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本編【表】
第20話-予感…
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~ライアン視点~
(時間は数時間前まで遡り、ライアンが遠征に出た時間まで戻ります。)
ここはファルカシオン領の果てに位置する隣国サラバドとの国境境界線にあるトーゴ平原。
すぐそばには小規模の水源があり、賊がその水源をサラバドに流そうともっとも出現する地域だ。
ここはサラバド寄りのアルテアの外れなので雪もあまり積もっておらず、普段は鹿や野鳥が賑わう穏やかな平原だが、この地に今漂うのは草木の匂いではなく鼻に付く様な血生臭い匂いだ。
ライアンが率いる兵士達が血に濡れた剣を握り跪く賊達を見下ろしている。
賊達は兵士を見るや否や弓を射て来たので戦闘となり、制圧されたのだ。
辺りには賊達の骸が転がっているのに対してライアンを含む兵士達は返り血を浴びただけで傷一つ付けられていない。
サラバドの弓は短弓な上に作りが粗末な為、長い射程は望めず間合いを詰められ制圧され今に至るまで一瞬の出来事であった。
賊達は皆、痩せ細ろえ剣を振るう腕にも全く手応えを感じなかった。
この広い大陸でも戦士の民族と呼ばれるアルテア人の戦士と貧国サラバド人の賊とでは、大人と子供程の力量の差があるのだ。
「若。今日も見事な腕前でした。」
顔にシワがうつる兵士がライアンの戦果を讃える。
この男はグロード・オーストリッチ
ライアンの父の時代から兵士達を束ねる古株の兵士長だ。若い頃は王宮で近衛兵隊長も務め、引退してからは若者や新米兵士達の剣術稽古指導役となりライアンやシェーヌの剣術指南も務めた、言わば剣の道の師だ。
「若様が一番多く賊を討ち取っておられましたね…私は遅れを取るばかりで面目無いです…」
視線を伏せ、申し訳なさそうな表情の若い兵士はグレイ・オーストリッチ。
グロードの息子で今年正式に兵士となった新米だ。
『雑兵を切って何の自慢になる…この者達はサラバドで飢えて賊になった農民に過ぎない。我々とは違い"戦士"ではない。』
ライアンがそう返すとグレイはますます表情が曇る。彼にとってはこれが初陣であるが…自分の主が"雑兵"と称した相手にさえ、遅れをとった事に誇りを傷付けたからだ。
「グレイ。お前はまだ敵を殺める事に躊躇いがある。迷いのある剣では悪は討てんぞ」
グロードが厳しい言葉を掛けると、グレイは父親の方に視線を向けた。
跪いていた賊達から背を向けた…
その隙に賊の一人が隠し持っていた短剣を抜き
グレイの背中を襲った。
「グレイ!!後ろだ!!」
グロードは声をあげたが、グレイは咄嗟の事に身動ぎ一つ叶わなかった…
平原の地に…また赤が広まる。
「わ、若様!?」
賊の短剣はライアンの手によって止められた。
近くにいたライアンが咄嗟に賊の凶刃を受け止めたのだ。
賊はニヤリと笑みを浮かべると、ライアンが掴んだ刃を勢いよく引いて、バックステップを踏んでライアンから距離を取った。
『こいつ…』
しかし、ライアンは賊の後退よりも素早く間合いを詰めて、賊を切り伏せた。
賊は首を切られ、そのまま地面に倒れ込んだ。
急所を切り裂かれた賊は噴水の様に血が吹き出す傷口を抑え身悶えながら、まだ生きてはいるが…もう助かりようがないだろう。
「ひ、卑怯者め!!背中を狙うとは!!」
激昂したグレイは剣を振りかざしとどめを刺そうとするが、ライアンに制止される。
『この者に問いたい事がある。…お前は何者だ?』
ライアンの問いに賊は答えない。
『その傷ではお前はもう助からない…だが一息に楽にしてやる事は出来る。もう一度聞く。お前は何者だ?』
すると賊は口をパクパクと開き出す。
「こ……へで……おでの…役目はおわ…った……アル……テア人め……くたばっ……ち…まえ……」
首を切られた為、傷口から空気が漏れ出し上手く言葉に出来てはいないが、賊の口から絞り出された言葉はライアンの問いに対する返答ではなく呪詛であった。
ライアンは期待する答えが聞けないと分かると
『グレイ。お前がとどめを刺せ』
グレイに賊の運命を委ねた。
グレイ怒りの表情で賊に手を掛けようとすると、再びライアンに制止される。
『怒りや憎しみで人を殺めてはならない。ただの人殺しになりたいのか?…我々はアルテアの戦士。我らが剣を奮う故はアルテアの地と秩序を守る為…全ての殺しが神の御前においても説明が出来るものでなくてはならない。』
『誇りを持って…心を制し…この者にとどめを刺せ』
グレイはライアンの言葉で我に帰ると小さく頷き、血を流す賊を一息に葬った。
これがグレイにとっては始めての殺しの洗礼となった。
グレイが賊にとどめを刺すと周りの賊達がざわめき出す。
「今のに俺たちは関係ねぇ!!」
「あいつは俺たちの仲間じゃねぇ!無関係だ!」
「殺さないでくれ!!」
捕虜となった賊達が騒ぎ出す。
しかし他の兵士達は剣を持って捕虜達に近付く。
「武器を持ちアルテアの地を侵したお前達の行為は戦争行為だ、よって神の名の元に死を以て償う事を命ずる」
グロードがそう宣言すると兵士達は賊の首に剣を当て、処刑していく。
失血死が先か…首を切られて酸欠になり死ぬのが先か…
賊達の呻き声は永遠の様に長く感じたが、数十秒で平原に静けさが戻った。
アルテア人は剣を抜きあえば、引き分けや敗者が生き残る事は決してない。
アルテア人にとって死闘や戦は神聖なものとされている。
この国では決闘による死闘が合法なのだ。
決闘に至る理由は様々だが、己の剣の技術と精神力の全てをぶつけて戦う事がアルテア人の誇りであり
剣を交えると言う事は、誇りと魂を賭けて戦うと言う事になる。
敗者を生かす事は、アルテアでは決闘を穢す事となり、同時に敗者に対しての最大の侮辱になるのだ。
敗者に情けを掛ける行為は
"お前等 我が剣を血で汚す価値すらない"と言っているに等しい。
だからファルカシオンの兵士達が賊にした行為は寧ろ情深いとすら、当人達は思っているだろう。
アルテアの侵入する賊の対処法は大まかに3つある。
1つ目は水源を求めて入って来た賊が非武装だった場合。
非武装の者を切る事は戦士の名折れとして敬遠される。
例え異国の賊であってもだ。
よって捕らえた賊は一度だけ恩赦が与えられる。
2つ目は複数回の不法入国やアルテア人から物を盗んだ者の対処法だ。
この場合は捕らえられた賊は、そのまま投獄され罪の重さに応じて労役を課せられる。
言わば労働奴隷に身を落とす事になるが…干ばつに苦しむサラバド人は死ぬ位ならばと何度もアルテアに侵入するので2つ目の対処をされる者が最も多い
そして3つ目が、今日の様にアルテア人に対して武力を行使した賊の対処だ。
国教の宗教法により、アルテアを武力で侵す事はアルテア人達の神であるアルテルシオンに対する冒涜に辺り、必ず死で償わせる。
仮に他国の軍が一人でもアルテア人を殺した場合は、それは自分達の神であるアルテルシオンへの挑戦と見なし国を挙げての戦争に繋がる。
賊にアルテア人が殺された場合は、国境を越え地の果てまで追いかける。
数年前にアルテア人の少女を殺害したサラバド人はサラバドまで逃げ延びたが、ファルカシオン家とフェレネス家の勢がサラバドまで侵攻し下手人のサラバド人を見付けだすまでに100を越える無関係かサラバド人が報復で殺害された。しかしサラバド王政とサラバドの軍隊は無抵抗を貫いた。
抵抗すれば戦争に繋がり、勝ち目が無い事を理解していたからだ。
アルテア人は決してアルテアに不利益をもたらす他国の勢力を許さない。
アルテアにはこんな諺がある。
"友が一人殺されたら 敵を二人殺せ"
"敵が100人なら1000人の同胞と立ち向かえ"
"子が受けた辱めは家族全員の屈辱として必ず復讐しろ"
野蛮にも聞こえる諺だが
この諺が表すアルテア人の同胞を思う民族性が長年アルテアを最強の民族たらしめた結束力に繋がる理由なのかも知れない。
『若、手の傷は大丈夫ですかな?』
『こんなもの 唾でも塗っておけば治る。』
ライアンは素っ気なく返す。
他に気になる事が出来たからだ。
-俺を切ったあの賊…動きが他の者と違って戦いに慣れている動きだった…
-それにグレイが俺を呼んだ時に見せたあの笑み…
-"俺の役目は終わった"とは……どう言う意味だ?
-胸騒ぎがする…15年前のイリス戦争と似た臭いがする…
呆気ない勝利に退屈そうな他の兵士を他所にライアンの表情は暗く曇るのであった。
(時間は数時間前まで遡り、ライアンが遠征に出た時間まで戻ります。)
ここはファルカシオン領の果てに位置する隣国サラバドとの国境境界線にあるトーゴ平原。
すぐそばには小規模の水源があり、賊がその水源をサラバドに流そうともっとも出現する地域だ。
ここはサラバド寄りのアルテアの外れなので雪もあまり積もっておらず、普段は鹿や野鳥が賑わう穏やかな平原だが、この地に今漂うのは草木の匂いではなく鼻に付く様な血生臭い匂いだ。
ライアンが率いる兵士達が血に濡れた剣を握り跪く賊達を見下ろしている。
賊達は兵士を見るや否や弓を射て来たので戦闘となり、制圧されたのだ。
辺りには賊達の骸が転がっているのに対してライアンを含む兵士達は返り血を浴びただけで傷一つ付けられていない。
サラバドの弓は短弓な上に作りが粗末な為、長い射程は望めず間合いを詰められ制圧され今に至るまで一瞬の出来事であった。
賊達は皆、痩せ細ろえ剣を振るう腕にも全く手応えを感じなかった。
この広い大陸でも戦士の民族と呼ばれるアルテア人の戦士と貧国サラバド人の賊とでは、大人と子供程の力量の差があるのだ。
「若。今日も見事な腕前でした。」
顔にシワがうつる兵士がライアンの戦果を讃える。
この男はグロード・オーストリッチ
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『雑兵を切って何の自慢になる…この者達はサラバドで飢えて賊になった農民に過ぎない。我々とは違い"戦士"ではない。』
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グロードが厳しい言葉を掛けると、グレイは父親の方に視線を向けた。
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グレイの背中を襲った。
「グレイ!!後ろだ!!」
グロードは声をあげたが、グレイは咄嗟の事に身動ぎ一つ叶わなかった…
平原の地に…また赤が広まる。
「わ、若様!?」
賊の短剣はライアンの手によって止められた。
近くにいたライアンが咄嗟に賊の凶刃を受け止めたのだ。
賊はニヤリと笑みを浮かべると、ライアンが掴んだ刃を勢いよく引いて、バックステップを踏んでライアンから距離を取った。
『こいつ…』
しかし、ライアンは賊の後退よりも素早く間合いを詰めて、賊を切り伏せた。
賊は首を切られ、そのまま地面に倒れ込んだ。
急所を切り裂かれた賊は噴水の様に血が吹き出す傷口を抑え身悶えながら、まだ生きてはいるが…もう助かりようがないだろう。
「ひ、卑怯者め!!背中を狙うとは!!」
激昂したグレイは剣を振りかざしとどめを刺そうとするが、ライアンに制止される。
『この者に問いたい事がある。…お前は何者だ?』
ライアンの問いに賊は答えない。
『その傷ではお前はもう助からない…だが一息に楽にしてやる事は出来る。もう一度聞く。お前は何者だ?』
すると賊は口をパクパクと開き出す。
「こ……へで……おでの…役目はおわ…った……アル……テア人め……くたばっ……ち…まえ……」
首を切られた為、傷口から空気が漏れ出し上手く言葉に出来てはいないが、賊の口から絞り出された言葉はライアンの問いに対する返答ではなく呪詛であった。
ライアンは期待する答えが聞けないと分かると
『グレイ。お前がとどめを刺せ』
グレイに賊の運命を委ねた。
グレイ怒りの表情で賊に手を掛けようとすると、再びライアンに制止される。
『怒りや憎しみで人を殺めてはならない。ただの人殺しになりたいのか?…我々はアルテアの戦士。我らが剣を奮う故はアルテアの地と秩序を守る為…全ての殺しが神の御前においても説明が出来るものでなくてはならない。』
『誇りを持って…心を制し…この者にとどめを刺せ』
グレイはライアンの言葉で我に帰ると小さく頷き、血を流す賊を一息に葬った。
これがグレイにとっては始めての殺しの洗礼となった。
グレイが賊にとどめを刺すと周りの賊達がざわめき出す。
「今のに俺たちは関係ねぇ!!」
「あいつは俺たちの仲間じゃねぇ!無関係だ!」
「殺さないでくれ!!」
捕虜となった賊達が騒ぎ出す。
しかし他の兵士達は剣を持って捕虜達に近付く。
「武器を持ちアルテアの地を侵したお前達の行為は戦争行為だ、よって神の名の元に死を以て償う事を命ずる」
グロードがそう宣言すると兵士達は賊の首に剣を当て、処刑していく。
失血死が先か…首を切られて酸欠になり死ぬのが先か…
賊達の呻き声は永遠の様に長く感じたが、数十秒で平原に静けさが戻った。
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この国では決闘による死闘が合法なのだ。
決闘に至る理由は様々だが、己の剣の技術と精神力の全てをぶつけて戦う事がアルテア人の誇りであり
剣を交えると言う事は、誇りと魂を賭けて戦うと言う事になる。
敗者を生かす事は、アルテアでは決闘を穢す事となり、同時に敗者に対しての最大の侮辱になるのだ。
敗者に情けを掛ける行為は
"お前等 我が剣を血で汚す価値すらない"と言っているに等しい。
だからファルカシオンの兵士達が賊にした行為は寧ろ情深いとすら、当人達は思っているだろう。
アルテアの侵入する賊の対処法は大まかに3つある。
1つ目は水源を求めて入って来た賊が非武装だった場合。
非武装の者を切る事は戦士の名折れとして敬遠される。
例え異国の賊であってもだ。
よって捕らえた賊は一度だけ恩赦が与えられる。
2つ目は複数回の不法入国やアルテア人から物を盗んだ者の対処法だ。
この場合は捕らえられた賊は、そのまま投獄され罪の重さに応じて労役を課せられる。
言わば労働奴隷に身を落とす事になるが…干ばつに苦しむサラバド人は死ぬ位ならばと何度もアルテアに侵入するので2つ目の対処をされる者が最も多い
そして3つ目が、今日の様にアルテア人に対して武力を行使した賊の対処だ。
国教の宗教法により、アルテアを武力で侵す事はアルテア人達の神であるアルテルシオンに対する冒涜に辺り、必ず死で償わせる。
仮に他国の軍が一人でもアルテア人を殺した場合は、それは自分達の神であるアルテルシオンへの挑戦と見なし国を挙げての戦争に繋がる。
賊にアルテア人が殺された場合は、国境を越え地の果てまで追いかける。
数年前にアルテア人の少女を殺害したサラバド人はサラバドまで逃げ延びたが、ファルカシオン家とフェレネス家の勢がサラバドまで侵攻し下手人のサラバド人を見付けだすまでに100を越える無関係かサラバド人が報復で殺害された。しかしサラバド王政とサラバドの軍隊は無抵抗を貫いた。
抵抗すれば戦争に繋がり、勝ち目が無い事を理解していたからだ。
アルテア人は決してアルテアに不利益をもたらす他国の勢力を許さない。
アルテアにはこんな諺がある。
"友が一人殺されたら 敵を二人殺せ"
"敵が100人なら1000人の同胞と立ち向かえ"
"子が受けた辱めは家族全員の屈辱として必ず復讐しろ"
野蛮にも聞こえる諺だが
この諺が表すアルテア人の同胞を思う民族性が長年アルテアを最強の民族たらしめた結束力に繋がる理由なのかも知れない。
『若、手の傷は大丈夫ですかな?』
『こんなもの 唾でも塗っておけば治る。』
ライアンは素っ気なく返す。
他に気になる事が出来たからだ。
-俺を切ったあの賊…動きが他の者と違って戦いに慣れている動きだった…
-それにグレイが俺を呼んだ時に見せたあの笑み…
-"俺の役目は終わった"とは……どう言う意味だ?
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