【一章完結】王太子殿下は一人の伯爵令嬢を求め国を滅ぼす

山田山田

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本編【表】

第33話-二人の馴れ初め

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-幼き日のライアン視点-
(ライアン目線からセリアとの出会いを振り返ります)



俺がセリアと初めてあったのはまだ8つになる頃だった。


俺が8歳になる誕生日の日に父は

"お前には生まれた時から定まった許嫁がいる。それはフェレネス家のセリア嬢だ"


と彼女の存在を語った。


それは、政略結婚の任を俺に任せると言う申し出であり、俺が最初に父に任されたファルカシオン家の長男としての仕事だった。



初対面の彼女の印象は"頼りない"の一言だった。


心配になるほど細い体。
顔色も悪く、小刻みに震えていた。


聞けば生まれながらに肺が貧弱で寒さに弱く不要な外出は厳禁と医者に言われる程だったそうだ。


俺はそんな彼女を見て思った。
"この女性は俺が守らねばならない"と。


父は辺境伯家の公務に関わる指導は厳格であったが、公務だけでなく人間としての生き方についても教えてくれた。


"家族はこの世の何より大切にしろ"


"男の役目は滅ぼす事より守る事にある"


"妻はお前が母親より愛する最初で最期の女性だ"


"妻も守れない男には何も守れない"




物心付く時からそう言い聞かされて来たのは、今この時の為。


俺は幼いながらに誓った。
父の言い付けにでは無く自分の戦士としての魂に


"このか弱いセリアはこれから俺が守るんだ"


と…



最初のセリアとの顔合わせは散々だった。
自己紹介も疎らにセリアは持病の発作で激しく咳き込み会合は中止する運びとなった。


父はセリアを労ったが、セリアの父であるフェレネス伯は違った。


"恥を晒して申し訳ない"と父に告げて苦しむセリアを無理やり立たせて連れ帰った。


生まれついての体の事等、本人の努力ではどうしようもない。


こんなのは恥でも何でもないと俺はフェレネス伯に噛み付こうとしたが、父はそんな俺を諌めた。



"向こうは向こうで長年睨み合った当家に娘が責められない様にと敢えて厳しい言葉を吐いているのだ"と



しかしファルカシオン家はセリアに悪意等無い。
父はセリアの持病を知った上で俺と縁談を組んだ。


人の生き死にの全ては我らが神アルテルシオンの思し召し。


清く正しく生きるセリアの命を我らの神が奪う筈がない。


父はそう信じ…フェレネス伯がセリアの代わりにフェレネス家の次女を俺の婚約者に据えると言う提案を断ったらしい。



誠実に生きていれば救われない筈がない。



俺も父もそう信じ…か弱い背中を押されながら帰路の馬車に乗り込む幼いセリアを見送った。



しかし後日…フェレネス家から悪い報せが届いた。
医者曰く…セリアは成人を迎えるまで生きられないと診断されたそうだ。



アルテアの医術は全くの未開拓だ。
俺の母も…弟のアークレイを出産後衰弱が激しく3年闘病したがアークレイが歩き出すのを見届けると呆気なく亡くなってしまった。


なぜ亡くなったかはアルテアの医術では原因すら分からない。


父はアルテアより医術が進んだイリスの医師に母をみせようと本気で考えたらしい。


しかしアルテアとイリスは戦争をした歴史を持つ。
異国の技術を得る事をタブーとするアルテアの辺境伯がその禁を破っては示しが付かないと母はこれを拒んで死んだ。


母は誠実な女性だった。
しかし我らが神は俺達からそんな母を奪った。


この時父は言った。


"女は魂を賭けて家を守る。
母は家名の為にその命すらも捧げて異国の医術を拒みアルテア人としての誇りを守って死んで行ったのだ"…と



-セリアも…そうなってしまうのか?



俺が出来る事はただアルテルシオンに神頼みする事だけだった。


俺は生まれて初めて祈る事しか出来ない己の無力を実感した。




----------------------


数日後 


夜も深けた時合に似つかわしくない無作法な戸を叩く音に従者達はざわめいた。


訪ねてきたのはフェレネス伯爵夫人と長男のシェーヌだった。


聞けばフェレネス伯が狂気に出たらしい。
薬医師やまじない師にみせても一向に容態が回復しないセリアにしびれを切らしたフェレネス伯はセリアを神が住む秘境ウラド山脈に放り出したと言うのだ。


今、フェレネス家の一門総出でセリアの捜索に当たっているが、ファルカシオン家にも助力を請いたいと…


セリアの母は何度も手を床に付けて頼み込んだ。


父は苦い顔をしている。
ウラドは人を寄せ付けぬ秘境だ。


熟練した戦士でも踏破は難く、そして今宵は猛吹雪。
捜索隊を出しても発見は困難所か二次災害に繋がる事は子供の俺でも理解出来た。


しかし俺の体は動いていた。


誰にも告げず厩舎に向かい、まだ乗馬に不慣れだったが父の愛馬ドゴンに跨った。


ドゴンは気の強い牝馬だ。
騎手を値踏みし、下に見た人間は決して背に乗せない性格で俺は何度振り落とされたか分からない。


しかし一刻の猶予も無い。


俺は父に言われた家族を守れと言う言葉に従いドゴンの手網を握る。

そして母が死んだ日に…父から贈られたもう一つの言葉を思い出す。


"妻は家の為にその人生を費やす。
では夫は何を以てそれに報いる?
家に報いる妻の為に自分の持てる全てを捧げよ。
例えそれが自らの命や大事な物を諦める事になろうとも"


父は母を深く愛していた。
母の延命を何より望み今の地位を捨ててでも異国のイリスに母の治療をさせようと手を回していた。


しかしそんな父を病床に伏せる母は細くなってしまった腕で必死に諌めたと言う。


父の望みは母の延命だったのに対し
母の望みは崇高な死であった。


父は自らの望みを捨て母が望んだ死を尊重したのだ。


認められなかった。
俺には家族の死が認められる強さはなかった。


これから先も認める気は無かった。
まだ会ってロクに会話もしていないセリアを救うのにこれほど躍起になったのは、当時母が死に行くのを黙って見ている事しか出来なかった無力な俺が母とセリアを重ねて見てしまって居たのかも知れない。


俺はドゴンの手綱を操ろうとするも
やはり当然振り落とされる。


"セリアはこれから俺達の家族になる人だ 見殺しには出来ない 力を貸してくれ"


そう言うとドゴンはまるで俺の言葉が通じたかの様に暴れ嘶く体を鎮め


先程までの暴れっぷりがまるで嘘の様に易々と俺を背に乗せた。


目指す場所はセリアが彷徨うウラド山脈。



-セリア…何処に居ても必ず君を見付けに行くよ。



俺が最初に与えられた任。
これから最愛の人となる女性を守り抜く任は




既にもう俺の中で始まっていた。



-------------


俺は無我夢中にドゴンを走らせウラド山脈に辿り着いた。

此処に辿り着くまで、あっという間だった様な気もするし、何日も走っていた様な気もする。


まるで違う空間を駆ける白昼夢でも見て居たかの様に俺は我に帰る頃にはウラド山脈の中腹辺りまで辿り着居ていた。


吹雪の山道ではドゴンを頼れない。
故に徒歩で一人、セリアを探し歩き回って居たのだ。


-俺はこんなにタフだったのか?


俺はそう錯覚した。
しかし死ぬ気になれば出来ない事はない。
火事場の馬鹿力と言う言葉もある様に…きっと必死だったから気が付かぬ間にウラドに辿り着いたのだと自分を納得させた。


しかし…


なんだか変だ…


先程まで吹きすさいでいた猛吹雪が止んで居た。


神の山は…異様な迄に静まり返っていた。


真夜中の山道。


それなのに


まるで異空間に放り込まれた様な…


寝惚けている時に見る不思議な夢の様な感覚だ。


まさかこれは夢で…俺は寒さの余り意識を失ってしまったのか?とさえ思えた。


目を懲らすと遠くでセリアがいた。
そして遠くでもハッキリ分かる程の巨竜がいた。


我らが神 創世竜アルテルシオンだ。


大陸大戦時…アルテアに攻め入った異国の軍勢数万を
僅か一息で凍り付かせで侵略の魔の手からアルテアを救って以来


百年間一度も姿を表さなかった我らが神


その姿は壁画や書物に残された通りの白銀の鱗を纏った荘厳な二本角の竜だった。


セリアと神の会話が聞こえた。
距離にして数百メートルはあろう距離なのに頭の中に声が響いた。


これは…テレパシーと言う物だろうか


神は言った。


"セリアが幸せになる事を許さない"と


"セリアの幸せが周りにいる全ての人間の不幸に繋がる"と


"セリアが甘んじて不幸を受け入れるなら他の者は許される"と


俺が絶対的に信じていた神がセリアに与えたのは


祝福では無く呪いだった。


気に食わない…許せない


セリアが一体それ程までの罰を受けるにどんな罪を犯したと言うのだろうか?


理不尽だ…


俺が信じた神は余りに理不尽だった。


俺は神の元に駆け寄った。


理不尽な神に一言物申さずにはいられなかった。


しかし神がいた元に辿り着く頃には、巨竜はいつの間にか姿を消し


辺りは先程までの様に暗く吹雪が吹き荒ぶ雪山に戻り


目の前にはセリアが雪に埋もれて倒れていた。


俺はセリアを雪から引っ張り出し…そこからはまた無我夢中でセリアを担いでウラドを下山した。


正直…この時の記憶は殆どない。
頭で考えるより体が最善策を取ったと言う状況で


俺は気が付けば…フェレネス家とファルカシオン家の捜索隊がいるウラドの麓に到達していた。


セリアはひたすらうわ言の様に神に呪いを掛けられたと意識を混濁させながら呟いていた。


シェーヌはそんなセリアを笑って励ましたが俺は口を滑らせてしまった。



"俺も見た"と…


あれは夢か幻とセリアを励ますべきだったが
発見された安堵感から遂不安を零してしまった。


微かに残る記憶では…俺に背負われるセリアは終始俺の身を案じていた。


あの心配になるほどか弱いセリアに気遣われる…
俺がそれだけ頼りなくセリアの目に写っていた証拠だ…


俺は…セリアに釣り合うのだろうか?


アルテルシオンが言っていた"不幸を受け入れろ"と言うとは…



俺の事では無いだろうか?
俺は心の奥底で自分を疑った。


俺には何も無い…
シェーヌの様な類稀な剣の才能も
アークレイの様な気遣いが出来る優しさも


あるのはファルカシオン家の名前だけ…
そんな俺の許嫁に据えられたセリアは…


幸せになれるのだろか?



"幸せにしてやる"



そう胸を張って言える自信も根拠も俺には無い。
俺には…なにもない。


俺は…セリアに幸せになって欲しい。


神がセリアの幸せを拒もうと
セリアの幸せが他の不幸になろうと関係ない。


生まれて初めて母より愛する女性となるセリアには


幸せになって貰う義務がある。


だから俺は神の神託通りセリアの幸せを引き金に例え世界が滅ぼうともセリアには幸せになって欲しいと願っている。


生まれてからずっと…病魔に蝕まれ苦しみ続けたこの数年に見合う幸福を受ける権利がセリアにはある。


もしそれを神が阻むなら…
俺はそいつを神とは認めない。



だがしかし…俺がセリアを幸せに出来るか?と問われれば…


………………………………
………………………
…………
……



俺に答えは出せなかった。
まだ幼かった俺が選んだ行動は…


回答を先延ばしにする事だった。


まだ子供だから俺は実力を出し切れていない
大人になれば…セリアを幸せに出来る実力を身に付けるだろう。


幼子らしい幼稚な先延ばしで俺はセリアから離れる決心を後回しにした。


俺は神に抗う。
抗って…セリアを幸福にし


そしてその幸福により神託通りの厄災が訪れた時。
その厄災にすら打ち勝つ男になる。



そうなった時、俺は初めて胸を張ってセリアに幸せを約束出来るんだ。
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