私が、望むのは…

アリス

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プロローグ:道明寺万理と言う女

求めあって…そして。

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 「ふぁあん……っ!!」
 「万理──ッ!!」

ドクン、ドクン…ッ!

放たれる精液の熱さが…、大好きな人の体温が…愉悦を生む。

毎日と言っていいほど肌を重ねても。

愛しさが膨れ上がるばかりで…ちっとも嫌だとは思わないのだから。

 「好き…好きぃ……っ♡兄さん…んぁあ──っ!?」

ボルチオを何度極めても──私はきっとこのヒトの側からは離れようとはしないのだろう。

 「…ああ、俺もエッチでいやらしくてかわいい万理が大好きだ!」

じゅぷじゅぷと卑猥な水音が鼓膜を犯す…。

食後に風呂へと一緒に入って風呂場で1回、ベッドに上がって3──と中々に爛れた性活だ。

前後不覚になって…どろどろに溶けても。

兄さんの性欲は依然として衰えない。

…毎日のように抱かれて。
甘く鳴かされる。

執筆中以外は極力時間を作っては、万理を甘やかす…この腕が、堪らなく好きで堪らない。

 「…クッ、出すぞ──ッ!!」
 「ぁぁ…っ!!」
ドピュドピュッ。

際奥に解き放たれた子種は私の卵子を犯そうと躍起になっている──そんな感じがした。

 「はあはあ…ッ、万理…孕めよ…俺の子を産んで…ッ、──ッッ!!」
 「ぅ、ぁぁ……っ!!」

ビリビリと痺れるような快楽の中──ナカも外も触れられる所全てが気持ち良くて。
ぎゅっと締め付け、抱き付いて…その背に縋った。

質量の衰えない“ソレ”は依然硬いままで。

ずんずんと突き上げられると…四肢が弛緩するほどの快感が迸る…。

 「つ…ば、さ……ぁっ!!」
 「──ッ、万理……っ!!」

切なくってその唇に自分から縋って、舌を挿し入れる…。

愛している──そう何度も言葉を交わして。求めて。
肌を重ねて確かめて。

…その瞳に私以外を一生写さない欲しいとこいねがう私は

…その瞳に俺以外を一生写さない欲しいとこいねがう俺は

『『間違っているのだろうか?』』

…血の繋がりも気にならなくなる。

大切で大事で、愛しい存在…。

そんな“運命の人”に出逢えるのは…きっと奇跡だ。

男(女)として求めたくなる──そんな人と肌を重ねられる幸福は。きっと一生ない。

 「愛してる、兄さん…ッ!!」
 「ああ、俺も…愛しているよ、万理──ッ!!」

どれだけの想いを重ねても。

ずっと幸せは続いて行くと──思っていた、は。











翌朝、朝食を食べた直後で翼ので万理が転移する事になるとは──はまだ思ってもいなかったのである。


 「──ん?ここ、どこ……??」

……。
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