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学園生活、1年目 ~前期~
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しおりを挟む朝日が差し込む部屋。
季節は初夏。けれど私が住んでいた日本と比べ、この国の気候は穏やかで過ごしやすい。
湿気があまりなく、夏でも日差しが強くても日陰へ入れば涼しく過ごせるのだそうだ。
「よし、と」
「お上手です、コズエ様」
鏡に向かい、タイをしめる。
制服の首元はリボンでもネクタイでも自由。
女子はリボンが多いそうだけど、私は細身のネクタイにした。
だって!なんか!憧れだったんですもん!
私が学生の時はなぜかタイもリボンもなくて、女子はお付き合いした男子のネクタイをもらってしていました。その憧れが!←バカ
紺色のジャケット。校章が胸ポケットに銀色の糸で刺繍がされている。左右二つのポケットにも、銀色の糸でデザイン刺繍がされる。ボタンも銀色。
ちなみに、貴族の制服は同じデザインで白地に金色の糸で刺繍が入っています。
ブレザーみたいに丈が長くはなく、ジャケットの丈は腰骨程度。その下はふんわり広がるフレアスカート。
どうなっているのかわかりませんが、風でめくれないんだって。…重力魔法でも付いてるの?
この制服、昨日までゼクスさんが色々と防御魔法を仕込んでたらしい。どこにどう組み込まれているのか私の鑑定魔法では見えないが、セバスさんは『流石でございます』と至極満足そうに頷いていた。
そんな危ないこと起こるの?学園内だよ?
********************
私は他の新入生とは違い、編入生なので今日から授業に参加…なのだが、初日はレクリエーション。
学園の事について説明と校内の案内をしてもらった。
授業参加は、明日から。
渡された時間割を見たが、まず1年生の前期は魔法の基礎を中心に学び直し、さらに深く学ぶ下地を作るらしい。
各地方から集まる平民クラスは、学校毎に少し習熟度が違うらしく、ここで統一を図るのだとか。
後期になるとさらなる応用。
2年度からは得意分野をさらに伸ばすカリキュラムが一人一人に組まれていく。まさにスペシャリストを育てる方法だ。
貴族のカリキュラムもほぼ同様。
家庭教師に習うとはいえ、凸凹状態なので一定レベルに揃え、さらにその能力を伸ばす。
貴族・平民と建物を分けてはいるが、教える科目はほぼ同じ。そこに優劣は付けないのが学園創始者の思いだとか。
「学園創始者は、タロットワーク一族の方だそうです」
「そうなんですか」
「ミス・ヤマグチの事は、教師陣は皆事情を知っております。国王陛下並びに筆頭王宮魔術師様より契約魔術を使って口外禁止としておりますのでご安心ください」
「えっ?契約魔術ですか?」
私の本日の教育係は、担任になるネスティ先生。
見かけは20代後半にも見えるけれど、実年齢はもっと上っぽい。アラフォー…じゃなかろうか。
教師になれるってこの学園では各分野のエースみたいな事言ってたし、あんまり若い人がいるとは思えない。
そして、私が異世界から来たということは、学園の教師陣に知らせてあるらしい。ただし、簡単に口に出していいものではないので、他言しないように契約魔術で縛ったのだとか。
「あまり公にしてもよいことではないでしょう。貴方の事は教師達では共通事項として知っておくべきですが、生徒達全てに知らせることは不要との学園長の判断です」
「そうですね、その方がいいかと」
「貴方もよくよく周りの友人を見極めてください。
私が言うのもなんですが、身分制度というものは厄介ですから」
「あの、よろしければどのような内容を知らされているのか教えてもらえたらと」
「・・・なぜですか?ミス・ヤマグチ」
「私の情報が『どこまで』知らされているのかを知りたいので」
「なるほど、見かけ通りの年齢以上に賢い様ですね」
『異世界人とは興味深い』と小さく呟いていた。どうやら実はアラフォー、という事は情報解禁されていない模様。
ネスティ先生によると、私の情報は『異世界から来た』『国の保護がある』『後見人はタロットワーク』という三点のよう。
「それと、魔法適性が全属性だとか」
「あっ、そうみたいです」
「それも異世界の精霊の加護だそうですわね。こちらの世界では全属性の適性は本当に珍しいのです。
教師陣としてもそれは公にはいたしませんから、公言しないように。『聖』属性があることは仕方ありませんから、構いません。今年はもう一人平民の新入生に『聖』属性を持つ生徒もいますし、彼女に注目を集めておけばいいでしょう」
「『聖』属性は珍しいと聞きましたけど、少ないんですか?」
ふむ、と少し黙ったネスティ先生。
どのように伝えるべきか、を考えているように見えた。
「・・・他の属性を持っている人数に比べれば、多くはありません。とはいえ、この国の神殿に所属する者は皆が『聖』属性を持っています。
『聖』属性を持っていると治癒魔法に特化する事が多いので、自然と神殿に入り神官となる道を選ぶ者が多いのです」
「あ、なるほど。なら注目が集まる事もそんなにないんじゃ・・・?」
「ただ、平民出で『聖』属性を持つのはとても稀なのです。神殿に入る方は大半が貴族出身ですからね。
過去に平民から神官になった者がいない訳ではありませんが、あまり力も強くなかったと言います。ですが今年の新入生はかなりの素質が見られるそうです」
「じゃあかなり・・・目立つ・・・?」
「本人は至って普通の生徒ですけれどね。
ミス・ヤマグチも色々と規格外ですけれど、トータルとしてはあまり能力値は高くありませんから、普通にしている分には悪目立ちしませんわね」
「褒めてないですね?」
「平民がこの学園に入る基本能力値は、平均してB以上。ミス・ヤマグチの能力値は平均すると少し下回りますからね。とはいえ、基礎魔法だけでなく、中級・上級レベルの知識理論を習得済という事、加えて異世界からの来訪者という事で今後に期待、という所が大きいですわ」
うーん、期待値で編入を許可された感じ?
とはいえ国王お墨付きだと断れないよなぁ。なんか軽い気持ちで入学してみたいって行ったけど、悪い事したかしら。
「ミス・ヤマグチには是非、私の研究にもご協力くださいませね!」
「えーと、それに対しては考させていただきます・・・」
********************
学園の正式名称は、国立ステラワーズ学園。
創始者はヘイゼル・タロットワーク。
その当時の国王が後世の才能ある若者を育てる為に設立した施設である。
貴族も平民も通える機関、としてはその当時初の試みだったらしい。
現在の学園長も、国王陛下となっている。
とはいえ、実際に運営するのは国王から任命された人達なので、理事長っていう方が正しいかも。
今年の新入生は、全部で5クラス。
貴族が3クラス、平民が2クラスだ。
この年代は、第二王子がご入学という事で、同年代の貴族の子供も多いらしい。
ほら、側近であったりお妃候補とする為に他の貴族も頑張ったんだね!
上の学年はどちらも2クラスずつだそうだ。
平民の1クラスは20人前後。貴族はそれよりも少し多い。
この学園は最終的に4つのコースへ別れる。
まず、騎士を目指す為の『騎士科』
役人を目指す為の『士官科』
そして魔術師となる為の『魔術科』
最後にお嬢様養成コースの『淑女科』
いや『淑女科』ってなんだよと突っ込まざるを得ないのだが、貴族のお嬢様も通う学園においてまさか士官コースとかに振り分ける訳にも行かないのでそうなったらしい。
でも『レディ育成コース』と呼ばれて割と貴族のお嬢様の間では人気らしいです。
授業…何やるんだろうね?刺繍とか?お茶会のやり方とか?でも講師として貴族の奥様が来たりして、本物のお茶会を生徒がホストとして開催したりするみたい。今後の練習にはなるよね。
1年生では基本的に座学が多く、歴史とか、教養とか、学問全般に関してのお勉強。
そこに週に1日、それぞれ目指したいコース毎の授業を受ける。そこは全体的に門戸を広げ、例えば将来士官コースに進むとしても、1年生の前期だけは魔術師コースの授業を受けることも可能だとか。
本格的にコースを確定する前に、少しだけ体験してみるってこともできる。
その授業で何をするかはカリキュラムとして既に生徒には配られていて、どの専科授業を受けるかは事前に申し出ればいいらしい。
これはかなり自由度が高いよね。
なので、1年生のうちはかなり色々なことを学べる機会があるという事だ。その代わり2年生になると専門の授業が多くなってくるので、コース変更はかなり難しいらしい。
うーん、騎士養成コース以外なら1度体験してみてもいいかもしれない。
騎士養成コースは無理だ。これは本当に毎日剣降ってます!みたいな人じゃないとダメなのでは…?
しかし平民の男子生徒にはこれは人気なのだとか。1回はやってみたい授業らしい。月に一度はその都度騎士団より本物の騎士さんが講師として派遣されてくる様子。
きゃあきゃあ言ってるけど、これガチな授業になるだけなのでは…
********************
学園生活2日目。
担任のネスティ先生に連れられて、所属するクラスへ。
転校生の気分、ドキドキ。
私1度も転校したことないから緊張する!
新しい職場に行く、ともまた違うもんね!
友達100人できるかな?いや、少なくてもいいか…
ガラリ、と教室へ入るネスティ先生。
後ろについて、教室へ。
ちらっと室内を見回すと、男女比は7:3…?いや、もう少し女子率少ないかも。
「やりぃ、女子!」
「またも教室内に潤いが!」
男子なんてこんなものです。
「よかった女の子…」
「数が増える…!」
クラスの中に4人しか女子がいなければ寂しいよね。
この人数ならば全員友達候補です。美人揃いだし。
「静かになさい。編入生です」
「コズエ・ヤマグチと申します。よろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げる。
パチパチと拍手の音。
ネスティ先生が窓際の後ろの席を指す。
おお、一等地…!外も見れてお得!
席に座れば、隣の可愛い女の子がニコッと笑顔を向けてきてくれました。惚れてまうやろ!
「はじめまして、キャズ・シールケよ。仲良くしてね」
「こちらこそよろしく」
金色の髪に、水色の瞳をした女の子。
やだー可愛いーアイドル?ねぇアイドルなの?
ポニーテールとか可愛いー!
今更ですが、私の容姿は人並みです。
亜麻色の髪に黒瞳。肩に付くか付かないくらいの長さ。セミロングかな。
結ぶとこめかみ痛くなるから、結びません。
ほんわか女子の友情芽生える…!と感動していたら、前の席からも声をかけられました。
「俺、ケリーな。ケリー・クーアン。よろしく」
「あ、よろしくね」
藍色の髪に、琥珀色の瞳。
鋭いとも思える目付きだけど、今は人懐こい笑顔。
これは?かなりの?イケメン?
…学園内恋愛がリアルタイムで見られる予感!(そこに自分を勘定してないところはアラフォーの証拠)
ネスティ先生からも、わからない事があればシールケとクーアンに聞くように、と言われたので、もしかするとこの2人はかなり優秀な生徒なのかもしれない。
********************
授業内容は、主にセバスさんに習った所の復習だ。
セバスさんの授業もわかりやすかったけど、さすがに学園の教師の授業も負けてはいない。
時たま、自分の体験談なんかも織り交ぜて話してくれるので、授業も楽しく聞けた。
いいわぁ~、この学園生活をもう1度楽しめるって。
実際、もう1回学生とか勉強無理かも…って思ってたけど、私の学生生活でやっていた授業とは内容が違うから、すごく新鮮だし面白い。
もちろん同じ数学とかの授業だってあるけれど、その他の授業内容が新鮮なせいか、新たな気分で受けられる所がある。
ノート取るとか懐かしいな。
研究所からもらった魔法具のペンは使いやすい。
テスターって言ってたけど、これもう商品化してもいいんじゃないの?
休み時間になると、お隣のキャズがペンに食いついた。
「ねぇ、コズエ?そのペン何?インク使ってないよね?」
そりゃそうだ、皆ペンとインク壷出して使ってる。
でも私が使ってるのはペンだけ。
「あー、これね。テスターって事で使ってるんだけど。
魔力流すとインクが出るっていう魔法具みたい」
「何その画期的な文房具!見るの初めて!」
「私にも見せて!」
「私にも!」
周りには、クラスの女子が皆集まっている。
さすがは女子の集まりだ。
クラスに4人しかいなかったこともあり、グループの結束は強い。皆明るくいい子で仲がいいみたい。キャズは中心になっている感じかな?
「これ、すごいわ…でもずっと魔力を流すのってかなりコツがいる気がする」
「うん、確かに。私にはきついかも」
4人の女子のクラスメイトのうち、2人は士官コースへ。
1人は騎士コース。キャズは魔術師コース志望らしい。
ペンもキャズは使えるけど、他の子はキツそうだ。
騎士コース志望のディーナはなんとか使いこなしたいみたいで必死になっている。
仲良くなれそうでよかった。
私、あんまり女子の集団心理が好きじゃないから心配だったんだよね。
学園生活は安泰そうです。
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