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悪夢の始まり
拉致
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「秦ちゃ……っ!」
ガコンッ……!
「えっ……」
鈍い音がして、店長が倒れる。
「店長……っ!?」
店長は膝をついて、頭を抑えていた。
前に持って来た手に、血が付いている。
嘘……!
「てんちょ……っ!」
掴まれた手とは反対の手が、口をグッと抑えて、後方へ引きずるように連れて行く。
「秦ちゃん!」
店長が立ち上がろうとすると、後ろからバッドを持った誰かが振り被った。
「んんっ!!」
店長が気付いてか抵抗するも、今度は別な方からもう1人現れて店長に殴りかかっている。
なにこれ……!
振り解こうと力を入れても、動けない。
それどころか、強い力で身体を引かれていく。
大きな手に鼻まで抑えられて、息も出来ない。
「はっ…てっ……んん!!」
店長の方に手を伸ばすも、隣からもう1人現れて、私の手を抑えて足を持ち上げた。
嫌だ……!
「秦ちゃん!!」
大声で叫ぶ店長の声がした。
足をバタつかせても、2人に抱えられて、動けない。
大通りとはいえ、深夜帯だ。
人がいない。
こんなことになっていても、助けてくれる人はいない。
「んんっ!んんんっ!!」
ものの数秒の出来事だった。
すぐ近くに停められた大きいハイエースに乗せられて。
私は、攫われた。
「おい!車を出せ!」
「んんっ!いやっ!やめて!!」
ハイエースの後部座席は、まるでベッドのように平らになっていた。
暗くてよく見えないけど、そこに私を攫った男たち合わせて4人に囲まれている。
心臓が、早く脈を打つ。
窓にカーテンのようなものが掛けられて、周りが見えない。
車が走り出す。
店長が、外にいる……!
頭から血を流して……!
店長が……!!
「店長!!」
「おい!勝手に動くな!」
カーテンに少し触れたところで、グッと肩を押されて、また真ん中に戻される。
「押さえとけ」
「っ!いやっ!」
両端にいる男が、グッと腕を押さえつける。
背筋が凍った。
この体勢は、知ってる。
「服破け」
「っ!嫌だ!やめて!!」
「っせーアマだな!」
「いっ!!」
頭に、衝撃が走る。
殴られた……?
その間に、力任せにブラウスが引き千切られる。
「お願い!やめ…っ!」
ガンッ!
今度こそ、音がした。
更に強く、頭を殴られた。
「おいここ、電気つけろ。
これじゃ動画にならない」
「っ……いやっ……!」
声が震えた。
真上に電気がついて、眩しくて目を閉じる。
ケータイがこちらに向けられていた。
足元にいた男が、グッと首に手をかける。
「嫌だと?無駄な抵抗すんなって、分かんねーの?」
「っ……かっ……あっ!!」
大きい手が、私の首を押しつぶすように締め上げていく。
手を退かしたい。
息が吸えない。
苦しい。
「っ……ゴホ、ゴホ……っ!」
目が霞んで来た頃に、手が離れて、ジワっと涙が滲んだ。
「いやー可愛い顔だね。
泣かすのゾクゾクする」
「太一さん、さっさとヤっちゃいましょう」
「っえ……?」
思わず、声が漏れた。
まさか……この男は……。
ガコンッ……!
「えっ……」
鈍い音がして、店長が倒れる。
「店長……っ!?」
店長は膝をついて、頭を抑えていた。
前に持って来た手に、血が付いている。
嘘……!
「てんちょ……っ!」
掴まれた手とは反対の手が、口をグッと抑えて、後方へ引きずるように連れて行く。
「秦ちゃん!」
店長が立ち上がろうとすると、後ろからバッドを持った誰かが振り被った。
「んんっ!!」
店長が気付いてか抵抗するも、今度は別な方からもう1人現れて店長に殴りかかっている。
なにこれ……!
振り解こうと力を入れても、動けない。
それどころか、強い力で身体を引かれていく。
大きな手に鼻まで抑えられて、息も出来ない。
「はっ…てっ……んん!!」
店長の方に手を伸ばすも、隣からもう1人現れて、私の手を抑えて足を持ち上げた。
嫌だ……!
「秦ちゃん!!」
大声で叫ぶ店長の声がした。
足をバタつかせても、2人に抱えられて、動けない。
大通りとはいえ、深夜帯だ。
人がいない。
こんなことになっていても、助けてくれる人はいない。
「んんっ!んんんっ!!」
ものの数秒の出来事だった。
すぐ近くに停められた大きいハイエースに乗せられて。
私は、攫われた。
「おい!車を出せ!」
「んんっ!いやっ!やめて!!」
ハイエースの後部座席は、まるでベッドのように平らになっていた。
暗くてよく見えないけど、そこに私を攫った男たち合わせて4人に囲まれている。
心臓が、早く脈を打つ。
窓にカーテンのようなものが掛けられて、周りが見えない。
車が走り出す。
店長が、外にいる……!
頭から血を流して……!
店長が……!!
「店長!!」
「おい!勝手に動くな!」
カーテンに少し触れたところで、グッと肩を押されて、また真ん中に戻される。
「押さえとけ」
「っ!いやっ!」
両端にいる男が、グッと腕を押さえつける。
背筋が凍った。
この体勢は、知ってる。
「服破け」
「っ!嫌だ!やめて!!」
「っせーアマだな!」
「いっ!!」
頭に、衝撃が走る。
殴られた……?
その間に、力任せにブラウスが引き千切られる。
「お願い!やめ…っ!」
ガンッ!
今度こそ、音がした。
更に強く、頭を殴られた。
「おいここ、電気つけろ。
これじゃ動画にならない」
「っ……いやっ……!」
声が震えた。
真上に電気がついて、眩しくて目を閉じる。
ケータイがこちらに向けられていた。
足元にいた男が、グッと首に手をかける。
「嫌だと?無駄な抵抗すんなって、分かんねーの?」
「っ……かっ……あっ!!」
大きい手が、私の首を押しつぶすように締め上げていく。
手を退かしたい。
息が吸えない。
苦しい。
「っ……ゴホ、ゴホ……っ!」
目が霞んで来た頃に、手が離れて、ジワっと涙が滲んだ。
「いやー可愛い顔だね。
泣かすのゾクゾクする」
「太一さん、さっさとヤっちゃいましょう」
「っえ……?」
思わず、声が漏れた。
まさか……この男は……。
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