68 / 81
【SS1】ハイネの譚
第7話-ラグライア派
しおりを挟む
殿下がデラガド留学に旅立って1年
私はアルテアの王立学園で高位貴族家の子息子女達と交友を密接にし、学園内で地位を固める事に邁進した。
彼ら彼女らは何れアルテアの重要な柱となる。
件の飢饉で王家に疑問を持つ貴族もいる今、リフェリオが王位を継いだ際に、彼らを上手く取り込む為の下地を作るのが私の…王太子妃の役目だ。
"弱い者に従う生き物はいない"
殿下の言葉に習い、私はまず力を誇示した。
成績は常にトップクラス
学園内で乗馬クラブ会長に推薦され
座談会が催されるサロンにも必ず顔を出し他の生徒達一人一人と交友を深めた。
一人また一人と生徒達は私を認める様になった。
『ハイネ様ごきげんよう』
『あらシャリア、ごきげんよう』
私が学友会で"危険な大魚"と捉えていたシャリアも…今では私を慕っている。
私はラグライアの名に…
リフェリオの婚約者ハイネとしての立場に名前負けしない様に…格の違いを見せ付ける事に躍起になっていた。
「ハイネ様ごきげんよう!」
「ハイネ様ご機嫌麗しゅうございます!」
「ハイネ様!今日もサロンに参られますでしょうか?是非御一緒させて下さいませ!」
「ハイネ様!」
学園内で高位貴族家の令嬢達に一目置かれる存在となった私は徐々に不安がなくなって行った。
私を差し置きリフェリオに擦り寄ろうとする者に対する不安がだ。
思えば辛い半生を過ごして来たが…両親が私に課した異常とも言える厳しい教育の下地があったお陰で…今の私がある。
"誰も私に敵う女等いない"
その自信が何時しか余裕に変わった。
御三家令嬢の
シャリア・ロレーヌ
リティシア・バーキン
この二人が私に頭を下げた時点で、他の令嬢達はもはや誰も私に敵わないと悟り、堰を切ったように私の元に集まった。
そんな私を中心とした高位貴族家の集団は何時しか派閥と呼ばれる程拡大し"ラグライア派"等と呼ばれる様になった。
気分が良くないと言えば嘘になる。
私の努力が目に見えた形として現れた事が嬉しかった
個人的な虚栄心等はない…
有象無象の賛美の言葉等、私にはなんの価値もない
私はただ…彼に褒めて貰いたい
"よくやったハイネ"と言って髪を撫でて貰いたい
ただその一心だった。
--------------------------------
ある日…サロンに来られるはずの無い中等科の令嬢が私達の座談会に水を刺しに来た。
『あ~~~ら!ロレーヌにバーキンにラグライア先輩まで、何を楽しそうにお話になられているのかしら?』
マチルダ・サイン侯爵令嬢だ。
中等科に籍を置く彼女は、このサロンを利用出来ない。
このサロンを利用出来るのは…高等科に籍を置き、かつ成績が上位50位以内の生徒だけに限られる
彼女はそのどちらも満たしていない。
『ちょっとあなた…ハイネ様に向かって言葉を慎みなさい』
『上級生に対して無礼な口利きはお家の名を貶める事になりますわよ』
シャリアとリティシアが諌める。
まだ彼女の様に私に面と向かって噛み付く者がいたのは驚きだった…学園に籍を置く令嬢は殆どが私の実力を認めたとばかりに思っていた。
『あら~~?"学園内では身分や爵位に関わらず平等"これが王立学園の理念じゃありません~?』
-こいつ…
サイン家とは因縁があるラグライアの娘である私は、彼女が中等科に入学した事に警戒し動向を配下の生徒達に探らせていた
だが彼女は成績も大した物でもなく気を揉む必要もないと警戒を緩めていたら面と向かって突っかかって来た…
しかし…雑魚のやっかみに心騒がせる弱い私はもういない
『サイン令嬢、このサロンは高等科の生徒しか利用出来ないと校則で決まっておりますのよ。後3年お待ちあそばせ…まぁ、進学出来ればのお話ですけど』
私は毅然と小娘に言い返した。
特大の皮肉を込めて
シャリアとリティシアはクスクスと口元に手を当てて笑う。
-私に楯突こう等…10年早くてよ
『ふん…覚えてろよハイネ…』
『すぐに忘れて差し上げますわ。』
彼女は虫の鳴くような小さな声で負け惜しみを呟きサロンを後にしたが…私にはどうでもよかった。
昔、父を誑かしラグライア家を貶めたサイン侯爵家だが…その小娘に出来る事等たかが知れている。
サイン家の小娘等取るに足らない…
私が注視すべき相手は他に1人だけいる…
--------------------------------
『ごきげんよう!アレクシアさん!これからサロンに行きますの、よかったら私達とお話しません?』
『え?あぁ…えっとラグライアさん…でしたわよね?』
武家の重鎮…ファルカシオン辺境伯家の長女
アレクシア・ファルカシオン
『ハイネ・ラグライアと申します。貴女と是非お友達になりたいわ』
彼女は…リフェリオから是非にと交友を深める様に言われていた令嬢の一人だ。
アルテア御三家と御三家に匹敵する権威を持つ家の者は必ず配下に加える様に彼から言い付けられている。
彼女は成績も上位に位置し
女だてらにアーチャーシューティングクラブに属し名をあげている…
性格は世話好きで中等科の後輩達からも慕われていると聞く…彼女を私の派閥に取り入れない理由はない。
『お誘いありがとうございます。私の友人達も同席させて頂けるのなら御一緒させて頂きますわ!』
彼女の取り巻きを見て私は思わず眉を顰めた…
学友会で殿下に擦り寄った下位貴族家の娘達だったからだ
別に殿下に軽くあしらわれていた彼女達に恨みがある訳では無いが…
殿下に醜く諂い媚びる姿を思い出しほんの僅かだが…嫌悪感が蘇った…
彼女達は同じく殿下に近付いたシャリアとは違う…
家柄も個人能力もあからさまに劣って置きながら殿下に擦り寄る様な浅はかさをあの日お披露目した…
こんな俗物を私の傍においても仕方ない…
彼女達を得ても利にならない
それ所か…私の学友達の質を下げる害にすらなりかねない…
私は…遠回しに彼女達の同席を拒否する事にした。
『ですが…サロンは成績上位50位以内の生徒しか利用出来ないと校則があるので……ね?』
私の無言の圧力を察し得た下位貴族家の令嬢達は萎縮し、下を向いた。
彼女達の成績を把握していた訳ではないが
成績上位50位以内に下位貴族の者が入るのは困難を極める。
皆生家で受けた教育の下地を武器に成績上位に食い込んでいる。つまり教育に金を注ぎ込める高位貴族家が成績上位を独占しているのだ。
逆に下位貴族家の生まれで上位50位に食い込めたら大した者だが…彼女達が成績上位者でない事は聞くまでも無い事だ。
「私達はいいから…アレクシア…行ってらして…」
「そうよ…アレクシア…」
そう…それでいいのよ
力足らぬ者には慎みが必要だわ
『さぁ、アレクシアさん!行きましょう?』
『なんかあなた…やな感じね』
『え?』
『行きましょう!2人共!』
アレクシアは…私に背を向けて行った。
私が…嫌な感じ…?
『まぁ!ハイネ様に向かってなんなのでしょう!ファルカシオン令嬢ったら』
『あの態度は頂けませんわね!』
シャリアとリティシアが私の顔色を伺っていた。
『シャリア…リティシア…今の私の態度…嫌な感じだったかしら…?』
私の質問に対して二人はただ私を肯定するだけであった。
彼女達は優秀だ…故に計算高い…
後の王太子妃となる私に否定する様な事等言わない…
例え私が石を掴み下位貴族達に投げ付け様と全肯定するだろう…
私……間違ってないわよね…?
両親も力をつけた私を叱らなくなった今…
誰も私の行動を咎める者が居なくなった…
私はアルテアの王立学園で高位貴族家の子息子女達と交友を密接にし、学園内で地位を固める事に邁進した。
彼ら彼女らは何れアルテアの重要な柱となる。
件の飢饉で王家に疑問を持つ貴族もいる今、リフェリオが王位を継いだ際に、彼らを上手く取り込む為の下地を作るのが私の…王太子妃の役目だ。
"弱い者に従う生き物はいない"
殿下の言葉に習い、私はまず力を誇示した。
成績は常にトップクラス
学園内で乗馬クラブ会長に推薦され
座談会が催されるサロンにも必ず顔を出し他の生徒達一人一人と交友を深めた。
一人また一人と生徒達は私を認める様になった。
『ハイネ様ごきげんよう』
『あらシャリア、ごきげんよう』
私が学友会で"危険な大魚"と捉えていたシャリアも…今では私を慕っている。
私はラグライアの名に…
リフェリオの婚約者ハイネとしての立場に名前負けしない様に…格の違いを見せ付ける事に躍起になっていた。
「ハイネ様ごきげんよう!」
「ハイネ様ご機嫌麗しゅうございます!」
「ハイネ様!今日もサロンに参られますでしょうか?是非御一緒させて下さいませ!」
「ハイネ様!」
学園内で高位貴族家の令嬢達に一目置かれる存在となった私は徐々に不安がなくなって行った。
私を差し置きリフェリオに擦り寄ろうとする者に対する不安がだ。
思えば辛い半生を過ごして来たが…両親が私に課した異常とも言える厳しい教育の下地があったお陰で…今の私がある。
"誰も私に敵う女等いない"
その自信が何時しか余裕に変わった。
御三家令嬢の
シャリア・ロレーヌ
リティシア・バーキン
この二人が私に頭を下げた時点で、他の令嬢達はもはや誰も私に敵わないと悟り、堰を切ったように私の元に集まった。
そんな私を中心とした高位貴族家の集団は何時しか派閥と呼ばれる程拡大し"ラグライア派"等と呼ばれる様になった。
気分が良くないと言えば嘘になる。
私の努力が目に見えた形として現れた事が嬉しかった
個人的な虚栄心等はない…
有象無象の賛美の言葉等、私にはなんの価値もない
私はただ…彼に褒めて貰いたい
"よくやったハイネ"と言って髪を撫でて貰いたい
ただその一心だった。
--------------------------------
ある日…サロンに来られるはずの無い中等科の令嬢が私達の座談会に水を刺しに来た。
『あ~~~ら!ロレーヌにバーキンにラグライア先輩まで、何を楽しそうにお話になられているのかしら?』
マチルダ・サイン侯爵令嬢だ。
中等科に籍を置く彼女は、このサロンを利用出来ない。
このサロンを利用出来るのは…高等科に籍を置き、かつ成績が上位50位以内の生徒だけに限られる
彼女はそのどちらも満たしていない。
『ちょっとあなた…ハイネ様に向かって言葉を慎みなさい』
『上級生に対して無礼な口利きはお家の名を貶める事になりますわよ』
シャリアとリティシアが諌める。
まだ彼女の様に私に面と向かって噛み付く者がいたのは驚きだった…学園に籍を置く令嬢は殆どが私の実力を認めたとばかりに思っていた。
『あら~~?"学園内では身分や爵位に関わらず平等"これが王立学園の理念じゃありません~?』
-こいつ…
サイン家とは因縁があるラグライアの娘である私は、彼女が中等科に入学した事に警戒し動向を配下の生徒達に探らせていた
だが彼女は成績も大した物でもなく気を揉む必要もないと警戒を緩めていたら面と向かって突っかかって来た…
しかし…雑魚のやっかみに心騒がせる弱い私はもういない
『サイン令嬢、このサロンは高等科の生徒しか利用出来ないと校則で決まっておりますのよ。後3年お待ちあそばせ…まぁ、進学出来ればのお話ですけど』
私は毅然と小娘に言い返した。
特大の皮肉を込めて
シャリアとリティシアはクスクスと口元に手を当てて笑う。
-私に楯突こう等…10年早くてよ
『ふん…覚えてろよハイネ…』
『すぐに忘れて差し上げますわ。』
彼女は虫の鳴くような小さな声で負け惜しみを呟きサロンを後にしたが…私にはどうでもよかった。
昔、父を誑かしラグライア家を貶めたサイン侯爵家だが…その小娘に出来る事等たかが知れている。
サイン家の小娘等取るに足らない…
私が注視すべき相手は他に1人だけいる…
--------------------------------
『ごきげんよう!アレクシアさん!これからサロンに行きますの、よかったら私達とお話しません?』
『え?あぁ…えっとラグライアさん…でしたわよね?』
武家の重鎮…ファルカシオン辺境伯家の長女
アレクシア・ファルカシオン
『ハイネ・ラグライアと申します。貴女と是非お友達になりたいわ』
彼女は…リフェリオから是非にと交友を深める様に言われていた令嬢の一人だ。
アルテア御三家と御三家に匹敵する権威を持つ家の者は必ず配下に加える様に彼から言い付けられている。
彼女は成績も上位に位置し
女だてらにアーチャーシューティングクラブに属し名をあげている…
性格は世話好きで中等科の後輩達からも慕われていると聞く…彼女を私の派閥に取り入れない理由はない。
『お誘いありがとうございます。私の友人達も同席させて頂けるのなら御一緒させて頂きますわ!』
彼女の取り巻きを見て私は思わず眉を顰めた…
学友会で殿下に擦り寄った下位貴族家の娘達だったからだ
別に殿下に軽くあしらわれていた彼女達に恨みがある訳では無いが…
殿下に醜く諂い媚びる姿を思い出しほんの僅かだが…嫌悪感が蘇った…
彼女達は同じく殿下に近付いたシャリアとは違う…
家柄も個人能力もあからさまに劣って置きながら殿下に擦り寄る様な浅はかさをあの日お披露目した…
こんな俗物を私の傍においても仕方ない…
彼女達を得ても利にならない
それ所か…私の学友達の質を下げる害にすらなりかねない…
私は…遠回しに彼女達の同席を拒否する事にした。
『ですが…サロンは成績上位50位以内の生徒しか利用出来ないと校則があるので……ね?』
私の無言の圧力を察し得た下位貴族家の令嬢達は萎縮し、下を向いた。
彼女達の成績を把握していた訳ではないが
成績上位50位以内に下位貴族の者が入るのは困難を極める。
皆生家で受けた教育の下地を武器に成績上位に食い込んでいる。つまり教育に金を注ぎ込める高位貴族家が成績上位を独占しているのだ。
逆に下位貴族家の生まれで上位50位に食い込めたら大した者だが…彼女達が成績上位者でない事は聞くまでも無い事だ。
「私達はいいから…アレクシア…行ってらして…」
「そうよ…アレクシア…」
そう…それでいいのよ
力足らぬ者には慎みが必要だわ
『さぁ、アレクシアさん!行きましょう?』
『なんかあなた…やな感じね』
『え?』
『行きましょう!2人共!』
アレクシアは…私に背を向けて行った。
私が…嫌な感じ…?
『まぁ!ハイネ様に向かってなんなのでしょう!ファルカシオン令嬢ったら』
『あの態度は頂けませんわね!』
シャリアとリティシアが私の顔色を伺っていた。
『シャリア…リティシア…今の私の態度…嫌な感じだったかしら…?』
私の質問に対して二人はただ私を肯定するだけであった。
彼女達は優秀だ…故に計算高い…
後の王太子妃となる私に否定する様な事等言わない…
例え私が石を掴み下位貴族達に投げ付け様と全肯定するだろう…
私……間違ってないわよね…?
両親も力をつけた私を叱らなくなった今…
誰も私の行動を咎める者が居なくなった…
40
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
婚約破棄したら食べられました(物理)
かぜかおる
恋愛
人族のリサは竜種のアレンに出会った時からいい匂いがするから食べたいと言われ続けている。
婚約者もいるから無理と言い続けるも、アレンもしつこく食べたいと言ってくる。
そんな日々が日常と化していたある日
リサは婚約者から婚約破棄を突きつけられる
グロは無し
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
噂の聖女と国王陛下 ―婚約破棄を願った令嬢は、溺愛される
柴田はつみ
恋愛
幼い頃から共に育った国王アランは、私にとって憧れであり、唯一の婚約者だった。
だが、最近になって「陛下は聖女殿と親しいらしい」という噂が宮廷中に広まる。
聖女は誰もが認める美しい女性で、陛下の隣に立つ姿は絵のようにお似合い――私など必要ないのではないか。
胸を締め付ける不安に耐えかねた私は、ついにアランへ婚約破棄を申し出る。
「……私では、陛下の隣に立つ資格がありません」
けれど、返ってきたのは予想外の言葉だった。
「お前は俺の妻になる。誰が何と言おうと、それは変わらない」
噂の裏に隠された真実、幼馴染が密かに抱き続けていた深い愛情――
一度手放そうとした運命の絆は、より強く絡み合い、私を逃がさなくなる。
二度目の子育て~我が子を可愛がったら溺愛されました
三園 七詩
恋愛
私は一人娘の優里亜の母親だった。
優里亜は幼い頃から体が弱く病院でほとんどの時間を過ごしていた。
優里亜は本が好きでよく私にも本の話をしてくれた。
そんな優里亜の病状が悪化して幼くして亡くなってしまう。
絶望に打ちひしがれている時事件に巻き込まれ私も命を落とした。
そして気がつくと娘の優里亜が大好きだった本の世界に入り込んでいた。
身代わりの公爵家の花嫁は翌日から溺愛される。~初日を挽回し、溺愛させてくれ!~
湯川仁美
恋愛
姉の身代わりに公爵夫人になった。
「貴様と寝食を共にする気はない!俺に呼ばれるまでは、俺の前に姿を見せるな。声を聞かせるな」
夫と初対面の日、家族から男癖の悪い醜悪女と流され。
公爵である夫とから啖呵を切られたが。
翌日には誤解だと気づいた公爵は花嫁に好意を持ち、挽回活動を開始。
地獄の番人こと閻魔大王(善悪を判断する審判)と異名をもつ公爵は、影でプレゼントを贈り。話しかけるが、謝れない。
「愛しの妻。大切な妻。可愛い妻」とは言えない。
一度、言った言葉を撤回するのは難しい。
そして妻は普通の令嬢とは違い、媚びず、ビクビク怯えもせず普通に接してくれる。
徐々に距離を詰めていきましょう。
全力で真摯に接し、謝罪を行い、ラブラブに到着するコメディ。
第二章から口説きまくり。
第四章で完結です。
第五章に番外編を追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる