【一章完結】王太子殿下は一人の伯爵令嬢を求め国を滅ぼす

山田山田

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本編【表】

第21話-イリス戦争

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~ライアン視点~


イリス戦争とは…


15年前…俺はまだ物心ついたばかりの子供だった頃、大陸中央に位置するイリス王国がアルテアに齎した戦争である。

イリスはかつて高い技術力で大国であったが、大昔に起きた大陸全土を巻き込む大戦争で零落し技術と資源の国と呼ばれる隣国のデラガドに降り隷属国となった。


イリスは優秀な技術者をデラガドに奪われ、イリスで鋳造した鉄等の資源をデラガドに送る等して搾取されデラガドの傀儡に成り下がったが、技術力の他にもう一つの資金源を持っていた。


天国の草と言う意味を持つアベヌ草を粉状にした物…
即ち麻薬の製造と売買だ。

このアベヌを摂取すると、まるで酔っ払いの様に気分が高揚し、媚薬の様に体に快楽が走りまさに天国に昇る様な気持ちになると言う。

更に何日眠らなくても疲れる事なく、食事を取らなくても空腹にならないと言う効能を持つ。


イリスは昔 自然豊かな国だった様だが、大陸全土を襲った異常気象で国土の半分が荒野と化して大飢饉が起こり、イリスの民は飢えを誤魔化す為にアベヌを摂取する様になったのが始まりと聞いた。


しかし天国の草等と言う名前は後から付いた言わば商品名の様な物で正式名称は
イリス語でと言う意味を持つ。


その名前の通り、最初は幸福感や快楽を与えてくれるアベヌ草だが、次第に少量では効果を得られなくなる。

そうなると摂取する量は次第に増えて行き、不眠症や拒食症を併発…更には怪我をしても痛みを感じず、病気になっても気付きもしなくなり、アベヌ草が与える快楽以外全く感じなくなり最後には骨と皮だけの屍人の様な姿になり死に至る。

イリスでは元々、と呼ばれる怪我人や病人の痛みや感覚を無くさせる医薬品、または死が避けられない者に打ち込み楽にさせる為に使われていた様だが…国の零落と共に悪用する者が現れだした。


イリス人は近国にアベヌの麻薬を国を挙げて売り出したのだ。

特に若い女には"痩せ薬"と評して売りに出し、若者から絶大な人気が出たと言う。


アベヌの魔の手はサラバドにまで伸びて、しまいにはアルテアにもその手を伸ばした。


アルテアは鎖国国家なので、サラバドの賊達を使って我がファルカシオン領地の小さな村や町の者達に薬を売ろうとした。

当然 アルテアにいる筈のない余所者が売る怪しげな薬を買う者は誰も居なかったが。

正攻法で売れないと分かると、奴等は強硬策に出た。

アルテア人の若い娘達を攫い、薬漬けにしてから帰すのだ。

薬の効果で高揚感と快楽に溺れた娘達は国教の教えに背く様な淫行をして風紀を乱し、またそんな娘達を見てアベヌの魅力に魅入られた若者達が手を出し始めた。

国境を如何に固く警備しても、船で海からも薬を流してくるので防ぎようがない…

 ソルガデス王は王令を出した。
"アベヌをアルテアから根絶せよ"と


この命令を受けて父を含む各武家の長達はアルテアでアベヌの虜となり薬の売人に身を落としたアルテア人を尋問し、芋づる式で売人と割れた者も全員処刑しアベヌ狩りを始めた。


この間に処刑された売人は殆どがまだ若いアルテア人の男女であった。



次にアベヌを製造している拠点を潰さない限りイタチごっこが続くと判断したソルガデス王はイリスに宣戦布告した。


アルテアではアルテアの地と国教を守る為以外に戦争を行う事は大罪とされている為、表向きは"外界からの穢れを神聖なアルテアの地に持ち込んだ"と言う宗教上の衝突を理由に国民に説明した。

イリスは大国デラガドの支援を受けながら、アルテアを苦戦させたが、デラガド側の同盟国が裏切りを起こしたらしくデラガドはイリスの支援どころではなくなり撤退すると、丸裸になったイリスはアルテアに降伏した。


ソルガデス王は、アベヌ畑を焼き払う事だけを条件に停戦を承諾し終戦となった。


本来ならば戦勝国であり、また戦争の引き金を作ったイリスに対してアルテアは統治権利と王の首を要求出来る立場であったが、下手に無理な条件を課せば、追い詰められた獣の如く牙を向き、無駄な死人を出す事を避ける為と言うソルガデス王の深いお考えがあっての采配であった。


しかしイリスは豊富な資源を持つデラガドの支援もあり潤沢な兵力と武器をもってアルテアを苦戦させ多くのアルテアの勇士達を死に至らしめた。


国民達からは、アルテアの地を外界の異教徒達から守る為の聖戦を勝利導いたとして、ソルガデス王は称えられたが…


一方で、戦争に加わった武家の貴族達からは一部反発の声も生まれた。


これだけの血を流したのにも関わらず、戦の誉である敵大将の首を取らずしての終戦、アルテアの武家らからすればこれは勝利ではなく手打ちの引き分けに過ぎない。


一度戦を始めれば、どちらかが滅ぶまで戦いを続ける事がアルテアの戦いの歴史であった中、この結末に不満を抱えた者は少なくない。


現にイリス戦争の先陣を切ったフェレネス家の当主も敵勢力が生き残った状態での勝利に苦言を呈していた。

フェレネス家は代々王家に忠誠を近い、他の家よりも国教を深く重んじる一族だ。

当代の当主であるフェレネス伯。即ちセリアの父もその心意気は変わらず王に深い忠誠心を持ち、常日頃からソルガデス王家と国教の教えを守る為、戦果を挙げてきた方だが…


そのフェレネス伯ですら、イリス戦争の結末に不満を口にし、ソルガデス王の腹心であるラグライア公に抗議した話はアルテアで余りにも有名だ。


フェレネス伯は黒いカラスも王が白いと言えば"あのカラスは白い"と言うと迄揶揄される程、王に絶対的な忠誠を誓って来た人物であり、そんな彼が王の意向に反論すると言うのはそれほどまでの事なのだ。


アルテア人は死を恐れないと言われているが、無条件で犬死に出来る自殺志願者ではない。

アルテア人が死をも恐れず戦えるのは、祖国と家族を守る為、そして自分が殺されても、同胞が必ず仇を打ってくれると信じている為だ。


アルテアで最も武闘派で戦果を挙げてきたフェレネス家にとっても、このイリス戦争の決着は戦って死んだ兵士たちや遺族に示しが付かない結果だったのだ。


大陸大戦以降。アルテア史に名を刻んだ他国との戦の1つである


その始まりと今日の出来事は酷似している。


イリスはまず、サラバドの賊を使いアルテアの在り方を観察していた。


アルテア人の暮らしぶり  文化   風習  仕来り


当時戦士団に捕らえられた賊は、皆口々にイリスの関与を口にした

"自分はタダの使い走りだ 殺さないでくれ"

それが奴等の常套句だったそうだが
実の所、それはイリスよりも強大なの策略だったのでは無いかと父もフェレネス伯も考えていた。


イリスの目的がただ単にアベヌの売買ならば、アルテアの在り方等知る必要等ない。

雑貨売りが客の性格や家庭事情を知ろうとしないのと同じだ。


国策の一つであるアベヌの売買だけが目的なら、イリスが賊共を使いアルテアを探る真似をした事に疑問が残った。


これは裏で絵を書いて居たのは実は大国デラガドではないかと俺は思っていた。

アルテアの水源を狙うデラガドはイリスを使ってアルテアを挑発。

一方イリスはサラバドの賊を使ってアルテアの動きを観察。

結果は戦争となったが、血を流したのはイリスだけだ。

デラガドはイリスを支援する事でアルテアとの代理戦争を引き起こさせ、これにイリスが勝利した暁にはイリスを傀儡として操るデラガドだけが甘い汁を吸う。


イリス戦争が勃発する、その間際に異国の勢1000騎程が、アルテアに開国を要求しにやって来た。


無論、デラガドかイリスの息が掛かった間者だ。
武力を用いてアルテア領内に踏み込んだ異国の勢は父が率いたファルカシオン軍と国王陛下が率いた王政軍によって殲滅された事で難なきを得たが…


俺は15年前と同じ匂いを感じていた。
近年の賊の出現率は異常だ。


アルテア兵がよそ者に容赦しないのは、生半可に情けを掛けて付け込まれ、何度も際限なく賊がアルテアに侵入しない様にする為、一定数の賊を殺して首を国境の境界線に晒して置く事で恐れさせ、無駄な争いを避ける事を目的としていたが...


最近、アルテアに現れる賊が凶暴化している。
今日現れた賊も我々を見るなりいきなり弓を射て来た。仮に兵に捕縛されても...無抵抗ならば命までは取らない。


それ所か...労働奴隷として労役に従事する羽目にはなるが、最低限の食事は保証している。


サラバド人もそれは知っている。
アルテア領土への不法侵入の労役目安は2年が平均的だ。


アルテアの気候に耐え切れず命を落とす者もいるが9割は労役を全うし、サラバドに送り返されており、アルテア兵は無抵抗ならば命は取らないと言う噂は広まっている筈だ。


飢えと乾きで切羽詰まったサラバド人がワザとアルテア兵にお縄になり労働奴隷になりたがる者すらいる程だ。


最近のサラバドの賊達の目的は盗みや水源の盗掘だけではないのではないかと...俺は思っていた。


その疑念が疑惑に変わった。
今日 戦闘となった賊の言葉だ。


-俺の役目は終わった


どう言う意味かは分からない。
ただの負け惜しみとして片付けるのは楽だが...常に疑いの目を持って事に望むのが俺のやり方だ。


アルテアを...


ファルカシオン領を夷狄の好きにはさせない。



明日...王宮を訪ね、陛下に申告しておくべきだろう。
アルテアは今、件の飢饉とイリス戦争の余波で貴族達からの求心力が弱まり王に疑問を持つ貴族家も少なくない。


即位した暁には新体制樹立を謳う王太子に心揺らいでいる下位貴族達もどちらを支持するかで右往左往している。


今のアルテアは昔の様な一枚岩ではない。
その事を...アルテアに害する敵勢力に知られればコレに付け込まない手は無い。




明日、王に申告し他国勢力に対して警戒を促そう。
嫌な予感がする...


もしかすると...近い内にまた戦争になるかも知れない。

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