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25 城付き魔女リッカ
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翌朝、エステルが目を覚ましたのは、まだ薄暗い時間だった。
そっと長椅子を覗くと、アルベルトの姿がない……と思ったら、毛布の中でチョコンと丸まっている子猫の姿が見えた。
(可愛い!)
触ったら起こしてしまうと、撫でたい気持ちをぐっとこらえる。
(それにしても、眠っている間に猫になる場合もあるのね)
そんなことを考えながらも、可愛らしい子猫から目が離せない。
エステルは長椅子の傍に座り込み、金色の子猫がクークーと小さな寝息を立てているのにうっとりと見入る。
さすがは王宮だけあって、寝室に敷かれている絨毯もふかふかだ。直接座っても全然足が痛くならない。
「ふぁ……」
眠るアルベルトを眺めているうちに、エステルは小さくあくびを漏らした。
叔父の下でメイドをしていた期間に、すっかり早起きが身についていたし、柔らかな寝台でグッスリ眠ったのに、昨日の疲れがまだ残っていたのだろうか。
(もう少しだけ……)
もう少し、愛らしい姿を眺めていたいと思いながら、エステルは気づかないうちにまたウトウトと眠りに落ちていた。
「……きろ。起きるんだ」
ペチペチと、柔らかくて小さな感触が頬に当たる。
「……ん?」
薄っすらと目を開けると、すっかり目を覚ました子猫姿のアルベルトが、エステルの頬を小さな肉球で叩いている。
「あ……すみません!」
ハッと我に返り、慌てて身を起こすと、アルベルトは呆れたように溜息をついた。
「まったく、よくこんな所で寝られるな」
「申し訳ありません……」
謝りつつ、エステルは頬を手で押さえる。
(肉球でペチペチ……! なんというご褒美っ!)
その感触を、もっと堪能したかったと思いながらも口には出せない。
ニヤニヤしそうなのを耐えるのがやっとだ。
「目が覚めたのなら結構だ。呼び紐を引けば侍女達が来るから、身支度と朝食を済ませるがいい」
ヒラリと長椅子から飛び降りたアルベルトは、トコトコと歩き出したが、何かを思い出したかのように足を止めた。
ブスッとした表情になり、小さな前足でエステルの私室とは反対側の壁にある扉を示す。
「あちらが私の私室だ。すまないが、扉を開けて貰えるだろうか?」
「はい!」
いそいそとエステルは扉を開く。
きちんと整頓された瀟洒な室内がチラリと見えた。
「感謝する」
尻尾をピンと立ててアルベルトが私室に移ると、エステルはそっと扉を閉める。
それから急いで呼び紐を引くと、アウラを筆頭に数人の侍女が入室してきた。
「エステル様、おはようございます」
アウラが恭しい態度でお辞儀をし、他の侍女達も一斉に頭を下げる。
そして数人の王太子妃付きの侍女を紹介され、ドレスに着替えると私室に用意された朝食をとった。
「朝食がお済みになったら、執務室に来るようにと王太子殿下から仰せつかっております」
そう告げられ、エステルが私室に赴くとアルベルトは既に人の姿に戻っていた。
「おはようございます、殿下」
挨拶すると、アルベルトはチラリとエステルを見やり、椅子から立ちあがった。
「呪いの件で、そなたにも引き合わせたい人物がいる」
「私を……ですか?」
一体誰だろうかと目を瞬かせると、アルベルトが足早に歩きだした。
「現在の城付き魔女、リッカだ」
「え?」
エステルは一瞬ポカンとしたが、慌ててアルベルトの後ろについていく。
朝の城内は、慌ただしかった昨日が嘘のように落ち着いていた。
迷路のような城の通路を迷わず歩いていくアルベルトの背を眺めながら、エステルはこれから会う人物に思いを馳せる。
魔法は才能だ。
使いこなすのに努力は必要でも、生まれ持った魔力がなければ決して使う事はできない。
そして魔法使いの中でも特に強い魔力を持つのは女性が多く、そのうちで特に秀でた者は王侯貴族に仕える魔女となった。
(リッカ様は、どんな御方なのかしら?)
アルベルトの呪いをかけた先代の城付き魔女――ドリスの件があってから、世間の魔女に対する目は厳しくなった。
だが昔から、限られた者だけが使える魔法の力を恐れて排除しようとする者もいたのだが、魔法の力を篭めた一般人も使える魔道具は大変便利なもので、魔法は生活に深く根付いている。
そういうわけで、あのような事件があったにもかかわらず、次代の城付き魔女が雇われたのだが、風評を考えてかその名や姿が世間に公開されることはなかった。
その魔女と今から会うのだ。緊張するなという方が無理だ。
「ここだ」
アルベルトが足を止め、扉を叩く――が、返事がない。
「リッカ。開けるぞ」
アルベルトがそう声をかけ、扉を開いた。
その部屋はエステルの私室より少し広いくらいだったが、壁一面に天井まで届く棚があり、そこに所狭しと本やら瓶やらが置かれている。
部屋の中央には実験器具だらけの大きなテーブルと椅子が一つあり、そこには分厚い眼鏡をかけた若い女性が座って、何やら熱心にノートへ書き込みをしている。
年の頃は二十代半ばだろうか?
長い黒髪を無造作に縛り、黒っぽいローブを羽織っていた。
彼女はアルベルトとエステルが部屋に入った事など気づかぬように、一心不乱に何かを書き続けている。
「まったく……聞こえていないのか」
溜息をついたアルベルトは、ツカツカとリッカの傍まで歩み寄ると、彼女の手元からノートを取り上げた。
「あ……!」
慌ててノートを取り返そうと、手をあげた女性は、ようやくアルベルトの存在に気づいたらしい。
「わっ、殿下。おはようございます」
慌てて立ち上がり、ペコリと頭を下げる。
「おはよう、リッカ。相変わらず研究に熱中するのは良いが、私の声が聞こえぬほどとは関心しないな」
アルベルトが溜息をつき、エステルを前に押しやった。
「彼女がエステルだ。そなたに会わせたいと言っていただろう」
「ふわーっ! 美人さんじゃないですか!」
リッカが眼鏡をずらし、エステルを上から下まで眺めまわす。
「えっと……初めまして、リッカ様」
美人と言われて戸惑ったが、初対面の挨拶は大事だろうと丁寧にお辞儀をする。
すると、リッカも慌てて頭を下げた。
「ご挨拶が遅れました! あーし……いえ、わたしは城付き魔女のリッカです!」
ガバッと頭を下げたリッカだったが、すぐに顔をあげ、キョロキョロとアルベルトとエステルを見比べた。
そして素早くノートとペンを手に取り、キリッとした顔になる。
「あ、それで早速確認です。殿下とエステル様は、もうセックスはしましたか?」
そっと長椅子を覗くと、アルベルトの姿がない……と思ったら、毛布の中でチョコンと丸まっている子猫の姿が見えた。
(可愛い!)
触ったら起こしてしまうと、撫でたい気持ちをぐっとこらえる。
(それにしても、眠っている間に猫になる場合もあるのね)
そんなことを考えながらも、可愛らしい子猫から目が離せない。
エステルは長椅子の傍に座り込み、金色の子猫がクークーと小さな寝息を立てているのにうっとりと見入る。
さすがは王宮だけあって、寝室に敷かれている絨毯もふかふかだ。直接座っても全然足が痛くならない。
「ふぁ……」
眠るアルベルトを眺めているうちに、エステルは小さくあくびを漏らした。
叔父の下でメイドをしていた期間に、すっかり早起きが身についていたし、柔らかな寝台でグッスリ眠ったのに、昨日の疲れがまだ残っていたのだろうか。
(もう少しだけ……)
もう少し、愛らしい姿を眺めていたいと思いながら、エステルは気づかないうちにまたウトウトと眠りに落ちていた。
「……きろ。起きるんだ」
ペチペチと、柔らかくて小さな感触が頬に当たる。
「……ん?」
薄っすらと目を開けると、すっかり目を覚ました子猫姿のアルベルトが、エステルの頬を小さな肉球で叩いている。
「あ……すみません!」
ハッと我に返り、慌てて身を起こすと、アルベルトは呆れたように溜息をついた。
「まったく、よくこんな所で寝られるな」
「申し訳ありません……」
謝りつつ、エステルは頬を手で押さえる。
(肉球でペチペチ……! なんというご褒美っ!)
その感触を、もっと堪能したかったと思いながらも口には出せない。
ニヤニヤしそうなのを耐えるのがやっとだ。
「目が覚めたのなら結構だ。呼び紐を引けば侍女達が来るから、身支度と朝食を済ませるがいい」
ヒラリと長椅子から飛び降りたアルベルトは、トコトコと歩き出したが、何かを思い出したかのように足を止めた。
ブスッとした表情になり、小さな前足でエステルの私室とは反対側の壁にある扉を示す。
「あちらが私の私室だ。すまないが、扉を開けて貰えるだろうか?」
「はい!」
いそいそとエステルは扉を開く。
きちんと整頓された瀟洒な室内がチラリと見えた。
「感謝する」
尻尾をピンと立ててアルベルトが私室に移ると、エステルはそっと扉を閉める。
それから急いで呼び紐を引くと、アウラを筆頭に数人の侍女が入室してきた。
「エステル様、おはようございます」
アウラが恭しい態度でお辞儀をし、他の侍女達も一斉に頭を下げる。
そして数人の王太子妃付きの侍女を紹介され、ドレスに着替えると私室に用意された朝食をとった。
「朝食がお済みになったら、執務室に来るようにと王太子殿下から仰せつかっております」
そう告げられ、エステルが私室に赴くとアルベルトは既に人の姿に戻っていた。
「おはようございます、殿下」
挨拶すると、アルベルトはチラリとエステルを見やり、椅子から立ちあがった。
「呪いの件で、そなたにも引き合わせたい人物がいる」
「私を……ですか?」
一体誰だろうかと目を瞬かせると、アルベルトが足早に歩きだした。
「現在の城付き魔女、リッカだ」
「え?」
エステルは一瞬ポカンとしたが、慌ててアルベルトの後ろについていく。
朝の城内は、慌ただしかった昨日が嘘のように落ち着いていた。
迷路のような城の通路を迷わず歩いていくアルベルトの背を眺めながら、エステルはこれから会う人物に思いを馳せる。
魔法は才能だ。
使いこなすのに努力は必要でも、生まれ持った魔力がなければ決して使う事はできない。
そして魔法使いの中でも特に強い魔力を持つのは女性が多く、そのうちで特に秀でた者は王侯貴族に仕える魔女となった。
(リッカ様は、どんな御方なのかしら?)
アルベルトの呪いをかけた先代の城付き魔女――ドリスの件があってから、世間の魔女に対する目は厳しくなった。
だが昔から、限られた者だけが使える魔法の力を恐れて排除しようとする者もいたのだが、魔法の力を篭めた一般人も使える魔道具は大変便利なもので、魔法は生活に深く根付いている。
そういうわけで、あのような事件があったにもかかわらず、次代の城付き魔女が雇われたのだが、風評を考えてかその名や姿が世間に公開されることはなかった。
その魔女と今から会うのだ。緊張するなという方が無理だ。
「ここだ」
アルベルトが足を止め、扉を叩く――が、返事がない。
「リッカ。開けるぞ」
アルベルトがそう声をかけ、扉を開いた。
その部屋はエステルの私室より少し広いくらいだったが、壁一面に天井まで届く棚があり、そこに所狭しと本やら瓶やらが置かれている。
部屋の中央には実験器具だらけの大きなテーブルと椅子が一つあり、そこには分厚い眼鏡をかけた若い女性が座って、何やら熱心にノートへ書き込みをしている。
年の頃は二十代半ばだろうか?
長い黒髪を無造作に縛り、黒っぽいローブを羽織っていた。
彼女はアルベルトとエステルが部屋に入った事など気づかぬように、一心不乱に何かを書き続けている。
「まったく……聞こえていないのか」
溜息をついたアルベルトは、ツカツカとリッカの傍まで歩み寄ると、彼女の手元からノートを取り上げた。
「あ……!」
慌ててノートを取り返そうと、手をあげた女性は、ようやくアルベルトの存在に気づいたらしい。
「わっ、殿下。おはようございます」
慌てて立ち上がり、ペコリと頭を下げる。
「おはよう、リッカ。相変わらず研究に熱中するのは良いが、私の声が聞こえぬほどとは関心しないな」
アルベルトが溜息をつき、エステルを前に押しやった。
「彼女がエステルだ。そなたに会わせたいと言っていただろう」
「ふわーっ! 美人さんじゃないですか!」
リッカが眼鏡をずらし、エステルを上から下まで眺めまわす。
「えっと……初めまして、リッカ様」
美人と言われて戸惑ったが、初対面の挨拶は大事だろうと丁寧にお辞儀をする。
すると、リッカも慌てて頭を下げた。
「ご挨拶が遅れました! あーし……いえ、わたしは城付き魔女のリッカです!」
ガバッと頭を下げたリッカだったが、すぐに顔をあげ、キョロキョロとアルベルトとエステルを見比べた。
そして素早くノートとペンを手に取り、キリッとした顔になる。
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