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学園生活、1年目 ~夏季休暇~
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しおりを挟む【side シリス・ワン・アルゼイド】
「おや、父上。母上はどちらに?」
「ああ、少し休んで来るそうだ。そろそろ降りてくるのではないかな?戻ってきたらダンスでもするといい」
「・・・なるほど、承りました」
父上の隣には蠱惑的な美女。
おそらく母上が引き合わせたという高級娼婦だろう。
父上の視線に合わせ、私が来たと同時に離れていく。
・・・意味ありげな流し目を私に残して。
「そなたは女性に困らんと見えるな」
「ご冗談を、父上」
「良ければ彼女を譲るが?まだ手を出してはいなかったし、シュレリアが選んだ美姫だ。物足りないという事もあるまい」
『そなたも男だからな』と言外に薦められている。
確かに私も男で女を欲しい日もあるから、否定はしない。
だが、あれほどあからさまに誘われて手を出すのも何か足りない、と思ってしまう。
ダンスフロアではカークと『星姫』の1人が踊っている。
確か彼女は学園での同級生と言っていたような。
エリザベス嬢も別の男性とダンスを楽しんでいる様だし、大したことはなさそうだ。が、カークの表情が気になる。
「『星姫』とのロマンスか。これはいい噂となるだろうの」
「学園に通っている限りは、様々な経験もあるでしょう。カークにはいい経験となるのでは?私も学生の頃は身分歳問わず様々な友人がいましたよ」
「本人がわかっているのであればいいが。
シリス、そなたはもう少し派手にしても構わんぞ?何せそなたは今王国で一番の期待株だからな」
コソっと父上が囁く。
やれやれ、勘弁してくれ。実の親から恋愛スキャンダルを期待されるというのもな。
「あら、男二人で内緒話?」
悪戯っぽい声音。
母上が会場へとお戻りになったようだ。
くすくす、と笑って父上と私を見ている。
「戻ったか。では今度は私が休憩させてもらうかな」
「お好きになさいませ。
シリス、1曲お相手してくださいませんこと?」
「光栄です、王妃様」
芝居がかった母上の仕草に、私も大袈裟な程芝居がかって手を取る。カークと星姫が下がるのに合わせ、母上をフロア中央にエスコート。
音楽と共にステップを踏み出す。さすが、母上はダンスがお上手だ。
「さすがは私の自慢の息子ですわね、リードがお上手だこと」
「お褒めに預かり恐縮です、母上」
「少し食べすぎちゃったのよ、運動しなくちゃね」
「おや珍しい。こういった夜会で母上が食事とは。
何か気になるメニューでもありましたか?」
夜会のメニューというのは味気ない。
もちろん、国王主催の夜会で出す食事が不味い訳がないのだが、冷めた物が主流となると味も半減する。
母上もそれがお嫌で食べる事はなさらないのだが。
私も少し口にしたが、さすがに魔法で保温してはあっても出来たてには程遠い。
…とはいえ普段の食事もそれほど出来たてを出される事はないのだが。たまに抜け出して街で食べる食事の方が美味いかもしれない。
「今日のメニューはタロットワークの邸からシェフが来ていただけあって、こっそり出来たてを持ってきてもらいましたのよ」
「なっ!?そんな事できたんですか」
「ええ。今宵はお忍びで『タロットワークのお姫様』がいらしてますもの」
「っ、」
母上の言葉に一瞬思考が止まり、言葉が詰まる。
足が止まりかけるがなんとか持ち直した。
周りには気付かれない一瞬の間だが、ダンスパートナーである母上には気付かれない訳がない。
「ふふふ、シリス貴方でも動揺するのねえ、安心しましたわ。貴方ときたら本当に小さい頃から完璧なまでに『王子様』でしたもの」
「嵌めましたね母上」
「白と青の花の髪飾り、とてもお似合いでしたわよ」
その言葉を聞いて、心に幸福感が広がる。
そうか、彼女はあのコサージュを髪飾りとしてつけてくれているのか。
堪えきれず口元に笑みが浮かぶ。ひと目でもいい、見たいなと思う。
「シリス、彼女を振り向かせるにはまだ貴方では届きませんわよ?彼女が幾つの女性であるのか父上から伺わなかったのかしら?」
「・・・あの話は真実なのですか?」
「ええもちろん。いずれこの国を担う貴方には『全て』話したと言った陛下に二言がなければですけれど」
そうか、彼女に感じていた違和感はそれだったのか。
歳下の少女。弟と同じ年頃の姫君。異性と触れ合う事に慣れていないのかと思ったが、返す言葉には知性と余裕があった。
学生時代に交流のあった平民女性ともまた違う、テンポの良い会話。驚くような切返し方。
「これはまた手強い」
「ねぇシリス、私貴方にはもっと自由に恋愛を楽しんで欲しいのですわ」
「母上?」
「貴方は少しばかり『自由』には程遠い青春を過ごしてきたのではなくて?貴方の父上はもっと若い頃は楽しんでいらしたわよ?」
「母上、それでよく父上に嫁いで下さいましたね」
息子に父親の恋愛話を暴露する母親がいていいのか。
ダンスフロアだけあって、周囲とは距離が保たれている。貴族の貴婦人だけにこうした場所での内緒話はとても上手くていらっしゃる。おそらくこの会話は私以外に聞こえてもいないだろう。
この大広間では盗聴を心配する事はない。初代国王は徹底して城に様々な仕掛けを施したと聞く。
現国王である父上ならば知る事も多いだろうが、まだ王太子でもない私には知らされていない事も多い。
…おそらくこの城の全てを知り尽くしているのは、前王族でありかつて第一王位継承権を持っていた方。
現筆頭魔術師、ゼクスレン・タロットワーク以外にはおられないだろう。
母上は私の言葉に気分を害した様子もなく、少女のように笑った。
「ふふ、女は経験豊かな男に惹かれるものですわ。
私以外の女性と散々浮名を流しただけあって、陛下は私を楽しませる事にとても長けていましたのよ。
それに、あんなに真摯な愛情をかけてくださる殿方に絆されない女がいると思いまして?」
「堂々と我が子に惚気話をありがとうございます、母上。
・・・まさか、私にもそれを『期待』していらっしゃるのですか?」
まさか、『彼女』を落とすには女遊びも重要だとか言うのではないだろうか。アレシエル王女と婚約中はこんな事言いませんでしたよね?
母上は悪戯っぽい笑みを浮かべた。
しまった、この人は本気だ。
「ねぇシリス。私は母として、貴方が愛し、貴方を心から愛してくれる人と添ってほしいと思いますわ。
その人がどこから現れるかはわかりませんけど、たくさんの女性とお話する中で育ってくださるといいなと思いますの」
「母上・・・」
「その結果、どんな姫君が貴方の心を射止めるか、私は見守らせていただきたいと思いましてよ。
ああそう、私の大切なお友達は、一筋縄ではいきませんわよ?特に今の貴方では、ね?」
ちょうど音楽が終わり、互いに一礼。
母上も発破をかけてくださるものだ。
確かに恋愛経験が多いとはいえないが。
…しかし父上を引き合いに出されても困ったものだ。
しかし、彼女を振り向かせるには私も精進しないといけないな。
********************
ダンスフロアではシュレリア様とシリス殿下が踊っている。うわ、さすが上手い…自然と目を惹く。
美男美女!って感じ。シュレリアって若いわよね。
ダンスが終わると、シュレリアはチラリとこちらに視線を向け、してやったりとドヤ顔をしていた。
扇で隠しているとはいえ、恐ろしい…
「すごいドヤ顔してるけど、いったい何したの・・・」
ダンスの間、確かに何か話してたけど。
シリス殿下を見てみると、一瞬こちらへ目を向けた。
え、見えてないのよね?シュレリアに釣られただけなのよね?
ちょっとヒヤヒヤしたけれど、直後入ってきたゼクスさんのだらけっぷりにそんな事頭から吹っ飛んでしまった。
「ゼクスさんお疲れ様でした」
「おー疲れたわい。寄ってたかって皆年寄りを立ち話させおって。終わるまでここで休む」
ソファにゴロンと横になったゼクスさん。
セバスさんはそんなゼクスさんの足を揉んであげている。
確かにずっと話しかけられまくってたものね。
ふとフロアへ目を戻すと、シリス殿下が群がっているご令嬢を相手に次々とダンスをしていた。
…どうしたんだろう、あの変わり様。
さっきまで断りまくってたのに。気が変わったのかな?でもやっぱりダンス素敵。見てるだけでうっとりしちゃうわー
「コズエ殿もいかがですかな?ダンスは」
「え、私踊れませんよ」
「私が手ほどきいたしましたので踊れますよ旦那様」
「ちょ、セバスさん!余計な事言っちゃダメ!」
「ほほう、では皆が捌けてから一曲お相手してもらおうかのう?のうセバス」
「そうですね、手配して参ります」
えー!ちょっと!!!
確かにおじいちゃんっぽいけどゼクスさん結構しゃんとしてるとイケオジなのよね!
普段の服装とか姿勢は猫背っぽくしていて、おじいちゃん風にしているけど、今日のようにきちんと正装していると若く見えるのでダンディーな初老の紳士なのよ!
さっき下で貴族の人にご挨拶されてる時めっちゃしゃんとして格好いいオジサマだったもの!
すぐに戻ってきたセバスさんは満面の笑みを浮かべていたので、確実に話を通してきたよこの人達。
アルコール抜いておこう…と水を飲んでおく私なのでした。
********************
夜会も終了の時間。
国王陛下が挨拶をし、席を立つ。
国王夫妻、王子殿下も下がれば貴族達も徐々に広間から退室していく。
順番に退室していく様を見ていると、ここにも身分の差があるんだろうなぁなんて思う。
完全に貴族の人がいなくなり、フロアには使用人達がお片付けを始めだした。
と、扉が開き、セバスさんがお迎えに。
「コズエ様、ご用意ができましたよ」
「いやあの頼んでないです・・・」
「まぁそう言わずに。旦那様も楽しみにしていますよ」
うう、さっきからフロアにいるの見えてます!
楽師も数人待機させたままだし・・・
私は諦めて部屋を出る。
セバスさんにエスコートされながら大階段を降りていくと、そこにはゼクスさんともう一人。国王陛下。
「えっ?」
「おー降りてきたのう。ほれ見い、美人じゃろ?」
「ふむ、見慣れぬデザインのドレスだがよくお似合いだ」
「え、ちょ、なんで」
なんで国王陛下まで!
セバスさんを見ると『すみません』と目が謝っている。でも悪いと思ってないですね?
セバスさんがそっと国王陛下にフロアの使用許可をいただきに行った時に、『私もいいならOK』と言ったらしい。その場でゼクスさんが『構わんじゃろ』と言ったので陛下も残ったとか…
「あのですね?私ダンス得意じゃなくて」
「大丈夫じゃよ、儂等得意じゃから」
「ゼクスレン殿には負けるが、私もダンスは得意ですよ、コズエ殿」
ああああああああそういう事じゃないです…
無理だこの人達やる気満々だもん…
最初のお相手はゼクスさん。
驚く程に年齢を感じさせない優雅な礼に、私はこの人の本当の姿を垣間見た気がした。
国王陛下がすい、と手を上げて楽師達に指示を送る。
不思議なダンスタイムの始まりだ。
********************
滑るようなリード。
ダンスは男性のリードが上手いほど女性は踊りやすいっていうけど、これは本当だね。
いつもはセバスさんがお相手をしてくれていた。
『嗜みです』と言って教えてくれたけど、セバスさんも初心者の私をなんとか踊れるまでにしてくれたのだから、上手いと思う。…任務とかでもあるのかしら、ダンス。
「お上手ですな」
「ゼクスさんのリードのお陰ですよ。あとはセバスさんの教えがよかったからですね、足踏んだらすみません」
「いやいや、そのくらいは男の甲斐性です。
いやはやダンスも久しぶりですな、こんなジジイと踊ってくれるレディももういませんからな」
「何言ってるんですか、お誘いしたら二つ返事で踊る女性もたくさんいますよ。今度はゼクスさんからお誘いしてみては?」
「いやいや、亡き妻以外のパートナーはコズエ殿だけで充分ですわ」
くるりとターン。
ホントに自分がお姫様になったみたいだ。
頭の中では『美女と野獣』みたいに映画で見るようなダンスシーンが再生されてしまう。私、ディ○ニー映画のヒロインみたいに素敵に踊れているのかしら。
一曲終わると、互いに一礼。
そのまますいっと今度は国王陛下に手を取られる。
陛下は茶目っ気たっぷりに跪き、私の手の甲にキス。
ロイヤルブルーの瞳が色っぽく煌めいた。
やだ、ここにいたわイケオジ。
「あらまぁ、妬けます事」
「シュレリア?」
声のした方に目を向ければ、フロアの片付けをしている使用人達が頭を下げている向こうから、シュレリアが来ていた。
…うわ、ちょ、シリス殿下とカーク殿下までいるじゃない!
連れてきちゃダメな人達!!!
シリス殿下は私を見て微笑み、カーク殿下については目玉が落ちるんじゃないかというほど驚いている。
「あなた、私の大切なお友達でしてよ?
私に対する以上のレディ扱いをお願いしますわ」
「もちろんだ、当たり前だろう?」
「え、うわ」
軽く手を引かれただけなのに、ストン、と腕の中に収まる私。見上げればイケオジの余裕の色気!国王陛下、もしかしてすごく女遊びしてましたね!?
ゼクスさんの指示で音楽が始まる。
国王陛下のリードでステップを踏み始めると、周りが気にならなくなった。
「コズエ様はリズム感がいい様だ」
「え、本当ですか?基本のステップ以外は習ってないから無理ですからね!」
「私がリードするのです、そこは気にしないで。
今は二人だけ、ダンスを楽しみましょう。楽しませられなければ私がシュレリアに怒られてしまう」
パチリ、とウインク。そんな陛下に私も笑ってしまった。
陛下も『こんなに気負わずに楽しめるダンスは久しぶりだ』と楽しそうだ。
確かに、貴族達に囲まれてするダンスは変に緊張しちゃいそうだわ。
ふと気付けば、シュレリアとゼクスさんもダンスをしていた。王子様二人はセバスさんと何やらお話中。
周りの使用人達は我関せず、と仕事をしています。
「コズエ殿、この国はどうですか?待遇に不自由はありませんか」
「ええ、とても良くしてもらっています。ゼクスさんにも、シュレリア様にも」
「シュレリアと仲良くしていただいて感謝しています。彼女には王妃としてかなり負担をかけていますから、コズエ殿との時間は息抜きになっている様です」
「ならよかった」
「今後は我が不詳の息子達が迷惑をお掛けしますがよろしくご指導ください」
「えっ!?」
チラリとルジェンダ陛下は二人の王子を見た。
視線を王子達に固定したままのダンス。
それでもリード完璧なんですが、そのスキルなんですか?
王子達も父親の視線に気付いていて、私達二人を見ているのがわかる。うっ、視線が痛い。
「シリスは今春婚約破棄をしました。まだ次の婚約者を立てるには早い。次期王太子としての教育をしてはおりますが、為政者としては少し硬い所がある。もう少し柔軟な姿勢を取れると理想的なのですがね。
後は私の息子にしては、女性関係の経験がどうも少なすぎて」
「えっそっちですか」
「これも重要なのですよ?若いうちに経験しておかなければ、それこそ側妃候補として数多の女性が送り込まれます。その女性達を傷付けず上手くお帰り願う、というのもかなり骨が折れることでして」
「それは御自分の経験からですか?」
「そうとも言えますな。カークは今後シリスを補佐する為の教育をしておりますが、まだ子供です。これから学園において様々な意見や人と触れ合って人間として大器を育ててもらいたいと思っています」
「・・・まだ15歳ですよ?私の故郷では15歳なんてまだまだ親の庇護がないと生きられない子供ですもの。
体は大人になってきていますが、中身はまだまだ子供と同じですよ。どう育つかは周りの大人次第なのでは?」
「ふふふ、貴方にとっては二人はまだ『子供』なのでしょうな。これからもよろしくご指導ください。あの子達にとって、『貴方』という人に出会えたのはとても幸運な事だと思います。国を導いていく者にとって高い知性と知識を持つ『異世界の女性』と触れ合える事は僥倖でしょう。
・・・私がもっと若ければ、何がなんでも側妃にお迎えさせていただくのですが」
音楽が終盤となるなか、立ち止まって私の手を取り、軽く唇を寄せたまま見つめられる。やだめっちゃ口説かれてるぅ!
ううう、イケオジの色気攻撃、揺らぐ!!!
「父上!それ以上は父上と言えど許しませんからね!」
「あ、兄上!? いや、父上も!」
シリス殿下の声に、カーク殿下の焦る声。
妻であるシュレリアなんかこっち見て笑ってるし。
陛下のこういうおふざけ、若い頃とかよくあったんだろうな…マジで。
『やっておしまいなさい』とでも言うようなシュレリアの目が私にウインク。
私は腹を括って、手を取ったままの陛下へ笑いかけた。
ロイヤルブルーの目が楽しそうに揺らぐ。
「お世辞だとしても嬉しいわ、ありがとう」
背伸びをして、陛下の肩に取られていない反対側の手を添える。
陛下の頬へチュ、と親愛のキスを贈った。
至近距離で視線を交わす。離れながら『秘密』と人差し指を私の唇に付ければ、陛下もまた心得たように笑んだ。
その後シリス殿下がダンスを申し込んで来たけれど、セバスさんが慇懃無礼にそれを遮った。
『私の目の黒いうちは近付けませんよ』とでも言いたそう。
そのまま秘密のダンスパーティーはお開き。
ライラはちゃんとお料理をお持ち帰りにしてきたらしく、すでに馬車に積み込んだそうだ。しっかりしてるー。
シュレリアは帰りに『また陛下と遊んであげてくださいな』なんて言うし。
自分の旦那と息子を薦める妻がいていいのか。
あぁでも楽しかったなぁ。
とりあえずこの先シリス殿下を攻略対象としたギャルゲーが見られるかもしれない…シュレリアの手腕に期待しようっと。
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