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第一章
第一話 憧れと現実
しおりを挟む叡智の女神は人に知恵を与えた。
人は知る喜びを得た。人はさらなる知恵を求めた。
叡智の女神は人に問いを与えた。
人よ。お前はいかなる者なりやーー?
『叡智の女神アステシア問うて曰く』
◆
自分が他人と違うとジークが知ったのは、彼が五歳の時だった。
当時、ジークは人里離れた山の中に住んでいた。
両親との暮らしは楽しくて満ち足りたものではあったが、小さな不満があった。
同い年の子供と遊べないことである。
彼の家の近くには小さな街があり、そこから響く子供の笑い声が、たまらなく羨ましかった。
両親から絶対に近づいてはいけないと言われていたがーー
ジークは言いつけを破り、街に近づいた。
「……ちょっとくらい、大丈夫だよね」
母に作ってもらったフード付きの外套を着ていれば、耳は見えない。
目は赤いけれど、自作の眼帯をしていれば充血で誤魔化せるだろう。
外壁に覆われた街では検問をしていた。
人か悪魔か判別するため、兵士たちが祈りの言葉を唱えさせている。
神が作った『力ある言葉』だ。これを聞くと悪魔は苦しむがーー
「『ーー哀れな魂に光あれ』ターリル」
「よし。行っていいぞ。暗くなる前に家に帰るようにな」
「うんっ」
ジークは難なくこれをすり抜け、バレることなく街に入り込んだ。
それでそう、ジークは調子に乗ったのだ。
ほら、やっぱりバレなかった、と。
これで他の子どもたちと遊ぶことが出来る。
口元を緩ませ、ジークは子供たちの声が聞こえる公園の方へ走った。
だがーー
「きゃははは! こっちこっちー!」
「おい、それおれのボール!」
「早いもん勝ちだもんね!」
いざ公園で遊ぶ子供たちに間近にすると、どう声をかけていいか分からなかった。彼らは既にグループを作っていて、一人のジークは入る余地がなかったのだ。
途方に暮れたジークは、仕方なく砂場で遊ぶことにした。
そうしていると、赤髪の少女が声をかけてきた。
「ねぇ、あんたも一人?」
「え? あ、うん」
「じゃあ一緒にあそぼ! お母さん、買い物行ってるから誰もいないんだぁ」
どうやら少女もジークと同じように一人のようだ。
遊ぶ相手を探しているかのようにボールを持って佇んでいる。
ジークは「うん!」と勢いよく立ち上がり、少女と遊ぶことにした。
「ーーそれでね、お母さん、わたしに女の子らしくしなさいっていうの」
女の子の名前はアンナといった。
幼いころに両親が離婚し、今は母親と二人暮らしだという。
ボーイッシュな髪を揺らして、アンナは不満そうに言う。
「ボール遊びなんてしないで、おままごとや、人形遊びのほうがいいって。そのほうが女の子らしいから、みんなと仲良くできるっていうんだよ」
「そうなんだ……ボール遊びも楽しいのにね」
「そうなの! わたし、お人形遊びよりこっちの方が好き!」
アンナはボールを蹴りながら、にこりと笑う。
「女の子の友達は少ないけど、男の子と遊べるしね。でも、男の子もひどいんだ。女の癖にボール持ってんじゃねぇとか言うんだよ。ひどいよね?」
「ひどいねぇ」
「でしょー! わたし、むかついたからグーパンしたの! 強いでしょ?」
「うん。すごく強いよ。僕なんて一度も喧嘩に勝ったことないもん。お父さんにいつもボコボコにされるし」
「ふふ。ジーク、なんか弱そうだもんね。だから病気なんかになっちゃうんだよ」
ジークはフードを被っているのを病気のせいにしておいた。
案の定、病気ということにしておけばそれ以上突っ込まれなかった。
「いつかちゃんと治って、みんなに見せられるといいね」
「うん。ありがとう」
本当にそんな日が来ればいいと、ジークは思う。
こうしてアンナと話しているように、ちゃんと話せば分かってくれるはずだから。そんな『いつか』の話をしているうちに、将来の話になった。
「私ね、将来は葬送官になるんだぁ。ブリュンゲルさまみたいに、みんなを守れるようになるの」
「葬送官……悪魔と戦う人だよね? でも、悪魔と戦うのは危ないんじゃ」
「大丈夫! わたし、強いから!」
えっへん、とアンナは力こぶを作って見せる。
「そしたらお母さんも守れるし、ジークだって守ってあげる!」
「……そっか」
しばらくボール遊びをしていると、アンナの母が帰ってきた。
公園の入り口に立った彼女は、見知らぬ子供と遊んでいる我が子を見て目を見開く。
「アンナ!」
「お母さん!」
アンナは母に駆け寄り、母娘は互いを抱きしめる。
「アンナ、あの子は……」
「あの子はねぇ。ジークっていうの。一緒に遊んでくれたんだよ!」
「……そうなの」
母のほうがジークをじっと見る。
そして彼に聞こえないくらいの声で囁いた。
「知らない人と遊んじゃダメでしょ、もう」
「はーい。でも、ジークはいい人だったよ」
「それでもよ。いまは物騒なんだから。私が良いっていった子以外と遊んじゃダメ」
母がアンナの手を取る。アンナが振り向いた。
「またね、ジーク!」
「うん。またね」
途端に静かになった公園で、ジークは胸をなでおろした。
「……楽しかった、なぁ」
同年代と遊ぶのは、父や母と遊ぶのと全然違う。
あの子と話す内容は新鮮でたまらなかった。
「アンナみたいに、他の子とも遊べるかな?」
また夕暮れまでは時間がある。
母に怒られる前に、もう少し遊んでいけるはずだ。
そう思ってジークが周りを見渡したその時だった。
「きゃぁああああああああああああああああああああああ!」
悲鳴が響き、ジークは顔色を変える。
「今の……アンナの声!?」
すぐ近くからだ。
何事かと思い、ジークは声の方向に駆けた。
そこにはーー。
胸に穴が開いた女が倒れ、血に塗れた男が高笑いをあげていた。
「ひ、ひひひひっ! こいつが、こいつが悪いんだ、こいつのせいで、俺は人生がめちゃくちゃになったんだ……!」
「お母さん、お母さぁん……!」
即死したと思われる女に、通りを歩いていた住民は戦々恐々とした様子だ。
「い、急げ! 早く葬送官を呼べ!」
「誰か火は持っていないか!? あいつを燃やせ!」
「逃げろ、逃げろぉおおおおお!!」
混沌とした通り道。
その様子を見たジークは奥歯を噛みしめた。
(……だめだ。もう遅い」
どくんっ、と女の身体が跳ね起きた。
次の瞬間、彼女の体は禍々しいオーラに包まれ、ぐぉぉおおと変化を始める。
すらりとした手足は丸太ほどの大きさに変わり、柔らかな胸は屈強な筋肉に。
頭からは二本の角が生え、蒸気のようなものを鼻から吐き出した。
大鬼型(モデル・オーガ)。悪魔の誕生である。
「お、かあ、さん……?」
アンナは呆然とつぶやいた。
直後、母の身に何が起こったのかを理解し、目元をうるませる。
ジークは吐き気を催し、口元を抑えた。
(やっぱり、耐えられなかった……)
冥府の神々の反逆により、死んだ人間が悪魔となる地獄に変わったのは五百年も前のことだ。今までも、こうした光景は繰り返されてきた。他の生き物は変わりないのに、死んで悪魔になるのは人間だけだ。
(もしかしたら、元の形を保つかとも思ったけど)
人間は死ねば必ず悪魔となるが、その全てが異形化するわけではない。
魂を冥界から戻される際、魂を痛めつける死の記憶に耐え切ったものは、異形化を免れるのだ。
人の姿を保ったものは強大な闇の力を得ることができる。
それは悪魔の上位存在。冥府の神々の眷属たる彼らを、人は悪徒(エルダー)と呼ぶ。
かくいうジークも、悪徒である母と人の間に生まれた落ちた存在だ。
そして異形化した悪魔はーー
「ガヵァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「ぁぁああ!?」
人の魂を求め、血肉を求める悪魔と化す。
自分を殺した男を一瞬で吹き飛ばしたように、だ。
「こういう街中で人殺しは最悪の罪だって、母さん言ってたのに……」
街中で悪魔が出現すれば、連鎖的に死が連鎖し、悪魔が大量発生する。
だからこそ悪魔は人々に忌み嫌われ、恐れられているのである。
親子のつながりさえも忘れ、殺戮人形となるからだ。
「グ、ルル……!」
「お母さん、目を覚まして! 私だよ、アンナだよ! お願いだからぁ……!」
大鬼がアンナを標的に定めた。
一歩、また一歩とにじり寄る大鬼にアンナの足元が黄色い液体でぬれる。
(うぅ。どうしよう。早くだれか来て早く、早くアンナを……!)
ジークは焦っていた。
このままでは少しでも言葉を交わした少女が無残に食われてしまう。
だが、このまま飛び出せば自分はーー
「グォォァアアアアアアア!!」
「きゃああああああああああああああああああああああああ!」
大鬼がアンナを食べようと、大きな口を開けた。
唾液がしたたる牙が少女を食らおうとしたその瞬間、
「…………っ!」
ジークは飛び出していた。
がきんっ!
背後で牙が鳴る音が聞こえる。
「きゃあ!?」
アンナを押し倒したジークは、少女の無事を確認してほっと一息ついた。
背後、大鬼は動かない。新たな乱入者を見極めているようだ。
「大丈夫?」
「ぁ、ぅ、じー、く……?」
「うん。ほら。もう大丈夫だよ。早くにげよう?」
ジークがアンナを立ち上がらせようと手を伸ばしたその時だ。
まるで運命に導かれたように、サァ、と風が吹きすさぶ。
「ぁ」
ばさりと、フードがめくれた。
ーーその耳は長く鋭かった。瞳は血のように赤い。
黒髪のぼさぼさ頭が、アンナの瞳に映る。
やってしまったと、ジークの脳裏に一瞬でさまざまな思考が流れた。
(だ、大丈夫、大丈夫。おちつけ僕。さっき話して大丈夫だったでしょ)
二人で楽しく笑いあえたし、冗談も言えた。だからきっと大丈夫。
そう、そうだよ。
フードを被っていたさっきだって、ぼくのことわかってたじゃないか。
言葉を交わした彼女なら、きっと半魔のことだって分かってくれる。
見た目だけじゃなくて、中身で判断してくれるさ。
そんな希望を胸に、ジークはもう一度、アンナに声をかけた。
「あのさ、アン……」
「ぃゃやああああああああああああああああああああああ!!」
引き裂くような悲鳴が響いた。
「悪魔、悪魔、近寄るなぁあああああ!!」
「……っ」
アンナはじりじりと下がりながら悲鳴を上げた。
その瞳は恐怖に歪んでいる。怒りと憎しみがジークに向けられた。
「だ、だましてたのね、わたしを騙して、お母さんを殺したのね……!」
「ち、ちがっ」
「嘘つき!!」
ひゅっと、ジークは息を呑んだ。
違う、とは言えない。
病気だなんて、真っ赤なウソだったのだから。
ただただ恐ろしかった。
周りから一斉に向けられる悪意に、身体の震えが止まらなかった。
「ーー全員、そこを動くな! 葬送官だ!」
「……!」
黒い神官服を着た一団が、魔導装甲車に乗って現れた。
彼らの目に映っていたのは、幼い少女に手を伸ばそうとして固まっているジークと、大鬼だ。一番最初に装甲車から降りた葬送官が、憎々し気に目を吊り上げた。
「悪魔め……! 子供に化けて幼い少女に手を出そうなど、恥を知れぇえ!」
ひゅん、ひゅん!
「あ、ぐ!?」
連続して放たれた矢がジークを襲う。
腕と足を貫かれたジークは痛みにうめき、咄嗟に大鬼を盾にした。
「ち、違う! ぼくは悪魔じゃ、」
「黙れ! 鬼を盾に使っておいて何を言うか!」
「それは、あなたたちが矢を打つから……!」
盾にされた大鬼も黙ってはいない。
己を傷つけた葬送官たちへ、悪魔は丸太のような腕を振るい始めた。
「陣形を整えろ! 大鬼は下一級悪魔だ! 落ち着いて対処すれば怖くはない! 悪徒の処理を最優先だ!」
葬送官たちが大鬼の対処に手を取られる。
その一瞬のすきに、ジークは矢を抜き、足を引きずって走り出した。
(は、はやく逃げないと、お母さん、お父さん、助けて、助けて……!)
こつん、と。
ジークの頭に小石が当たった。
振り向けば、腕を振りぬいたアンナが立っていた。
「殺してやる」
「……っ」
「お母さんの仇、絶対にお前を、殺してやる!」
「ぁ、ぅ」
こつん、こつん、と。
アンナの行動に感化されたのか、周りの住民たちが石を投げ始めた。
止せ、刺激するな、と葬送官が叫んでも、彼らは止まらない。
「死ね! この人殺し!」
「そうだそうだ! 速く死ね! それが世の中のためだ!」
「ち、違う、やめて、やめて……やめてよぉっ」
走りながら、ジークは頭を抱えた。
後ろから放たれた矢が肩を貫く。
けれど止まれない。どれだけ痛くても、止まったら死ぬからだ。
「はぁ、はぁ、違うのに、違うのに……!」
こみあげる涙を、ジークは止められなかった。
怒りも憎しみも悲しみも、どこに向けていいのかわからない。
ただ一つの叫びを、誰にも聞いてもらえない。
「僕は、にんげんだよ……! 悪魔の血は流れてても……心は、みんなと同じなんだ!!」
「悪徒が逃げたぞ! 追え、追え!」
周りこんできた葬送官の一人が、大剣を振り上げた。
目の前に迫ったそれが顔を叩き潰す直前、身をひねってジークは肉薄する。
「なに……っ!?」
大剣使いが瞠目した瞬間、ジークは彼の頭を踏みつけ、一気に後ろへ走り去る。
「……!?」
「ごめんなさい……!」
怒号、悲鳴、街中の怒りを浴びながら、ジークは走った。
幸い、まだ街の入り口付近にいたことから、すぐに街の外に出る。
装甲車のエーテル駆動音に見つからないよう、ジークは走り続けた。
ジークを探していた母と合流したのはそれから一時間ほど後のことだ。
「ーージークッ! どこに行ってた……!?」
彼女は血まみれのジークを見て顔色を変える。
「何があったの?」
「お母さん、ごめんなさい、ごめんなさい……」
ジークはあらいざらい全てを話した。
人の街に入ったこと、アンナと遊んだこと、そしてバレたこと。
全てを知った母は、ぎゅっとジークを抱きしめ、街の方に目を向ける。
「……ここはもうダメね」
「え」
「直に葬送官が山狩りにやってくる。すぐにここを離れないと。お父さんを呼んでくるわ」
そうしてジークは住み慣れた山を離れ、放浪の旅に出る事になった。
父も母も何も言わなかった。ただジークを気遣い、抱きしめてくれた。
それが余計に申し訳なくて、ジークは涙が枯れるまで謝った。
「ごめんなさい。ごめんなさい。お父さん、お母さん……」
この時、ジークは悟った。
父や母が人の街に近づいてはいけないと言っていた意味を。
あの山は両親が苦労の末に見つけた、安らぎの地であったことを。
その五年後、同胞の悪魔に見つかって母が死んだ。
そのさらに五年後、ジークを庇って父が死んだ。
そしてジークはーー
「あぁ? んだこいつ」
行き倒れているところを、ある人間に拾われることになった。
そこからが、地獄の始まりだったのだ。
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