
「はあ……だから、気を付けろって言ったのに」
真珠の挙動と匂いで、銀は昨夜の出来事をある程度察したようだった。結局は、瑪瑙にも銀にもバレたのだ。嘘をつけない真珠の素直さが、そうさせてしまった。
「銀さんって、鼻がいいんですね……」
「話を逸らそうとしてもだめだ」
「す、すみません」
「お前が嫌じゃないのなら、俺がどうこう言う話じゃないが。あいつらを受け入れるのか断るのか、自分の意思くらいは持て」
「……はい」
幻滅されたのだろう、真珠はそう思った。黒曜のように優雅で強くて、はきはき話せて、人々を導き、村や国を救おうという信念を貫いている――そういう女性が、銀は好きなのかもしれない。
(私は、あんな風にはなれない)
心にできたわだかまりは晴れなかった。真珠は、自分に自信がない。周りに流されてばかり、俯いてばかりの自分が、本当にこの国を救えるのだろうか。
「おい。何を悩んでいるのか知らないが、俺は怒ってないから。その……怖がらなくていい」
「あ……はい」
「道場、見たいんだろ?」
「見たいです」
銀は、特に任務がない日になると、時間を見つけて道場に顔を出しているそうだ。先日は、子どもたちも寂しがっていた。真珠が行きたいと言ったこともあり、気分転換をさせようとしているのだ。
変わらない優しさ。その温かみを、真珠は独り占めしたいと思った。
「あーっ! 師匠、銀が来たよ!」
「女の人も一緒にいる! 恋人?」
「馬鹿、違う。護衛対象だ」
道場に立ち入った途端、銀を見つけた子どもたちが、わらわらとやってきた。皆、竹刀を手にしている。稽古中だったようだ。
「おお、銀か。元気にしていたか」
「ご無沙汰しています、師匠」
子どもたちの後から、老境に入った頃であろう、白髪の男性が顔を出した。六十代半ばだろうか。
銀を育てたくらいだから当然とはいえ、袴の上からでも鍛え上げられた身体がはっきりと分かる、凛々しい立ち姿だ。柔和な笑みを浮かべ、真珠のことも歓迎してくれた。
「銀、俺の稽古して!」
「あっ、ずるい! 俺も!」
「分かったから、順番に並べ。あと、呼び捨てはやめろ。こら、着物は引っ張るな!」
子どもたちに腕や着物を引っ張られながら、銀は着物姿のまま竹刀をとり、彼らの相手を始めた。
竹刀どうしがぶつかる音と、子どもたちの気合いの入った大声が響く。真珠と師匠は道場の隅に並んで、その様子を見ていた。
「銀が護衛をしている女性、ということは……君は、黒曜が降臨を宣言した巫女様かな?」
「えっ! どうして、分かったんですか?」
「銀は優秀だし、機密性の高い任務をもつことも多いからね。大丈夫、君が巫女だってことは、言いふらしはしないよ」
「よかった……ありがとうございます」
正体をさらすには、時期尚早だ。真珠が巫女なのだと知った人々が、どんな行動を起こすか分からない。
真珠に直接要望を伝えてくる者も現れるだろうし、村を救うのに時間が掛かった場合、今度は不満をぶつけられる可能性がある。最悪の場合、真珠を守る用心棒の皆までを、傷つけてしまうかもしれない。
しばらくは、正体を世間には隠しておこうと思っていた真珠にとって、師匠の言葉はありがたかった。
「銀は、昔から心を閉ざしてしまいがちでね。『志士になる』と言った時は、人間関係や信頼の構築なんかをうまくやっていけるかと心配だったんだが……どうだい?」
「確かに……銀さんはぶっきらぼうですけど、いつもすごく優しくて、本当にいろんなことを気遣ってくれます」
「おお、そうか。それなら、安心だな。黒曜も戻ってきたことだし、銀もそろそろ身を固めてくれるといいんだが……」
銀の育ての親の発言に、真珠はびくっとした。それは、黒曜と銀が、『そういう仲』であるということだ。これ以上聞くのは怖いのに、好奇心には勝てない。真珠は意を決して、質問することにした。
「銀さんと黒曜さんは幼馴染みで、恋仲、なんですか?」
「今はどうなのかな。一時期、好い仲だったようなんだけど。銀はあの通り不器用だから、黒曜の方から迫っているみたいだね」
「そう、なんですね……」
黒曜の方は、銀に好意があるらしい。銀がそれを受け入れるのなら、二人は結ばれるだろう。真珠の心の靄が、濃くなっていく。
「気になるかい?」
「ま、まあ、それは……銀さん、すごく人気があるみたいですし……」
「でも、銀の好みがいまいち分からないんだ。もしかしたら、君みたいな女性が一番合うのかもしれない」
「えっ! いやいや、そんなことありません!」
師匠の微笑みに対し、真珠は否定しながら身を縮こまらせた。嫉妬しているように見えただろうかと、はらはらする。
誤魔化すように前を向くと、銀が一人の男の子を指導している途中だった。竹刀の構え方と振り下ろし方を、実演しながら細かく教えている。
熱心な横顔は、いつにも増して威厳があり、颯爽としていて格好いい。軽々とした身のこなしを、真珠は食い入るように見つめた。
「銀は、幼い頃から独りで静かに努力してきた。俺としては、早く相手を見つけて家庭を持って、幸せになってほしいよ」
「……本当の親子、みたいですね」
「俺は息子のように思っているよ。銀も、家族だと思ってくれているといいな」
「きっと、そう思っています」
銀のような孤児を増やさないためにも、巫女がアヤカシを根絶できたら、それに越したことはない。幼い子どもたちと銀のやりとりを見ながら、真珠も静かに決意を固めていった。
道場からの帰りは、銀の巡回に付き添う形をとった。村の中心から外を歩いて回り、異変がないことを確認してから、銀の家に向かう。
前日からの疲れも相まって、到着する頃には、真珠は息を切らし、消耗しきっていた。
「お前、くたくただな」
「でも、いい運動に……なりました……」
「馬鹿。無理するからだ」
「わっ! なんですか!」
玄関に入ってすぐ、下駄を脱いだ真珠を、銀は横抱きにした。最初に会った日も、こうして助けてくれた。
「疲れているんだったら、正直に言えばよかっただろ」
「だって、銀さんの仕事、邪魔したくないですし」
「一旦首長のところに行って、預けることもできた。言い訳するな」
「すみません……」
口では絶対に銀に勝てない。真珠は悔しく思いつつも、抱き上げてくれた腕の力強さが、嬉しかった。
「では、真珠さん、また明日お迎えに行きますから」
「お姉さん、またね」
「はい、また……」
勢いに任せ、彼らの機嫌をとってしまったことを、真珠は少し後悔していた。道を歩きながら、隣を歩く銀を見上げる。銀のもの問いたげな瞳と視線が絡まり、真珠はドキリとした。
「ひどい顔をしている。昨夜は眠れたのか?」
「えっと……はい」
「なぜ答えに詰まる? 本当に何もなかったのか?」
「えーっと……」
「お前、まさか……!」
「ひゃっ!」
銀が真珠の両肩を抱き、首筋に顔を近付けた。すんすんと鼻を動かし、匂いを確認しているようだ。真珠がじっとしていると、銀は険しい顔のまま離れていく。軽い舌打ちの音も聞こえた。
「微かだが、お前の匂いに混ざって、あいつらの匂いがする」
「えっ」
「はあ……だから、気を付けろって言ったのに」
真珠の挙動と匂いで、銀は昨夜の出来事をある程度察したようだった。結局は、瑪瑙にも銀にもバレたのだ。嘘をつけない真珠の素直さが、そうさせてしまった。
「銀さんって、鼻がいいんですね……」
「話を逸らそうとしてもだめだ」
「す、すみません」
「お前が嫌じゃないのなら、俺がどうこう言う話じゃないが。あいつらを受け入れるのか断るのか、自分の意思くらいは持て」
「……はい」
幻滅されたのだろう、真珠はそう思った。黒曜のように優雅で強くて、はきはき話せて、人々を導き、村や国を救おうという信念を貫いている――そういう女性が、銀は好きなのかもしれない。
(私は、あんな風にはなれない)
心にできたわだかまりは晴れなかった。真珠は、自分に自信がない。周りに流されてばかり、俯いてばかりの自分が、本当にこの国を救えるのだろうか。
「おい。何を悩んでいるのか知らないが、俺は怒ってないから。その……怖がらなくていい」
「あ……はい」
「道場、見たいんだろ?」
「見たいです」
銀は、特に任務がない日になると、時間を見つけて道場に顔を出しているそうだ。先日は、子どもたちも寂しがっていた。真珠が行きたいと言ったこともあり、気分転換をさせようとしているのだ。
変わらない優しさ。その温かみを、真珠は独り占めしたいと思った。
「あーっ! 師匠、銀が来たよ!」
「女の人も一緒にいる! 恋人?」
「馬鹿、違う。護衛対象だ」
道場に立ち入った途端、銀を見つけた子どもたちが、わらわらとやってきた。皆、竹刀を手にしている。稽古中だったようだ。
「おお、銀か。元気にしていたか」
「ご無沙汰しています、師匠」
子どもたちの後から、老境に入った頃であろう、白髪の男性が顔を出した。六十代半ばだろうか。
銀を育てたくらいだから当然とはいえ、袴の上からでも鍛え上げられた身体がはっきりと分かる、凛々しい立ち姿だ。柔和な笑みを浮かべ、真珠のことも歓迎してくれた。
「銀、俺の稽古して!」
「あっ、ずるい! 俺も!」
「分かったから、順番に並べ。あと、呼び捨てはやめろ。こら、着物は引っ張るな!」
子どもたちに腕や着物を引っ張られながら、銀は着物姿のまま竹刀をとり、彼らの相手を始めた。
竹刀どうしがぶつかる音と、子どもたちの気合いの入った大声が響く。真珠と師匠は道場の隅に並んで、その様子を見ていた。
「銀が護衛をしている女性、ということは……君は、黒曜が降臨を宣言した巫女様かな?」
「えっ! どうして、分かったんですか?」
「銀は優秀だし、機密性の高い任務をもつことも多いからね。大丈夫、君が巫女だってことは、言いふらしはしないよ」
「よかった……ありがとうございます」
正体をさらすには、時期尚早だ。真珠が巫女なのだと知った人々が、どんな行動を起こすか分からない。
真珠に直接要望を伝えてくる者も現れるだろうし、村を救うのに時間が掛かった場合、今度は不満をぶつけられる可能性がある。最悪の場合、真珠を守る用心棒の皆までを、傷つけてしまうかもしれない。
しばらくは、正体を世間には隠しておこうと思っていた真珠にとって、師匠の言葉はありがたかった。
「銀は、昔から心を閉ざしてしまいがちでね。『志士になる』と言った時は、人間関係や信頼の構築なんかをうまくやっていけるかと心配だったんだが……どうだい?」
「確かに……銀さんはぶっきらぼうですけど、いつもすごく優しくて、本当にいろんなことを気遣ってくれます」
「おお、そうか。それなら、安心だな。黒曜も戻ってきたことだし、銀もそろそろ身を固めてくれるといいんだが……」
銀の育ての親の発言に、真珠はびくっとした。それは、黒曜と銀が、『そういう仲』であるということだ。これ以上聞くのは怖いのに、好奇心には勝てない。真珠は意を決して、質問することにした。
「銀さんと黒曜さんは幼馴染みで、恋仲、なんですか?」
「今はどうなのかな。一時期、好い仲だったようなんだけど。銀はあの通り不器用だから、黒曜の方から迫っているみたいだね」
「そう、なんですね……」
黒曜の方は、銀に好意があるらしい。銀がそれを受け入れるのなら、二人は結ばれるだろう。真珠の心の靄が、濃くなっていく。
「気になるかい?」
「ま、まあ、それは……銀さん、すごく人気があるみたいですし……」
「でも、銀の好みがいまいち分からないんだ。もしかしたら、君みたいな女性が一番合うのかもしれない」
「えっ! いやいや、そんなことありません!」
師匠の微笑みに対し、真珠は否定しながら身を縮こまらせた。嫉妬しているように見えただろうかと、はらはらする。
誤魔化すように前を向くと、銀が一人の男の子を指導している途中だった。竹刀の構え方と振り下ろし方を、実演しながら細かく教えている。
熱心な横顔は、いつにも増して威厳があり、颯爽としていて格好いい。軽々とした身のこなしを、真珠は食い入るように見つめた。
「銀は、幼い頃から独りで静かに努力してきた。俺としては、早く相手を見つけて家庭を持って、幸せになってほしいよ」
「……本当の親子、みたいですね」
「俺は息子のように思っているよ。銀も、家族だと思ってくれているといいな」
「きっと、そう思っています」
銀のような孤児を増やさないためにも、巫女がアヤカシを根絶できたら、それに越したことはない。幼い子どもたちと銀のやりとりを見ながら、真珠も静かに決意を固めていった。
道場からの帰りは、銀の巡回に付き添う形をとった。村の中心から外を歩いて回り、異変がないことを確認してから、銀の家に向かう。
前日からの疲れも相まって、到着する頃には、真珠は息を切らし、消耗しきっていた。
「お前、くたくただな」
「でも、いい運動に……なりました……」
「馬鹿。無理するからだ」
「わっ! なんですか!」
玄関に入ってすぐ、下駄を脱いだ真珠を、銀は横抱きにした。最初に会った日も、こうして助けてくれた。
「疲れているんだったら、正直に言えばよかっただろ」
「だって、銀さんの仕事、邪魔したくないですし」
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