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やっぱ遊園地はテンション上がる
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ハルカが親御さんからロードバイク禁止令を出されている事、そして駅に集合したという事からわかるとは思うが、『しらパー』に行く為の交通手段は電車だ。そして電車に乗る時に必要なモノがある。それは何か? そう、切符だ。
最近の定期券はICカードが主流だが、トシヤ達は四人共チャリ通なのでICカードなど持ってはいない。という事は切符を買わなければ電車に乗れない。そこでルナが向かったのは駅の切符売り場なのだが、マサオは何故かルナに声をかけて引き止めた。
「ルナ先輩、ちょっと待って下さいな」
ルナが足を止めて振り返り、不思議そうな顔でマサオを見た。するとマサオは笑顔でポケットに手を突っ込み、何やら取り出して言った。
「時間あったんで買っといたんですよ」
マサオがポケットから取り出したのは四枚の電車の切符だった。そのうちの二枚をまずは後ろに居るトシヤに渡した。もちろん一枚はトシヤの分で、もう一枚はハルカの分だ。
そしてマサオはルナに歩み寄り、残った二枚のうち一枚を渡した。
「ありがとう。後でお金払うわね」
目を細めて言うルナの笑顔はマサオにとって値千金、切符の購入金額以上の価値があった。思わず見入ってしまい、動きが止まったマサオに後ろのハルカから声が飛んだ。
「何やってんの、早く行くわよ!」
その声にマサオが振り返るとハルカは『行くわよ』と言っておきながら既に歩き出していた。もちろんトシヤもハルカと並んで歩いている。
それを見てルナが口を開いた。
「マサオ君、私達も行きましょうか」
言うとルナはトシヤとハルカを追う様に足を踏み出した。そしてマサオは更にルナを追って歩き出し、ルナが改札機に切符を入れた時には隣の改札機に切符を滑り込ませ、ホームに続く階段を降りる時にはルナと肩を並べていた。そう、マサオは遂にルナと並んで歩く事が出来たのだ。なんでもない顔で歩きながらも心の中ではガッツポーズを決めるマサオだった。
*
電車を何度か乗り換えて、トシヤ達は無事に『しらパー』の最寄駅に到着した。もう昼過ぎどころか二時前なので入場のピークは過ぎていて、並ぶことなくパークに入れたトシヤ達。さて、勝負はココからだ。まず決めなければならないのは『お昼ご飯が先かプールが先か』だ。もちろんトシヤとマサオの希望は『プールが先』だ。一食抜いたぐらいで死にはしないし、何と言っても早くトシヤはハルカの、マサオはルナの水着姿を見たいもの。だがしかし、ココに来てヘタを打つワケにはいかない。
「どうする? 先に何か食べる?」
スケベ心を抑え、紳士的にトシヤが聞くとハルカはトシヤに答えるので無く、ルナに尋ねた。
「ルナ先輩、お腹、凄く空いてます?」
ルナはハルカの質問の意図を読み取ったのだろう、クスっと笑って首を横に振った。
「ううん、大丈夫よ」
ルナの答えを聞き、ハルカはトシヤに満面の笑みを浮かべて答えた。
「じゃあ、せっかく来たんだから先にプールに入りたいな」
それは意外な答えであると同時にトシヤとマサオにとって嬉しい答えだった。
「そうね、じゃあお昼ご飯の前にひと泳ぎしましょうか」
ルナもハルカに同意し、まずはプールに行くことになった。希望通りの展開にマサオは心の中でまたもやガッツポーズを決めるのだった。
プールはパークの奥の方にある。ついつい歩くスピードが速くなってしまいそうになるのを理性で抑え、ゆっくり歩くこと数分、トシヤ達はプールの入場口に到着した。
プールのチケットはパークに入場する時に一緒に買ってある。プールにエリアに入ったトシヤ達はまず、更衣室に向かった。
言うまでも無いことだが更衣室は男女別だ。さっさと着替えを済ませたトシヤとマサオが照りつける太陽の下、ハルカとルナが出てくるのを心待ちにするが、二人はなかなか姿を現さない。
「遅いな、ハルカちゃんとルナ先輩」
珍しくトシヤが呟いた。元来、女の子の着替えは時間がかかるものだ。それぐらいはトシヤもわかってはいる。しかしこの暑さだ。早く水に飛び込みたいし……やっぱりハルカの水着姿を早く見たいのだろう。
「おいおい、無粋な事を言うもんじゃ無ぇよ」
マサオがトシヤを窘める様に言った。完全にいつもと逆のパターンだ。もしかしたらこの二人の中身が入れ替わってるんじゃないか? ……なんて、そんな事は無い。
「あのな、着替えに時間がかかるって事は、それだけオシャレしてるって事なんだ。わかるかトシヤ、ハルカちゃんはお前の為に、ルナ先輩は俺の為に時間をかけてかわいくなってくれてるんだよ!」
なんという幸せな解釈……やはりマサオはマサオだった。
最近の定期券はICカードが主流だが、トシヤ達は四人共チャリ通なのでICカードなど持ってはいない。という事は切符を買わなければ電車に乗れない。そこでルナが向かったのは駅の切符売り場なのだが、マサオは何故かルナに声をかけて引き止めた。
「ルナ先輩、ちょっと待って下さいな」
ルナが足を止めて振り返り、不思議そうな顔でマサオを見た。するとマサオは笑顔でポケットに手を突っ込み、何やら取り出して言った。
「時間あったんで買っといたんですよ」
マサオがポケットから取り出したのは四枚の電車の切符だった。そのうちの二枚をまずは後ろに居るトシヤに渡した。もちろん一枚はトシヤの分で、もう一枚はハルカの分だ。
そしてマサオはルナに歩み寄り、残った二枚のうち一枚を渡した。
「ありがとう。後でお金払うわね」
目を細めて言うルナの笑顔はマサオにとって値千金、切符の購入金額以上の価値があった。思わず見入ってしまい、動きが止まったマサオに後ろのハルカから声が飛んだ。
「何やってんの、早く行くわよ!」
その声にマサオが振り返るとハルカは『行くわよ』と言っておきながら既に歩き出していた。もちろんトシヤもハルカと並んで歩いている。
それを見てルナが口を開いた。
「マサオ君、私達も行きましょうか」
言うとルナはトシヤとハルカを追う様に足を踏み出した。そしてマサオは更にルナを追って歩き出し、ルナが改札機に切符を入れた時には隣の改札機に切符を滑り込ませ、ホームに続く階段を降りる時にはルナと肩を並べていた。そう、マサオは遂にルナと並んで歩く事が出来たのだ。なんでもない顔で歩きながらも心の中ではガッツポーズを決めるマサオだった。
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電車を何度か乗り換えて、トシヤ達は無事に『しらパー』の最寄駅に到着した。もう昼過ぎどころか二時前なので入場のピークは過ぎていて、並ぶことなくパークに入れたトシヤ達。さて、勝負はココからだ。まず決めなければならないのは『お昼ご飯が先かプールが先か』だ。もちろんトシヤとマサオの希望は『プールが先』だ。一食抜いたぐらいで死にはしないし、何と言っても早くトシヤはハルカの、マサオはルナの水着姿を見たいもの。だがしかし、ココに来てヘタを打つワケにはいかない。
「どうする? 先に何か食べる?」
スケベ心を抑え、紳士的にトシヤが聞くとハルカはトシヤに答えるので無く、ルナに尋ねた。
「ルナ先輩、お腹、凄く空いてます?」
ルナはハルカの質問の意図を読み取ったのだろう、クスっと笑って首を横に振った。
「ううん、大丈夫よ」
ルナの答えを聞き、ハルカはトシヤに満面の笑みを浮かべて答えた。
「じゃあ、せっかく来たんだから先にプールに入りたいな」
それは意外な答えであると同時にトシヤとマサオにとって嬉しい答えだった。
「そうね、じゃあお昼ご飯の前にひと泳ぎしましょうか」
ルナもハルカに同意し、まずはプールに行くことになった。希望通りの展開にマサオは心の中でまたもやガッツポーズを決めるのだった。
プールはパークの奥の方にある。ついつい歩くスピードが速くなってしまいそうになるのを理性で抑え、ゆっくり歩くこと数分、トシヤ達はプールの入場口に到着した。
プールのチケットはパークに入場する時に一緒に買ってある。プールにエリアに入ったトシヤ達はまず、更衣室に向かった。
言うまでも無いことだが更衣室は男女別だ。さっさと着替えを済ませたトシヤとマサオが照りつける太陽の下、ハルカとルナが出てくるのを心待ちにするが、二人はなかなか姿を現さない。
「遅いな、ハルカちゃんとルナ先輩」
珍しくトシヤが呟いた。元来、女の子の着替えは時間がかかるものだ。それぐらいはトシヤもわかってはいる。しかしこの暑さだ。早く水に飛び込みたいし……やっぱりハルカの水着姿を早く見たいのだろう。
「おいおい、無粋な事を言うもんじゃ無ぇよ」
マサオがトシヤを窘める様に言った。完全にいつもと逆のパターンだ。もしかしたらこの二人の中身が入れ替わってるんじゃないか? ……なんて、そんな事は無い。
「あのな、着替えに時間がかかるって事は、それだけオシャレしてるって事なんだ。わかるかトシヤ、ハルカちゃんはお前の為に、ルナ先輩は俺の為に時間をかけてかわいくなってくれてるんだよ!」
なんという幸せな解釈……やはりマサオはマサオだった。
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